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第71話 アリアハノ消滅、シズは魔族へ・・・
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アリアハノの街上空、そこに全裸のハナが浮いていた。
凶悪な顔付きで街を見下ろすその表情は笑みを浮かべ腕を組んだまましばしそこに佇む・・・
「ユウキと言ったか・・・まずはこの体を鍛えてくれた礼をせねばならないな・・・」
そう独り言を呟き左右の手を前に向けて魔力を込めていく・・・
それは遥か昔に生み出されたとされる伝説の魔法、バラモヌ自身も存在を知るだけだった魔法・・・
体内の魔力全てを暴走させて放つとされるこの魔法はバラモヌには使用できない魔法であった。
だが、ハナの体を手に入れた事により複数のスキルを用い具現化に成功したのであった。
「素晴らしい・・・これが我が力・・・」
光悦に満ちたハナの顔は、集まった魔力の光に照らされウットリとしていた。
自身が生み出した目の前の魔力の塊に悦に浸っているのだ。
バラモヌ自身も知らずに股を濡らし、子宮内に残っていたユウキの精液と共に愛液が地上へ滴っている・・・
そんな事もお構いなしにバラモヌは差し出した腕をスッと下へ降ろした。
それと共に眼前の太陽の様な魔力の塊が地上目指して落下していく・・・
そして、それがアリアハノの街中央に落ちると共にバラモヌはその魔法の名を囁いた・・・
『ヌダンテ!』
その瞬間、世界そのものを揺るがす程の大地震が起こり、バラモヌの予想を超えてアリアハノの城もろとも全ては魔力に飲み込まれるのであった・・・
バラモヌがマダンテを落とす直前、アリアハノの城内ではいち早くそれに気づいた者が居た。
「なっ・・・なんなのあれ・・・」
青髪のメイドがそれを感知し空を見上げていた。
そして、遠くに浮かぶ全裸のハナを見つけ驚愕していた。
「ハナ・・・様・・・」
空に浮かぶもう一つの太陽、それを生み出したのは空に浮かぶ全裸のハナ。
だが直ぐにその体内に別の存在が入り込んでいる事に彼女は気付いた。
スキル『看破眼』をメイドの3人はユウキによって授かっていたのだ。
魔物が人間に化けて侵入した時に見抜けるようにと得ているスキルに感謝すると共に、青髪メイドは念話でアリアハノの城に居る全てのユウキに抱かれた事がある女性に通達を送った。
もしもの際に対処できるように考えられていたそれを実行する為に!
『緊急事態!今すぐに作戦『緊急延命』を実行せよ!』
そして、青髪メイドも自らの持ち場であるユウキの居る階へ駆け上がり配置に付く。
配置に付いた青髪メイドは各員から連絡が来るのを確認し返事を返す。
ユウキが居る階だけは抱かれて寝ている者が居る為に複数人が配置され近くに居る者には目で合図を送る・・・
『1階配置完了』
『2階配置完了』
『地下・・・は、配置完了!』
地下を担当している赤髪メイドに何かあったようだが気にする時間は無い、助かった後で話を聞けば問題は無いのだ。
その時であった、魔法が落下したのか地面が揺れた。
それと同時に各員は呪文を唱えた。
『『『『ラストロン!!!』』』』
それは一定範囲に居る味方全体を鉄の塊にし、あらゆる攻撃を一切無効化する魔法。
危機一髪、まさに紙一重であった。
バラモヌの放ったヌダンテが城を飲み込むのと同時に場内に居る人間はその姿を鉄に変えたのであった・・・
魔力を全て使い切ったバラモヌは空中で制止しながら目を閉じていた。
ハナのユニークスキル『アロマヒーリング』とスキル『祈り』を同時に使用してヌダンテで消費した魔力を回復させているのだ。
バラモヌは勿論あれでユウキが死んだとは思っていない、ユウキの周りの人間が手助けしている事をハナの記憶から読み取り生存を確信しているのだ。
そのままバラモヌはしばらく空中で魔力を回復させるのであった・・・
時を同じくしてデヌピサロの前に一人取り残されたシズはフラフラと立ち上がり目の前に近寄ってきたデヌピサロを睨みつけていた。
圧倒的な魔力の波動を感じ取り、自身との力の差は歴然、しかも自分は魔物の体液に犯され装備は全て無くし魔力は枯渇・・・
まさに文字通り丸裸であった。
「まだ抗うか人間?」
「あたりまえだ!ハナもローザ様もやられたけど、ここでアタシがお前を倒せば私達の勝ちなんだからね!」
「私を倒すか・・・それが出来ればな!」
そう言ったデヌピサロの巨大な手が振り下ろされる、そこに在るのは巨大な剣!
