呪われた死にたがりの男

第10話 無駄な抵抗

母親らしき女性は足を怪我しているようで満足に立つことも出来なさそうだった。
化け物は下半身を食い散らかした男性の頭を掴み上半身だけを運んで娘達の前に投げ捨てた。
地面に転がった上半身のみの男性は最後の力を振り絞って家族に手を伸ばしたのだが次の瞬間、化け物の足が男性の頭部を踏み砕く…

「パ…パ……いやぁぁぁぁぁぁぁあああ！！！」

少女の絶叫が森に響き渡った。
その声に反応して骸骨となった男は飛び出した！
化け物の背中に飛び掛かりその体を殴り付ける！
だが所詮骨だけの体だった男の攻撃はまるで効果がなく化け物の腕に捕まれ引き剥がされてそのまま近くの木に叩き付けられる！
その衝撃であちこちの骨が折れ右胸と右腕がバラバラに飛び散るのだった。