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4.不安と後悔
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私はいつもの様に準備を済ませると部屋から出た。
今日は普段よりも家を出る時間が少し早かった。
理由はレオンと会うのが楽しみで家でじっとしていることが出来ず、つい早く家を出てしまった。
私とレオン関係は友人と言うわけでもないし、それ程親しい間柄でもない。
ただ毎日教会で見かけるだけの人だった、昨日までは…。
1年間、ほぼ毎日、同じ時間、同じ場所で会っていたが、話したことは一切ないと言う不思議な関係だった。
だけど、そんなレオンと昨日ついに話す事が出来て、私はすごく嬉しかった。
教会が見えて来ると、嬉しさが込み上げて来て自然と私の表情は緩んでいった。
***
教会の入口に立ち、いつもレオンが座っている左端の一番後ろの席に視線を向けた。
しかしそこにはレオンの姿はなく、教会内部は無人の状態だった。
「あれ…、いない…!なんで…?」
私はレオンの姿が見つからず、ショックを受けながら独り言を呟いた。
「何が?」
「ひぃいっ…」
突然背後から声が響き、驚きから私はビクッと大きく体を震わせ、慌てる様に後ろを振り返った。
私の驚いた奇声を聞いて、レオンは「すごい声だな」と呆れている様子だった。
その言葉に私は苦笑いをする。
「びっくりして…ごめんなさいっ…。いきなり叫んだら驚きますよね」
「いや、別に謝らなくていいよ。今日は来るの早いんだな」
「レオンさんに挨拶しようと思って…!」
「俺に挨拶する為に早く来たのか?」
「はいっ、昨日初めて話せたから…なんだか嬉しくなっちゃって…」
「ニナ、お前は恋人がいるんだろ?そういう誤解を招く様な言い方はどうかと思うぞ」
笑顔で答える私に、レオンは困った顔をしていた。
「……っ…、べ…別に変な意味じゃないですっ!!変な事言わないでください…」
私は恥ずかしくなり、むっとした顔でレオンを軽く睨んだ。
(いきなり変な事言わないでよ…。なんか恥ずかしいっ…)
「レオンさんは恋人とかいないんですか?」
「俺か?今はいないな。別に欲しいとも思っていないからな…」
「そうなんですね…」
「ニナ、憐れむような目で見るなよ…。まぁ、俺みたいな男を好きになる物好きはいないと思うけどな…」
レオンは綺麗な顔立ちをしているし、がっちりとした体格で女性受けしそうな容姿を持っている。
私は昨日話したばかりだからレオンがどういった人物なのかは分からないが、悪い人には思えない。
だからレオンの言葉を聞いて、どうしてそんなことを言うんだろう、と不思議そうに眺めているとレオンと視線が合った。
「レオンさんは理想が高いんですね!」
「理想というか、今は誰かを好きになる気持ちにはなれないんだ…。俺といたら…周りは不幸になるからな…」
レオンは遠くを見る様に目を細めて小さく呟いた。そしてその瞳は何処か寂しそうに見えた。
(一緒にいたら不幸になるって…どういう事なんだろう。何か悩み事でもあるのかな?教会に毎日通うぐらいだし…。まさか失恋…!?)
「レオンさん、私がお話を聞きますので元気になってください!あ、聞いたことは勿論口外はしませんのでご安心くださいっ…!私恋愛経験はあるので相談に乗れますよ!」
私は真剣な顔をしながらそう告げると、レオンは突然笑い出した。
「ぷっ…、くくっ……」
「レオンさん…?」
突然噴き出す様に笑うレオンに私はきょとんとした顔をしてしまう。
(何か変な事言ったかな?昨日話したばかりの私に、相談なんて出来るかって思われて笑われてる?)