シズは慢心していた、自身のレベルが通常であれば到達できない程高い為にデヌピサロの巨大であれば回避が余裕だと考えていたのだ。
だが・・・
「きゃぁああ!」
早すぎた、デヌピサロの攻撃はシズの予想の数倍の速度で襲ってきたのだ。
当然魔物の体液に犯された上に先程までレイプされていたシズの体は満身創痍、回避など出来るわけもなく振り下ろされた巨大な剣を防御で防いだ。
だが、その攻撃力もシズの予想を大きく超えており両腕に深刻なダメージを受けながら吹き飛ばされてしまった。
シズは気付いていない、意識を失っている間に兵士に化けたマネマネ達の魔法で身体能力すらも弱体化させられている事に・・・
「そ・・・そんな・・・」
「どうした人間?その程度か?」
再び振り上げられた巨大な剣、シズはせめて一矢報いる為に攻めに転じた。
振り下ろされる剣を掻い潜り魔力を必要とせず使えるスキルで攻撃しようと考えたのだ。
だが・・・
「遅い!」
「きゃぁあああああああ!!!」
今度は真横から襲ってきた剣に弾き飛ばされたシズ。
斬られたのではなく、弾かれた事から剣の刃ではなく腹で叩きつけられたのだ。
地面を転がりながらそれを理解したシズは壁に背中をぶつけ停止した。
「な・・・なんで・・・」
「愚かな、人間ごときが私に叶うわけが無いだろう?」
攻撃と攻撃の合間を攻めた筈なのにダメージを受けた事が理解できないシズ、たった二撃を受けただけで既に自身が戦える体ではなくなっている事実に歯ぎしりをした。
いっそのこと・・・
「言っておくが自爆などは私には通じないぞ?」
「な・・・?!」
心を読まれた、だが先程ローザが使用した『ギガンテ』ですらも影響を全く受けていなかったのを見れば嘘ではないのは明白。
動かない体から力を抜いてシズは天井を見上げた。
ユウキに抱いてもらった記憶を思い出し、ソッと自身の腹部を撫でる・・・
(もしもユウキの子がここに宿っているのだとしたら・・・)
ローザからユウキとの性行為で妊娠することは無いと知らされていた。
だがもしかしたらという思いが彼女に最後の力を与える・・・
「ほぅ、まだ抗うか?」
「あたり・・・まえだ!私が負けたら・・・皆が・・・」
「心配しなくてもお前達はもう終わりだ」
その時であった。
その空間を物凄い地震が襲った!
