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みんなで一緒に朝食を食べていて、ニュース番組になっていたテレビのチャンネルを久志が芸能ニュースを多く取り上げる情報番組に変えた時だった。なんともタイミング良く、木根建設グループの令嬢でモデルの蕾紗さんの弟(高1・16歳)が婚約!とテレビにデカデカと映し出されたのだった!それを観た瞬間、私は飲みかけていたお味噌汁を見事なアーチを描いて吹き出してしまった。
…幅の広いダイニングテーブルのお陰で、向かい側に座る雅鷹さんの食事を汚さなくて本当に良かった。
いくらテレビ局のスポンサーをしているとは言え、建設会社の息子なんて只の一般市民と変わらないでしょう?と私は思っていたけど、貴美恵さんの弟にあたる久志の叔父さんは有名な俳優だったし、蕾紗さん自身が有名なファッション雑誌専属のモデルをしている人だって事を完全に忘れていました~!!
彰だった時からファッション雑誌なんて読んだ事無かったし、蕾紗さん自身も家に仕事は持ち込まない人だった為に、有名なモデルさんだって意識した事が本当に無かった。
久志から婚約指輪を受け取り目立つ様に外を歩いて、雅鷹さんと共に食事をしてからまだ1日しか経っていないのに、番組が次々と久志と私の事(勿論久志達が流した情報だけど)を細かく伝え、仲睦まじくウィンドウショッピングをしている映像まで流すメディアの情報収集の早さに驚き過ぎて私はゲッホン、ゲッホン言ってむせ返った。
「「「「大丈夫!?」」」」
私のあまりの咳き込み具合に全員慌てて席を立ち上がった。
蕾紗さんは私の背中を擦り、雅鷹さんは汚してしまった所を片付け、貴美恵さんはキッチンで新しいお味噌汁を用意し、久志も水を取りに行ってくれた。
木根家のチームワークの良さと行動の早さを改めて実感した瞬間だった。
ちなみに、今日は土曜日なので都子さん含め家政婦さん以下皆さん全員お休みでいない。
「……す、すみません、でした」
お水を一口飲み、涙目になりながらもようやく私は落ち着いた。
「いいえ、落ち着いたみたいで良かったわ。……それより、久志?あなたニュースの事判っていてチャンネル変えたの?」
まだ私の背中を擦ってくれている蕾紗さんがわざと佳夜ちゃんを驚かせたでしょう!と久志を睨んだ。
久志は新しい飲み物を取りにキッチンへ行っていて、丁度席に戻って来る所だった。
「まさか!俺だって驚いた所ですよ。ほら、ネットニュースだって今流れ始めた所なんですから」
私にアイスミルクティーを手渡してくれながら、久志はテーブルの上に置いてあったスマホの画面を私達に見せた。
「昨日の今日で、とは。…やはり売ったね」
雅鷹さんは食事を再開しながらぽつりと呟いた。
テレビではフルネーム、そして生い立ちが紹介されて行くが、司会やコメンテーターの言い方等が少しトゲがある感じを受けた。
まるで私から久志に近付き、押し掛ける様に来日して婚約してもらったかの様な言われ方だ。
…いくらメディアが流している佳夜の生い立ちは偽の情報とは言っても、コメンテーター達の発言や報道された内容を世間は鵜呑みにしやすい。今日から私は周りからはこう言う人間だと見られる事になるのかと思うと、少しだけ悲しくなった。
「なんとも判りやすいが、標的を私達の娘にするなんて良い度胸だね」
食べ終わり、タンッ!と箸を箸置きに置いた雅鷹さんが静かに怒っているのが判った。
「えぇ、自分の勤務先のプライベートな事を売るとかホンット愚の骨頂だわ。私達が流した情報と買った情報を鵜呑みにして報道するメディアも滑稽だけど、大切な妹を傷付けた事をきっちり後悔してもらわなきゃね」
蕾紗さんはテレビを睨み付けて怒った。
「そうね。騒ぎを大きくしてくれた事には感謝しても良いけど、諸悪さんには舞台から降りて頂いて2度と私達の目に入らない様にしないといけないわね♪」
貴美恵さんもにっこりと上品に微笑むけど、背中から漂う物が怖い。
「安心しろ佳夜。こんなくだらない報道をした奴らは全員明日にはこの場で佳夜に土下座させるから」
私の手を握り、甘い笑顔を見せる久志が怖い事言った~!
