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ファオフィス5

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「え?  え~と、……ごめん、もう1回言って??」

絶対聞き間違いだと思って、「え?」と声を上げた後、一度軽く呼吸をして落ち着きを取り戻してから聞き返す。

「……ん?だから、“新年の舞”をグヴァイと2人で舞いたいのだが、良いよな?」

緊張の晩餐から一夜明け、ヤフクと僕は(ヤームさんはいつも通り既に先に済ませていて壁際に控えている。)1階の食堂で向かい合って朝食を食べている時に、突然突拍子もない話が僕に舞い降りた。

『良いよなって……』

問い掛けている様な口調だけど、ヤフクの中では決定事項なんだろうなぁ。と、思いながら僕は出そうになった溜め息をリャーシュ紅茶と共に飲み込む。
彼と交わした会話の中で、たまに有る唐突な提案にも少しは心が驚かないでいられる様にだいぶ学習した僕だったけれど、流石に今回のは驚く。

「……良くない気がすると思うけど?まぁその前に、その“新年の舞”って何か教えてくれないかな?」

舞って、つまり踊るって事だよね?
僕が知っている舞ってのは、3年ぐらい前に風祭りで観た旅芸人一座の踊り子さんのものだけ。
かなり布面積の少ない衣装で腰とかお尻とか振ってクルクルと舞台上を飛び跳ねたり回っていた。
ケルンと僕は『よく転ばないよね』とか『腰痛めないのかな?』なんて会話をしながら舞の良さが解らないまま見ていたけれど、周りの大人の男の人達は偉い盛り上がっていたのを覚えている。
そうした中で、いつの間にか後ろに来ていた兄さんとワヤンドゥカさんの2人が慌てて僕とケルンの両目を片手で覆ったと思ったら体を抱きかかえて、そのまま足早に広場から離されてしまった。
突然の事にケルンも僕も驚いたけれど「大人が多いから押されて怪我をしてしまうと思った」と言われて、僕達は『確かにそうかも』と思い、妙に顔が赤くて焦った様子の兄さん達の事は深く気にせず、そのまま納得をした。だけど、翌年からのお祭りに来る一座の舞台は何故か見に行かせて貰えなくなった。
まあ、正直踊りを見るより屋台で買い食いしたり遊んで回る方が面白いから、僕等は特に気にしないで祭りを楽しんでいたのだけど。

『でも、あの踊りがなんであんなに人気があったのか良く解らないままなのがちょっと消化不良な感じはするんだよねぇ。しかも舞って言われるものってあれしか知らないから、男が舞う姿って想像出来ないや……』

そんな事を思い出し首を傾げて考え込んでいた僕に、ヤフクは半ば驚いた様な表情を見せていた。

「え?知らないのか?……毎年王宮の一般参賀の際に行っているものだぞ?」

「僕、ここで新年を迎えるの初めてだよ?」

ヤフクの言葉に『ん?』と疑問に思って答えると、彼は「あっ!」と声を上げて少し顔を赤らめガバリと頭を下げた。

「そうだった!すまんっ!!」

そんなに勢い良く頭を下げて謝られるとは思わず、僕まで慌てて席を立ち上がって頭を下げる。

「ううん!僕こそごめんっ!」

僕がテルトー村と隣街付近から出た事が無いんだって言った時に、ヤフクも成人前の為王都から出る様な外出や公務を行った事が無いんだ。とついこの前話したばかりだった事を僕達は互いに思い出したのだった。
だけれど、「すまん!」「気にしないで!」を言い合い、2人して何度も頭を下げ合う。
そんな事を繰り返す内に段々とおかしくなってきて、ふと顔を上げて目が合ったと同時に、僕等は盛大に吹き出して笑い出してしまった。

「「ブハッ!!」」

「俺達はチャムナンクリャショウリョウバッタかっ!」

「確かにっ!」

ヤフクから零れた呟きを想像してしまい、更に笑いが止まらなくなり2人して椅子から転げ落ちてお腹が痛くなってしまうまで笑い転げる。

「ハハハハッ!!……あぁ~、笑い過ぎて腹が痛い。………えっとな、王宮では毎年新年に“風舞かざまい”と言う剣舞を行うんだ。これは、我々の祖となる風の精霊への奉納の舞なんだ」

