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第52話 vsバヌザック
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時間は蜘蛛女とバラモヌがポルトガレの街を出発した日に遡る。
ポルトガレの街に住むカタリナ、彼女は処女であった。
いつもは冒険者ギルドで働く彼女であるがある日噂を耳にした。
『アリアハノに勇者様が表れて女性限定で望むスキルを授けて下さる』
何故女性限定なのか?それは分からないが彼女には夢があったのだ。
いつの日か『鑑定眼』のスキルを手に入れて独立したいという夢が・・・
通常の『鑑定』スキルの上位スキルであるそれはある意味幻のスキルと呼ばれていた。
普通にレベルを上げて取得するにしても戦闘に特化したスキルを入手しなければならず、そうすると会得する為のポイントは残らない。
ユニークスキルとして生まれた時から会得している人以外は手にする事が出来ないが不可能ではないスキル。
彼女はそれを欲していた。
「勇者様か・・・」
仕事を終えたカタリナは帰宅途中に噂の勇者様の事を考えていた。
もしも本当にスキルを授かる事が出来るのだとしたら・・・
夢を叶える為ならばその身を勇者様に捧げても構わない!
そう覚悟を決めていたカタリナはフト周囲の人気が無い事に気が付いた。
「えっ・・・?」
それは最近ギルドにも依頼が届いている『記憶が無い人の調査』の話の通りであった。
町中を歩いていると周囲から人気が無くなり、気が付いたら異性と交わった形跡が残った状態で時間だけが経過していたという事案だ。
その間の記憶はスッポリと抜け落ちており、女性達は自らの体の内外共に複数の男性の精液が大量に付着している状態で意識を取り戻したという事案だ。
強姦集団のユニークスキルを使った連続強姦事件として調査が行われているが、その調査は難航していた。
中に精液を注がれている筈の女性被害者がその日から肉欲に溺れ、殆どの者が男性を自ら求めるようになった為に被害届を殆ど提出していなかったからだ。
バラモヌの手によりポルトガレの街の住人は意識をなくして乱交プレイを行っているのであるがその実態を知る者は居なかった。
そして、ついにこの日ポルトガレの街は動き出したバラモヌの指示により一匹の魔物の支配下に置かれたのだ。
だがそれを知る者はまだいなかった。
「甘い・・・匂いが・・・」
カタリナはフワフワとした状態で自宅の前を通り過ぎて領主の屋敷に向かっていた。
気付かないうちに町全体を覆っていた匂いは外に出た者を次々とそこへ招いていたのだ。
「あっ・・・素敵な場所・・・」
カタリナの目には草木が風で揺れる草原が映っていた。
そこで愛しの人を待つかのように背中を一本の樹に預ける・・・
彼女は気付かない、それが屋敷の中に滞在していたトレントと呼ばれる魔物と言う事に・・・
ズパァァン!!
「はぎゅっ!?」
突然の衝撃!
スカートの中に太い男性のアレが突如突き刺さったのだ。
その衝撃で彼女の体は数ミリ浮いた。
履いていた下着はそのまま突き破られていた。
「あっ・・・う・・・おっ・・・」
ビクンビクンっと体を痙攣させながら激痛に白目を剥くカタリナ。
だが、その痛みも徐々に緩和され触れた事すらない自身の体内の部位に刺激が送られる・・・
「あ・・・あぅ・・・ぉっ・・・わらひ・・・なに・・・してたんだっけ・・・」
飛びそうだった意識は朦朧としたまま残されておりそれは視界に入った。
正面に別の女が居たのだ。
「はぁっ・・・はひぃ・・・」
ゆっさゆっさと体を自ら上下に揺らし喘ぐ女性。
それは同僚のサクラであった。
首を傾けて見悶えしながら快楽を貪るその姿はカタリナが一度も見た事の無い姿であった。
羨ましい・・・
そう感じた。
私は痛い思いをしているだけなのに、あんなに気持ち良さそうに・・・
そう考えた彼女は自ら腰を上下にゆっくりと動かしてみる・・・
「ふぁああんっ・・・」
甘い声が自分の口から洩れた。
生まれて初めて聞いたそんな声に驚くが全身を包む高揚感が勝った。
ズズッズブッズブッ・・・
痛みは勿論まだ残る、破瓜の血が内腿を垂れているのを感じる・・・
だが痛みの中に快楽が存在し、痛いのが気持ちよく心地よかったのだ。
「はぁぁっん・・・ あっ へっ?」
突如お腹の中に温かい何かがどびゅっと飛び出した。
魔物の精子である。
それが何か理解が出来なかった。
しかし、それが体に浸み込むのと共に熱く疼き始めたのだ。
「はひぃっ!!」
背中を這いあがるゾクゾクとした快感!
