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10 化粧水
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薔薇ぶろを堪能してバスルームを出たらサラお義母様がクローゼットに仕舞っていた私の服をベッドに3枚ほど並べていた。
タオルで濡れた髪の水気を抑えながら近づいていくとこちらを見ずにサラお義母様が聞いてきた。
「ねぇマイラちゃん明日はどの服を着る?明日はいよいよシルバー領に入るのよ、夕方には伯爵邸に着くんだけど途中で着替えられないでしょう。
朝早いから今のうちに決めとこうと思って」
「伯爵様はいらっしゃいますか?」
「えぇ主人はいるはずよ。今回は私とアルの二人でサイウェル様をお迎えに行ったの。アルが言ってたわ、マイラちゃんに付き添わなかったら師匠には断られてたって、ありがとうねマイラちゃん」
「そんな!私の方こそ皆様に同行させて貰えなかったらこんなに早くここまでたどり着くことは出来なくて⋯ひょっとしたら途中でどこかで働き始めて叔父様の所まで行けなかったかもしれません。本当に感謝してます。このご恩は「気にしなくていいのよ」」
サラお義母様が被せてきて私のお詫びを止めました。
「私、娘が欲しかったの。アルを産んだあとに産後の肥立ちが悪くて主人に子供はもう諦めようって言われてね。私が儚くなってしまったら息子二人の成長も見れないんだって思ったから、それからは避妊して子供を作らなかったのよ。でもアルと同じ年頃の娘さんを見ると羨ましくって、だからマイラちゃんにお義母様って呼ばれて嬉しいの。娘が旅に出たら心配症の母親は付いて行くでしょう?だからそういう事なの。気にしなくていいのよ」
「サラお義母様⋯ありがとうございます。明日伯爵様に会えるのでしたらサラお義母様がお見立て下さい。伯爵様のお好みを私存じ上げないのでお願いします」
「フフ、えぇわかったわ。うーんどれがいいかしら?もっと買っておくんだったわ~。やっぱりマイラちゃんには赤がいいわよね」
3枚を代わる代わる私の背に当てたり前に当てたりして散々悩んでいましたが最終的に決まったのは薄いピンクのブラウスに裾にピンクのフリルが少しだけ入った赤のスカートでした。よく見ると斜めに黒の線が入ってるのでブラウスが少女っぽいのにスカートは大人っぽい。
明日成人する私には丁度よい色合いだなぁと思いました。
コーディネートしてもらった服をハンガーに吊るしていたらサラお義母様に呼ばれます。
「マイラちゃんもこっちに来て、座ってこれ付けてみて化粧水っていうのよ。昨日から見てたけど全然付けたりしないから知らないのかなと思ってたんだけど⋯」
「化粧水ですか?付けたことないです。お借りしても?」
「えぇたーっぷり付けてね」
前世では化粧もしてたので化粧水の存在は知ってるけど今世では使用してなかった。
サラお義母様に使い方を教わって付けると乾いた皮膚にドンドン吸い込まれていく。
心だけじゃなく皮膚まで乾いてたんだ私って。
化粧水の後はクリームも付けさせてもらってお顔対策もバッチリ。
その夜も昨日と同じくグッスリ眠れました。
タオルで濡れた髪の水気を抑えながら近づいていくとこちらを見ずにサラお義母様が聞いてきた。
「ねぇマイラちゃん明日はどの服を着る?明日はいよいよシルバー領に入るのよ、夕方には伯爵邸に着くんだけど途中で着替えられないでしょう。
朝早いから今のうちに決めとこうと思って」
「伯爵様はいらっしゃいますか?」
「えぇ主人はいるはずよ。今回は私とアルの二人でサイウェル様をお迎えに行ったの。アルが言ってたわ、マイラちゃんに付き添わなかったら師匠には断られてたって、ありがとうねマイラちゃん」
「そんな!私の方こそ皆様に同行させて貰えなかったらこんなに早くここまでたどり着くことは出来なくて⋯ひょっとしたら途中でどこかで働き始めて叔父様の所まで行けなかったかもしれません。本当に感謝してます。このご恩は「気にしなくていいのよ」」
サラお義母様が被せてきて私のお詫びを止めました。
「私、娘が欲しかったの。アルを産んだあとに産後の肥立ちが悪くて主人に子供はもう諦めようって言われてね。私が儚くなってしまったら息子二人の成長も見れないんだって思ったから、それからは避妊して子供を作らなかったのよ。でもアルと同じ年頃の娘さんを見ると羨ましくって、だからマイラちゃんにお義母様って呼ばれて嬉しいの。娘が旅に出たら心配症の母親は付いて行くでしょう?だからそういう事なの。気にしなくていいのよ」
「サラお義母様⋯ありがとうございます。明日伯爵様に会えるのでしたらサラお義母様がお見立て下さい。伯爵様のお好みを私存じ上げないのでお願いします」
「フフ、えぇわかったわ。うーんどれがいいかしら?もっと買っておくんだったわ~。やっぱりマイラちゃんには赤がいいわよね」
3枚を代わる代わる私の背に当てたり前に当てたりして散々悩んでいましたが最終的に決まったのは薄いピンクのブラウスに裾にピンクのフリルが少しだけ入った赤のスカートでした。よく見ると斜めに黒の線が入ってるのでブラウスが少女っぽいのにスカートは大人っぽい。
明日成人する私には丁度よい色合いだなぁと思いました。
コーディネートしてもらった服をハンガーに吊るしていたらサラお義母様に呼ばれます。
「マイラちゃんもこっちに来て、座ってこれ付けてみて化粧水っていうのよ。昨日から見てたけど全然付けたりしないから知らないのかなと思ってたんだけど⋯」
「化粧水ですか?付けたことないです。お借りしても?」
「えぇたーっぷり付けてね」
前世では化粧もしてたので化粧水の存在は知ってるけど今世では使用してなかった。
サラお義母様に使い方を教わって付けると乾いた皮膚にドンドン吸い込まれていく。
心だけじゃなく皮膚まで乾いてたんだ私って。
化粧水の後はクリームも付けさせてもらってお顔対策もバッチリ。
その夜も昨日と同じくグッスリ眠れました。
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