暫くしてから漸く落ち着きを取り戻した僕達だけれど、おかしな体力の使い方をした所為で未だに肩で息をし目には涙が浮かんでしまった。

「……剣舞?」

「あぁ」

笑い転げる僕等に暖かい眼差しを向けながら壁際に控えていた侍女が、落ち着きを取り戻して椅子に座り直したタイミングで僕達にそっとリャーシュを淹れ直す。
更に、同じく控えていた2人の侍従が手にしたハンカチをヤフクや僕に差し出してきた。
リャーシュは冷めてしまったし笑い過ぎた所為で喉が渇いていたから淹れ直してくれたのは解るけれど、差し出されたハンカチはどうしたら良いのか判らず僕は戸惑う。
そっとヤフクを見れば、彼はハンカチを受け取り涙を拭うとそれを侍従へ返していた。
目に浮かんだほんの少しの涙を指ではなくわざわざハンカチで(しかも差し出されたハンカチ!)拭うものなんだ!?
ソイルヴェイユで生活し出して、侍従を従えている人達の言動や主に仕えている侍従達の行動を目の当たりにしてその状況にだいぶ慣れてきたと思っていたけれど、まだまだだった。
久しぶりに生きている世界の違いを僕は感じる。……とは思っても、郷に入れば郷に従えも大事な事なので、僕も素直に受け取り目を軽く拭いハンカチを返した。

「……有難うございます」

「いえいえ」

僕にハンカチを差し出してくれたヤフク専属の侍従長のモジェグルさんがとてもにこにこと嬉しそうに僕からハンカチを受け取った。
ヤフクに付いていた侍従のザメフィグさんもにこにこと嬉し気。

「?」

思わず首を傾げると、そんな僕の様子を見ていた2人は小さく「ふふっ♪」と笑いサッと頭を下げた。

「笑ってしまいまして大変失礼致しました。……ヤフグリッド様とグヴァイラヤー様のとても楽し気な様子に嬉しく思ってしまいました」

そうモジェグルさんは話す。

『嬉し気な様子?』

ヤフクは結構笑い上戸だ。まあ、ちょっと嫌みな物言いをする時も有るけれど、捻りが聞いた言い方が逆に面白くて彼の頭の切れの良さを感じる。仲良くなったホームルームのみんなもそんなヤフクと冗談を言い合ったりふざけ合っているから、彼は良く笑い合っている。

「王宮内では違うのですか?」

「いえいえ、勿論こちらでもヤフグリッド様は大変喜怒哀楽がお顔に出られる可愛らしいお方でしたよ♪」

僕の疑問に、モジェグルさんは目尻に小さなシワを見せる優しい笑顔で話す。

「ただ、ご友人とこの様に楽し気に笑い合うお姿は初めて目にしたものですから、学舎での生活を楽しまれている様で私共はつい嬉しくなってしまったのです」

そう話すと「お食事の妨げを致しまして、失礼致しました」と言いながら頭を下げて壁際に下がって行った。

「気安いか?」

途中だった食事を再開すると、モジェグルさんと僕とのやり取りを見ていたヤフクは苦笑しながらマフルヤマイナルンサチーズオムレツを口に入れる。
確かに、モジェグルさんや侍女さん達(ラニューリさんとアトンキュルさんと言うそうだ)とヤフクとの関係って、ソイルヴェイユで見てきた貴族達と侍従達の関係よりも気安い雰囲気だ。

『と言うより、心の距離が近いって言葉が合っている気がする』

「家族みたいな暖かい雰囲気で僕は好きだよ♪」

僕もヤフクより少し遅れながらも漸くメインディッシュを食べ終わり、デザートの果物の盛り合わせに手を付ける。

「確かにそうかもな」

サーヴラー王家は昔から王宮で勤める者達に心から感謝の気持ちを持って接しているんだと話し出す。

「我々王家が生きているのも、全て国民のおかげだからな♪だから、直接支えてくれている王宮勤務の者達には尚の事感謝し日頃からどの様な苦言も耳に入れる様にしているんだ。だがな、ヤームもモジェグル達も俺に仕えて支えてくれてはいるが、実質父上の配下で俺の監視役だ。気を抜けなくて大変だぞ~」

ヤフクは大袈裟に頭を横に振り、わざとらしく大きな溜め息を吐く。
そんなヤフクを見ながら僕はクスクスと笑う。

「その割りには皆さんに会えて嬉しそうだよね?」

「!? ……この後の訓練、覚えてろよ」

図星を指されたヤフクの顔が真っ赤に染まる。
ちらっと壁際にいる人達を見れば、全員ヤフクを優しい眼差しで見つめていた。
口は素直じゃないのに態度でバレバレな所をきっと王宮のみんなは判っていて、みんなから彼は愛され大切にされているんだと改めて知る。
でも、これを言ったらヤフクは絶対にヘソを曲げちゃうだろう。思わずにやけそうになる口をキュッと引き締め、僕は話を変えた。