デヌピサロはそれを知っていたのか巨大な剣2本を地面に突き刺し体を支えていた。
「な・・・なにが・・・?」
「知りたいか?今のはお前たちの街が消滅した衝撃だ」
「えっ・・・」
シズの顔色が変わった。
告げられた言葉に嘘偽りが無い事をシズは本能的に理解したのだ。
(アリアハノが消滅した?つまり・・・ユウキが・・・)
ダラリと腕から力が抜けたシズは立ち上がる気力を失っていた。
そんなシズの体をデヌピサロは優しく手で掬いあげた。
希望を失ったシズはされるがままにその手に包まれた。
(あぁ・・・もういいや・・・)
デヌピサロの手には握り潰されたマネマネの体液が残されている。
それに包まれたシズは抵抗する気力も無くし内側から再び湧き上がってきた肉欲に全てを委ねた・・・
もうどうしようもないという現実が全てを諦めさせたのだ。
「お前程の強者であれば新たなる魔王となれるであろう・・・」
一体デヌピサロが何を言っているのか分からない、だが自分がバラモヌに見逃されたのはそれが理由なのだという事だけは理解できた。
最初から道化でしかなかったという事実に悔しがる気持ちすらもシズは失いされるがままデヌピサロの開いた口の中に入れられ飲み込まれていく・・・
肉の壁に包まれ全身が性感帯になったようにシズは全身の痛みを感じなくなり快楽のみに包まれていくのを感じ取る・・・
「くぅぅっ んひぃっ!」
体中全てを同時に舐められるような感覚がシズに襲い掛かる。
勿論デヌピサロの粘液付きでである。
「くぅっ・・・ んんっ あっ・・・ああっ・・・」
不思議な事に呼吸が出来、安らぎすらもシズは感じていた。
痛みも苦しみも無い包まれる快感の中、奥へ奥へと沈んでいく・・・
「ひぁぁっ イくぅっ!」
無理やりではない、自分が求める分だけの優しい快楽は心地よかった。
まるで自分が自分で無くなるような快楽の渦の中シズは貪欲に快楽を求め始めた・・・
「あひっ そこダメッ!」
拒絶の言葉を口にする、だが股の間をもっと撫でる?舐める?どちらか分からないがもっとして欲しいという欲求を理解しているのか、肉はシズの求めるままに体を愛撫し続ける・・・
シズが絶頂の余韻に浸っている間は決して無理をせず、欲したその時に快楽が再び訪れる様に・・・
延々と深く深く沈んでいきながら快楽に飲まれていくシズはいつしか物足りなさを感じ始めていた。
それは誰にしてもらった記憶か・・・
思い出せないがもっと激しく、もっと狂う程の快楽が・・・
そう考えた時であった。
「んぐぅ”ぅ”う”う”う”!!! ンおッオ”オ”オ”!!!!」
まさにそれは求めていた物であった。
肉の突起が膣に潜り込み丁度いい形で奥にまで侵入してくる・・・
全てが同時、少しでも感じる部分には刺激が与えられ絶えず全身の内も外も快楽で満たされていく・・・
「ぎひッ♡♡」
まるで何十人にも同時に犯されているような快楽が襲い掛かるが、決して苦しくはない。
呼吸もちゃんと出来るし喘ぎ声も出せる。
だが、口内を犯して欲しいと思えば口の中に肉が入り込んでくるのだ。
少しでも嫌だと感じた事はされず、鼻の中も耳の中もお尻も欲した時にだけ犯される。
全ては自分の為にあるような快楽の中であった・・・
「ほオおお”ッ♡ イクっイグゥウウッ♡♡♡♡!!!!」
そんな中、自分の体が徐々に変化していくのをシズは感じていた。
欲望をもっと満足させる為に性感帯はもっと大きく変化し額からは角が生えだした。
そして、満たされ尽くした果てにシズは大きなそれがやってくるのを感じ受け入れた・・・
「もっ♡らめぇっ♡イグッ♡イ”ッちゃあ”あ”♡ んごぉおおおおおお♡♡♡♡♡♡」
最後の絶頂、それと共にシズはデヌピサロの口から吐き出された。
頭には紫の角、背中には漆黒の翼、胸は豊満になりクリトリスは勃起した男性器の様にそそり返っていた。
まさに生まれ変わったかのようにシズは荒い呼吸を落ち着かせながら額に手をやり唖然としていた。
それはそうだろう、自身の頭部に角が、背中には羽が生えており魔族として生まれ変わったのだから・・・
「おめでとうお前は今日から魔王ダーヌドレアムと名乗るがよい」
「私が・・・ま、魔王・・・?」
そう呟いたシズは高揚感と共に自身を生まれ変わらせてくれたデヌピサロを潤んだ瞳で見つめた。
その両目は魔眼となっており、相手のステータスを全て見る事が出来る・・・
だからこそ理解した、デヌピサロは決して自分では倒す事が出来ない存在なのだと・・・
その時であった!
