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誘因1
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久志とリビングに戻ると、父と雅鷹さんの姿が無かった。
「あれ?親父達は?」
久志が側に居た弟に尋ねた。
「地下に行った~。ねぇ、久志兄ちゃん、久しぶりに俺とダーツやろうよ♪」
「え?…あぁ」
私達をと言うより久志が戻るのを待っていた弟は少し強引に久志の腕を引っ張ってリビングから出て行った。
「佳夜ちゃんはこっち♪」
そう言って今度は蕾紗さんが私の手を引き、掃き出し窓の前に連れて来ると床にビニールシートが敷かれている椅子に私を座らせた。
「さぁ、髪を切りましょう♪」
私の後ろに貴美恵さんが立ち右側に母、左側に蕾紗さんが並んだ。
「佳夜の魔力も体内で安定したみたいだからやっと髪を切り揃えられるわね」
母曰く、戻したばかりで身体と馴染むまで切る訳にはいかないので待っていたのだそうだ。
また、魔力量を多く保有している者に共通する事で髪には魔力が強く込められている。悪用を防ぐ為に下手に他人に切ってもらう訳にはいかない。母はファルリーアパファルにいた頃は長の奥様に切ってもらい、その髪を魔術で魔力を抜いてから処分をしていた。こちらに来てからは貴美恵さんに切ってもらい自分で魔力を抜いて処分をしていたそうだ。
私を生んでからは髪に含む魔力も弱まったので、美容院で切ってもらっている。
ちなみに弟の髪は母が切り揃え、弟自身が魔術を行える様になる迄溜めておき、本人に処分させているそうだ。
「佳夜ちゃんの髪はホント柔らかくて綺麗な色ね~♪」
私がイルツヴェーグでワンピースに着替えた際に、ルーが三つ編みにして簡単に纏めてくれていた髪を貴美恵さんは解いて霧吹きで濡らし始めた。
「先ずは前髪から~♪」
そう歌いながら貴美恵さんが迷いなくシャキシャキとハサミを入れていく。
女性の髪型なんて全然判らないので、3人にお任せにして私はボーッと庭を眺めた。
日差しは強そうだが、庭の緑が輝いていてとても綺麗だった。
『……夏休みに入ってからまだ2週間も経っていないのに、何?この怒涛の様な日々』
親友の家族の正体から始まり、母と自分の正体を知り自分の身体が変わり、魔力を保有し、異世界に渡り(室内にしか居なかったから殆んど異世界感は判らなかったけど)、……そして唯一無二の番との出会い。
『しかも2人!コレって唯一無二って言わないじゃん!!』
番って判ったばかりのルーとの濃厚過ぎるキスやその先の行為、更に久志とのキスを思い出してしまい、羞恥に死にそうになった……。
『すっごく気持ち良くて全然抵抗出来なかったけど、私って軽い女なのかしら!?』
「あらあら、下向いちゃ駄目よ」
思わず下を向いてしまった私に貴美恵さんから優しく声がかかり、ハッとなり前を向いた。
「ふふふ♪佳夜ってば、一体何を思い出して顔が真っ赤になっちゃっているのかしら?」
「!?」
「そうそう!そこら辺私も聞きたいわ!グヴァイラヤーさんに聞き出そうとしたんだけど、彼ってばはぐらかすのが上手かったのよ。ねぇ、佳夜ちゃん?一体どこまで致しちゃったのかしら~?」
母と蕾紗さんがノリノリで詰め寄る。
「……かっ彼とは!キスしかしてないです!」
それ以上に気持ち良い事をされちゃったなんて口が避けても言えない!!!(あの行為をなんて言うのか知らないし!)