「それでさ、その“新年の舞”についてもう少し詳しく教えてよ」

「あぁ、そうだったな」

僕の一瞬にやけた表情から、相変わらず何を思っていたのか読まれてしまっていたみたいで軽く睨まれたけれど、リャーシュを一口飲んだヤフクは“新年の舞”について話し始めてくれた。

「―――と、まあ、こんな感じなんだがそんなにたいした事では無いから心配はいらないからな♪」

『 ど こ が、たいした事じゃない。だっ!!』

……それは、始祖の代から伝わる王家の大切な伝統行事。必ず2人一対で行うもので、向かい合って舞う鏡面舞踊の事であった。
色違いの揃いの衣装を纏い、精霊より授かった4振りの剣(始祖となった初代サーヴラー王は双子の兄弟で、彼等は双剣使いだったのだそうだ)を使って舞う。
始祖の代から伝わるとか、精霊から授かった剣とか、色々責任が掛かってきそうなものじゃないか~!!

「基本的に、王子又は王女が5歳から10歳迄執り行う習わしで、相方は側近が務める。当てはまる子がいない場合は、そのまま同じ者が舞い続ける」

僕の内心の叫びに気付いていないヤフク(懐から出した薄い冊子に目を向けているから)は話を続ける。
色々な意味合いを含め、代々王子や王女の側近には歳の近い乳兄弟が付けられてきたので舞の相方もその側近が勤めてきたのだけれど、ヤフクが生まれた当時の王宮内は穏やかならぬ事が起きていた為に乳母を付けられず、カテリーニャ様自らが育て上げる事となった。
その為、ヤフクに乳兄弟はいない。そして舞の相方には、近衛見習いのヤームさんが担う事となったのだそうだ。ヤームさんが選ばれた理由としては、彼はかなり優秀で身元もしっかりとしているし、歳が一番近いからだった。
近衛見習いでは側にいるのが難しいので、専属の従者に任命し去年まで2人で舞って来たのだそうだ。
だけれど、鏡面と言われるだけあって本当は同じくらいの歳と身長、そして似た体型の者同士で舞うもの。
10歳の歳の差が有るヤフクとヤームさんでは、成長期でも有り従者として日頃から鍛えていた事から2人は体格も身長もかなり差違があった。
その為、互いの剣を交えて鏡面の様に同じ舞を舞う事が年々難しいものとなり、言葉を選んでも鏡面の様とは呼べない舞となってしまっていたらしい。

「まあ、感謝の思いを乗せて奉納する事が大事だから、多少見た目がちぐはぐでも問題は無いのだがな」

そう口で言ってはいても、やはり一度ぐらいは鏡面舞踊を舞ってみたい。とヤフクは心の中で思っていた。
しかし、今年漸く5歳になる第1側妃殿下の息子ではやはり身長差があるし、習い始めたばかりなので今のヤフクと息の合った舞は難しい。
だが、今目の前には幸運にも自分と身長も体型も近く、尚且つ日々剣の鍛練を行い剣の扱いに馴れている僕と言う友人が居るではないかっ!
「これは正しく行幸と言うものだよな?」とヤフクはやや興奮しながら僕を見る。

「きっと、今までに無い風舞が出来ると思うんだっ!」

しかも、僕は“風の子”に選ばれているし。と良い笑顔を見せる。

「風の子は、ソイルヴェイユでの事だから新年の舞と関係しない気がするだけど??」

「いいや、同じ風の精霊だ。きっと関係有るさ♪」

「いやでもさ、………僕じゃ不味いでしょう?だって、僕はヤフクの友達だろうけど貴族でもなんでも無いのだよ?」

王家の大切な伝統行事に突然誰も知らない者が王子の隣に居たら、絶対に騒がれて良くない噂が立つと思う。
昨日だって、両陛下へ謁見に訪れている隣国の使者方や王宮内で勤めているサーヴラーの貴族達に万が一遭遇してしまったり見られた際に要らぬ噂が立たない様に僕を着飾り、何処かの良い処の子息と仕立て上げたのだから。

