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第65話 看板娘とリーゼの百合百合

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「いらっしゃいませ~」

店に入ると昨日の看板娘が元気良く挨拶をして来た。
昨日ヤマトに女の喜びを教えられたからなのかお肌は艶々で潤っていた。
リーゼもヤマトと肌を重ねた翌日はそうなっていたのでそれに仲間意識を感じていた。
穴兄弟ならぬ棒姉妹と言えば良いのだろうか?

「すまないが適当に昼食を頼む」
「お勧めの海鮮丼なんて如何ですか?」
「あぁそれを頂こう」

エルフであるリーゼはエルフの村を殆ど出た事が無かったので海鮮料理を食べた事が無い。
その為、昨日来た時に味わいたいと感じていたのだ。
程なくして看板娘が料理を持ってくる。
熱々の白いご飯の上に刺身等がふんだんに盛られた至高の一品!
海辺の町で食べる海鮮丼の美味さは食べた事の在る人なら誰でも分かるくらい想像だけで涎モノだろう。

「これは美しいな・・・」

新鮮な刺身に大葉を間に挟んで盛られたカラフルな丼の一番上にはイクラとウニが盛られている。
それを口に運ぶリーゼ、口に入れた途端にその味のビックリ箱は飛び出した!
赤身、白身の魚が空を泳ぐようなシーンが頭の中を巡るリーゼは生まれて初めて食べた海鮮に感動した。
いや、感動してしまい顔を上に上げてしまった。

「あっ」

それを目撃する看板娘・・・
そう、髪から耳が覗いてしまったのだ。
基本的にエルフは人間を嫌い人前には決して姿を見せないと言われている。
看板娘もそれを知っておりその耳を見て驚いていた。

「しまった・・・見たな?」

リーゼは丼の中身を咀嚼しながら視線を向ける。
そして、看板娘の方を見ながら口にしたそれに驚きの声を上げる。

「これは?!まさか・・・いやしかしこの風味は・・・」

それはリーゼも良く知る匂い、そして看板娘に視線を送る。

「おぃ、これの隠し味にアレを入れたのか?」

怒られていると勘違いした看板娘は涙目になる。
しかし、リーゼも大好きなその風味を何処で調達したのか考えてリーゼは顔を真っ赤に染める。
そして、まだ残っているのかと視線を下へ下げた。
その視線に看板娘の体も反応する。
昨日ヤマトに犯されて性の喜びを知った体が素直に反応したのだ。

「んふっ・・・」

嬉しそうにリーゼは笑みを浮かべ店の入り口を閉める。
看板娘は後ずさりをするが体は正直にリーゼを求めていた。
百合が百合百合していたのだ。

「美味しかったよ、まさか隠し味にヤマトのアレを入れてくるなんてね」
「えっ?」

看板娘には心当たりが無かった。
だがリーゼには確信に近いモノがあった。
そう、それはイカである!
海鮮丼に隠された風味がイカ臭かったのだ。
看板娘にとってはイカの方が先に知った匂いの為、ヤマトの精液はイカ臭いのだが・・・
リーゼにとってはヤマトの精液の匂いを先に知っていた為、イカの匂いはヤマトの精液臭いだったのだ。

リーゼは看板娘に抱き付きその唇を奪う。
この世界では男が存在しないので愛し合うのは女同士が基本となる。
リーゼも看板娘も同姓相手に肌を重ねるのは未経験ではなくそのキスでスイッチが入りお互いに求めだした。
肌を互いに撫で合いどちらからともなく衣類を脱いで互いに皮膚と皮膚が触れ合う。
ピンクの先端同士がキスをするように当たりその硬さを増す。
そこからはお互いに本能のままに求め合った。
何故こうなったのか、看板娘には分からなかった。
それは仕方ないだろう、実はエルフが森で住むのには理由があったのだ。
元々森に住んでいたのはエルフが海の幸との相性があったからなのだ。
今のリーゼの姿を見れば誰でも分かると思うが・・・
川魚ではなく海魚の脂身はエルフにとって媚薬効果があったのだ。

「ふふふっ私はリーゼ、貴女の名前を聞いてもいいかしら?」
「はい、アデル・・・です・・・」
「そう、アデル。貴女昨日私の彼に抱かれたでしょ?」
「っ?!」

気を失っていた看板娘のアデルは知らないが昨日2人は会っていた。
そして、アデル自身も昨日のヤマトとのプレイを思い出し一気に発情した。
股から潮の様に愛液を噴出したアデルのそこにリーゼは指を這わす。

「ホラっここが良いんでしょ?」
「ああああっ」

リーゼの勘違いでは在ったがアデルの子宮の奥にはまだヤマトの精液が残っている。
エルフの細い指はスルッとアデルの中へ入り子宮の入り口に触れる。
するとアデル自身も昨日の経験から自然と子宮が開いた。
そこにリーゼの指が入ってきて指先にそれを取って口に運ぶ。

「あぁ、この風味・・・間違いないですわ・・・」
「くっ・・・ふぅ・・・力が入らなっ・・・」

アデルはその指使いに一気に膝がカクカクと震えだす。
そして、漏らすような勢いで潮を再び吹いてイッた。
その体をリーゼは優しく倒れないように支える。

「いやぁ・・・私の・・・取らないで・・・」

それは無意識の言葉であった。
アデルは自分の子宮内に残っていた精液を取られるのを本能的に嫌がったのだ。
だがその言葉はリーゼのSっ気に火をつけた。

「だーめ、これは私の彼のですから私のモノです。」

アデルを椅子に座らせその股に口を付け舌を中に入れる。
アデルの子宮の奥から精液を吸い出そうとするリーゼ。

「あっああっはああっ、あうっ、ああっ」

股に吸い付いているリーゼの頭を引き剥がそうと手をやったのにその頭を自分の方へ無意識に押し付けているアデル。
中に残っている精液を失いたくないがもっとして欲しいと言う二つの欲求が彼女の心を狂わせていた。
それだけが最後の砦だったのだが・・・

「ぷはっ・・・あぁ・・・美味しい・・・」
「もぅ・・・止めて・・・でも・・・もっと・・・」

して欲しいが止めて欲しい・・・そんな彼女の股から口を離したリーゼはアデルの耳元に近付き・・・

「今夜またヤマトに抱かれに来ない?」
「っ?!ひやぁあああああ!!!」

その一言でまた精液が貰える!そう考えたアデルは最後の砦を失いこの後リーゼに滅茶苦茶にされたのであった。
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