紙屑、ゴミ屑、粗大ゴミ

野田莉帆

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沈黙は金なり

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 1週間に1回、エッセイを書き続けていて思ったのですよね。
 私生活のことをしゃべりすぎだな、と……。

 こちらのエッセイをお読みになられただけで、以下のような家族も知らないプライベート情報が伝わってしまうのです。


 1.出産前日に徹夜でキン○ダムを読み続けていた。
 2.いつも機嫌の良い自分でいる、が人生の目標だ。
 3.何も置かれていない観賞用の部屋が欲しい。
 4.いかなるときも、てりやきハンバーガーのセット(ポテトLサイズとオレンジジュース)が食べたい。
 5.旦那さまと相性が良くない。
 6.旦那さまをドラえもんみたいだと思う。


 由々しき問題です。
 もしかしたら、墓まで持っていかなければならない秘密たちであったかもしれないのです。


 1.に関しては、大事な出産前日にお前は何をやっていたんだという話です。
 2.に関しては、いつも怒っているくせに何を言っているんだという話です。
 3.に関しては、いよいよ変態だと思われるでしょう。
 4.に関しては、我慢ならない変態だと思われるでしょう。
 5.に関しては、お前が変態だからだという話です。
 6.に関しては、シンプルに悪口の可能性があります。


 沈黙は金。
 口は災いの元ですね。
 身バレしても恥ずかしくないエッセイが、書けるようになりたいものです。

「いつも素敵なエッセイを書いている野田さんって、どのような人なのかしら」と思われたい人生でした。
 無理ですけどね。

 発言は何を言うかではなく、誰が言うかのほうが遥かに大事なのです。
 野田は野田らしいことを言うしかありません。

 どのような素晴らしい発言をしようとも、意味はないのです。
 立派なことが言いたければ、人間レベルを上げるよりほかはありません。
 それもまた、無理な話です。

 しかしながら、あるがままにすべてを語ったほうが良いというわけでもなさそうです。

 デフォルメされた綺麗な野田さんを演出しなければ、袋叩きに遭ってしまう可能性もありますから。

 いま、現在。
 本当に綺麗な野田さんを演出できているのかは、甚だ疑問が残りますけどね。

 果てしなく、道のりは長いのですが。
 修行中の身であるのかもしれません。

 ささやかな嘘を織り交ぜながら、ありのままではないかたちの日常をリアルに描くこと。
 それが、野田にしか書けない内容であること。
 そして、多くの方に面白いと感じてもらえること。

 フリーロードエッセイの目指すところは、ここではないかと感じております。
 今後も、精進してまいります。
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