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第14話 予想外のハプニングで街道途中に家を建てる

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町を出て街道を走る影があった。
ジョン、リーゼ、マヤの3人である。
あの後恥ずかしさが限界を超えたマヤの魔法が暴走を起こした。
リーゼの攻撃魔法とは違いマヤは神官の使う補助魔法を主にした魔法が使えるのだが・・・
その中には勿論精神に作用する睡眠や混乱と言った効果をもたらす魔法もあった。
その結果、あの場に居た人間だけに限らず周囲に居た者にもその効果が広がった。
恐るべきは賢者の石であろう、ジョンの精液と避妊魔法に石化の効果を加えて生み出されるそれは錬金術師の到達点。
それが横を走るリーゼとマヤの子宮内に存在するのだ。
その賢者の石の力を借りた暴走したマヤの魔法はマヤの本心とリンクしていた。
つまり・・・
ジョンを恋する気持ちに周囲に居た者は陥ったのだ。
それも老若男女問わずである・・・

「なんでこうなったんだよ?!」

しかもマヤの精神汚染とも言えるこの魔法の効果は伝染する・・・
ジョン達が近くの襲ってくる人間を眠らせたりして無力化して宿屋まで帰って一休みしようとした時には既に宿屋が囲まれていたのだ。
そして、その効果は加速度的に広がっていき町の住人全てがジョンに恋をしていると言うとんでもない状況に陥っていた。
結果、ジョンの臭いが残っていれば男でも女でもそれに頬ずりして舐めまわす。
残りが出さえそれなのだ。
まるでゾンビの様にジョンを追い掛けるその様は恐怖の2文字以外に表現する術が無かった。

「はぁ・・・はぁ・・・なぁ・・・そろそろ休もうぜ・・・」
「あっはい」
「分かりました」

町を出て走り続けていた3人であるがステータスが1人低いジョンは勿論最初にへばっていた。
それでもマヤが直ぐに回復魔法を使用する事でここまで走り続けられていたのだが流石に限界が来ていた。
回復魔法とはその人間の自己治癒力を高めて回復する魔法なので疲れた状態を強制的に何度も治し続ければ無理が出るのは当然であった。
ちなみにリーゼとマヤは子宮内の賢者の石の効果で常時体力も魔力も回復している状態なので全く疲れていない。

「はぁ・・・はぁ・・・ふぅ~」

近くの岩に腰を下ろして大きく呼吸をするジョンの後ろでリーゼとマヤは何かを話し合っていた。

「ですからこれを・・・」
「だったらこういうのは?」
「・・・ありですね・・・」

凄くいやな予感しかしないジョンであるが女2人の会話を盗み聞きするのも悪いと考え後ろを向いていたのが失敗だった。

「氷の造形魔法!」
「光の結界魔法!」

2人の発した声に驚きジョンが振り返ると・・・そこには氷で出来た家が建てられていた。
ジョンの腰掛けている位置より少し先までマヤの作り出した結界が包み込んでおり、その効果は伝説にあるエルフの里を隠す結界よりも数段上であった。
外部へ音も映像も通さず許可無き者が近付くことすらも阻害する結界。
つまり3人にとって究極の隠れ家が完成したのである。

「ジョンさん、最後の仕上げ宜しくお願いします!」
「えっ?あ、あぁ・・・」

リーゼの言葉に一瞬戸惑ったジョンであったがその意図を理解してスキルを発動させる。
リーゼが作り出した氷の家を石化させて本物の家に仕上げるのだ。
ただ単に石にするだけではなくジョンはそれを様々な鉱石に変化させて完全で価値の在る家に仕上げていった。
驚くべきはその強度であろう、繋ぎが一切無く1つの物体として完成したその家の強度はとんでもない事になっていた。

「んはぁ~ふわふわですぅ~」

リーゼが家の中に入りジョンが作ったダブルベットに寝転がる。
ジョンが一番力を入れたのがこのベットである。
石化と言うジョンのスキルは更に進化を遂げておりジョンの知識としてある石を更に進化させた物にまで変化をさせる事が出来るようになっていた。
目の前のベットがその代表格である。
これはラビットテールと呼ばれるオケナイト、オーケン石と呼ばれる石に石化をさせて作っているのである。
その名前の通り鉱石であるにも関わらずふわふわの触り心地のこの石を一つの物質として布団の形に作りあげたのである!

「本当、ここで暮らせますね」

マヤもベットに腰掛てその肌触りを堪能する。
リーゼの水魔法で水の心配は無く火も簡単に起こせる。
マヤの結界で安全空間な上にジョンの石化で増築も自由自在なのである。

「暫くは町に帰れなそうだから仕方ないな・・・」
「もういっそここで3人一緒に暮らすのもいいかも・・・」
「そうですね、私もジョンさんが居るなら・・・」

2人の真剣な目がジョンを見詰める。
実際問題生活に必要な衣、食、住の住はここで問題ないし衣と食に関しても今回の裏技を使えばお金を無限に生み出せるわけだ。
そう、リーゼの氷の造形魔法で形を作ってジョンが石化スキルでそれをダイヤモンド等の鉱石に変えてしまえばそれが高く売れる。
まさに無から有を生み出す究極の形である。
そのお金を使って生活を成り立たせればそれ以上何を望めと言うのか?

「まっ今日は疲れたし難しい事はまた明日考えるか」
「うん!」
「はいっ!」
「っで何で二人共服を脱ぐの?」

ジョンが呆れた表情で2人を見詰めるが二人はジョンに見られるのが既に嬉しいのか裸でベットに腰掛けたままジョンを見上げる。

「だってぇ~ジョンさんまだサキッポダケの効果切れてないでしょ?」
「それに・・・私も満足してませんから・・・」

リーゼの言うとおり石化でズボンを硬くして勃起が目立たないようにはしていたが現在進行形でフル勃起は継続中であった。
気付けば随分と積極的になったマヤがジョンに抱き付きキスをしてくる。
慌ててマヤを離そうとしたその手をリーゼが掴んで自分の控えめな胸に押し付ける。

「大丈夫、これからはマヤの回復魔法があるんだから!」
「えっと・・・それは何が大丈夫なのかな?」
「私達2人を同時に相手をしてもって事よん」

そう言ってマヤが身を引いたところにリーゼが飛び込んできて抱き付いてキスをする。
身長が相変わらず低いリーゼは立っているジョンの口にキスをする為にはジャンプが必要なのだから仕方ない。
今度は空いたジョンの手をマヤが自ら自分の胸に押し当てる。

「これからはずっと一緒です」
「そうだよ、だからいっぱい愛し合おうね」
「はぁ・・・まぁお手柔らかにな」

溜め息を吐きながらも内心美女2人に愛されている幸せを実感しているジョンはそのまま2人をベットに押し倒す。
とても石で出来ているとは思えないフワフワのベットの柔らかさに驚く暇も無くジョンはそのまま空いた方に脱がされ2人を愛し始めるのであった。
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