「どっ!?…土下座は良いよ!大勢の人に土下座されるなんて怖いよ!」
雅鷹さん達が私の代わりに怒ってくれたので、私は沈みかけた気持ちが軽くなった。
「とりあえず、今日は家にいましょう♪」
貴美恵さんの言葉に皆気持ちを切り替え、私達は食事を再開した。先に食事を終えた雅鷹さんは「ちょっと仕事を片付けて来るね」とダイニングを出て行った。
「さて、じゃあ俺達は課題を片付けますか」
食後、久志と部屋に戻り主要科目に取りかかった。
課題は地理・日本史の抱き合わせなのだけど、正直私は日本史が苦手で集中力が2時間も保たずに音を上げた。
「解らな過ぎてもう無理~!」
「休憩するか?」
「…したいです~」
「良いよ。…じゃあ、ちょっと待ってて」
机に突っぷした私の頭を撫でて優しく微笑むと、久志は部屋を出ていった。
私はヨロヨロと窓際のラグへ移動して、そこに寝転んだ。
『はぁ、フワフワで気持ち良い~❤』
少しヒンヤリする感触のラグの長い毛足にスリスリしてうっとりした。
「お待たせ、サラ」
顔をあげると、久志は大きめのトレーにマドレーヌやクッキー等色々な洋菓子を乗せたお皿と、甘い香りを漂わせた飲み物を手に部屋に入ってきた。
「美味しそ~!」
「お袋が頭使って疲れた時は甘い物でしょう♪って用意してくれていた」
「嬉しい!…いただきます!」
飲み物はホットチョコだった♪少しビターにしてくれているので、甘いお菓子に合ってとても美味しかった。
「……佳夜のスマホ、光りっ放しだな」
朝の報道後から、私のスマホは同級生達からのSNSが止まらない。内容はみんな同じ、【久志が婚約したって本当!?彰、知ってた!?】
課題を優先させた為返事を送っていなかったら、中には痺れを切らした者が電話もしてきたりもしたけど、一々声だけを彰に変えるのも面倒だったので無視して一切出なかった。
「あ~、そうだね。今の内に返事返しておこうかな。…ってか、久志は誰からもSNSが来ないのは何故?」
幼馴染みの私にではなく、本来は当事者へ連絡が行くもんじゃないの???
「あぁ、俺がスマホを持っている事は佳夜と家族にしか教えていないからな。それに家の電話は今日はコードを抜いているってさっきお袋が言っていた」
「え?そうだったの!?」
通りで家の中が静かな訳だ…。
俺は交友関係は少ないし、必要な連絡は家電で充分だと思っている。何よりサラとだけ繋がれていられたらそれで良いんだ。と、隣に座っていた久志が私の腰に腕を回し、自分の方へ私を抱き寄せた。
『あっ、マズイ雰囲気になってきた』
最近ポニーテールや三つ編みぐらいは自分でも出来る様になった私は、今日は髪を左右に分けておさげにしている。久志はそのおさげに指を絡めうなじに口付けを落としたり、腰に回した手で私のお腹を撫でたりしている。
「ひ、久志?そろそろ課題始める?」
私は一通りSNSの返信も済み、全員に【聞いていたから知ってた。会った事もある】とだけ送信をした。
このままではこの甘い空気に呑まれてしまうので、空気を変え様と久志に声を掛けた。
「ん~?でも、まだサラを充電し足りない」
そう言うと、久志は私を自分の膝の上に横向きに座らせて私に頬擦りをした。
「サラ…」
「んっ」
ちゅっと唇に口付けを落とした。
「えっと、その、久志?」
お尻に熱いモノが当たり出した。
「うん…。ダメ?サラ?」
臨戦態勢になりつつあるモノをお尻に感じながら、私はこのまま流されて良いのかキッパリと拒絶をして課題を始めるべきか迷っていたら、久志は口付けを深くし手も私のスカートの中に侵入してきたのだった。
「…あっ!」
久志の指が割れ目の間に入ってきた。
クリトリスを指で捏ね回し、快感で震える私の身体から力を抜き脚を徐々に開かされた。クリトリスに与えられた刺激の所為で膣からは愛液が溢れだした。くちゅっと音を立てながら久志は指を膣へ侵入して行った。
「あっ、ん!駄目だよ!久志…!」
シャツのボタンを外され、ブラジャーのカップをずらした久志は身体を曲げて私の乳首にしゃぶりついた。舌で乳首を転がし、中指は膣の中の感じるポイントを刺激して私をよがらせた。