「「えぇ~~??」」
絶対にそれだけじゃ無かったよね♪と食い下がろうとする母達だったが、タイミング良く弟と久志が戻ってきた。賑やかにダーツ対決の話に盛り上がりながらリビングに入り、銘々ソファに座った。聞こえてくる話を聞いていると、側のバーカウンターでお酒を飲んでいた父達も途中から参加して2対2で勝負をして結果久志のおかげで父達に勝った様だ。そしてまた父達は2人で飲み続けるらしい。
貴美恵さんが髪を切り終わり、前後を手鏡で見せてくれた。前髪は顎下辺りまで切り揃え、後ろは腰位まで切ってくれた様だ。だいぶ頭が軽くなって助かった。
次に母と蕾紗さんの2人で髪型を整えてくれた。
前髪を左に流し、左右の耳の側から後ろに流れる様に編み込みを作り一本の三つ編みに纏めてリボンで結んでくれた。……と、色々なんだか説明してくれたけど、やはり私にはよくわからなかった。
「ところでさ、佳夜と久志兄ちゃんって明日から3日間合宿だよね?この姿どうすんの?」
私の様子を面白そうに眺めていた弟がふと言った言葉に私も思い出した。
「あっ!そうよ!何か忘れてるって思っていたけど、私明日から合宿じゃない!ってか、学校生活もこれからどうしたら良いの!?」
今更ながら女の姿に戻った事に焦った。
「あらぁ、その点は大丈夫よ~♪佳夜が魔力を取り戻したから、姿は自在に変えれるわ♪……でもねぇ、佳夜の方は抵抗無く合宿に参加して集団風呂でも何でも平気でしょうけど、久志君は耐えられる?」
「?」
確かに今の私はむしろ女性の裸体を見るのも見せるのも恥ずかしくて耐えられない気がするけど、野郎なら下ネタだろうがふりチンだろうがドンと来い!だ。(ルーの裸に何故あんなにドキドキしてしまったのかはさておき)
しかし、同性(?)の久志が耐えられないかもって、どう言う意味?
「……くっ、確かに佳夜が彰になっても俺には自制する自信がない…!」
自制!? 何を!?
……左手で顔を半分隠し、やや俯き加減に苦し気に呟く久志の言葉の意味が解らない。
「そうよねぇ……。一緒にお風呂入っちゃったりぃ、同じ部屋で寝起きしちゃったら、大変よねぇ~」
うんうん。と頷く母。
そして回りもまた様々な表情を浮かべて久志を見ている。
貴美恵さんと蕾紗さんはどこか楽し気。弟は「佳夜、ご愁傷さま」とか意味解らない事を呟いていた。
「風呂!?いや、……駄目だ!佳夜、お前は合宿には参加しないでくれ!」
「はぁ!?」
何か久志の中で結論付いてしまった様で私に参加するなとのたまわった。
「ちょっ!待って!!意味解んないから!何で私が合宿に参加したら久志は自制が利かなくなっちゃうの!?だって、男の姿で行くんだよ?私の男の裸体なんて飽きる程見てきたじゃん!」
「ん~、私も佳夜は今回残念かも知れないけど合宿には参加しない方が良いと思うわ」
母は、まず私は魔力を取り戻したばかりで魔術を使いこなせないから姿を変えたとしても簡単に解ける心配がある。と、そして私と久志は番同士だと自覚したばかりなのが一番マズイ事らしい。
『自覚したばかりだと一体何がマズイのかしら?』
「あのね、ファルリーアパファルだと本来は番を見つけたら即結婚、もしくは籠っちゃうものなの」
「籠る?何の為に?」
「性行為にふける為」
「!?」
『お母さんぶっちゃけ過ぎ!』
母のオブラートに包まない言動に私は赤面した。
「それでね、佳夜はまだ番を受け入れたいって思っていないんじゃない?それは多分元の姿になったばかりだからだと思うのだけどね。…相手の番はそう言うのが本能で判るみたいよ。だからグヴァイラヤーさんも久志君もあなたに無理強いはして来ないでいてくれているの。でも、だからって平気な訳でもなくて非常に我慢を強いられている状態なのよ」
『……だから、ルーはあの時あんな事を言ったのね!?』
「グヴァイラヤーさんがすんなり帰れたのは、彼がかなり大人って事と、……その先は言わない方が良いわよね?」
私は『言わないで!』と必死に目で訴えた。
……つまり、ルーは私でそれなりにスッキリ出来た(イヤーッ!)から耐えられているのね!?