今まで感じた事の無いそれを体感したカタリナは自然と本能に任せてそれを求めた。
「もっと・・・中に・・・」
彼女はその快楽に逆らえなかった・・・
「あ”ッ!イッあ”っあっ!あ”~~あっ!!!はッ!!!」
一体どれ程の時間が流れたのか・・・
カタリナの体は何時の間にか肉に包まれていた。
疲れを感じ始めていた頃に自ら動かなくても体を支えてもらい全身に快楽が走っていたのだ。
「はぅっ!!イッイくっのっ止まらない!!! あ”っ・・・ほッ・・・」
幾度となく中へ注がれた精液であるが、中に射精される度に新しい快楽が襲い続けた。
この世の極楽を味わうかのようにカタリナはただただ肉欲に溺れ快楽に身を沈めていた。
「すごいのッ!!!おまんこにぃっ!!!すぅっすごいっ!!あ”ッ・・・」
全身に付着したヌルヌルした液体が神経を敏感にして指の間すら神経が敏感になっていた。
だがそれでも中に放たれる精液の快感には叶わない・・・
「んぐっ!!?」
幾度目かの絶頂かもう分からない、永遠にこの快楽が味わえるのであればもうどうなってもいい・・・
そう考えたカタリナであったがその時、今まで誰にも言えなかったカタリナのユニークスキルが発動した!
自身のユニークスキルの正体に絶望して以来、ずっと封印していたそのスキルを無意識に発動してしまったのだ・・・
「おやおや、とんでもない能力だ。つまり貴女方の中に勇者が居るのですね?」
領主の屋敷内で戦闘を繰り広げるバヌザックと救助部隊。
並みの魔物であれば一方的に蹂躙できるくらいユウキとのレベリングで鍛えられている彼女達。
だがバラモヌの右腕と自称するだけの実力を発揮するバヌザックは強かった。
「円陣を崩すな!体液に注意しろ!」
「はいっ!」
槍が剣が鞭がスキルを使用してバヌザックを攻撃するが一撃も直撃をしていなかった。
周囲に肉に囚われたポルトガレの住人が居る為に大技が使用できないのもあったが何かがおかしかった。
「惜しいですね、次こそは当たるかもしれませんよ!」
バヌザックの腕が獣の様に変化して爪で攻撃を仕掛ける!
それを不可視の盾を使って受ける少女!
カウンターを仕掛ける為に横から剣が割り込むが・・・
「ちっどうなってやがる?」
次の瞬間にはバヌザックの体はそこには無かったのだ。
直ぐに周囲を警戒し円陣を組み直すが集中がどうにも続かない・・・
「おくにぃっ!!!」
「はっはっはひぃいい!!」
「びゅふッ!はびゅッ!!」
「う”っぐっぎゅふっ!!!」
その理由が周囲の壁から聞こえる人々の喘ぎ声である。
延々と犯され続けているポルトガレの街の住人の喘ぎが屋敷内を木霊しているのだ。
それと共に国全体を覆っている纏わりつくような霧・・・
それ自体にも魔物の体液が含まれており彼女達も発情していたのだ。
「ア”ッ!ハヒィッ!!!ア”ア”ッ!!!」
「はぁっうっ・・・っ!!!」
「はがっ!はひぃっ!かほっ!!はがぁっ!!!」
「あ”んっ!あぁんっ!スゴいよぉおおッ!!」
周りから聞こえるのは快楽を満喫する甘い声。
ユウキとのSEXで至高の絶頂快楽堕ちを体験した彼女達であるが、性欲が無くなったわけではないのだ。
むしろユウキとのSEXを願望する淫乱美女たちなのである。
だからこそ、ユウキ以外とのSEXでは満足出来ないがオナニーで沈める事は出来る。
それを理解しているからこそ短期決戦に望んだのであるが・・・
「くっ・・・」
自らの体が敏感になり、着ている衣類が擦れる事で感じてしまうのだ。
そして、それを街の霧と周囲の声がそうさせていると理解しているバヌザックは時間稼ぎな戦いを繰り返していたのだ。
このバヌザック、見た目のは執事服を着た男装をした女性に見える。
大きな二つの胸やセミロングの髪が女性を想像させるのだが股からは立派な男性器が勃っていた。
俗に言う両性具有であった。
魔物の中でも特に珍しいバヌザックの体液は男性にも女性にも発情効果を示すのだ。
だからこそこの街を占領するのに抜擢されたのだ。
「あッはひっ!もっと・・・ッ!!!」
「あひぃィィィィッ!!!」
「すごイイッ!!!」
「んあぁああぁあんっ!!!」
あちこちから響く悦楽の声。
霧の効果も徐々に表れ始めてバヌザックの攻撃が掠めるようになってきた・・・
このままではヤバい、そう感じた時であった!