「えっ?!」
キラキラとした光が空から視界を埋め尽くすように降り出した。
その瞬間にデヌピサロは動きを停止しその姿が霧の様に消え去った。
いや、デヌピサロだけではなくこの部屋その全てが光の中へ消え去るように飲み込まれて行った・・・
ただただシズはそれを唖然と見つめていた・・・
光の中に自分一人だけがポツンっと残されたような感覚・・・
そして、シズは信じられない光景を目にするのであった・・・
凶悪な顔付きで街を見下ろすその表情は笑みを浮かべ腕を組んだまましばしそこに佇む・・・
「ユウキと言ったか・・・まずはこの体を鍛えてくれた礼をせねばならないな・・・」
そう独り言を呟き左右の手を前に向けて魔力を込めていく・・・
それは遥か昔に生み出されたとされる伝説の魔法、バラモヌ自身も存在を知るだけだった魔法・・・
体内の魔力全てを暴走させて放つとされるこの魔法はバラモヌには使用できない魔法であった。
だが、ハナの体を手に入れた事により複数のスキルを用い具現化に成功したのであった。
「素晴らしい・・・これが我が力・・・」
光悦に満ちたハナの顔は、集まった魔力の光に照らされウットリとしていた。
自身が生み出した目の前の魔力の塊に悦に浸っているのだ。
バラモヌ自身も知らずに股を濡らし、子宮内に残っていたユウキの精液と共に愛液が地上へ滴っている・・・
そんな事もお構いなしにバラモヌは差し出した腕をスッと下へ降ろした。
それと共に眼前の太陽の様な魔力の塊が地上目指して落下していく・・・
そして、それがアリアハノの街中央に落ちると共にバラモヌはその魔法の名を囁いた・・・
『ヌダンテ!』
その瞬間、世界そのものを揺るがす程の大地震が起こり、バラモヌの予想を超えてアリアハノの城もろとも全ては魔力に飲み込まれるのであった・・・
バラモヌがマダンテを落とす直前、アリアハノの城内ではいち早くそれに気づいた者が居た。
「なっ・・・なんなのあれ・・・」
青髪のメイドがそれを感知し空を見上げていた。
そして、遠くに浮かぶ全裸のハナを見つけ驚愕していた。
「ハナ・・・様・・・」
空に浮かぶもう一つの太陽、それを生み出したのは空に浮かぶ全裸のハナ。
だが直ぐにその体内に別の存在が入り込んでいる事に彼女は気付いた。
スキル『看破眼』をメイドの3人はユウキによって授かっていたのだ。
魔物が人間に化けて侵入した時に見抜けるようにと得ているスキルに感謝すると共に、青髪メイドは念話でアリアハノの城に居る全てのユウキに抱かれた事がある女性に通達を送った。
もしもの際に対処できるように考えられていたそれを実行する為に!
『緊急事態!今すぐに作戦『緊急延命』を実行せよ!』
そして、青髪メイドも自らの持ち場であるユウキの居る階へ駆け上がり配置に付く。
配置に付いた青髪メイドは各員から連絡が来るのを確認し返事を返す。
ユウキが居る階だけは抱かれて寝ている者が居る為に複数人が配置され近くに居る者には目で合図を送る・・・
『1階配置完了』
『2階配置完了』
『地下・・・は、配置完了!』
地下を担当している赤髪メイドに何かあったようだが気にする時間は無い、助かった後で話を聞けば問題は無いのだ。
その時であった、魔法が落下したのか地面が揺れた。
それと同時に各員は呪文を唱えた。
『『『『ラストロン!!!』』』』
それは一定範囲に居る味方全体を鉄の塊にし、あらゆる攻撃を一切無効化する魔法。
危機一髪、まさに紙一重であった。
バラモヌの放ったヌダンテが城を飲み込むのと同時に場内に居る人間はその姿を鉄に変えたのであった・・・
魔力を全て使い切ったバラモヌは空中で制止しながら目を閉じていた。
ハナのユニークスキル『アロマヒーリング』とスキル『祈り』を同時に使用してヌダンテで消費した魔力を回復させているのだ。
バラモヌは勿論あれでユウキが死んだとは思っていない、ユウキの周りの人間が手助けしている事をハナの記憶から読み取り生存を確信しているのだ。
そのままバラモヌはしばらく空中で魔力を回復させるのであった・・・
時を同じくしてデヌピサロの前に一人取り残されたシズはフラフラと立ち上がり目の前に近寄ってきたデヌピサロを睨みつけていた。
圧倒的な魔力の波動を感じ取り、自身との力の差は歴然、しかも自分は魔物の体液に犯され装備は全て無くし魔力は枯渇・・・
まさに文字通り丸裸であった。
「まだ抗うか人間?」
「あたりまえだ!ハナもローザ様もやられたけど、ここでアタシがお前を倒せば私達の勝ちなんだからね!」
「私を倒すか・・・それが出来ればな!」
そう言ったデヌピサロの巨大な手が振り下ろされる、そこに在るのは巨大な剣!