「聞きにくいんだけど、……久志君は女の子とは?」
「…………有りません」
久志の顔も真っ赤。必要な質問らしいけど、身内と恋人とその弟に知られてしまうのはかなり辛い事だろう。男側の心情も理解出来る私としてはそっと同情をした。
でも反面私は久志が私以外を知らないって言う独占欲からの喜びなのか、同じ年で先を越されてなかった男(ではもう無いのだけど)としての安堵感からなのかは定かではないけど、内心嬉しいと思ってしまった。
「日本ならまあ、その年齢だったら当然よね~。だとしたらやっぱり辛いわね」
ルーにも久志にも我慢を強いている事が解って申し訳なく思うけど、だからって久志を受け入れる覚悟がまだ出来無い。
「……ごめんなさい。私、合宿諦めます。久志、本当にごめんね」
私は居たたまれなくて頭を下げてリビングを駆け出た。
「あれ?親父達は?」
久志が側に居た弟に尋ねた。
「地下に行った~。ねぇ、久志兄ちゃん、久しぶりに俺とダーツやろうよ♪」
「え?…あぁ」
私達をと言うより久志が戻るのを待っていた弟は少し強引に久志の腕を引っ張ってリビングから出て行った。
「佳夜ちゃんはこっち♪」
そう言って今度は蕾紗さんが私の手を引き、掃き出し窓の前に連れて来ると床にビニールシートが敷かれている椅子に私を座らせた。
「さぁ、髪を切りましょう♪」
私の後ろに貴美恵さんが立ち右側に母、左側に蕾紗さんが並んだ。
「佳夜の魔力も体内で安定したみたいだからやっと髪を切り揃えられるわね」
母曰く、戻したばかりで身体と馴染むまで切る訳にはいかないので待っていたのだそうだ。
また、魔力量を多く保有している者に共通する事で髪には魔力が強く込められている。悪用を防ぐ為に下手に他人に切ってもらう訳にはいかない。母はファルリーアパファルにいた頃は長の奥様に切ってもらい、その髪を魔術で魔力を抜いてから処分をしていた。こちらに来てからは貴美恵さんに切ってもらい自分で魔力を抜いて処分をしていたそうだ。
私を生んでからは髪に含む魔力も弱まったので、美容院で切ってもらっている。
ちなみに弟の髪は母が切り揃え、弟自身が魔術を行える様になる迄溜めておき、本人に処分させているそうだ。
「佳夜ちゃんの髪はホント柔らかくて綺麗な色ね~♪」
私がイルツヴェーグでワンピースに着替えた際に、ルーが三つ編みにして簡単に纏めてくれていた髪を貴美恵さんは解いて霧吹きで濡らし始めた。
「先ずは前髪から~♪」
そう歌いながら貴美恵さんが迷いなくシャキシャキとハサミを入れていく。
女性の髪型なんて全然判らないので、3人にお任せにして私はボーッと庭を眺めた。
日差しは強そうだが、庭の緑が輝いていてとても綺麗だった。
『……夏休みに入ってからまだ2週間も経っていないのに、何?この怒涛の様な日々』
親友の家族の正体から始まり、母と自分の正体を知り自分の身体が変わり、魔力を保有し、異世界に渡り(室内にしか居なかったから殆んど異世界感は判らなかったけど)、……そして唯一無二の番との出会い。
『しかも2人!コレって唯一無二って言わないじゃん!!』
番って判ったばかりのルーとの濃厚過ぎるキスやその先の行為、更に久志とのキスを思い出してしまい、羞恥に死にそうになった……。
『すっごく気持ち良くて全然抵抗出来なかったけど、私って軽い女なのかしら!?』
「あらあら、下向いちゃ駄目よ」
思わず下を向いてしまった私に貴美恵さんから優しく声がかかり、ハッとなり前を向いた。
「ふふふ♪佳夜ってば、一体何を思い出して顔が真っ赤になっちゃっているのかしら?」
「!?」
「そうそう!そこら辺私も聞きたいわ!グヴァイラヤーさんに聞き出そうとしたんだけど、彼ってばはぐらかすのが上手かったのよ。ねぇ、佳夜ちゃん?一体どこまで致しちゃったのかしら~?」
母と蕾紗さんがノリノリで詰め寄る。
「……かっ彼とは!キスしかしてないです!」
それ以上に気持ち良い事をされちゃったなんて口が避けても言えない!!!(あの行為をなんて言うのか知らないし!)