「うぉっ?!!!な、なにが?!」
突如バヌザックの動きが一瞬止まったのだ。
その瞬間、バヌザックの体が分離した。
いや、停止した体より先にもう一つの体が前に出たのだ。
ユニークスキル『霧出』
霧を使って自らの幻影を作ったり霧を使った広範囲に影響を及ぼす特殊能力を使うスキルである。
バヌザックはそれを使い、自身の体と霧の分身体を重ね合わせ攻撃の瞬間だけ霧を残して残像の様に使用していたのである。
だが本体が動かなくなったその一瞬を彼女達は見逃さなかった!
「スキル『ウィップオブラブ!』」
鞭を武器にした一人が腕を振った!
相手をその場に止めたまま複数回鞭打するユウキとSEXした事で会得したスキルである!
「今だ!!!」
隊長のその声に一斉に彼女たちは動いた!
ウィップオブラブ!によりその場で停止したバヌザックは身動きが取れなかった。
剣が、槍が一斉にバヌザックの体を貫く!
スキルを使わず攻撃したのは互いの攻撃が妨げにならない為である!
結果、高レベルの大ダメージが一気にバヌザックに与えられた!
「がっがはっ?!ば、馬鹿な・・・一体どいつが・・・勇者・・・」
「残念だったな、私たちは全員が勇者ユウキ様の恋人だ!」
「ぜ・・・全員?! なんてこと・・・だ・・・バラモヌ様・・・どうか・・・お気をつけて・・・」
そこまで口にしてバヌザックは事切れた。
それと共に屋敷内の肉壁が霧となって飛散する・・・
残るのは住人を拘束している樹の魔物トレントだけであるが・・・
「スキル『裏桃華・朧』!」
隊長の剣スキルが発動した!
同一グループに属する相手にだけ全体攻撃を仕掛けるスキルである『桃華・朧』それの上位スキル!
その効果は、剣から出た斬撃が当たった相手と同種族の範囲内に居る全ての者に同じ斬撃を与える上位スキルである!
相手が人間であった場合自分すらもその効果範囲に含まれる使い勝手の悪いスキルである。
「あっ・・・」
最初に挿入していたトレントから解放されたカタリナが倒れ込む・・・
枯れて抜けた膣からは下腹部が膨れ上がる程注ぎ込まれていた魔物の精液が次々と逆流しだす・・・
それがまた気持ちいいのかビクンビクンっと痙攣をしながら彼女は解放された・・・
(私・・・助かったの?)
いままで使い道が一切ないとしか思えなかった自身のスキルが発動し我に返ったカタリナ・・・
彼女はユニークスキル発動の瞬間から解放されるまでを視認していた。
彼女の持つユニークスキル『千摺り眼』、彼女の家族すらも恥じたその『千里眼』と一文字違いのとんでもないスキル。
視認出来る対象に目で手淫と同じ効果を与えるこのスキルを知った時から絶望しかなかったカタリナ。
使い道としては、相手の秘部が見えている状態でしか発動出来ない、なので野生の獣に襲われた時に逃げる時ぐらいにしか使い道が無いとされていたのだ。
だからこそ彼女は鑑定眼と言うスキルを欲したのであった。
「あんたが私たちを助けてくれたんだよな・・・ありがとう」
股からトレントの精液を吐き出しながらも意識を失っていないカタリナに声をかける隊長・・・
それをいつものスマイルで返すカタリナ・・・
こうしてポルトガレの街は救われたのであった・・・
一方その頃アリアハノでは・・・
「うぁっ?!」
ユウキに抱き合う形で座位SEXをしていたアイリスの体に異変が起きていた。
突然体が敏感になったのだ。
「なんでっこんなに感じてっ?! あ”ひイィイ!!!」
まだ中に出されていないにも拘わらず一瞬で3回も絶頂したアイリス。
紫の髪を乱し、額の火傷の後を露わにしながら天井を見る。
あり得ない、そんな気持ちがあふれていた。
同時に愛しい人と愛し合っている幸せに包まれて、もしも今中に出されたら・・・
「ふごっ?!こっこのままじゃっ・・・」
中に出されたら絶対に前以上におかしくなる、だが体が止まらない!
