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after第1話 目指すは西のオアシスの町『ニーガタ』
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町から西へ進むと広大な砂漠がありその更に奥には赤砂と呼ばれる名の通り赤い砂が広がる広大な砂漠が広がる。
そして、更にその西へと進むと赤砂が終わり再び普通の砂漠が見えてくる。
その普通の砂漠を進んでいくとそこにはオアシスが在り町が一つ在った。
ここで在るではなく在ったと言っているのは今はもう存在していないからだ。
「っとまぁそんな話を聞いた事があってね、前々から気にはなってたんだよ」
「タツヤと一緒に居られるなら私は行く」
「フーカ、もう数百年は一緒に生きて転生しているのに本当飽きないね」
「サラはもうタツヤに飽きたの?」
「そんな訳無いでしょ、でも私はタツヤが死んでから数百年も寿命が続くのよ・・・本当寂しいんだから・・・」
「そうだよな、ごめんなサラ」
そう言ってゴンザレス太郎はサラの頭を自分の胸に寄せる。
「ズルイ、タツヤ私も」
フーカもゴンザレス太郎の胸に頭を寄せる。
相変わらず3人揃ってラブラブな状態で徒歩なのに異常な速度で移動しているのは御存知この物語の主人公、ゴンザレス太郎の『タツヤ』、黒髪の前髪で目を隠している赤と黄色のオッドアイ少女『フーカ』、腰まで伸びた赤い髪を靡かせている魔王の娘『サラ』
この物語は3人が再会をしてから更に数回転生を繰り返し現在は世界巡りを楽しんでいる最中の話。
ゴンザレス太郎とフーカは18歳、サラは22歳になっていた。
あれから何度か人生を繰り返したがマリスが襲撃仕掛けてくる事も無く試しにフーカのユニークスキルを3つの状態のまま生活してみたが現われなかった。
※ゴンザレス太郎のコード『スキルの自由選択』は1人につき2つまでしかユニークスキルを付けられないのだがフーカのみは枠が3つあるので3つ付けられる。
そのため、ゴンザレス太郎の推理では神は転生した世界でもミリーとしてこの世界の何処かに居るのではないかという推理をしていたのだが結局現れる事は無かった。
「それにしても本当に何があったんだろうね?」
「それを確かめるって意味合いもあるからね」
物凄い速度で3人はゴンザレス太郎の『親指口に入れると移動速度3倍』の効果に咥え自身の異常なほど高い身体能力を駆使して徒歩で移動していた。
その速度は馬車の約4倍、とても尋常でなく異常な速度なのだが3人にとってはもう当たり前の事なので気にしてない。
3人が現在こうして西へ向かって移動をしているのには訳があり、何度か前の人生で今向かっている砂漠のオアシスの町『ニーガタ』がこの後、崩壊したのを聞いた事があったのだ。
それも街の人間が一夜にして全員消えてその街に居た筈のSランク冒険者『妄槍のデルタ』も行方不明となっていた。
「でも町はそのままで住人が全員居なくなって滅んだのが知られるのが数年後ってのも不思議だけど、どうしてこの季節に滅んだって分かったの?」
「あぁ、それは住人の日記が何個か見つかってその日付がこの数日後で途切れてたって聞いたよ」
「ふーん」
サラ、数回前の転生から3人で世界巡りをするのが楽しくなりすぎてゴンザレス太郎とフーカが寿命で死んでから自分が命を終わらせるまであらゆる世界の事を調べたりして残りの人生を潰していた。
旅行は当日より準備をしている時の方が楽しいという言葉もあるようにそれが楽しくてサラは一人になってしまっても色々調べて退屈と寂しさを紛らわせていた。
「それよりフーカ、あんたちょっと抱きつきすぎでしょ?!」
「そんな事ない、サラも抱き付いている」
「だって左側の方がタツヤの心音聞けて心地いいんだもん・・・」
「ん~分かった後で交代してあげる」
「うん!」
こんな不自然な体勢にも関わらず3人はとんでもない速度で移動をしており砂漠に出てくる魔物も3人の気配に気付いた時には既に近くまで来られていて臨戦態勢をとったら既に通り過ぎられているので3人はなんの障害もないまま移動を続けている。
ちなみに3人共ゴンザレス太郎のスキルをかなり研究しており、この『親指口に入れると移動速度3倍』と言うのも自分のに限らず親指の一部、それも切った爪の欠片でも口に入っていれば効果を発揮するのを理解している。
なので口の中に爪の欠片を入れたまま会話をしているのだ。
「そう言えば、サリアのおめでた今回は祝えなかったね」
「仕方ないよ、このタイミングが重なるのは分かってた事だし。それに出産も成功するの分かってるからね」
「何度見ても赤ちゃんは可愛い・・・」
「それは同意・・・」
ゴンザレス太郎、今回の人生では大人の階段はまだ登ってないが過去に二人に沢山子供を作っている。
そして、毎回フーカは生まれてくる子供に違う名前をつけるものだから覚えるのが大変だったりしている。
「あっ赤砂終わったみたい」
「じゃあ後はニーガタを探すだけだね、見逃して素通りしないように・・・」
そう言ってゴンザレス太郎はプロアクションマジリプレイを発動し『スキル自由選択』でホネオのユニークスキルである『望遠眼』をサラと自分に付けてサラが町を見逃さないようにする。
そうしているとサラが言った。
「あっ多分あれがニーガタだと思うわ」
ゴンザレス太郎の目にもそれは見えており砂漠の中に樹が生えているというその不思議な空間が目的地であった。
その樹と樹の間を入り口にオアシスを囲むように出来ているのが砂漠の街『ニーガタ』である。