「悪い、いきなりニナが予想外なことを言い出したから…。それに俺の悩みは恋愛の話じゃないぞ?」
「え…?そうなんですか?」
私は勝手に恋愛の悩みだと勘違いしてしまったことに、恥ずかしくなった。
「とりあえず中に入らないか?立ち話の方が良いなら俺は構わないけど…」
「いえ、中に入りましょう!」
レオンに促され、私達は教会内へと入ることにした。
***
「どこに座る?ニナがいつも座ってる前の席に行くか?」
「あ、左の奥の席がいいですっ!」
私は楽しげな声を上げて一番後ろの左奥の席を指差すと、レオンは「そうか」と小さく笑った。
「ニナもこの席に座りたかったのか?俺がいつも奪っていたんだな。次は違う席に座るよ」
「違いますっ…!レオンさんがいつもここの席にいるから…そこからだとどんな風景なのかなぁってちょっと気になっていたんです」
私が答えると、レオンは不思議そうに私を事を見つめていた。
「なんですか…?」
「ニナって変わってるよな。別にこの席からでも、前の席にいても大して変わらないと思うけど?」
「……で、でも、レオンさんいつも切なそうな顔をしているから…」
私が思い出す様に少し暗い表情で答えると、レオンは僅かに目を細めた。
「ニナは俺の観察でもしていたのか?」
「……っ…!!ち、違いますっ…!違わないけど…。でもっ、ちょっと気になったからチラッと見てただけです、チラッと…!」
私が焦りながら言い返すと、レオンは可笑しそうに笑い出した。
突然笑われたことには驚いてしまったが、見ていたことを咎められないと分かるとほっとした。
(良かった…、怒ってはなさそう…)
「ところで、ニナはいつもここで何を祈っているんだ?」
「私ですか…?私は恋人の無事をお願いしているんです!」
突然話題を変えて来たレオンに、私は戸惑うことなくサラっと答えた。
別に隠す事でも無かったからだ。
「ニナの恋人は、どこかに出かけているのか?」
「えっと…、出かけてるっていうか…行方不明なんです」
レオンの質問に、一瞬表情を曇らせてしまう。
言葉に出してしまうと、現実を突き付けられて不安に飲み込まれていく様な気がした。
私が悲しそうな表情を見せるとレオンは「悪い」と申し訳なさそうに呟いた。
「いえ、大丈夫です。良かったら…私の話、聞いてくれますか?」
「ああ…、ニナが良いのなら…」
私はレオンに恋人が仕事で出かけると言ったキリ、ずっと帰って来ない話をした。
ここに来ているのはその恋人の無事を願ってお祈りしていることも…。
昨日話したばかりの相手だったが、この一年いつもここで見かけているレオンだったからこそ、話を聞いて欲しいと思った。
「もうどこかで死んでいるんじゃないかって言う人もいますけど、死んだって確証がない限り私は生きてると信じています」
「そうか。だけど…もし生きていたとして、連絡を寄こさないって事はそれなりの事情があるのかもしれないな」
「事情…?」
「例えば帰れない事情があるとか…。経営者なら、仕事関係でトラブルを抱えてとかも考えられるな」
レオンの言葉に私は首を横に振った。
「それは無いと思います!ジルは…私の恋人は、一生懸命仕事をしてたし…お店もすごく大事にしてました!お店だけじゃなく、周りの人達の事もっ…!だから全てを投げ出していなくなるなんて…絶対に無いと思う…」
「一生懸命だからこそ、その重圧に耐えきれなくなったんじゃないか?真面目な奴ほど、そういうことってあるらしいからな…」
レオンの言葉に私は少し納得してしまった。
周りがジルの事を頼りにしていたのは事実だ。
ジルはいつも皆の事を気に掛けてくれて、周りもそれを分かっていたから、素直に要望などを伝えていた。だけどそれがジルにとっては重圧になっていたのだろうか…。
もしそうだとしたら、私は一番傍にいたくせに何も気付かなかったことになる。
ジルは本当に私の事を大切にしてくれていた。
だけど私はそんなジルの優しさに甘えてばかりで、ジルの事を見ていなかったのだろうか。
(でもそんな悩んでる様子は無かった気がする。私が気にすると思って私の前ではそんな素振りを見せなかったのかな…)