絶対に今の状況がおかしいのは分かっているのだが腰が止まらないのだ。
「またっイ”ッぢゃッ!あ”っ!あ”あ”あ”あ”あ”んらぁめぇええ!!!」
密着し殆ど動けなくなっていたのが幸いした、ユウキにはそれほど刺激が無かったのだ。
だからこそアイリスは延々と連続で絶頂し続ける事となっていた。
「おぐッ!気持ちイイのぉっあっあ”っ!へぐッおま”〇ここわ”れ”ぢゃうっ!」
止まらない連続絶頂、だがユウキはまだ中に出してはいない。
今まで何度も膣内射精絶頂を味わっているアイリスであったが・・・
「かっ・・・あぎっ・・・へぁっ・・・」
そのままユウキに抱き着く形で意識を失った。
中出しせずに失神させたのは初めての経験であった為に、明らかにおかしかったアイリスの様子に違和感を感じ取ったユウキであったが・・・
『見つけたぞ、勇者!』
「えっ?!」
その脳内に声が響いた。
聞いた事の無い男と女の重なった声。
それはアリアハノの城下町を一人でユウキの元目指して歩み続けるバラモヌの声であることをまだユウキは知らない・・・
バラモヌの宝石を使った力にアリアハノの住人全員が脱力し、まだなんとか動けるユウキにレベリングされた女性達だけが慌ただしく動くアリアハノの城内・・・
そこに女性の肉体を乗っ取ったバラモヌが単身向かっているのであった・・・
ポルトガレの街に住むカタリナ、彼女は処女であった。
いつもは冒険者ギルドで働く彼女であるがある日噂を耳にした。
『アリアハノに勇者様が表れて女性限定で望むスキルを授けて下さる』
何故女性限定なのか?それは分からないが彼女には夢があったのだ。
いつの日か『鑑定眼』のスキルを手に入れて独立したいという夢が・・・
通常の『鑑定』スキルの上位スキルであるそれはある意味幻のスキルと呼ばれていた。
普通にレベルを上げて取得するにしても戦闘に特化したスキルを入手しなければならず、そうすると会得する為のポイントは残らない。
ユニークスキルとして生まれた時から会得している人以外は手にする事が出来ないが不可能ではないスキル。
彼女はそれを欲していた。
「勇者様か・・・」
仕事を終えたカタリナは帰宅途中に噂の勇者様の事を考えていた。
もしも本当にスキルを授かる事が出来るのだとしたら・・・
夢を叶える為ならばその身を勇者様に捧げても構わない!
そう覚悟を決めていたカタリナはフト周囲の人気が無い事に気が付いた。
「えっ・・・?」
それは最近ギルドにも依頼が届いている『記憶が無い人の調査』の話の通りであった。
町中を歩いていると周囲から人気が無くなり、気が付いたら異性と交わった形跡が残った状態で時間だけが経過していたという事案だ。
その間の記憶はスッポリと抜け落ちており、女性達は自らの体の内外共に複数の男性の精液が大量に付着している状態で意識を取り戻したという事案だ。
強姦集団のユニークスキルを使った連続強姦事件として調査が行われているが、その調査は難航していた。
中に精液を注がれている筈の女性被害者がその日から肉欲に溺れ、殆どの者が男性を自ら求めるようになった為に被害届を殆ど提出していなかったからだ。
バラモヌの手によりポルトガレの街の住人は意識をなくして乱交プレイを行っているのであるがその実態を知る者は居なかった。
そして、ついにこの日ポルトガレの街は動き出したバラモヌの指示により一匹の魔物の支配下に置かれたのだ。
だがそれを知る者はまだいなかった。
「甘い・・・匂いが・・・」
カタリナはフワフワとした状態で自宅の前を通り過ぎて領主の屋敷に向かっていた。
気付かないうちに町全体を覆っていた匂いは外に出た者を次々とそこへ招いていたのだ。
「あっ・・・素敵な場所・・・」
カタリナの目には草木が風で揺れる草原が映っていた。
そこで愛しの人を待つかのように背中を一本の樹に預ける・・・
彼女は気付かない、それが屋敷の中に滞在していたトレントと呼ばれる魔物と言う事に・・・
ズパァァン!!