「…あん!」
無言のまま久志は膣の中の指を更に2本に増やし、それをバラバラに動かして弱い快楽を与え、親指はクリトリスを弄り私を追い詰め続け、段々と私の意識はお尻に当たる久志の熱いモノを挿れて欲しくて堪らなくなってきてしまっていた。
「…欲しい?」
久志は挿れている指に感じる膣の動きで、私が限界が近いのに焦らされている事に気付いている。だけど、わざと指の動きを止めて更に焦らし意地悪く囁いた。
「サラのこの可愛いお口でおねだりして?」
久志が発情期だった時に私は何度も舌や口でイかされ、久志に挿入して欲しい時は自らおねだりする様に身体に教えられた。だから、久志からキスやイタズラを受けて、気持ち良くなり挿れて欲しくなると自分から久志におねだりをする様になってしまった。
「……久志のおっきいコレを、私の中に挿れて下さい」
私はお尻を少し横にずらし、スラックスをキツく押し上げる陰茎を撫でておねだりをした。
「サラが、出して?」
久志は私の膣から指を抜き、私を正面に向かせた。私は両手を使い久志のスラックスのベルトを緩め、ファスナーを降ろした。そして下着に染みを作りキツく押し上げている陰茎を前開き穴から出してあげると、ピクピクと震え先走りを溢した陰茎はいやらしく反り起っていた。
久志は少し腰を浮かせてスラックスと下着を膝まで下ろすと、私を軽く持ち上げて膝立ちにさせて股の上に跨がせた。
「ゆっくり腰を落としてご覧?」
「…うん」
言われた通りに私は徐々に徐々に腰を落とし膣の中に久志の陰茎を沈ませて行ったが、太くて大きな陰茎は濡れた膣壁を押し広げて奥へ侵入し壁を抉られる快感にイきそうになった。
「ん!…あ!動いちゃダメぇっ」
奥まで入り、膣が久志の全てを呑み込むと久志はゆっくりと腰を動かし始めた。
「あっ、…あっ!ん!駄目!コレ気持ち好すぎてイッちゃう…!」
「……駄目ってこっちの口では言うけど、下の口は俺のに絡み付いてもっともっとって言ってるけど?」
「やん!言わないでぇ…!」
ぐちゅぐちゅと部屋中にいやらしい水音が響き渡る。その水音は私が溢す愛液だって判っているから、余計に恥ずかしくて堪らない。
久志は先程から変わらない強さでしか抽挿していないのに、私は昂り1人でイってしまった。
「あっ!ダメ!イッちゃう!………あぁっ!」
「はぁっ…!んっ!くっ!………」
強く絞める私の膣の蠢きに久志は歯を食いしばって達するのを耐えた。そして私の身体が弛緩すると、久志は顔を上げて私にキスをした。
「…こんなに簡単にイッちゃうなんて、サラは随分エッチな子になったね♪」
久志は私を優しくラグに寝かせ、再び抽挿を開始した。今度は強く速く奥を突き壁を抉り擦った。
「あぁんっ!やっ、ダメぇっ!イッたばかりだから感じ過ぎちゃう~!!」
「…良いよ、もっともっと感じて何度もイッて!」
パンッ!パンッ!と久志に腰を強くぶつけ続けられ、私は嬌声を上げ続け本当に何度も小さくイッてしまった。
「あぁっ!サラ!最高に気持ち良いよ。…愛している!…あぁっ!」
久志はまた達するのをわざと我慢して、挿れたまま私をうつ伏せにすると、更に激しく腰を動かした。加速する抽挿は後ろから一番奥を突き続け、先程と全く違う角度から膣壁を抉るので、今まで以上に強い快楽の波に襲われ、昂り過ぎた身体は頭の中が真っ白に弾けた。
「あぁぁぁぁぁ~~っ!」
「くぅっ!」
私がイくのと同時に久志も達し、中に熱い精液を吐き出した。
昨夜も久志と交わり、沢山注がれたのに久志はそれを上回る程吐き出し続けた。
久志の吐き出した大量の精液で、少しお腹が膨らみ重くなってきた中でようやく久志の抽挿は止まり、身体が弛緩した。
私は下腹部に掌を当て、先日母から改めてアキュミーラの言葉で教わった浄化の魔術を掛けた。
中に注がれた精液が消えるのを感じると、少し寂しくもあるけれど、やはりまだ妊娠する訳にはいかないので仕方がないと思った。
だけど、最近は早く2人と暮らしたいし結婚したいなぁと思う自分の気持ちの変化に驚きつつも嫌ではなかった。