「「えぇ~~??」」
絶対にそれだけじゃ無かったよね♪と食い下がろうとする母達だったが、タイミング良く弟と久志が戻ってきた。賑やかにダーツ対決の話に盛り上がりながらリビングに入り、銘々ソファに座った。聞こえてくる話を聞いていると、側のバーカウンターでお酒を飲んでいた父達も途中から参加して2対2で勝負をして結果久志のおかげで父達に勝った様だ。そしてまた父達は2人で飲み続けるらしい。
貴美恵さんが髪を切り終わり、前後を手鏡で見せてくれた。前髪は顎下辺りまで切り揃え、後ろは腰位まで切ってくれた様だ。だいぶ頭が軽くなって助かった。
次に母と蕾紗さんの2人で髪型を整えてくれた。
前髪を左に流し、左右の耳の側から後ろに流れる様に編み込みを作り一本の三つ編みに纏めてリボンで結んでくれた。……と、色々なんだか説明してくれたけど、やはり私にはよくわからなかった。
「ところでさ、佳夜と久志兄ちゃんって明日から3日間合宿だよね?この姿どうすんの?」
私の様子を面白そうに眺めていた弟がふと言った言葉に私も思い出した。
「あっ!そうよ!何か忘れてるって思っていたけど、私明日から合宿じゃない!ってか、学校生活もこれからどうしたら良いの!?」
今更ながら女の姿に戻った事に焦った。
「あらぁ、その点は大丈夫よ~♪佳夜が魔力を取り戻したから、姿は自在に変えれるわ♪……でもねぇ、佳夜の方は抵抗無く合宿に参加して集団風呂でも何でも平気でしょうけど、久志君は耐えられる?」
「?」
確かに今の私はむしろ女性の裸体を見るのも見せるのも恥ずかしくて耐えられない気がするけど、野郎なら下ネタだろうがふりチンだろうがドンと来い!だ。(ルーの裸に何故あんなにドキドキしてしまったのかはさておき)
しかし、同性(?)の久志が耐えられないかもって、どう言う意味?
「……くっ、確かに佳夜が彰になっても俺には自制する自信がない…!」
自制!? 何を!?
……左手で顔を半分隠し、やや俯き加減に苦し気に呟く久志の言葉の意味が解らない。
「そうよねぇ……。一緒にお風呂入っちゃったりぃ、同じ部屋で寝起きしちゃったら、大変よねぇ~」
うんうん。と頷く母。
そして回りもまた様々な表情を浮かべて久志を見ている。
貴美恵さんと蕾紗さんはどこか楽し気。弟は「佳夜、ご愁傷さま」とか意味解らない事を呟いていた。
「風呂!?いや、……駄目だ!佳夜、お前は合宿には参加しないでくれ!」
「はぁ!?」
何か久志の中で結論付いてしまった様で私に参加するなとのたまわった。
「ちょっ!待って!!意味解んないから!何で私が合宿に参加したら久志は自制が利かなくなっちゃうの!?だって、男の姿で行くんだよ?私の男の裸体なんて飽きる程見てきたじゃん!」
「ん~、私も佳夜は今回残念かも知れないけど合宿には参加しない方が良いと思うわ」
母は、まず私は魔力を取り戻したばかりで魔術を使いこなせないから姿を変えたとしても簡単に解ける心配がある。と、そして私と久志は番同士だと自覚したばかりなのが一番マズイ事らしい。
『自覚したばかりだと一体何がマズイのかしら?』
「あのね、ファルリーアパファルだと本来は番を見つけたら即結婚、もしくは籠っちゃうものなの」
「籠る?何の為に?」
「性行為にふける為」
「!?」
『お母さんぶっちゃけ過ぎ!』
母のオブラートに包まない言動に私は赤面した。
「それでね、佳夜はまだ番を受け入れたいって思っていないんじゃない?それは多分元の姿になったばかりだからだと思うのだけどね。…相手の番はそう言うのが本能で判るみたいよ。だからグヴァイラヤーさんも久志君もあなたに無理強いはして来ないでいてくれているの。でも、だからって平気な訳でもなくて非常に我慢を強いられている状態なのよ」
『……だから、ルーはあの時あんな事を言ったのね!?』
「グヴァイラヤーさんがすんなり帰れたのは、彼がかなり大人って事と、……その先は言わない方が良いわよね?」
私は『言わないで!』と必死に目で訴えた。
……つまり、ルーは私でそれなりにスッキリ出来た(イヤーッ!)から耐えられているのね!?
「聞きにくいんだけど、……久志君は女の子とは?」
「…………有りません」
久志の顔も真っ赤。必要な質問らしいけど、身内と恋人とその弟に知られてしまうのはかなり辛い事だろう。男側の心情も理解出来る私としてはそっと同情をした。
でも反面私は久志が私以外を知らないって言う独占欲からの喜びなのか、同じ年で先を越されてなかった男(ではもう無いのだけど)としての安堵感からなのかは定かではないけど、内心嬉しいと思ってしまった。
「日本ならまあ、その年齢だったら当然よね~。だとしたらやっぱり辛いわね」
ルーにも久志にも我慢を強いている事が解って申し訳なく思うけど、だからって久志を受け入れる覚悟がまだ出来無い。
「……ごめんなさい。私、合宿諦めます。久志、本当にごめんね」
私は居たたまれなくて頭を下げてリビングを駆け出た。
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