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第一章バク
⑧友から教わる情交
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メッセージアプリで頻繁にやり取りをし、すっかり仲良くなったバクの秋良が、吉祥寺まで遊びに来てくれるという。
約束時間の何分も前から、僕は前庭に出て彼を待つ。子どもみたいにワクワクしてじっとしていられなかった。
前庭にどんと構える大きな樹の枝先には、たくさんの蕾らしき物が付いている。まだまだ硬く閉じているけれど、ヘラジカが言うには後十日もすれば花が咲くらしい。
スマートフォンの地図アプリを見ながらこちらに歩いてくる秋良が、隣のコインパーキングの先に見えた。
「おーい!」
声を掛けると僕に気がついて、駆け寄ってきてくれた。
「洸くん、一ヶ月ぶりだね」
秋良がヘッドホンを外し、ニコッと笑ってくれた。
サーバルに淹れてもらったコーヒーを持って、僕の部屋に二人で行く。ソファはないから、床に敷かれたフワフワな絨毯の上に座りこむ。
「洸くんたちチームの拠点は都内なのに一軒家か、いいなぁ。うちはファミリータイプのマンションだよ」
「そうなの?じゃ、僕はラッキーだったんだね」
「うん、そうだよ。洸くんのディンゴ、めちゃくちゃ美形だし、羨ましい」
「秋良くんのディンゴは、この前の箱根でチラっと見た感じだと強そうな人だね。健一さんだっけ?」
「そうそう。健ちゃんはね、元ヤンキーの元ホスト。格好いいしキャラが強い。きっとケンカも強いよ。相談者が持ち込む話に対して、くだらねぇなぁ、馬鹿じゃねぇーの、アイツら頭が悪いなとか、陰でよく暴言吐いてる」
口調を真似て喋る秋良が、面白い。
「でもね、正直僕も不思議に思ってるんだ。みんな愛とか恋とかそんなものに、どうしてあんなに夢中になるんだろうって。秋良くんはそう思わないの?」
「僕も最近までは、そう思ってたかな」
秋良は絨毯の上に無造作に置いてあったクッションを引き寄せ、抱きしめる。
「え?今は思ってないの?」
「うーん。段々とさ、理解できるようになっちゃったかも……」
「そうなんだ、すごいね!」
秋良は恥ずかしそうに、少し俯く。僕にもいつか、皆が熱心に語る愛や恋について共感したりする日がくるのだろうか。
「ところでさ」
「なになに?」
秋良が顔を近づけてきて、ひそひそ話のように喋るから、僕も身体を密着させる。中学高校と殆ど学校にいかなかった僕にとって、こういう友達同士とのやりとりは新鮮で青春ぽくて、気分が高揚していく。
「洸くんはさ、どうやって出してもらってるの?」
「出してもらってる?何を?」
「ほら、相談者が帰った後、ディンゴにしてもらってるでしょ?」
思いもよらぬ話で急に顔が赤くなってしまったのを自覚し、慌ててコーヒーをグビグビと飲んだ。
「ど、どうやってって、指で、触って、もらってる、けど……」
小さな声でしどろもどろに答えてしまう。
「まだ触るだけ?」
まだ、とはどういう意味だろう。
「僕はさ、バクになって九か月くらい経ったんだけど、最近は健ちゃんとセックスしてるんだ」
「え?」
本当に驚いて固まってしまった。
「洸くんもさ、したかったらディンゴに頼んでみたら?」
ブンブンと首を横に振る。
「いきなりセックスしなくていいんだよ。ただ触ってもらうだけじゃなくてさ、ほら、舐めてもらうとか、一緒に擦ってもらうとか、色々段階を経て、ね?」
「いや、あ、あの」