「沢山注いでごめん」
そう久志は照れながら言って中から力が抜けた陰茎をズルリと抜いた。
「サラの中が最高に気持ち良いのと、おねだりされちゃうと本気で興奮するから理性飛んじゃってマジヤバい」
「されちゃうとって、久志がさせてんじゃん」
私は恥ずかしくてちょっぴり不機嫌な声で言うが、ちゅっと唇にキスを落として「ごめんね。でも、挿れて欲しくて堪らなくなっている時のサラの顔がエロくて可愛い過ぎて言わせたくなっちゃうんだ♪」と宣った。
「~~~っ!…久志の変態!」
顔が真っ赤になった私を横向きに抱き上げ、久志はクスクスと笑いながらそのまま脱衣場へ行き私の服を全て脱がした。
「汗、流してあげるね❤」
腰と下半身がダルくて力が入らない私は、もう何度もこうやって久志から脱がされては一緒にお風呂に入って来たので、今さら断る気も無く全てを任せたのだった。
お風呂から上がった後、私は久志に「もう歩けるから大丈夫」と言っているのに、久志は私を抱き上げて共にベッドに入った。
まだ明るい時間帯だったけど、横になると途端に眠くなってしまい私は久志に腕枕をしてもらい抱き締められながらそのまま目を閉じた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「……ん」
「おはよ。目が覚めた?」
ぼんやりと目を開けると、腕枕を解き私の隣でうつ伏せになって課題を進める久志が私の気配に気付いて微笑んだ。
「今、何時ぐらい?」
寝惚けている私の姿が可愛いから好きなんだ♪と前に言われてから、いつも久志は私より先に起きてちゅっちゅっと私の額や唇のキスを落とす。
「ん~と、夕方5時過ぎかな?」
枕元のスマホを見た久志は教えてくれた。
「…随分寝ちゃったのね」
「ごめんな。無理させちゃったね」
「ううん、大丈夫。…でも、課題全然進めてない」
「俺のを写させてあげる」
だって、俺が我慢出来なくてサラを食べちゃったからさ。とちょっとおどけたのだった。
「起きれる?」
「うん」
久志に支えて貰いながら起き上がりベッドを降りた。
2人共パジャマだったので、服に着替えてからリビングへ向かうと雅鷹さんと貴美恵さんがソファで寛いでいた。
「あら♪起きた?」
私達に気付いた貴美恵さんが微笑んだ。
「もうっ!久志ったら、いくら佳夜ちゃんを愛しているからってお昼も食べずに籠って無理させちゃ駄目でしょう?」
「!?」
貴美恵さんの一言に全身が一気に赤くなった。
一つ屋根の下で生活しているんだから、バレバレな訳だけど!改めて言われると本当に恥ずかしい!!
久志は平然としているけど、私はいたたまれなくてその場から逃げ出したかった。
「コラコラ、貴美恵さん。佳夜ちゃんが真っ赤になっちゃっていますよ?久志君が佳夜ちゃんに無理させる訳ないじゃないですか。心配でも私達に言われたら恥ずかしいのですからそっとしておいてあげるのが大人の優しさですよ」
「あっ!そうよね!…ごめんなさい。佳夜ちゃん!」
「……い、いえ。気にしないで下さい」
謝られても恥ずかしい気持ちは薄れないので、私は顔を上げられなかった。
3人はそんな私の反応を見て、久志は私を慰める様に頭を撫で、雅鷹さんはにこにこと微笑み、貴美恵さんは「いや~ん、可愛いわ❤」と笑っていた。
私は一生木根家には敵わないと悟った。
「あぁ、そうそう。佳夜ちゃん明日は久志と家にいてくれるかな?」
「え?はい。特に用事は無いのでいます」
「そう!良かった♪」
お客さんが来るから、私達と一緒に応対しようね♪と笑顔で言われた。
…幅の広いダイニングテーブルのお陰で、向かい側に座る雅鷹さんの食事を汚さなくて本当に良かった。
いくらテレビ局のスポンサーをしているとは言え、建設会社の息子なんて只の一般市民と変わらないでしょう?と私は思っていたけど、貴美恵さんの弟にあたる久志の叔父さんは有名な俳優だったし、蕾紗さん自身が有名なファッション雑誌専属のモデルをしている人だって事を完全に忘れていました~!!
