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11 シルバー領内
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朝早くに出発して1時間ほどでシルバー領に入ったみたいです。
サラお義母様とアルが、あちこちの茶畑の説明をしてくれます。
よく見るとお茶畑も沢山ありますが、普通に麦や野菜の畑もあるし、家畜を飼ってる所も多いです。
一軒一軒が広いなという印象を受けました。
「シルバー領は大きな家が多いのですね」
「マイラは他の領地とか見た事ある?」
「ううん、ないわ」
首を振って答えるとアルはニコッと笑って
「じゃあこれも初めてだね。マイラの初めてがうちの領地で嬉しいな」
その言葉と笑顔に、再び私の胸はドキドキし始めました。また顔が暑い。
湖の時みたいに両手でパタパタ風を送っていると今度はサラお義母様が教えて下さいました。
「うちの領地ではね、基本的に食事情は領内で治めることにしているの、外貨はお茶で今の所充分だから。
領民に食の役割を分散させてるのよ、だから各家庭で少しでも自分の所で賄えるようにしているの。伯爵邸では全部を賄ってるわ。着いたらびっくりするかもね」
「お茶畑も分散されてるんですか?」
「お茶だけは外貨に必要だから、領内の茶畑は全てうちの管理だ。働き手は家で畑や家畜を飼えない領民にお願いしてるよ。他の領地から移住してきた人も直ぐに働いて貰ったりしてるから、最近移住者が多いんだ」
「そうなんだぁ、じゃあ何でも領内で済ませる事が出来るんですね」
「そうなのよマイラちゃん、だから態々毎晩のように社交しなくてもいいから、王都に行くのも久しぶりだったの。広大な領地を治めさせて頂いてるから挨拶は必要だものね」
「アルの行ってる学園も領内にあるの?」
「イヤ俺が行ってる学園は隣のセザン伯爵領内にあるんだ。セザン伯爵は学問に精通された方で領内に学び舎を3つ作られていてね。平民科、貴族科、高等科。今俺は貴族科なんだ、高等科は18歳から20歳までだから試験に受かれば来年から高等科に行けるんだよ」
「うちの領地にも平民が通う学校は設立してるのよ。識字率も上がったの。セザン伯爵のおかげよ」
サラお義母様とアルの話によると貴族は学ぶのに場所も選べるけど平民はなかなか領地外へ行くのは難しいから平民の学校だけ設立したんだそうです。
シルバー領内の各地には代官を置いてて主に領地を持たない男爵を置いてるんだって。
前世の市長みたいなものかな。
聞いてたらシルバー領ってどんだけ広いんだと感心してしまう。
領地の広さは辺境伯の次に広いと聞いてびっくりした。
領地を持たない執政のみでやってる侯爵家なんかより凄いと思う。
改めてこの大陸内でも広大な土地をこの国は持ってるのだと思ったら王族も凄いなと思った。
フンバル公爵家との婚約のご報告する時にチラッとしか王族も見てないし、私のデビュタントは忘れ去られているので両親が私の事を王家にどんな報告してるのか今、気になってしまった。
「ねぇアル。私デビュタントしてないんだけどそれって捕まっちゃったりする?」
「「はぁ?」」
サラお義母様とアルが、あちこちの茶畑の説明をしてくれます。
よく見るとお茶畑も沢山ありますが、普通に麦や野菜の畑もあるし、家畜を飼ってる所も多いです。
一軒一軒が広いなという印象を受けました。
「シルバー領は大きな家が多いのですね」
「マイラは他の領地とか見た事ある?」
「ううん、ないわ」
首を振って答えるとアルはニコッと笑って
「じゃあこれも初めてだね。マイラの初めてがうちの領地で嬉しいな」
その言葉と笑顔に、再び私の胸はドキドキし始めました。また顔が暑い。
湖の時みたいに両手でパタパタ風を送っていると今度はサラお義母様が教えて下さいました。
「うちの領地ではね、基本的に食事情は領内で治めることにしているの、外貨はお茶で今の所充分だから。
領民に食の役割を分散させてるのよ、だから各家庭で少しでも自分の所で賄えるようにしているの。伯爵邸では全部を賄ってるわ。着いたらびっくりするかもね」
「お茶畑も分散されてるんですか?」
「お茶だけは外貨に必要だから、領内の茶畑は全てうちの管理だ。働き手は家で畑や家畜を飼えない領民にお願いしてるよ。他の領地から移住してきた人も直ぐに働いて貰ったりしてるから、最近移住者が多いんだ」
「そうなんだぁ、じゃあ何でも領内で済ませる事が出来るんですね」
「そうなのよマイラちゃん、だから態々毎晩のように社交しなくてもいいから、王都に行くのも久しぶりだったの。広大な領地を治めさせて頂いてるから挨拶は必要だものね」
「アルの行ってる学園も領内にあるの?」
「イヤ俺が行ってる学園は隣のセザン伯爵領内にあるんだ。セザン伯爵は学問に精通された方で領内に学び舎を3つ作られていてね。平民科、貴族科、高等科。今俺は貴族科なんだ、高等科は18歳から20歳までだから試験に受かれば来年から高等科に行けるんだよ」
「うちの領地にも平民が通う学校は設立してるのよ。識字率も上がったの。セザン伯爵のおかげよ」
サラお義母様とアルの話によると貴族は学ぶのに場所も選べるけど平民はなかなか領地外へ行くのは難しいから平民の学校だけ設立したんだそうです。
シルバー領内の各地には代官を置いてて主に領地を持たない男爵を置いてるんだって。
前世の市長みたいなものかな。
聞いてたらシルバー領ってどんだけ広いんだと感心してしまう。
領地の広さは辺境伯の次に広いと聞いてびっくりした。
領地を持たない執政のみでやってる侯爵家なんかより凄いと思う。
改めてこの大陸内でも広大な土地をこの国は持ってるのだと思ったら王族も凄いなと思った。
フンバル公爵家との婚約のご報告する時にチラッとしか王族も見てないし、私のデビュタントは忘れ去られているので両親が私の事を王家にどんな報告してるのか今、気になってしまった。
「ねぇアル。私デビュタントしてないんだけどそれって捕まっちゃったりする?」
「「はぁ?」」
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