「はぎゅっ!?」
突然の衝撃!
スカートの中に太い男性のアレが突如突き刺さったのだ。
その衝撃で彼女の体は数ミリ浮いた。
履いていた下着はそのまま突き破られていた。
「あっ・・・う・・・おっ・・・」
ビクンビクンっと体を痙攣させながら激痛に白目を剥くカタリナ。
だが、その痛みも徐々に緩和され触れた事すらない自身の体内の部位に刺激が送られる・・・
「あ・・・あぅ・・・ぉっ・・・わらひ・・・なに・・・してたんだっけ・・・」
飛びそうだった意識は朦朧としたまま残されておりそれは視界に入った。
正面に別の女が居たのだ。
「はぁっ・・・はひぃ・・・」
ゆっさゆっさと体を自ら上下に揺らし喘ぐ女性。
それは同僚のサクラであった。
首を傾けて見悶えしながら快楽を貪るその姿はカタリナが一度も見た事の無い姿であった。
羨ましい・・・
そう感じた。
私は痛い思いをしているだけなのに、あんなに気持ち良さそうに・・・
そう考えた彼女は自ら腰を上下にゆっくりと動かしてみる・・・
「ふぁああんっ・・・」
甘い声が自分の口から洩れた。
生まれて初めて聞いたそんな声に驚くが全身を包む高揚感が勝った。
ズズッズブッズブッ・・・
痛みは勿論まだ残る、破瓜の血が内腿を垂れているのを感じる・・・
だが痛みの中に快楽が存在し、痛いのが気持ちよく心地よかったのだ。
「はぁぁっん・・・ あっ へっ?」
突如お腹の中に温かい何かがどびゅっと飛び出した。
魔物の精子である。
それが何か理解が出来なかった。
しかし、それが体に浸み込むのと共に熱く疼き始めたのだ。
「はひぃっ!!」
背中を這いあがるゾクゾクとした快感!
今まで感じた事の無いそれを体感したカタリナは自然と本能に任せてそれを求めた。
「もっと・・・中に・・・」
彼女はその快楽に逆らえなかった・・・
「あ”ッ!イッあ”っあっ!あ”~~あっ!!!はッ!!!」
一体どれ程の時間が流れたのか・・・
カタリナの体は何時の間にか肉に包まれていた。
疲れを感じ始めていた頃に自ら動かなくても体を支えてもらい全身に快楽が走っていたのだ。
「はぅっ!!イッイくっのっ止まらない!!! あ”っ・・・ほッ・・・」
幾度となく中へ注がれた精液であるが、中に射精される度に新しい快楽が襲い続けた。
この世の極楽を味わうかのようにカタリナはただただ肉欲に溺れ快楽に身を沈めていた。
「すごいのッ!!!おまんこにぃっ!!!すぅっすごいっ!!あ”ッ・・・」
全身に付着したヌルヌルした液体が神経を敏感にして指の間すら神経が敏感になっていた。
だがそれでも中に放たれる精液の快感には叶わない・・・
「んぐっ!!?」
幾度目かの絶頂かもう分からない、永遠にこの快楽が味わえるのであればもうどうなってもいい・・・
そう考えたカタリナであったがその時、今まで誰にも言えなかったカタリナのユニークスキルが発動した!
自身のユニークスキルの正体に絶望して以来、ずっと封印していたそのスキルを無意識に発動してしまったのだ・・・
「おやおや、とんでもない能力だ。つまり貴女方の中に勇者が居るのですね?」
領主の屋敷内で戦闘を繰り広げるバヌザックと救助部隊。
並みの魔物であれば一方的に蹂躙できるくらいユウキとのレベリングで鍛えられている彼女達。
だがバラモヌの右腕と自称するだけの実力を発揮するバヌザックは強かった。
「円陣を崩すな!体液に注意しろ!」
「はいっ!」
槍が剣が鞭がスキルを使用してバヌザックを攻撃するが一撃も直撃をしていなかった。
周囲に肉に囚われたポルトガレの住人が居る為に大技が使用できないのもあったが何かがおかしかった。
「惜しいですね、次こそは当たるかもしれませんよ!」
バヌザックの腕が獣の様に変化して爪で攻撃を仕掛ける!