彰だった時からファッション雑誌なんて読んだ事無かったし、蕾紗さん自身も家に仕事は持ち込まない人だった為に、有名なモデルさんだって意識した事が本当に無かった。
久志から婚約指輪を受け取り目立つ様に外を歩いて、雅鷹さんと共に食事をしてからまだ1日しか経っていないのに、番組が次々と久志と私の事(勿論久志達が流した情報だけど)を細かく伝え、仲睦まじくウィンドウショッピングをしている映像まで流すメディアの情報収集の早さに驚き過ぎて私はゲッホン、ゲッホン言ってむせ返った。
「「「「大丈夫!?」」」」
私のあまりの咳き込み具合に全員慌てて席を立ち上がった。
蕾紗さんは私の背中を擦り、雅鷹さんは汚してしまった所を片付け、貴美恵さんはキッチンで新しいお味噌汁を用意し、久志も水を取りに行ってくれた。
木根家のチームワークの良さと行動の早さを改めて実感した瞬間だった。
ちなみに、今日は土曜日なので都子さん含め家政婦さん以下皆さん全員お休みでいない。
「……す、すみません、でした」
お水を一口飲み、涙目になりながらもようやく私は落ち着いた。
「いいえ、落ち着いたみたいで良かったわ。……それより、久志?あなたニュースの事判っていてチャンネル変えたの?」
まだ私の背中を擦ってくれている蕾紗さんがわざと佳夜ちゃんを驚かせたでしょう!と久志を睨んだ。
久志は新しい飲み物を取りにキッチンへ行っていて、丁度席に戻って来る所だった。
「まさか!俺だって驚いた所ですよ。ほら、ネットニュースだって今流れ始めた所なんですから」
私にアイスミルクティーを手渡してくれながら、久志はテーブルの上に置いてあったスマホの画面を私達に見せた。
「昨日の今日で、とは。…やはり売ったね」
雅鷹さんは食事を再開しながらぽつりと呟いた。
テレビではフルネーム、そして生い立ちが紹介されて行くが、司会やコメンテーターの言い方等が少しトゲがある感じを受けた。
まるで私から久志に近付き、押し掛ける様に来日して婚約してもらったかの様な言われ方だ。
…いくらメディアが流している佳夜の生い立ちは偽の情報とは言っても、コメンテーター達の発言や報道された内容を世間は鵜呑みにしやすい。今日から私は周りからはこう言う人間だと見られる事になるのかと思うと、少しだけ悲しくなった。
「なんとも判りやすいが、標的を私達の娘にするなんて良い度胸だね」
食べ終わり、タンッ!と箸を箸置きに置いた雅鷹さんが静かに怒っているのが判った。
「えぇ、自分の勤務先のプライベートな事を売るとかホンット愚の骨頂だわ。私達が流した情報と買った情報を鵜呑みにして報道するメディアも滑稽だけど、大切な妹を傷付けた事をきっちり後悔してもらわなきゃね」
蕾紗さんはテレビを睨み付けて怒った。
「そうね。騒ぎを大きくしてくれた事には感謝しても良いけど、諸悪さんには舞台から降りて頂いて2度と私達の目に入らない様にしないといけないわね♪」
貴美恵さんもにっこりと上品に微笑むけど、背中から漂う物が怖い。
「安心しろ佳夜。こんなくだらない報道をした奴らは全員明日にはこの場で佳夜に土下座させるから」
私の手を握り、甘い笑顔を見せる久志が怖い事言った~!