「だってさ、僕らだけ気持ちよくなるんじゃ、悪いじゃん。ディンゴにも気持ちよくなってもらわないとさ」
確かにと、思ってしまった。まだまだ僕は、自分のことしか考えられずにいたようだ。だけど、いきなりセックスとは未知すぎる。思春期にそういうことを、唾棄し嫌悪して過ごしてきたから知識もほとんどない。
「じゃ秋良くんは、キ、キスはしたことあるの?」
「そりゃもちろん、毎回必ずしてもらうよ。健ちゃんはテクニックが凄くて……」
コツコツとドアをノックする音がする。
「ドーナツ、食べる?」
サーバルが声をかけてくれ、話が中断したから少しホっとした。
「秋良くん、うちのバクにあんまり変なこと吹き込まないでよ」
「えー。僕、何にも言ってないですよー、洋介さん」
ケラケラ笑う秋良とリビングへ移動し、サーバルと三人でドーナツを食べた。
話題は、リビングに置いてあったヘラジカが作ったという四つ足人形のことに移る。
「うちのも不細工だけど、ここのも不細工だねぇ。和樹さんて器用そうに見えるのに、下手すぎじゃない?」
スマートフォンに入っていた秋良のところの四つ足人形写真を見せてもらいながら「確かに!変な顔」と二人でひとしきり笑った。
「あのね。どのチームが持っている人形も、これと似たり寄ったりの出来なんだけど、一体だけとてもよく出来たバク人形が存在するんだよ。あっ、中国の想像上の生き物の獏ね」
サーバルが教えてくれる。
「え、そうなの?」
「うん。この家の和樹さんの部屋に仕舞われている。和樹さんは、あれを真似て作ってるんだろうな。全然似てないけど」
「へー、それ見てみたいよね、洸くん」
「うん、見たい!」
「いや、たぶん無理。きっとあれは和樹さんの宝物で、俺はたまたま見ちゃったんだけど、詳しいことは何も教えてもらえなかった。でも君たちのことをバクって呼ぶのも、あの人形があるからなんじゃないかなぁ」
「サーバルとか、ディンゴとか、ヘラジカの人形もあるの?」
秋良が聞くと、サーバルは首を横に振る。
「そっちは適当に動物の名前をつけただけの、こじつけだと俺は思ってる」
その日の夜。
客が帰り、部屋でディンゴに作務衣の下衣を脱がされた時、いつもより妙に意識をしてしまった。
自慰を手伝ってもらっているこの行為も、僕が望めばもっと先へ進むことができるのだ、と。考えただけで、心臓がドクンドクンと大きく脈打つ。
「どうした?辛いか?」
ディンゴが低い声でそう聞いてくれたけれど、秋良から聞いた話など伝えられない。そもそもディンゴは、僕なんかと気持ちよくなりたいと思ってくれるだろうか?
「すぐに楽になるからな。可哀そうに」
先端を親指でいじられ、裏筋を握るようにしごかれ、僕は身体を震わせ快楽に身をゆだねる。だんだんと先走りが溢れ、グチュグチュと卑猥な音が部屋に響いた。
「あっ、んぁっ」
甘い声が口から漏れて、思考力が鈍って、ディンゴの肩にしがみついてしまう。ディンゴの手の動きが加速すれば、僕はビクっとのけ反り白濁を撒き散らした。
息が乱れ、気持ちがよくて、よくて。
そして鈍い頭で、僕は欲深くなる……。
「り、了也さん。キ、キスして、ほしい」
ディンゴはほんの一瞬戸惑った顔をしたけれど、顔を近づけチュッと触れるだけのキスをしてくれた。
その感触は想像以上に柔らかく、温かく、やさしく、満たされた気分になってしまう。
「初めてだったか?」
コクリの頷くとまた「可哀そうに」と呟き、もう一度、今度はゆっくり唇が近づいてきた。肉厚な舌がねじ込まれ口内に侵入してきて、その熱量と甘美さに鈍い頭の芯がしびれ、クラクラとする。
「キス、気持ちいい……」