シズは慢心していた、自身のレベルが通常であれば到達できない程高い為にデヌピサロの巨大であれば回避が余裕だと考えていたのだ。
だが・・・
「きゃぁああ!」
早すぎた、デヌピサロの攻撃はシズの予想の数倍の速度で襲ってきたのだ。
当然魔物の体液に犯された上に先程までレイプされていたシズの体は満身創痍、回避など出来るわけもなく振り下ろされた巨大な剣を防御で防いだ。
だが、その攻撃力もシズの予想を大きく超えており両腕に深刻なダメージを受けながら吹き飛ばされてしまった。
シズは気付いていない、意識を失っている間に兵士に化けたマネマネ達の魔法で身体能力すらも弱体化させられている事に・・・
「そ・・・そんな・・・」
「どうした人間?その程度か?」
再び振り上げられた巨大な剣、シズはせめて一矢報いる為に攻めに転じた。
振り下ろされる剣を掻い潜り魔力を必要とせず使えるスキルで攻撃しようと考えたのだ。
だが・・・
「遅い!」
「きゃぁあああああああ!!!」
今度は真横から襲ってきた剣に弾き飛ばされたシズ。
斬られたのではなく、弾かれた事から剣の刃ではなく腹で叩きつけられたのだ。
地面を転がりながらそれを理解したシズは壁に背中をぶつけ停止した。
「な・・・なんで・・・」
「愚かな、人間ごときが私に叶うわけが無いだろう?」
攻撃と攻撃の合間を攻めた筈なのにダメージを受けた事が理解できないシズ、たった二撃を受けただけで既に自身が戦える体ではなくなっている事実に歯ぎしりをした。
いっそのこと・・・
「言っておくが自爆などは私には通じないぞ?」
「な・・・?!」
心を読まれた、だが先程ローザが使用した『ギガンテ』ですらも影響を全く受けていなかったのを見れば嘘ではないのは明白。
動かない体から力を抜いてシズは天井を見上げた。
ユウキに抱いてもらった記憶を思い出し、ソッと自身の腹部を撫でる・・・
(もしもユウキの子がここに宿っているのだとしたら・・・)
ローザからユウキとの性行為で妊娠することは無いと知らされていた。
だがもしかしたらという思いが彼女に最後の力を与える・・・
「ほぅ、まだ抗うか?」
「あたり・・・まえだ!私が負けたら・・・皆が・・・」
「心配しなくてもお前達はもう終わりだ」
その時であった。
その空間を物凄い地震が襲った!
