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43.もっと愛されたい※

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 深いキスを繰り返していると寒さは殆ど感じなくなり、頭の奥がなんだかぼーっとして、顔の奥から火照った様に熱くなっていた。

「今のニナの顔…蕩けた顔をしていて、可愛いな…」
「レオンさんっ…」

 私はレオンを見つめながら切なそうな表情を浮かべると、ぎゅっと抱き着いた。

 カインに攫われた時、レオンが必ず助けに来てくれると信じていた。
 レオンが今大事にしてくれているのは私だと信じていたけど、それでも完全に不安が無かったわけじゃない。

 私がレオンと会話をする様になったのは精々半年くらいだ。
 それに比べて、エリーヌとの付き合いの長さは、比べ物にならない程長いのだろう。
 レオンが情に負けてエリーヌの傍にいる事を選んでしまったらどうしようとか、私を見つけてもらえなかったらどうしようとか、一抹の不安を持ってしまったのは確かだ。
 だからこそレオンが私を探しに来てくれて、私を選んでくれたと分かった時は本当に嬉しかった。
 それと同時に、レオンから離れたくないと言う気持ちで溢れていた。

「どうした…?」
「私…もうレオンさんが…欲しいですっ…」

 私はレオンに抱き着きながら恥ずかしそうに小さく呟いた。

(レオンさんを全身で感じたい…。レオンさんに愛されたい…)

「俺もだ。早くニナと繋がりたい。ここ、慣らすから…そのまま俺に掴まっていて…」
「慣らさなくていいからっ…」

 私は抱き着いていた手を緩め、レオンの顔を切な気な表情で見つめた。
 そんな私のいつもと違う態度に気付いたレオンは、少し驚いた顔で「いいのか?」と聞いて来たので、私は小さく頷いた。

「分かった。それじゃあ、そのまま腰…少し上げて…」

 私はレオンの肩に掴まりながら、ゆっくりと腰を浮かした。
 すると私の入口に硬くなったものが、入口を探るかのように擦られる。
 レオンも私に欲情してくれている事が分かると、なんだか嬉しくなって顔が緩んでいく。

(レオンさんも…私の事、求めてくれているんだ…。嬉しい…)

「ぁっ……」
「入口擦られると気持ち良さそうだな…。このままゆっくり腰を下ろしていけるか?」

 私はレオンに言われた通り、ゆっくりと腰を落としていくと私の中にレオンの塊が埋まっていくのを感じる。

(レオンさんの熱いものが私の中に入って来る……)

「はぁっ…っ……レオンさんの…全部入った…」

 私が嬉しそうに答えると、レオンは困った表情で私を見ていた。

「ニナは本当に俺を煽るのが上手いな…。だけど、今そんな可愛い事をされると、気持ちを抑えられなくなりそうだ…」
「…ぁっ…レオンさんの…中で大きくなって…動いてるっ…。私で感じてくれて…嬉しい」

 私はレオンの上でゆっくり腰を動かしながら嬉しそうな声で呟いた。

「……だから、煽るなって言っているだろう?」
「ぁああっ…!!…はぁっ……っ…!!」

 レオンは苦しそうな声を上げると、下から激しく突き上げて来た。
 大きな快感の渦に飲み込まれそうになり、私は腰を飛び跳ねさせながら一際高い嬌声を響かせた。
 一瞬で頭の中が真っ白になり、私の余裕は完全に奪われていた。

(だめっ…!そんなに激しくされたら…すぐにイっちゃうっ…)

「ニナは今のでイったのか…?相変わらず感度がいいな。だけどこんなんで収まるわけが無いって事は、当然分かっているよな?」
「ぁあっ……激しっ…ぁっ…ぁああっ…!」

 私が腰を上げて逃げようとすると、レオンに腰を掴まれ逃げ道を奪われる。

「俺に力で敵うわけないよ。ニナは大人しく俺の首にでも手を回して、落ちない様にしていて…」
「ぁあっ…、レオンさんの…意地悪っ……っっ…!!」

 私は目に涙を溜めながら弱弱しい口調で答えると、レオンの首に手を回した。
 その姿を見たレオンは意地悪そうに笑っていた。

「本当に…ニナは可愛くてたまらないな…。さっきから俺のを搾り取る様にぎゅうぎゅう締め付けて来てるの…分かってるよな?早く中に注いで欲しいか?」
「……っ…はぁっ……」

 私はその言葉に小さく頷くと、私の中で動いてるレオンの塊は更に質量を増した気がした。
 中で蠢くものが大きくなり、私は顔を歪めた。
 そんな私の表情を眺めながら、レオンは止めることなく刺激を送り続けて来る。

「ぁっ…レオンさん…大きくしないでっ…」
「ニナの所為だ。本当にニナが可愛すぎて困るよ…。今日は優しくしようと思っていたけど、無理だな。ニナ…顔上げて…」

 レオンは煽る様な言葉ばかりを言って来るのに、その口調はひどく優しかった。
 私がゆっくりと顔を上げると、すぐ目の前には大好きなレオンの顔があって視線が絡む。
 レオンの瞳はまっすぐに私だけを見つめていた。
 そんなにまじまじと見つめられると、正直どうして良いのか分からなくなってしまう。

(レオンさん…そんなに見つめないでっ…!しかもこんな繋がってる状態で見つめられると恥ずかしいよっ…)

 恥ずかしくて視線を逸らしたいのに、逸らしたくない。
 私が心の内で葛藤し戸惑った顔を見せていると、レオンは可笑しそうに笑った。

「ニナの、焦ってる顔もまた可愛らしいな…。このままずっと見つめていようか…」
「……っ…!!」

 完全にからかわれていたことに気付くと、私はむっとした顔でレオンを睨んだ。

「……嘘だよ」
「……っ…ん…」

 レオンはふっと小さく笑うと、そのまま私の唇を奪った。

「ニナの唇…大分温かくなってきたな…」
「……っん……はぁっ…」

 レオンは角度を変えながら何度も啄むようなキスを繰り返していく。
 上も下も塞がれて私は熱で溶けてしまいそうなくらい、とろとろにさせられていた。

(レオンさんの熱で溶けてしまいそう…)

「…本当に、ニナはキス好きだよな。このままキスしながらイこうか…」
「……ぁっ…んんっ……っ!!」

 レオンの舌が私の咥内へと入って来ると同時に、激しく下から突き上げられる。
 私は体をビクビク震わせ、中をきつく締め付けながら、必死にレオンとのキスに答えようと舌を絡ませていた。

「くっ…、すごい締め付け…だな。ニナはキスされながら激しくされるの好きなんだな。ああ、すごく可愛い…」
「…ぁあっ……んんっ……っ…ん……っっっ!!!」

 一番奥を何度も激しく突き上げられていると意識が飛びそうになったが、私は必死に耐えていた。
 それから間もなくして、私の奥にレオンの熱く滾ったものが、勢いよく注がれていくのを感じた。

(お腹の奥…熱い……)

 レオンの唇が剥がれ、私が上せあがった顔で余韻に浸っているとレオンと視線が絡んだ。

「ニナ、続きはベッドでしようか。ニナだってこれだけじゃ満足出来ないだろ?」
「……っ…」

 私は真っ赤に染まった顔でレオンを見つめていた。
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