流石にこの速度で近付いて警戒されると厄介なのでゴンザレス太郎はコードを解除して徒歩移動に切り替える。
そうして3人はオアシスの街『ニーガタ』へと足を踏み入れるのであった。
そして、更にその西へと進むと赤砂が終わり再び普通の砂漠が見えてくる。
その普通の砂漠を進んでいくとそこにはオアシスが在り町が一つ在った。
ここで在るではなく在ったと言っているのは今はもう存在していないからだ。
「っとまぁそんな話を聞いた事があってね、前々から気にはなってたんだよ」
「タツヤと一緒に居られるなら私は行く」
「フーカ、もう数百年は一緒に生きて転生しているのに本当飽きないね」
「サラはもうタツヤに飽きたの?」
「そんな訳無いでしょ、でも私はタツヤが死んでから数百年も寿命が続くのよ・・・本当寂しいんだから・・・」
「そうだよな、ごめんなサラ」
そう言ってゴンザレス太郎はサラの頭を自分の胸に寄せる。
「ズルイ、タツヤ私も」
フーカもゴンザレス太郎の胸に頭を寄せる。
相変わらず3人揃ってラブラブな状態で徒歩なのに異常な速度で移動しているのは御存知この物語の主人公、ゴンザレス太郎の『タツヤ』、黒髪の前髪で目を隠している赤と黄色のオッドアイ少女『フーカ』、腰まで伸びた赤い髪を靡かせている魔王の娘『サラ』
この物語は3人が再会をしてから更に数回転生を繰り返し現在は世界巡りを楽しんでいる最中の話。
ゴンザレス太郎とフーカは18歳、サラは22歳になっていた。
あれから何度か人生を繰り返したがマリスが襲撃仕掛けてくる事も無く試しにフーカのユニークスキルを3つの状態のまま生活してみたが現われなかった。
※ゴンザレス太郎のコード『スキルの自由選択』は1人につき2つまでしかユニークスキルを付けられないのだがフーカのみは枠が3つあるので3つ付けられる。
そのため、ゴンザレス太郎の推理では神は転生した世界でもミリーとしてこの世界の何処かに居るのではないかという推理をしていたのだが結局現れる事は無かった。
「それにしても本当に何があったんだろうね?」
「それを確かめるって意味合いもあるからね」
物凄い速度で3人はゴンザレス太郎の『親指口に入れると移動速度3倍』の効果に咥え自身の異常なほど高い身体能力を駆使して徒歩で移動していた。
その速度は馬車の約4倍、とても尋常でなく異常な速度なのだが3人にとってはもう当たり前の事なので気にしてない。
3人が現在こうして西へ向かって移動をしているのには訳があり、何度か前の人生で今向かっている砂漠のオアシスの町『ニーガタ』がこの後、崩壊したのを聞いた事があったのだ。
それも街の人間が一夜にして全員消えてその街に居た筈のSランク冒険者『妄槍のデルタ』も行方不明となっていた。
「でも町はそのままで住人が全員居なくなって滅んだのが知られるのが数年後ってのも不思議だけど、どうしてこの季節に滅んだって分かったの?」
「あぁ、それは住人の日記が何個か見つかってその日付がこの数日後で途切れてたって聞いたよ」
「ふーん」
サラ、数回前の転生から3人で世界巡りをするのが楽しくなりすぎてゴンザレス太郎とフーカが寿命で死んでから自分が命を終わらせるまであらゆる世界の事を調べたりして残りの人生を潰していた。
旅行は当日より準備をしている時の方が楽しいという言葉もあるようにそれが楽しくてサラは一人になってしまっても色々調べて退屈と寂しさを紛らわせていた。
「それよりフーカ、あんたちょっと抱きつきすぎでしょ?!」
「そんな事ない、サラも抱き付いている」
「だって左側の方がタツヤの心音聞けて心地いいんだもん・・・」
「ん~分かった後で交代してあげる」
「うん!」
こんな不自然な体勢にも関わらず3人はとんでもない速度で移動をしており砂漠に出てくる魔物も3人の気配に気付いた時には既に近くまで来られていて臨戦態勢をとったら既に通り過ぎられているので3人はなんの障害もないまま移動を続けている。
ちなみに3人共ゴンザレス太郎のスキルをかなり研究しており、この『親指口に入れると移動速度3倍』と言うのも自分のに限らず親指の一部、それも切った爪の欠片でも口に入っていれば効果を発揮するのを理解している。
なので口の中に爪の欠片を入れたまま会話をしているのだ。
「そう言えば、サリアのおめでた今回は祝えなかったね」
「仕方ないよ、このタイミングが重なるのは分かってた事だし。それに出産も成功するの分かってるからね」
「何度見ても赤ちゃんは可愛い・・・」
「それは同意・・・」
ゴンザレス太郎、今回の人生では大人の階段はまだ登ってないが過去に二人に沢山子供を作っている。
そして、毎回フーカは生まれてくる子供に違う名前をつけるものだから覚えるのが大変だったりしている。
「あっ赤砂終わったみたい」
「じゃあ後はニーガタを探すだけだね、見逃して素通りしないように・・・」
そう言ってゴンザレス太郎はプロアクションマジリプレイを発動し『スキル自由選択』でホネオのユニークスキルである『望遠眼』をサラと自分に付けてサラが町を見逃さないようにする。
そうしているとサラが言った。
「あっ多分あれがニーガタだと思うわ」
ゴンザレス太郎の目にもそれは見えており砂漠の中に樹が生えているというその不思議な空間が目的地であった。
その樹と樹の間を入り口にオアシスを囲むように出来ているのが砂漠の街『ニーガタ』である。
流石にこの速度で近付いて警戒されると厄介なのでゴンザレス太郎はコードを解除して徒歩移動に切り替える。
そうして3人はオアシスの街『ニーガタ』へと足を踏み入れるのであった。
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