【完結】帰って来ない恋人を待っていたら、意地悪な元騎士さんに絡まれました【R18】

16.止まらない※

「そんなに蕩けた顔をして…、本当にニナは可愛いな…」
「……ひぁっ…！？…やっ…、レオンさん…まってっ…」

　レオンは角度を変えながら腰を揺らしていると、私の反応が変わった場所を見つけて僅かに口端を上げた。
　突然体の力が抜けてしまいそうな感覚に襲われ、腰を高く跳ねさせてしまう。

「ニナはここが好きなのか…」
「ぁあっ…だめっ…それ…なんか変なのっ…っっ！！」

　そこを擦られる度に、今までとは比べ物にならない程の快感の渦に飲み込まれ、中を痙攣させながらぎゅうぎゅうときつく締め付けてしまう。
　まるで自分の体ではなくなった様な気がして、怖くなり腰を引いて逃げようとするも、レオンは許してくれるはずも無かった。

（これ…だめっ…！怖いっ…）

「ダメじゃないだろ？ニナ、もしかしてイきっぱなしになっているのか…？すごい締め付けだ。このまま、もっと追い詰めたくなる」
「…やだっ…おかしくなっちゃうっ…ぁあああっ…！！」

　私は顔を真っ赤に染め、生理的な涙を流しながら、何度も首を横に振った。
　今の私には首を振る事位しか抵抗する術がなかったからだ。

　そして何度も絶頂を迎えてしまう。
　何度私が絶頂を迎えても、レオンの動きは止まらなかった。
　本当に私の事をどこまでも追い詰めていく。

「おかしくなっても構わない。ここに居るのは俺だけだ…、ニナの乱れている姿を見ているのも俺だけ…。その可愛い声も、顔も…全部俺だけのものだ」
「……レオンさんっ…すきっ…っ…だい…すきっ…ぁああああっ…！！」

　私が嬉しそうな顔で好きだと伝えると、レオンは最奥を一気に貫いた。

「煽るなよ…。今そんなことを言われたら本当に止まらなくなる…」
「…ぁっ…ああっ…まって…そんなに激しくしないでっ…！！」

　レオンは欲望に満ちた瞳で私を見つめると、何度も最奥を激しく貫いて行く。
　強すぎる刺激を感じていると、次第に頭の奥が真っ白になり思考が停止してしまう。
　息をするのも忘れてしまいそうになり、もうどうにかなってしまいそうだ。

「ニナ…好きだ。俺と結婚して、俺だけのものになってくれ…。ニナだけは奪われたくないんだ…」
「ぁあっ…はぁっ…ぁああっ…！！」

　レオンは切なそうな声を上げ、その表情はまるで懇願しているかの様に見えた。
　私はそんなレオンの姿に気付き、答えようと思っていても口から溢れるのは悲鳴の様な嬌声だけだった。

（レオンさん…そんなに悲しい顔しないでっ…。私レオンさんから離れないからっ…。ずっと傍にいるからっ…）

「ニナ…そろそろ俺も限界だ…。中に出すから全部受け止めてくれっ…」
「……っ…はぁっ…ぁっ…ぁああああっ！！」

　レオンは苦しそうに表情を歪めると、更に速度を上げて激しく最奥を揺らしていく。
　打ち付けられる度に体が跳ね、瞳は涙で曇りなにも見えない。
　そして次第に目の前が真っ白に霞んでくると、体からはすーっと力が抜けていき、意識も徐々に遠ざかっていく。
　浮遊感の中に漂っていると、私の奥深くに温かいものが注がれていることに気付いた。
　そして、それを感じると同時に私は意識を手放していった。


「ニナ、愛してる…」

　私が意識を失った後、レオンは愛おしそうな表情で私の顔を見下ろしていた。