それを不可視の盾を使って受ける少女!
カウンターを仕掛ける為に横から剣が割り込むが・・・
「ちっどうなってやがる?」
次の瞬間にはバヌザックの体はそこには無かったのだ。
直ぐに周囲を警戒し円陣を組み直すが集中がどうにも続かない・・・
「おくにぃっ!!!」
「はっはっはひぃいい!!」
「びゅふッ!はびゅッ!!」
「う”っぐっぎゅふっ!!!」
その理由が周囲の壁から聞こえる人々の喘ぎ声である。
延々と犯され続けているポルトガレの街の住人の喘ぎが屋敷内を木霊しているのだ。
それと共に国全体を覆っている纏わりつくような霧・・・
それ自体にも魔物の体液が含まれており彼女達も発情していたのだ。
「ア”ッ!ハヒィッ!!!ア”ア”ッ!!!」
「はぁっうっ・・・っ!!!」
「はがっ!はひぃっ!かほっ!!はがぁっ!!!」
「あ”んっ!あぁんっ!スゴいよぉおおッ!!」
周りから聞こえるのは快楽を満喫する甘い声。
ユウキとのSEXで至高の絶頂快楽堕ちを体験した彼女達であるが、性欲が無くなったわけではないのだ。
むしろユウキとのSEXを願望する淫乱美女たちなのである。
だからこそ、ユウキ以外とのSEXでは満足出来ないがオナニーで沈める事は出来る。
それを理解しているからこそ短期決戦に望んだのであるが・・・
「くっ・・・」
自らの体が敏感になり、着ている衣類が擦れる事で感じてしまうのだ。
そして、それを街の霧と周囲の声がそうさせていると理解しているバヌザックは時間稼ぎな戦いを繰り返していたのだ。
このバヌザック、見た目のは執事服を着た男装をした女性に見える。
大きな二つの胸やセミロングの髪が女性を想像させるのだが股からは立派な男性器が勃っていた。
俗に言う両性具有であった。
魔物の中でも特に珍しいバヌザックの体液は男性にも女性にも発情効果を示すのだ。
だからこそこの街を占領するのに抜擢されたのだ。
「あッはひっ!もっと・・・ッ!!!」
「あひぃィィィィッ!!!」
「すごイイッ!!!」
「んあぁああぁあんっ!!!」
あちこちから響く悦楽の声。
霧の効果も徐々に表れ始めてバヌザックの攻撃が掠めるようになってきた・・・
このままではヤバい、そう感じた時であった!
「うぉっ?!!!な、なにが?!」
突如バヌザックの動きが一瞬止まったのだ。
その瞬間、バヌザックの体が分離した。
いや、停止した体より先にもう一つの体が前に出たのだ。
ユニークスキル『霧出』
霧を使って自らの幻影を作ったり霧を使った広範囲に影響を及ぼす特殊能力を使うスキルである。
バヌザックはそれを使い、自身の体と霧の分身体を重ね合わせ攻撃の瞬間だけ霧を残して残像の様に使用していたのである。
だが本体が動かなくなったその一瞬を彼女達は見逃さなかった!
「スキル『ウィップオブラブ!』」
鞭を武器にした一人が腕を振った!
相手をその場に止めたまま複数回鞭打するユウキとSEXした事で会得したスキルである!
「今だ!!!」
隊長のその声に一斉に彼女たちは動いた!
ウィップオブラブ!によりその場で停止したバヌザックは身動きが取れなかった。
剣が、槍が一斉にバヌザックの体を貫く!
スキルを使わず攻撃したのは互いの攻撃が妨げにならない為である!
結果、高レベルの大ダメージが一気にバヌザックに与えられた!
