悪辣令嬢 vs.


異端と言われる令嬢がいる。
家柄も美貌も高い知識も持ちながら、悪い噂の絶えない彼女は、"悪辣"と呼ばれた。

そんな彼女はある秘密を持っている。誰に言ったところで信じる余地もないそれこそが、彼女を悪辣令嬢へと変化させた。

彼女は一度、殺された。そして、何の因果か時は遡り、彼女は再度自分の人生と向き合う事になった。
自分の父に、母に、弟に、異母兄弟達に、婚約者に対する怒りを胸に、今度こそは生き残り、復讐する為に。

時は流れて、彼女は共犯…協力者という名の新しい婚約者と共に異母兄弟達を侯爵家から追い出していく。そして漸く目的達成を前にその呼び出しを受けた。訪れた広間では元婚約者が王子殿下を背に、まるで断罪でもするかの様に彼女の名前を呼んだ。

「シェルニー・シュヴェリテ!」


(シリーズ的な感じで描きたいところをポロポロ書いてきます。時系列順で並べます。『悪辣令嬢に恭順』は、1回目→2回目と本編の間の婚約者の回想です)


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