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第109話 小さな変化
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「フーカこれなんてどう?」
「もうちょっと小さくないと…」
「ん?こう?」
現在ゴンザレス太郎とフーカは冒険者ギルドの余った依頼の処理、通称ゴミ拾いを行っていた。
どうしても依頼料金が安かったり難易度がおかしい依頼は放置され残されるのでこういった仕事を行う専門の職業が存在するのだ。
要は受けた冒険者ギルドの信用に関わるので不良債権処理というやつである。
実はSランク冒険者の副業として成り立ってたりするがその実態は知られていない。
現在二人が受けているのは『翡翠の石でネックレスを作って母の墓石に備えたいので翡翠の石が欲しい』と言う依頼である。
二人は翡翠が取れる東にある西山鉱山の麓に来ていた。
「あらら…」
ゴンザレス太郎のチョップで翡翠を小さく割ろうとしたのだが粉砕してしまったのだ。
ちょっと力入れたらこれなのでステータスが高過ぎるのも困りモノである。
魔物の町から帰ってから急ぐ度にドアノブ握り潰したりスプーンが指の形に変形したりと力加減に苦労してたりする。
「あっまただね」
ゴンザレス太郎は少し離れた所に魔物の姿を見掛ける、それが実は神のプログラムでフーカを狙っているのだがフーカ自身も強くなりすぎていて魔物は近付いたところで傷一つ付けられず、しかも横にいるゴンザレス太郎の強さは異次元レベルで本能で逆らったら種族単位で絶滅させられると理、解していた。
実際に鬼族はゴンザレス太郎によって絶滅させられているのもあるだろう。
「なんなんだろうな?」
「………多分、始まってるんだと思う」
フーカは繰り返した死の原因の一つに魔物に追われ続け殺された経験があったのでそれを理解していた。
だがゴンザレス太郎のせいで並の魔物には目の前で昼寝してても殺されないレベルに強くなっている。
神の誤算でもあった。
7歳の女の子が強制集中ヘイトを集めるので事故で勝手に死ぬだろうと考えていたのだ。
「まぁ、これくらいなら問題はないだろ?」
「うん、タツヤのおかげで今までの人生では考えられないくらい強くなってるし」
「帰ったら他にどんな内容だったか思い出すのは辛いかもしれないけど話してくれるか?」
「うん…分かった…」
二人は手を繋いで町へと帰っていく。
依頼の翡翠の石20個は全てフーカが見付けていたってのはここだけの話で…
「もうちょっと小さくないと…」
「ん?こう?」
現在ゴンザレス太郎とフーカは冒険者ギルドの余った依頼の処理、通称ゴミ拾いを行っていた。
どうしても依頼料金が安かったり難易度がおかしい依頼は放置され残されるのでこういった仕事を行う専門の職業が存在するのだ。
要は受けた冒険者ギルドの信用に関わるので不良債権処理というやつである。
実はSランク冒険者の副業として成り立ってたりするがその実態は知られていない。
現在二人が受けているのは『翡翠の石でネックレスを作って母の墓石に備えたいので翡翠の石が欲しい』と言う依頼である。
二人は翡翠が取れる東にある西山鉱山の麓に来ていた。
「あらら…」
ゴンザレス太郎のチョップで翡翠を小さく割ろうとしたのだが粉砕してしまったのだ。
ちょっと力入れたらこれなのでステータスが高過ぎるのも困りモノである。
魔物の町から帰ってから急ぐ度にドアノブ握り潰したりスプーンが指の形に変形したりと力加減に苦労してたりする。
「あっまただね」
ゴンザレス太郎は少し離れた所に魔物の姿を見掛ける、それが実は神のプログラムでフーカを狙っているのだがフーカ自身も強くなりすぎていて魔物は近付いたところで傷一つ付けられず、しかも横にいるゴンザレス太郎の強さは異次元レベルで本能で逆らったら種族単位で絶滅させられると理、解していた。
実際に鬼族はゴンザレス太郎によって絶滅させられているのもあるだろう。
「なんなんだろうな?」
「………多分、始まってるんだと思う」
フーカは繰り返した死の原因の一つに魔物に追われ続け殺された経験があったのでそれを理解していた。
だがゴンザレス太郎のせいで並の魔物には目の前で昼寝してても殺されないレベルに強くなっている。
神の誤算でもあった。
7歳の女の子が強制集中ヘイトを集めるので事故で勝手に死ぬだろうと考えていたのだ。
「まぁ、これくらいなら問題はないだろ?」
「うん、タツヤのおかげで今までの人生では考えられないくらい強くなってるし」
「帰ったら他にどんな内容だったか思い出すのは辛いかもしれないけど話してくれるか?」
「うん…分かった…」
二人は手を繋いで町へと帰っていく。
依頼の翡翠の石20個は全てフーカが見付けていたってのはここだけの話で…
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