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一歩
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お馬鹿なロットを追い出して私は教会へと向かいました。
セルトは大きければ良いというもんじゃないと言って紹介してくれたのはこの領地の教会です。
一般的に見てもこのコルベール領の教会は小さいほうかなと思います。
でもセルトが言うから間違いないわね。
教会に訪うと真面目そうな少し小太りのまぁるいという表現がピッタリな白髪の司祭様が対応して下さいました。
司祭様自らと感動しておりましたらここには司祭様しかいらっしゃらないそうです。
吃驚しながらも白い結婚の証明が欲しいと言うとにっこり微笑まれ「此方へ」と促されました。
聖母像の前で祈りを捧げるように言われその通りにしていたら、頭部が温かくなってきました。
「もうよろしいですよ」
暫く祈っていると司祭様にそう言われ立ち上がります。
そして一枚の紙にサインをして司祭様は渡して下さいました。
紙には真ん中に何かのマークが書いてありその下に白い結婚を証明すると司祭様のサインとともに書かれていました。
薄いベージュの封筒を渡されたのでそこへ丁寧に折って紙を入れました。
お茶に誘われましたので教会の一室に案内されそこでご馳走になります。
セルトが私へ持ってくる茶葉と同じでした。
銘柄を知らないので訊ねると、此方にもこれを持ってきたのがセルトだと知りました。
司祭様も知らないそうです。
美味しいお茶を飲みながらポーションの話しになった時、司祭様に植物を見せられました。
それは私が長年探していたリュウキという植物でした。
この大陸の東方に近い島に自生すると云われている植物で、薬師には幻の植物なのです。
リュウキは植物と植物の緩衝材の役割も担います。
これを混ぜることにより、なかなか上手くいかない理論上の調合も出来るのです。
リュウキの花は痛みを抑える効果もあると聞いています。
まさに薬師にとっての万能植物なのです。
「司祭様これをどこで?」
「ここの裏庭に生えているのですよ昔から」
「えっ?!」
私は懇願して裏庭を見せてもらいました。
ルーペを装着して生えている様を確認しますと間違いなくリュウキでした。
こんなに近くに育っている事に吃驚しました。
以前スチュート伯爵家で栽培を試みましたが枯れてしまったのです。
私は土を調べて見ましたがなんの変哲もない土でした。
司祭様がここに来たときには既にあったそうです。
ですが花も小さいですし見映えがするわけでもなく、観賞用に向いていないため放置していたらしく図鑑を調べても載っていない(幻なので一般的な書物には載っていない)ので、今回ポーションを作れる私に聞いてみようと思い立ったそうです。
私は司祭様の両手を掴んで拝みながら
「一株譲ってください」
と懇願しましたら、お役に立てるなら何株でもどうぞと言われて二株試しに貰い受けました。
うちの庭に根付くか如何かわからないからです。
それとは別に薬用に二株貰いました。
根の研究が進んでいないのでその為です。
証明書を貰うために来たのに幻の植物にまで出会えて私の気持ちは高揚しています。
司祭様にはお礼にポーションを箱いっぱいに後ほど送るつもりです。
ホクホク顔で家に戻ると兄から何度も通信が入ったとトールに言われました。
折り返しで魔導具を発動すると待ち侘びた!と開口一番大声を上げられました。
「証明をもらいに行っていたのですよ、でも思わぬ収穫があったんです!」
リュウキの話しをすると当然兄が喰いついていました。でしょうでしょう。
「飛んで行きたいけど今は王太子に話しを通すのが先だから我慢する。枯らすなよ!」
そう言って兄は通信を切りました。
失礼しちゃいます!
兄は言いたいことだけ言って切りましたけど王太子様に話しを通すと言っていましたね。
昔は思いませんでしたが今は責任取れ!と不敬ですが文句を言いたい衝動には駆られます。
兎に角、離婚へ向けて一つ行動はできました
一歩前進したのかな?