「がっがはっ?!ば、馬鹿な・・・一体どいつが・・・勇者・・・」
「残念だったな、私たちは全員が勇者ユウキ様の恋人だ!」
「ぜ・・・全員?! なんてこと・・・だ・・・バラモヌ様・・・どうか・・・お気をつけて・・・」
そこまで口にしてバヌザックは事切れた。
それと共に屋敷内の肉壁が霧となって飛散する・・・
残るのは住人を拘束している樹の魔物トレントだけであるが・・・
「スキル『裏桃華・朧』!」
隊長の剣スキルが発動した!
同一グループに属する相手にだけ全体攻撃を仕掛けるスキルである『桃華・朧』それの上位スキル!
その効果は、剣から出た斬撃が当たった相手と同種族の範囲内に居る全ての者に同じ斬撃を与える上位スキルである!
相手が人間であった場合自分すらもその効果範囲に含まれる使い勝手の悪いスキルである。
「あっ・・・」
最初に挿入していたトレントから解放されたカタリナが倒れ込む・・・
枯れて抜けた膣からは下腹部が膨れ上がる程注ぎ込まれていた魔物の精液が次々と逆流しだす・・・
それがまた気持ちいいのかビクンビクンっと痙攣をしながら彼女は解放された・・・
(私・・・助かったの?)
いままで使い道が一切ないとしか思えなかった自身のスキルが発動し我に返ったカタリナ・・・
彼女はユニークスキル発動の瞬間から解放されるまでを視認していた。
彼女の持つユニークスキル『千摺り眼』、彼女の家族すらも恥じたその『千里眼』と一文字違いのとんでもないスキル。
視認出来る対象に目で手淫と同じ効果を与えるこのスキルを知った時から絶望しかなかったカタリナ。
使い道としては、相手の秘部が見えている状態でしか発動出来ない、なので野生の獣に襲われた時に逃げる時ぐらいにしか使い道が無いとされていたのだ。
だからこそ彼女は鑑定眼と言うスキルを欲したのであった。
「あんたが私たちを助けてくれたんだよな・・・ありがとう」
股からトレントの精液を吐き出しながらも意識を失っていないカタリナに声をかける隊長・・・
それをいつものスマイルで返すカタリナ・・・
こうしてポルトガレの街は救われたのであった・・・
一方その頃アリアハノでは・・・
「うぁっ?!」
ユウキに抱き合う形で座位SEXをしていたアイリスの体に異変が起きていた。
突然体が敏感になったのだ。
「なんでっこんなに感じてっ?! あ”ひイィイ!!!」
まだ中に出されていないにも拘わらず一瞬で3回も絶頂したアイリス。
紫の髪を乱し、額の火傷の後を露わにしながら天井を見る。
あり得ない、そんな気持ちがあふれていた。
同時に愛しい人と愛し合っている幸せに包まれて、もしも今中に出されたら・・・
「ふごっ?!こっこのままじゃっ・・・」
中に出されたら絶対に前以上におかしくなる、だが体が止まらない!
絶対に今の状況がおかしいのは分かっているのだが腰が止まらないのだ。
「またっイ”ッぢゃッ!あ”っ!あ”あ”あ”あ”あ”んらぁめぇええ!!!」
密着し殆ど動けなくなっていたのが幸いした、ユウキにはそれほど刺激が無かったのだ。
だからこそアイリスは延々と連続で絶頂し続ける事となっていた。
「おぐッ!気持ちイイのぉっあっあ”っ!へぐッおま”〇ここわ”れ”ぢゃうっ!」
止まらない連続絶頂、だがユウキはまだ中に出してはいない。
今まで何度も膣内射精絶頂を味わっているアイリスであったが・・・
「かっ・・・あぎっ・・・へぁっ・・・」
そのままユウキに抱き着く形で意識を失った。
中出しせずに失神させたのは初めての経験であった為に、明らかにおかしかったアイリスの様子に違和感を感じ取ったユウキであったが・・・
『見つけたぞ、勇者!』
「えっ?!」
その脳内に声が響いた。
聞いた事の無い男と女の重なった声。
それはアリアハノの城下町を一人でユウキの元目指して歩み続けるバラモヌの声であることをまだユウキは知らない・・・
バラモヌの宝石を使った力にアリアハノの住人全員が脱力し、まだなんとか動けるユウキにレベリングされた女性達だけが慌ただしく動くアリアハノの城内・・・
そこに女性の肉体を乗っ取ったバラモヌが単身向かっているのであった・・・
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「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
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僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
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勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
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