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after第50話 出迎えるスペニ
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「あれが・・・テンジク・・・」
「あそこにフーカ居るのかしら?」
「きっと居る・・・」
ゴンザレス太郎はアンデットとの戦いで使用できるコードが増えていたのを確認しているので間違い無く兄と名乗った『スペニ』と言う男がフーカを連れ去った主犯だと確信していた。
「急ごう、フーカに何をされているか分からない」
「えぇ」
二人はテンジクの町へ向かった。
そして、その街の前まで来てそれを見上げて唖然とする・・・
まるで天まで伸びる様な謎の建物。
サラにはそれが何か分からないのだろうがゴンザレス太郎の頭の中には一つの物が浮かんでいた。
「宇宙エレベーター・・・」
一瞬カ○ン塔とも思ったがそれは口には出さずもう一つの連想を言葉に浮かべた。
そして、それはミリーから聞かされた内容に繋がるのだと確信していた。
ミリーは言ったのだ。
『私はこの世界への行き来にここからずっと西にあるテンジクって町を経由するの、そこでタツヤに提案があるから是非来て欲しい、でも私は連れては行けないの。ダマも早く戻してあげないと駄目だしね』
つまり、このテンジクと言う町はあの白い部屋に繋がる為の町でもあると言うわけなのだ。
そして、それがあの宇宙エレベーターの様な建造物を使って行われるのだとしたら全て納得がいった。
「それよりもフーカよ」
「あぁ、そうだな」
ゴンザレス太郎はなんにしてもこの町に居るスペニからフーカを取り返すのが先だと再確認しテンジクの町へ向かう。
「止まれ!このテンジクの町は神聖な場所だ。無関係の人間を通すわけには行かない即刻立ち去れ!」
門番と思われる二人がテンジクの町の入り口で立ち塞がった。
サラが排除しようとしたがゴンザレス太郎はそれを制し・・・
「俺の兄らしいスペニって人に来るように呼ばれて来たんだが・・・」
「す、スペニ様の弟様でしたか?!こ、これは失礼しました。お話はお聞きしております!どうぞお通り下さい!」
門番のあまりにも異様な豹変振りにスペニの存在はこの町では単なる有名人とかでは無いのだとその様子を見て認識させられた。
「ありがと、ところでスペニの家にはどう行ったらイイのかな?」
「す・・・スペニ様のご自宅はここかr・・・」
突然その門番の頭が吹き飛んだ。
それと同時にゴンザレス太郎の後ろにあった大岩に丸い凹みが出来その中央に1粒の豆が浮いているのが見えた。
「あーもぅ弟が来るって教えておいたのになんで確認しないかなぁ~この屑が!」
そこに立っていたのはスペニであった。
スペニは1粒の豆に結界を張ってそれをとんでもない速度で飛ばして門番の頭を吹き飛ばしたのだ。
それはステータスが関すとしているゴンザレス太郎もサラも確認できない速度であった。
「まぁ、いいや。来たね弟よ」
「お前一体なんなんだよ・・・」
ゴンザレス太郎は横に倒れている門番の死体をチラリとみて怒りを見せる・・・
それを目を瞑っているのに見たのか嬉しそうに笑顔を見せるスペニ。
「あぁ、心配要らないよ。ほらもうそろそろだから」
そうスペニが言うと門番の頭部が自然に修復され見る見るうちに元通りの人間の頭部になって目を覚まして起き上がった。
ゴンザレス太郎はそれを見て気付いた。
「あのアンデットと同じってわけか・・・」
「流石俺の弟だ。」
この門番も・・・いやきっと既に町の人間全てが一度殺されてアンデットになっているのかもしれない。
そう理解したゴンザレス太郎は口を開く・・・
「もしかしてこないだのアンデットの大群は・・・」
「いや~そこまで分かってくれると兄として嬉しいを通り越して弟の優秀さに嫉妬するじゃないか」
「やっぱりそうなんだな」
「あぁ、私のコード『従順度MAX』と『死んでもHP常時回復』と『属性セレクト』そして『種族変更』を組み合わせたこの町で今まで死んだ人たちさ」
そう告げたスペニは指をパチンっと鳴らした。
すると一瞬で場所が移動して大きな建物の家の前にゴンザレス太郎とサラは強制的に移動させられた。
「これはユニークスキル『同行転移』ってやつだ。これがまた便利でさ~」
嬉しそうに語るスペニにゴンザレス太郎は怒鳴るように言いつけた。
「フーカは何処だ?!」
「・・・・・・人の話は最後まで聞かないのはいけないな・・・」
そう言ってスペニがもう一度指をパチンっと鳴らすと今度は何処かの部屋の中に移動した。
そして、その部屋の中央に置かれた椅子に鎖で繋がれたミリーの姿を見てゴンザレス太郎は怒りを露にする。
「さぁ、知りたい事も多いだろ?見事僕を倒せたら話してあげるよ」
そう言って法衣を脱いで椅子にかけるスペニが指を再び鳴らすとそこは部屋ではなく何もない広い空間に変わった。
「ここならどんな強力魔法も使い放題だ。お前の力を是非見せてくれよ、弟!」
「仕方ないか・・・お前には手加減をする気はないから覚悟しろよ!そして全部洗いざらい話してもらうぞ!」
「あぁ、私に勝てたらね!」