いつも吐精した後は、強烈に眠くなる。今夜も例外ではなく、キスで満たされたまま、僕は気を失うように眠ってしまった。
約束時間の何分も前から、僕は前庭に出て彼を待つ。子どもみたいにワクワクしてじっとしていられなかった。
前庭にどんと構える大きな樹の枝先には、たくさんの蕾らしき物が付いている。まだまだ硬く閉じているけれど、ヘラジカが言うには後十日もすれば花が咲くらしい。
スマートフォンの地図アプリを見ながらこちらに歩いてくる秋良が、隣のコインパーキングの先に見えた。
「おーい!」
声を掛けると僕に気がついて、駆け寄ってきてくれた。
「洸くん、一ヶ月ぶりだね」
秋良がヘッドホンを外し、ニコッと笑ってくれた。
サーバルに淹れてもらったコーヒーを持って、僕の部屋に二人で行く。ソファはないから、床に敷かれたフワフワな絨毯の上に座りこむ。
「洸くんたちチームの拠点は都内なのに一軒家か、いいなぁ。うちはファミリータイプのマンションだよ」
「そうなの?じゃ、僕はラッキーだったんだね」
「うん、そうだよ。洸くんのディンゴ、めちゃくちゃ美形だし、羨ましい」
「秋良くんのディンゴは、この前の箱根でチラっと見た感じだと強そうな人だね。健一さんだっけ?」
「そうそう。健ちゃんはね、元ヤンキーの元ホスト。格好いいしキャラが強い。きっとケンカも強いよ。相談者が持ち込む話に対して、くだらねぇなぁ、馬鹿じゃねぇーの、アイツら頭が悪いなとか、陰でよく暴言吐いてる」
口調を真似て喋る秋良が、面白い。
「でもね、正直僕も不思議に思ってるんだ。みんな愛とか恋とかそんなものに、どうしてあんなに夢中になるんだろうって。秋良くんはそう思わないの?」
「僕も最近までは、そう思ってたかな」
秋良は絨毯の上に無造作に置いてあったクッションを引き寄せ、抱きしめる。
「え?今は思ってないの?」
「うーん。段々とさ、理解できるようになっちゃったかも……」
「そうなんだ、すごいね!」
秋良は恥ずかしそうに、少し俯く。僕にもいつか、皆が熱心に語る愛や恋について共感したりする日がくるのだろうか。
「ところでさ」
「なになに?」
秋良が顔を近づけてきて、ひそひそ話のように喋るから、僕も身体を密着させる。中学高校と殆ど学校にいかなかった僕にとって、こういう友達同士とのやりとりは新鮮で青春ぽくて、気分が高揚していく。
「洸くんはさ、どうやって出してもらってるの?」
「出してもらってる?何を?」
「ほら、相談者が帰った後、ディンゴにしてもらってるでしょ?」
思いもよらぬ話で急に顔が赤くなってしまったのを自覚し、慌ててコーヒーをグビグビと飲んだ。
「ど、どうやってって、指で、触って、もらってる、けど……」
小さな声でしどろもどろに答えてしまう。
「まだ触るだけ?」
まだ、とはどういう意味だろう。
「僕はさ、バクになって九か月くらい経ったんだけど、最近は健ちゃんとセックスしてるんだ」
「え?」
本当に驚いて固まってしまった。
「洸くんもさ、したかったらディンゴに頼んでみたら?」
ブンブンと首を横に振る。
「いきなりセックスしなくていいんだよ。ただ触ってもらうだけじゃなくてさ、ほら、舐めてもらうとか、一緒に擦ってもらうとか、色々段階を経て、ね?」
「いや、あ、あの」
「だってさ、僕らだけ気持ちよくなるんじゃ、悪いじゃん。ディンゴにも気持ちよくなってもらわないとさ」
確かにと、思ってしまった。まだまだ僕は、自分のことしか考えられずにいたようだ。だけど、いきなりセックスとは未知すぎる。思春期にそういうことを、唾棄し嫌悪して過ごしてきたから知識もほとんどない。