「どっ!?…土下座は良いよ!大勢の人に土下座されるなんて怖いよ!」
雅鷹さん達が私の代わりに怒ってくれたので、私は沈みかけた気持ちが軽くなった。
「とりあえず、今日は家にいましょう♪」
貴美恵さんの言葉に皆気持ちを切り替え、私達は食事を再開した。先に食事を終えた雅鷹さんは「ちょっと仕事を片付けて来るね」とダイニングを出て行った。
「さて、じゃあ俺達は課題を片付けますか」
食後、久志と部屋に戻り主要科目に取りかかった。
課題は地理・日本史の抱き合わせなのだけど、正直私は日本史が苦手で集中力が2時間も保たずに音を上げた。
「解らな過ぎてもう無理~!」
「休憩するか?」
「…したいです~」
「良いよ。…じゃあ、ちょっと待ってて」
机に突っぷした私の頭を撫でて優しく微笑むと、久志は部屋を出ていった。
私はヨロヨロと窓際のラグへ移動して、そこに寝転んだ。
『はぁ、フワフワで気持ち良い~❤』
少しヒンヤリする感触のラグの長い毛足にスリスリしてうっとりした。
「お待たせ、サラ」
顔をあげると、久志は大きめのトレーにマドレーヌやクッキー等色々な洋菓子を乗せたお皿と、甘い香りを漂わせた飲み物を手に部屋に入ってきた。
「美味しそ~!」
「お袋が頭使って疲れた時は甘い物でしょう♪って用意してくれていた」
「嬉しい!…いただきます!」
飲み物はホットチョコだった♪少しビターにしてくれているので、甘いお菓子に合ってとても美味しかった。
「……佳夜のスマホ、光りっ放しだな」
朝の報道後から、私のスマホは同級生達からのSNSが止まらない。内容はみんな同じ、【久志が婚約したって本当!?彰、知ってた!?】
課題を優先させた為返事を送っていなかったら、中には痺れを切らした者が電話もしてきたりもしたけど、一々声だけを彰に変えるのも面倒だったので無視して一切出なかった。
「あ~、そうだね。今の内に返事返しておこうかな。…ってか、久志は誰からもSNSが来ないのは何故?」
幼馴染みの私にではなく、本来は当事者へ連絡が行くもんじゃないの???
「あぁ、俺がスマホを持っている事は佳夜と家族にしか教えていないからな。それに家の電話は今日はコードを抜いているってさっきお袋が言っていた」
「え?そうだったの!?」
通りで家の中が静かな訳だ…。
俺は交友関係は少ないし、必要な連絡は家電で充分だと思っている。何よりサラとだけ繋がれていられたらそれで良いんだ。と、隣に座っていた久志が私の腰に腕を回し、自分の方へ私を抱き寄せた。
『あっ、マズイ雰囲気になってきた』
最近ポニーテールや三つ編みぐらいは自分でも出来る様になった私は、今日は髪を左右に分けておさげにしている。久志はそのおさげに指を絡めうなじに口付けを落としたり、腰に回した手で私のお腹を撫でたりしている。
「ひ、久志?そろそろ課題始める?」
私は一通りSNSの返信も済み、全員に【聞いていたから知ってた。会った事もある】とだけ送信をした。
このままではこの甘い空気に呑まれてしまうので、空気を変え様と久志に声を掛けた。
「ん~?でも、まだサラを充電し足りない」
そう言うと、久志は私を自分の膝の上に横向きに座らせて私に頬擦りをした。
「サラ…」
「んっ」
ちゅっと唇に口付けを落とした。
「えっと、その、久志?」
お尻に熱いモノが当たり出した。
「うん…。ダメ?サラ?」
臨戦態勢になりつつあるモノをお尻に感じながら、私はこのまま流されて良いのかキッパリと拒絶をして課題を始めるべきか迷っていたら、久志は口付けを深くし手も私のスカートの中に侵入してきたのだった。
「…あっ!」
久志の指が割れ目の間に入ってきた。
クリトリスを指で捏ね回し、快感で震える私の身体から力を抜き脚を徐々に開かされた。クリトリスに与えられた刺激の所為で膣からは愛液が溢れだした。くちゅっと音を立てながら久志は指を膣へ侵入して行った。
「あっ、ん!駄目だよ!久志…!」