「その点についてなら大丈夫だ♪」

僕の言いたい事が読めているヤフクは、にっこりと笑顔を見せる。

「先ず、グヴァイはソイルヴェイユの学生で有り奨学生で有る。と言う点から、かなり優秀な生徒だと王宮内の者達は認識している。そして、昨日1日王宮内を案内した際のグヴァイの言動から俺の親しい友人で有ると共に側に付けていても問題無い。と見ていた者達は理解したからだ」

確かに、昨日は広大な王宮内の一部分をあちこち案内して貰った。だけど、廊下の随所に立ち並んでいたり訓練に勤しむ近衛兵達しか見掛け無かった気がする。

『一体、いつの間に僕は見られていたのだろう?』

初の王宮って事でかなり緊張はしていたけれど、変な事を口走ったりヤフクへ失礼になる様な行動を取らなくて本当に良かった。と僕は内心胸を撫で下ろす。

「後は、これから行く訓練所で近衛兵達に混じって一緒に訓練をして、グヴァイがどれ程剣が扱えるか知ってもらえれば何の憂い無く俺と風舞を舞えると思うぞ♪」

「そうかな?僕、じいちゃんに習って以来誰かと手合わせなんてした事無いよ?」

剣術の授業は、ある程度身長と筋肉がないと受けられない為に今年の僕の時間割りには入っていない。
だから、ひたすら1人で鍛練している。

「まあ、一緒に訓練を受けて見れば解るさ♪」

宿題も課題も無い冬季休暇中、僕がヤフクと共に王宮で過ごす事が決まった際、何をして過ごしたいかヤフクに問われた。王宮内でどんな風に過ごして良いのか想像出来ない僕だったので、寮で過ごすつもりだった時に考えていた予定をとりあえず話す。
午前中は剣の鍛練と体力作りに励み、午後は寮の図書室の本をひたすら読みまくり勉強をするつもりだった、と。(薬草園は寒さと雪に強い種類を植えたばかりで、特に僕が世話をする必要も無かった)
せっかく初の長期休暇を共に過ごすのに、ソイルヴェイユに居る時と変わらない日常にしてどうする!もっと遊べよ!と、僕の考えを聞いたヤフクから半ば呆れながらそう言われたけれど、そう言うヤフク自身はずっと僕と遊んでいる暇が実は無い。
昨夜の晩餐後にヤフクの私室でお茶を飲んでいる中で、ヤームさんが次々と書類をヤフクに手渡し、彼はそれ等をじっと読んでは別の紙に何かを書き付けてはヤームさんへ渡していく。
思っていた通り、ヤフクは執務をこなしながらソイルヴェイユで勉強していたのだった。

「……そんな目で見る程の仕事じゃないからな。これは」

正直に『ヤフクって凄いなぁ』と尊敬の思いを乗せてヤフクを見つめていると、書類に目を通しながらちらっと僕を見たヤフクが苦笑する。

「ぱっと見、仕事をしている様に見えるが、これは父上からの課題なんだ」

「課題?」

「あぁ」

ヤフクが将来国を治めるべく人となる為に、現王及び現宰相が目を通し既に採決が下された案件の幾つかをヤフクへ回し、何故その案件が通ったのか理由を述べよ。又どの様な採決が下されたのかも述べよ。と言う事をやらされているのだ。と話してくれた。
ソイルヴェイユにいる間は週に2度程だったこの課題だけれど、冬季休暇中は毎日書類が回って来る事になったのだそうだ。とは言え、今のヤフクに合わせた内容の書類なので、前日の晩に手渡されて翌日の昼餐までに提出出来る位の物なのだそうだ。
おかげで午後は共に遊べるけれど、1人にしてしまう午前中が勿体ないので、僕を近衛兵達との訓練に参加させて貰える事になったのだった。
ただ、まだ成長中で未発達の身体の僕は、成長を妨げる様な筋肉を付けない為に近衛兵達と同じ訓練は受けられない。なので、基礎体力の向上の鍛練と身体の使い方や剣の捌き方等基本的な事を教えて貰える事になっていた。
そして今日は初日なので、ヤフクも付き添い一緒に訓練を受ける。

「ご馳走さま。……俺も近衛騎士団の訓練は受けた事が無いから楽しみだ♪」

「ご馳走さまでした。……そうなんだ」

席を立ち、控えている侍従達と侍女達に食事の礼を述べながら食堂を出るヤフクに倣い、僕も皆さんにお礼を言ってから彼の後に続く。
どんな事にも感謝の気持ちを忘れないで素直に言葉にするヤフクにまた一つ僕は尊敬の思いを感じた。
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