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第19話 少女確保?
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転ばないように走る少女に追い付かない速度で後を追う長髪の盗賊、後ろをチラリと見れば転がる岩とは大分距離が離れていた。
追い付いて少女とやり取りしている間に岩に追い付かれるのを避けるためだろう、俺はそれにならい早歩き位の速度で歩く。
不思議なもので岩の転がる速度が少女の移動する速度と大差ないのが幸いした。
いや…これはもしかしたら…
「おい、あれを見ろ!」
長髪の盗賊が声を上げたので前方を見ると…
「行き止まり?!」
その声に気付いたのだろう少女がこちらを見た。
そして、その目を驚愕に開く。
なんだ?追われるのは想定内の筈だ?
違和感を覚えフト後ろを見ると…
先程までゆっくり転がっていた大岩が突如速度を上げてこちらへ向かってきたのだ?!
「ひぃ?!」
長髪の盗賊も背後に気付き悲鳴を上げながら少女の方へ駆け寄った。
「娘!一時休戦だ!」
俺の言葉に少女も現状を理解して突き当たりまで行って3人で辺りの壁を探る。
「くそっ!こんな所で…」
「あっ?!」
迫る大岩に押し潰されるのを想像したのだろう、少女は視線を迫る大岩に向けて声を上げた。
その声に気付き俺が少女を見ると何かを指差していたのだ。
その先には…横穴?!
「こっちだ!」
「お、おい待てよ!」
俺は少女の手を引いて横穴へ向かう。
槍の返しのように作られていた横穴は奥まで行って背後を見なければ発見しにくい作りになっており俺達は命からがら横穴へ入った!
ズガァァァァァン!!!
物凄い振動と音が奥の壁に岩が激突した事を証明し、俺は少女を守るように抱き抱えてしゃがんだ。
振動が止み落ち着いた時に少女が口にした。
「ありがとう…ございます…」
震えながらもお礼を言う少女は混乱しているのだろう、友達を殺した相手にお礼を言っているのだ。
そんな俺に声がかけられた。
「良くやった、そいつをしっかり捕まえてろよ」
その言葉に少女は暴れだすのであった。
追い付いて少女とやり取りしている間に岩に追い付かれるのを避けるためだろう、俺はそれにならい早歩き位の速度で歩く。
不思議なもので岩の転がる速度が少女の移動する速度と大差ないのが幸いした。
いや…これはもしかしたら…
「おい、あれを見ろ!」
長髪の盗賊が声を上げたので前方を見ると…
「行き止まり?!」
その声に気付いたのだろう少女がこちらを見た。
そして、その目を驚愕に開く。
なんだ?追われるのは想定内の筈だ?
違和感を覚えフト後ろを見ると…
先程までゆっくり転がっていた大岩が突如速度を上げてこちらへ向かってきたのだ?!
「ひぃ?!」
長髪の盗賊も背後に気付き悲鳴を上げながら少女の方へ駆け寄った。
「娘!一時休戦だ!」
俺の言葉に少女も現状を理解して突き当たりまで行って3人で辺りの壁を探る。
「くそっ!こんな所で…」
「あっ?!」
迫る大岩に押し潰されるのを想像したのだろう、少女は視線を迫る大岩に向けて声を上げた。
その声に気付き俺が少女を見ると何かを指差していたのだ。
その先には…横穴?!
「こっちだ!」
「お、おい待てよ!」
俺は少女の手を引いて横穴へ向かう。
槍の返しのように作られていた横穴は奥まで行って背後を見なければ発見しにくい作りになっており俺達は命からがら横穴へ入った!
ズガァァァァァン!!!
物凄い振動と音が奥の壁に岩が激突した事を証明し、俺は少女を守るように抱き抱えてしゃがんだ。
振動が止み落ち着いた時に少女が口にした。
「ありがとう…ございます…」
震えながらもお礼を言う少女は混乱しているのだろう、友達を殺した相手にお礼を言っているのだ。
そんな俺に声がかけられた。
「良くやった、そいつをしっかり捕まえてろよ」
その言葉に少女は暴れだすのであった。
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