シャツのボタンを外され、ブラジャーのカップをずらした久志は身体を曲げて私の乳首にしゃぶりついた。舌で乳首を転がし、中指は膣の中の感じるポイントを刺激して私をよがらせた。
「…あん!」
無言のまま久志は膣の中の指を更に2本に増やし、それをバラバラに動かして弱い快楽を与え、親指はクリトリスを弄り私を追い詰め続け、段々と私の意識はお尻に当たる久志の熱いモノを挿れて欲しくて堪らなくなってきてしまっていた。
「…欲しい?」
久志は挿れている指に感じる膣の動きで、私が限界が近いのに焦らされている事に気付いている。だけど、わざと指の動きを止めて更に焦らし意地悪く囁いた。
「サラのこの可愛いお口でおねだりして?」
久志が発情期だった時に私は何度も舌や口でイかされ、久志に挿入して欲しい時は自らおねだりする様に身体に教えられた。だから、久志からキスやイタズラを受けて、気持ち良くなり挿れて欲しくなると自分から久志におねだりをする様になってしまった。
「……久志のおっきいコレを、私の中に挿れて下さい」
私はお尻を少し横にずらし、スラックスをキツく押し上げる陰茎を撫でておねだりをした。
「サラが、出して?」
久志は私の膣から指を抜き、私を正面に向かせた。私は両手を使い久志のスラックスのベルトを緩め、ファスナーを降ろした。そして下着に染みを作りキツく押し上げている陰茎を前開き穴から出してあげると、ピクピクと震え先走りを溢した陰茎はいやらしく反り起っていた。
久志は少し腰を浮かせてスラックスと下着を膝まで下ろすと、私を軽く持ち上げて膝立ちにさせて股の上に跨がせた。
「ゆっくり腰を落としてご覧?」
「…うん」
言われた通りに私は徐々に徐々に腰を落とし膣の中に久志の陰茎を沈ませて行ったが、太くて大きな陰茎は濡れた膣壁を押し広げて奥へ侵入し壁を抉られる快感にイきそうになった。
「ん!…あ!動いちゃダメぇっ」
奥まで入り、膣が久志の全てを呑み込むと久志はゆっくりと腰を動かし始めた。
「あっ、…あっ!ん!駄目!コレ気持ち好すぎてイッちゃう…!」
「……駄目ってこっちの口では言うけど、下の口は俺のに絡み付いてもっともっとって言ってるけど?」
「やん!言わないでぇ…!」
ぐちゅぐちゅと部屋中にいやらしい水音が響き渡る。その水音は私が溢す愛液だって判っているから、余計に恥ずかしくて堪らない。
久志は先程から変わらない強さでしか抽挿していないのに、私は昂り1人でイってしまった。
「あっ!ダメ!イッちゃう!………あぁっ!」
「はぁっ…!んっ!くっ!………」
強く絞める私の膣の蠢きに久志は歯を食いしばって達するのを耐えた。そして私の身体が弛緩すると、久志は顔を上げて私にキスをした。
「…こんなに簡単にイッちゃうなんて、サラは随分エッチな子になったね♪」
久志は私を優しくラグに寝かせ、再び抽挿を開始した。今度は強く速く奥を突き壁を抉り擦った。
「あぁんっ!やっ、ダメぇっ!イッたばかりだから感じ過ぎちゃう~!!」
「…良いよ、もっともっと感じて何度もイッて!」
パンッ!パンッ!と久志に腰を強くぶつけ続けられ、私は嬌声を上げ続け本当に何度も小さくイッてしまった。
「あぁっ!サラ!最高に気持ち良いよ。…愛している!…あぁっ!」
久志はまた達するのをわざと我慢して、挿れたまま私をうつ伏せにすると、更に激しく腰を動かした。加速する抽挿は後ろから一番奥を突き続け、先程と全く違う角度から膣壁を抉るので、今まで以上に強い快楽の波に襲われ、昂り過ぎた身体は頭の中が真っ白に弾けた。
「あぁぁぁぁぁ~~っ!」
「くぅっ!」
私がイくのと同時に久志も達し、中に熱い精液を吐き出した。
昨夜も久志と交わり、沢山注がれたのに久志はそれを上回る程吐き出し続けた。
久志の吐き出した大量の精液で、少しお腹が膨らみ重くなってきた中でようやく久志の抽挿は止まり、身体が弛緩した。
私は下腹部に掌を当て、先日母から改めてアキュミーラの言葉で教わった浄化の魔術を掛けた。