デヌピサロはそれを知っていたのか巨大な剣2本を地面に突き刺し体を支えていた。
「な・・・なにが・・・?」
「知りたいか?今のはお前たちの街が消滅した衝撃だ」
「えっ・・・」
シズの顔色が変わった。
告げられた言葉に嘘偽りが無い事をシズは本能的に理解したのだ。
(アリアハノが消滅した?つまり・・・ユウキが・・・)
ダラリと腕から力が抜けたシズは立ち上がる気力を失っていた。
そんなシズの体をデヌピサロは優しく手で掬いあげた。
希望を失ったシズはされるがままにその手に包まれた。
(あぁ・・・もういいや・・・)
デヌピサロの手には握り潰されたマネマネの体液が残されている。
それに包まれたシズは抵抗する気力も無くし内側から再び湧き上がってきた肉欲に全てを委ねた・・・
もうどうしようもないという現実が全てを諦めさせたのだ。
「お前程の強者であれば新たなる魔王となれるであろう・・・」
一体デヌピサロが何を言っているのか分からない、だが自分がバラモヌに見逃されたのはそれが理由なのだという事だけは理解できた。
最初から道化でしかなかったという事実に悔しがる気持ちすらもシズは失いされるがままデヌピサロの開いた口の中に入れられ飲み込まれていく・・・
肉の壁に包まれ全身が性感帯になったようにシズは全身の痛みを感じなくなり快楽のみに包まれていくのを感じ取る・・・
「くぅぅっ んひぃっ!」
体中全てを同時に舐められるような感覚がシズに襲い掛かる。
勿論デヌピサロの粘液付きでである。
「くぅっ・・・ んんっ あっ・・・ああっ・・・」
不思議な事に呼吸が出来、安らぎすらもシズは感じていた。
痛みも苦しみも無い包まれる快感の中、奥へ奥へと沈んでいく・・・
「ひぁぁっ イくぅっ!」
無理やりではない、自分が求める分だけの優しい快楽は心地よかった。
まるで自分が自分で無くなるような快楽の渦の中シズは貪欲に快楽を求め始めた・・・
「あひっ そこダメッ!」
拒絶の言葉を口にする、だが股の間をもっと撫でる?舐める?どちらか分からないがもっとして欲しいという欲求を理解しているのか、肉はシズの求めるままに体を愛撫し続ける・・・
シズが絶頂の余韻に浸っている間は決して無理をせず、欲したその時に快楽が再び訪れる様に・・・
延々と深く深く沈んでいきながら快楽に飲まれていくシズはいつしか物足りなさを感じ始めていた。
それは誰にしてもらった記憶か・・・
思い出せないがもっと激しく、もっと狂う程の快楽が・・・
そう考えた時であった。
「んぐぅ”ぅ”う”う”う”!!! ンおッオ”オ”オ”!!!!」
まさにそれは求めていた物であった。
肉の突起が膣に潜り込み丁度いい形で奥にまで侵入してくる・・・
全てが同時、少しでも感じる部分には刺激が与えられ絶えず全身の内も外も快楽で満たされていく・・・
「ぎひッ♡♡」
まるで何十人にも同時に犯されているような快楽が襲い掛かるが、決して苦しくはない。
呼吸もちゃんと出来るし喘ぎ声も出せる。
だが、口内を犯して欲しいと思えば口の中に肉が入り込んでくるのだ。
少しでも嫌だと感じた事はされず、鼻の中も耳の中もお尻も欲した時にだけ犯される。
全ては自分の為にあるような快楽の中であった・・・
「ほオおお”ッ♡ イクっイグゥウウッ♡♡♡♡!!!!」
そんな中、自分の体が徐々に変化していくのをシズは感じていた。
欲望をもっと満足させる為に性感帯はもっと大きく変化し額からは角が生えだした。
そして、満たされ尽くした果てにシズは大きなそれがやってくるのを感じ受け入れた・・・
「もっ♡らめぇっ♡イグッ♡イ”ッちゃあ”あ”♡ んごぉおおおおおお♡♡♡♡♡♡」
最後の絶頂、それと共にシズはデヌピサロの口から吐き出された。
頭には紫の角、背中には漆黒の翼、胸は豊満になりクリトリスは勃起した男性器の様にそそり返っていた。
まさに生まれ変わったかのようにシズは荒い呼吸を落ち着かせながら額に手をやり唖然としていた。
それはそうだろう、自身の頭部に角が、背中には羽が生えており魔族として生まれ変わったのだから・・・
「おめでとうお前は今日から魔王ダーヌドレアムと名乗るがよい」
「私が・・・ま、魔王・・・?」
そう呟いたシズは高揚感と共に自身を生まれ変わらせてくれたデヌピサロを潤んだ瞳で見つめた。
その両目は魔眼となっており、相手のステータスを全て見る事が出来る・・・
だからこそ理解した、デヌピサロは決して自分では倒す事が出来ない存在なのだと・・・
その時であった!
「えっ?!」
キラキラとした光が空から視界を埋め尽くすように降り出した。
その瞬間にデヌピサロは動きを停止しその姿が霧の様に消え去った。
いや、デヌピサロだけではなくこの部屋その全てが光の中へ消え去るように飲み込まれて行った・・・
ただただシズはそれを唖然と見つめていた・・・
光の中に自分一人だけがポツンっと残されたような感覚・・・
そして、シズは信じられない光景を目にするのであった・・・
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