そして二人同時に叫ぶのであった。
「「スキル『プロアクションマジリプレイ』発動!!」」
「あそこにフーカ居るのかしら?」
「きっと居る・・・」
ゴンザレス太郎はアンデットとの戦いで使用できるコードが増えていたのを確認しているので間違い無く兄と名乗った『スペニ』と言う男がフーカを連れ去った主犯だと確信していた。
「急ごう、フーカに何をされているか分からない」
「えぇ」
二人はテンジクの町へ向かった。
そして、その街の前まで来てそれを見上げて唖然とする・・・
まるで天まで伸びる様な謎の建物。
サラにはそれが何か分からないのだろうがゴンザレス太郎の頭の中には一つの物が浮かんでいた。
「宇宙エレベーター・・・」
一瞬カ○ン塔とも思ったがそれは口には出さずもう一つの連想を言葉に浮かべた。
そして、それはミリーから聞かされた内容に繋がるのだと確信していた。
ミリーは言ったのだ。
『私はこの世界への行き来にここからずっと西にあるテンジクって町を経由するの、そこでタツヤに提案があるから是非来て欲しい、でも私は連れては行けないの。ダマも早く戻してあげないと駄目だしね』
つまり、このテンジクと言う町はあの白い部屋に繋がる為の町でもあると言うわけなのだ。
そして、それがあの宇宙エレベーターの様な建造物を使って行われるのだとしたら全て納得がいった。
「それよりもフーカよ」
「あぁ、そうだな」
ゴンザレス太郎はなんにしてもこの町に居るスペニからフーカを取り返すのが先だと再確認しテンジクの町へ向かう。
「止まれ!このテンジクの町は神聖な場所だ。無関係の人間を通すわけには行かない即刻立ち去れ!」
門番と思われる二人がテンジクの町の入り口で立ち塞がった。
サラが排除しようとしたがゴンザレス太郎はそれを制し・・・
「俺の兄らしいスペニって人に来るように呼ばれて来たんだが・・・」
「す、スペニ様の弟様でしたか?!こ、これは失礼しました。お話はお聞きしております!どうぞお通り下さい!」
門番のあまりにも異様な豹変振りにスペニの存在はこの町では単なる有名人とかでは無いのだとその様子を見て認識させられた。
「ありがと、ところでスペニの家にはどう行ったらイイのかな?」
「す・・・スペニ様のご自宅はここかr・・・」
突然その門番の頭が吹き飛んだ。
それと同時にゴンザレス太郎の後ろにあった大岩に丸い凹みが出来その中央に1粒の豆が浮いているのが見えた。
「あーもぅ弟が来るって教えておいたのになんで確認しないかなぁ~この屑が!」
そこに立っていたのはスペニであった。
スペニは1粒の豆に結界を張ってそれをとんでもない速度で飛ばして門番の頭を吹き飛ばしたのだ。
それはステータスが関すとしているゴンザレス太郎もサラも確認できない速度であった。
「まぁ、いいや。来たね弟よ」
「お前一体なんなんだよ・・・」
ゴンザレス太郎は横に倒れている門番の死体をチラリとみて怒りを見せる・・・
それを目を瞑っているのに見たのか嬉しそうに笑顔を見せるスペニ。
「あぁ、心配要らないよ。ほらもうそろそろだから」
そうスペニが言うと門番の頭部が自然に修復され見る見るうちに元通りの人間の頭部になって目を覚まして起き上がった。
ゴンザレス太郎はそれを見て気付いた。
「あのアンデットと同じってわけか・・・」
「流石俺の弟だ。」
この門番も・・・いやきっと既に町の人間全てが一度殺されてアンデットになっているのかもしれない。
そう理解したゴンザレス太郎は口を開く・・・
「もしかしてこないだのアンデットの大群は・・・」
「いや~そこまで分かってくれると兄として嬉しいを通り越して弟の優秀さに嫉妬するじゃないか」
「やっぱりそうなんだな」
「あぁ、私のコード『従順度MAX』と『死んでもHP常時回復』と『属性セレクト』そして『種族変更』を組み合わせたこの町で今まで死んだ人たちさ」
そう告げたスペニは指をパチンっと鳴らした。
すると一瞬で場所が移動して大きな建物の家の前にゴンザレス太郎とサラは強制的に移動させられた。
「これはユニークスキル『同行転移』ってやつだ。これがまた便利でさ~」
嬉しそうに語るスペニにゴンザレス太郎は怒鳴るように言いつけた。
「フーカは何処だ?!」
「・・・・・・人の話は最後まで聞かないのはいけないな・・・」
そう言ってスペニがもう一度指をパチンっと鳴らすと今度は何処かの部屋の中に移動した。
そして、その部屋の中央に置かれた椅子に鎖で繋がれたミリーの姿を見てゴンザレス太郎は怒りを露にする。
「さぁ、知りたい事も多いだろ?見事僕を倒せたら話してあげるよ」
そう言って法衣を脱いで椅子にかけるスペニが指を再び鳴らすとそこは部屋ではなく何もない広い空間に変わった。
「ここならどんな強力魔法も使い放題だ。お前の力を是非見せてくれよ、弟!」
「仕方ないか・・・お前には手加減をする気はないから覚悟しろよ!そして全部洗いざらい話してもらうぞ!」
「あぁ、私に勝てたらね!」
そして二人同時に叫ぶのであった。
「「スキル『プロアクションマジリプレイ』発動!!」」
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