✎ ------------------------
✱リュウキは架空の植物です
セルトは大きければ良いというもんじゃないと言って紹介してくれたのはこの領地の教会です。
一般的に見てもこのコルベール領の教会は小さいほうかなと思います。
でもセルトが言うから間違いないわね。
教会に訪うと真面目そうな少し小太りのまぁるいという表現がピッタリな白髪の司祭様が対応して下さいました。
司祭様自らと感動しておりましたらここには司祭様しかいらっしゃらないそうです。
吃驚しながらも白い結婚の証明が欲しいと言うとにっこり微笑まれ「此方へ」と促されました。
聖母像の前で祈りを捧げるように言われその通りにしていたら、頭部が温かくなってきました。
「もうよろしいですよ」
暫く祈っていると司祭様にそう言われ立ち上がります。
そして一枚の紙にサインをして司祭様は渡して下さいました。
紙には真ん中に何かのマークが書いてありその下に白い結婚を証明すると司祭様のサインとともに書かれていました。
薄いベージュの封筒を渡されたのでそこへ丁寧に折って紙を入れました。
お茶に誘われましたので教会の一室に案内されそこでご馳走になります。
セルトが私へ持ってくる茶葉と同じでした。
銘柄を知らないので訊ねると、此方にもこれを持ってきたのがセルトだと知りました。
司祭様も知らないそうです。
美味しいお茶を飲みながらポーションの話しになった時、司祭様に植物を見せられました。
それは私が長年探していたリュウキという植物でした。
この大陸の東方に近い島に自生すると云われている植物で、薬師には幻の植物なのです。
リュウキは植物と植物の緩衝材の役割も担います。
これを混ぜることにより、なかなか上手くいかない理論上の調合も出来るのです。
リュウキの花は痛みを抑える効果もあると聞いています。
まさに薬師にとっての万能植物なのです。
「司祭様これをどこで?」
「ここの裏庭に生えているのですよ昔から」
「えっ?!」
私は懇願して裏庭を見せてもらいました。
ルーペを装着して生えている様を確認しますと間違いなくリュウキでした。
こんなに近くに育っている事に吃驚しました。
以前スチュート伯爵家で栽培を試みましたが枯れてしまったのです。
私は土を調べて見ましたがなんの変哲もない土でした。
司祭様がここに来たときには既にあったそうです。
ですが花も小さいですし見映えがするわけでもなく、観賞用に向いていないため放置していたらしく図鑑を調べても載っていない(幻なので一般的な書物には載っていない)ので、今回ポーションを作れる私に聞いてみようと思い立ったそうです。
私は司祭様の両手を掴んで拝みながら
「一株譲ってください」
と懇願しましたら、お役に立てるなら何株でもどうぞと言われて二株試しに貰い受けました。
うちの庭に根付くか如何かわからないからです。
それとは別に薬用に二株貰いました。
根の研究が進んでいないのでその為です。
証明書を貰うために来たのに幻の植物にまで出会えて私の気持ちは高揚しています。
司祭様にはお礼にポーションを箱いっぱいに後ほど送るつもりです。
ホクホク顔で家に戻ると兄から何度も通信が入ったとトールに言われました。
折り返しで魔導具を発動すると待ち侘びた!と開口一番大声を上げられました。
「証明をもらいに行っていたのですよ、でも思わぬ収穫があったんです!」
リュウキの話しをすると当然兄が喰いついていました。でしょうでしょう。
「飛んで行きたいけど今は王太子に話しを通すのが先だから我慢する。枯らすなよ!」
そう言って兄は通信を切りました。
失礼しちゃいます!
兄は言いたいことだけ言って切りましたけど王太子様に話しを通すと言っていましたね。
昔は思いませんでしたが今は責任取れ!と不敬ですが文句を言いたい衝動には駆られます。
兎に角、離婚へ向けて一つ行動はできました
一歩前進したのかな?
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✱リュウキは架空の植物です
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