私がもっとジルの話をちゃんと聞いていたら、ジルが居なくなることも無かったのかもしれない。
そう思うと私は不安と後悔から泣きそうな顔で、掌をぎゅっと握りしめた。
「ごめん、意地悪な事を言ったな。今のは気にするな…、俺が勝手に考えたことだ。ニナの恋人がそうだとは限らないだろ…」
「うん…。だけど私がもう少し気に掛けていたら、もしかしたらこんなことにはなっていなかったのかも…」
私の瞳からは薄っすらと涙が滲んでいた。
今更後悔してもどうにもならない事は分かっていたが、なにもしなかった自分が悔しく思えた。
すると突然、レオンに抱きしめられた。
私は驚いてレオンの方に顔を上げた。
肌が重なる部分からはレオンの温もりを感じて、体中が熱に包まれていく様だった。
「泣くなよ…」
今日は普段よりも家を出る時間が少し早かった。
理由はレオンと会うのが楽しみで家でじっとしていることが出来ず、つい早く家を出てしまった。
私とレオン関係は友人と言うわけでもないし、それ程親しい間柄でもない。
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だけど、そんなレオンと昨日ついに話す事が出来て、私はすごく嬉しかった。
教会が見えて来ると、嬉しさが込み上げて来て自然と私の表情は緩んでいった。
***
教会の入口に立ち、いつもレオンが座っている左端の一番後ろの席に視線を向けた。
しかしそこにはレオンの姿はなく、教会内部は無人の状態だった。
「あれ…、いない…!なんで…?」
私はレオンの姿が見つからず、ショックを受けながら独り言を呟いた。
「何が?」
「ひぃいっ…」
突然背後から声が響き、驚きから私はビクッと大きく体を震わせ、慌てる様に後ろを振り返った。
私の驚いた奇声を聞いて、レオンは「すごい声だな」と呆れている様子だった。
その言葉に私は苦笑いをする。
「びっくりして…ごめんなさいっ…。いきなり叫んだら驚きますよね」
「いや、別に謝らなくていいよ。今日は来るの早いんだな」
「レオンさんに挨拶しようと思って…!」
「俺に挨拶する為に早く来たのか?」
「はいっ、昨日初めて話せたから…なんだか嬉しくなっちゃって…」
「ニナ、お前は恋人がいるんだろ?そういう誤解を招く様な言い方はどうかと思うぞ」
笑顔で答える私に、レオンは困った顔をしていた。
「……っ…、べ…別に変な意味じゃないですっ!!変な事言わないでください…」
私は恥ずかしくなり、むっとした顔でレオンを軽く睨んだ。
(いきなり変な事言わないでよ…。なんか恥ずかしいっ…)
「レオンさんは恋人とかいないんですか?」
「俺か?今はいないな。別に欲しいとも思っていないからな…」
「そうなんですね…」
「ニナ、憐れむような目で見るなよ…。まぁ、俺みたいな男を好きになる物好きはいないと思うけどな…」
レオンは綺麗な顔立ちをしているし、がっちりとした体格で女性受けしそうな容姿を持っている。
私は昨日話したばかりだからレオンがどういった人物なのかは分からないが、悪い人には思えない。
だからレオンの言葉を聞いて、どうしてそんなことを言うんだろう、と不思議そうに眺めているとレオンと視線が合った。
「レオンさんは理想が高いんですね!」
「理想というか、今は誰かを好きになる気持ちにはなれないんだ…。俺といたら…周りは不幸になるからな…」
レオンは遠くを見る様に目を細めて小さく呟いた。そしてその瞳は何処か寂しそうに見えた。
(一緒にいたら不幸になるって…どういう事なんだろう。何か悩み事でもあるのかな?教会に毎日通うぐらいだし…。まさか失恋…!?)
「レオンさん、私がお話を聞きますので元気になってください!あ、聞いたことは勿論口外はしませんのでご安心くださいっ…!私恋愛経験はあるので相談に乗れますよ!」
私は真剣な顔をしながらそう告げると、レオンは突然笑い出した。
「ぷっ…、くくっ……」
「レオンさん…?」
突然噴き出す様に笑うレオンに私はきょとんとした顔をしてしまう。
(何か変な事言ったかな?昨日話したばかりの私に、相談なんて出来るかって思われて笑われてる?)