中に注がれた精液が消えるのを感じると、少し寂しくもあるけれど、やはりまだ妊娠する訳にはいかないので仕方がないと思った。
だけど、最近は早く2人と暮らしたいし結婚したいなぁと思う自分の気持ちの変化に驚きつつも嫌ではなかった。
「沢山注いでごめん」
そう久志は照れながら言って中から力が抜けた陰茎をズルリと抜いた。
「サラの中が最高に気持ち良いのと、おねだりされちゃうと本気で興奮するから理性飛んじゃってマジヤバい」
「されちゃうとって、久志がさせてんじゃん」
私は恥ずかしくてちょっぴり不機嫌な声で言うが、ちゅっと唇にキスを落として「ごめんね。でも、挿れて欲しくて堪らなくなっている時のサラの顔がエロくて可愛い過ぎて言わせたくなっちゃうんだ♪」と宣った。
「~~~っ!…久志の変態!」
顔が真っ赤になった私を横向きに抱き上げ、久志はクスクスと笑いながらそのまま脱衣場へ行き私の服を全て脱がした。
「汗、流してあげるね❤」
腰と下半身がダルくて力が入らない私は、もう何度もこうやって久志から脱がされては一緒にお風呂に入って来たので、今さら断る気も無く全てを任せたのだった。
お風呂から上がった後、私は久志に「もう歩けるから大丈夫」と言っているのに、久志は私を抱き上げて共にベッドに入った。
まだ明るい時間帯だったけど、横になると途端に眠くなってしまい私は久志に腕枕をしてもらい抱き締められながらそのまま目を閉じた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「……ん」
「おはよ。目が覚めた?」
ぼんやりと目を開けると、腕枕を解き私の隣でうつ伏せになって課題を進める久志が私の気配に気付いて微笑んだ。
「今、何時ぐらい?」
寝惚けている私の姿が可愛いから好きなんだ♪と前に言われてから、いつも久志は私より先に起きてちゅっちゅっと私の額や唇のキスを落とす。
「ん~と、夕方5時過ぎかな?」
枕元のスマホを見た久志は教えてくれた。
「…随分寝ちゃったのね」
「ごめんな。無理させちゃったね」
「ううん、大丈夫。…でも、課題全然進めてない」
「俺のを写させてあげる」
だって、俺が我慢出来なくてサラを食べちゃったからさ。とちょっとおどけたのだった。
「起きれる?」
「うん」
久志に支えて貰いながら起き上がりベッドを降りた。
2人共パジャマだったので、服に着替えてからリビングへ向かうと雅鷹さんと貴美恵さんがソファで寛いでいた。
「あら♪起きた?」
私達に気付いた貴美恵さんが微笑んだ。
「もうっ!久志ったら、いくら佳夜ちゃんを愛しているからってお昼も食べずに籠って無理させちゃ駄目でしょう?」
「!?」
貴美恵さんの一言に全身が一気に赤くなった。
一つ屋根の下で生活しているんだから、バレバレな訳だけど!改めて言われると本当に恥ずかしい!!
久志は平然としているけど、私はいたたまれなくてその場から逃げ出したかった。
「コラコラ、貴美恵さん。佳夜ちゃんが真っ赤になっちゃっていますよ?久志君が佳夜ちゃんに無理させる訳ないじゃないですか。心配でも私達に言われたら恥ずかしいのですからそっとしておいてあげるのが大人の優しさですよ」
「あっ!そうよね!…ごめんなさい。佳夜ちゃん!」
「……い、いえ。気にしないで下さい」
謝られても恥ずかしい気持ちは薄れないので、私は顔を上げられなかった。
3人はそんな私の反応を見て、久志は私を慰める様に頭を撫で、雅鷹さんはにこにこと微笑み、貴美恵さんは「いや~ん、可愛いわ❤」と笑っていた。
私は一生木根家には敵わないと悟った。
「あぁ、そうそう。佳夜ちゃん明日は久志と家にいてくれるかな?」
「え?はい。特に用事は無いのでいます」
「そう!良かった♪」
お客さんが来るから、私達と一緒に応対しようね♪と笑顔で言われた。
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