「じゃ秋良くんは、キ、キスはしたことあるの?」
「そりゃもちろん、毎回必ずしてもらうよ。健ちゃんはテクニックが凄くて……」
コツコツとドアをノックする音がする。
「ドーナツ、食べる?」
サーバルが声をかけてくれ、話が中断したから少しホっとした。
「秋良くん、うちのバクにあんまり変なこと吹き込まないでよ」
「えー。僕、何にも言ってないですよー、洋介さん」
ケラケラ笑う秋良とリビングへ移動し、サーバルと三人でドーナツを食べた。
話題は、リビングに置いてあったヘラジカが作ったという四つ足人形のことに移る。
「うちのも不細工だけど、ここのも不細工だねぇ。和樹さんて器用そうに見えるのに、下手すぎじゃない?」
スマートフォンに入っていた秋良のところの四つ足人形写真を見せてもらいながら「確かに!変な顔」と二人でひとしきり笑った。
「あのね。どのチームが持っている人形も、これと似たり寄ったりの出来なんだけど、一体だけとてもよく出来たバク人形が存在するんだよ。あっ、中国の想像上の生き物の獏ね」
サーバルが教えてくれる。
「え、そうなの?」
「うん。この家の和樹さんの部屋に仕舞われている。和樹さんは、あれを真似て作ってるんだろうな。全然似てないけど」
「へー、それ見てみたいよね、洸くん」
「うん、見たい!」
「いや、たぶん無理。きっとあれは和樹さんの宝物で、俺はたまたま見ちゃったんだけど、詳しいことは何も教えてもらえなかった。でも君たちのことをバクって呼ぶのも、あの人形があるからなんじゃないかなぁ」
「サーバルとか、ディンゴとか、ヘラジカの人形もあるの?」
秋良が聞くと、サーバルは首を横に振る。
「そっちは適当に動物の名前をつけただけの、こじつけだと俺は思ってる」
その日の夜。
客が帰り、部屋でディンゴに作務衣の下衣を脱がされた時、いつもより妙に意識をしてしまった。
自慰を手伝ってもらっているこの行為も、僕が望めばもっと先へ進むことができるのだ、と。考えただけで、心臓がドクンドクンと大きく脈打つ。
「どうした?辛いか?」
ディンゴが低い声でそう聞いてくれたけれど、秋良から聞いた話など伝えられない。そもそもディンゴは、僕なんかと気持ちよくなりたいと思ってくれるだろうか?
「すぐに楽になるからな。可哀そうに」
先端を親指でいじられ、裏筋を握るようにしごかれ、僕は身体を震わせ快楽に身をゆだねる。だんだんと先走りが溢れ、グチュグチュと卑猥な音が部屋に響いた。
「あっ、んぁっ」
甘い声が口から漏れて、思考力が鈍って、ディンゴの肩にしがみついてしまう。ディンゴの手の動きが加速すれば、僕はビクっとのけ反り白濁を撒き散らした。
息が乱れ、気持ちがよくて、よくて。
そして鈍い頭で、僕は欲深くなる……。
「り、了也さん。キ、キスして、ほしい」
ディンゴはほんの一瞬戸惑った顔をしたけれど、顔を近づけチュッと触れるだけのキスをしてくれた。
その感触は想像以上に柔らかく、温かく、やさしく、満たされた気分になってしまう。
「初めてだったか?」
コクリの頷くとまた「可哀そうに」と呟き、もう一度、今度はゆっくり唇が近づいてきた。肉厚な舌がねじ込まれ口内に侵入してきて、その熱量と甘美さに鈍い頭の芯がしびれ、クラクラとする。
「キス、気持ちいい……」
いつも吐精した後は、強烈に眠くなる。今夜も例外ではなく、キスで満たされたまま、僕は気を失うように眠ってしまった。
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