「悪い、いきなりニナが予想外なことを言い出したから…。それに俺の悩みは恋愛の話じゃないぞ?」
「え…?そうなんですか?」
私は勝手に恋愛の悩みだと勘違いしてしまったことに、恥ずかしくなった。
「とりあえず中に入らないか?立ち話の方が良いなら俺は構わないけど…」
「いえ、中に入りましょう!」
レオンに促され、私達は教会内へと入ることにした。
***
「どこに座る?ニナがいつも座ってる前の席に行くか?」
「あ、左の奥の席がいいですっ!」
私は楽しげな声を上げて一番後ろの左奥の席を指差すと、レオンは「そうか」と小さく笑った。
「ニナもこの席に座りたかったのか?俺がいつも奪っていたんだな。次は違う席に座るよ」
「違いますっ…!レオンさんがいつもここの席にいるから…そこからだとどんな風景なのかなぁってちょっと気になっていたんです」
私が答えると、レオンは不思議そうに私を事を見つめていた。
「なんですか…?」
「ニナって変わってるよな。別にこの席からでも、前の席にいても大して変わらないと思うけど?」
「……で、でも、レオンさんいつも切なそうな顔をしているから…」
私が思い出す様に少し暗い表情で答えると、レオンは僅かに目を細めた。
「ニナは俺の観察でもしていたのか?」
「……っ…!!ち、違いますっ…!違わないけど…。でもっ、ちょっと気になったからチラッと見てただけです、チラッと…!」
私が焦りながら言い返すと、レオンは可笑しそうに笑い出した。
突然笑われたことには驚いてしまったが、見ていたことを咎められないと分かるとほっとした。
(良かった…、怒ってはなさそう…)
「ところで、ニナはいつもここで何を祈っているんだ?」
「私ですか…?私は恋人の無事をお願いしているんです!」
突然話題を変えて来たレオンに、私は戸惑うことなくサラっと答えた。
別に隠す事でも無かったからだ。
「ニナの恋人は、どこかに出かけているのか?」
「えっと…、出かけてるっていうか…行方不明なんです」
レオンの質問に、一瞬表情を曇らせてしまう。
言葉に出してしまうと、現実を突き付けられて不安に飲み込まれていく様な気がした。
私が悲しそうな表情を見せるとレオンは「悪い」と申し訳なさそうに呟いた。
「いえ、大丈夫です。良かったら…私の話、聞いてくれますか?」
「ああ…、ニナが良いのなら…」
私はレオンに恋人が仕事で出かけると言ったキリ、ずっと帰って来ない話をした。
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昨日話したばかりの相手だったが、この一年いつもここで見かけているレオンだったからこそ、話を聞いて欲しいと思った。
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「そうか。だけど…もし生きていたとして、連絡を寄こさないって事はそれなりの事情があるのかもしれないな」
「事情…?」
「例えば帰れない事情があるとか…。経営者なら、仕事関係でトラブルを抱えてとかも考えられるな」
レオンの言葉に私は首を横に振った。
「それは無いと思います!ジルは…私の恋人は、一生懸命仕事をしてたし…お店もすごく大事にしてました!お店だけじゃなく、周りの人達の事もっ…!だから全てを投げ出していなくなるなんて…絶対に無いと思う…」
「一生懸命だからこそ、その重圧に耐えきれなくなったんじゃないか?真面目な奴ほど、そういうことってあるらしいからな…」
レオンの言葉に私は少し納得してしまった。
周りがジルの事を頼りにしていたのは事実だ。
ジルはいつも皆の事を気に掛けてくれて、周りもそれを分かっていたから、素直に要望などを伝えていた。だけどそれがジルにとっては重圧になっていたのだろうか…。
もしそうだとしたら、私は一番傍にいたくせに何も気付かなかったことになる。
ジルは本当に私の事を大切にしてくれていた。
だけど私はそんなジルの優しさに甘えてばかりで、ジルの事を見ていなかったのだろうか。
(でもそんな悩んでる様子は無かった気がする。私が気にすると思って私の前ではそんな素振りを見せなかったのかな…)
私がもっとジルの話をちゃんと聞いていたら、ジルが居なくなることも無かったのかもしれない。
そう思うと私は不安と後悔から泣きそうな顔で、掌をぎゅっと握りしめた。
「ごめん、意地悪な事を言ったな。今のは気にするな…、俺が勝手に考えたことだ。ニナの恋人がそうだとは限らないだろ…」
「うん…。だけど私がもう少し気に掛けていたら、もしかしたらこんなことにはなっていなかったのかも…」
私の瞳からは薄っすらと涙が滲んでいた。
今更後悔してもどうにもならない事は分かっていたが、なにもしなかった自分が悔しく思えた。
すると突然、レオンに抱きしめられた。
私は驚いてレオンの方に顔を上げた。
肌が重なる部分からはレオンの温もりを感じて、体中が熱に包まれていく様だった。
「泣くなよ…」
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