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14.受け止められない
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昨日、私はあのまま気を失ってしまったらしい。
気が付くと町の宿屋のベッドの上だった。
恐らくルイスが運んでくれたんだと思う。
この部屋にルイスは今いない。
ルイスは明るくなったので、再度確認の為にあの廃墟に向かった。
昨日の夜に浄化は済ませたみたいだけど、色々あって急いでた為に改めてもう一度確認に行った。
私は体調が優れないという理由で一人ここに残った。
体調が良くないというのは嘘ではない。
昨日何度も激しくルイスに抱かれ、私の体は疲れ切っていた。
私は…ルイスに処女を奪われた。
な、何思い出してるんだろう…!
そんな事を考えていたら昨日の事が頭に浮かび、恥ずかしくなって一人で顔を真っ赤に染め布団の中に顔を埋めた。
私はベッドの布団に包まりながら昨日の事を改めて思い返していた。
悪魔に囚われて、ルイスに助けを求めてしまった事…
いくら体が媚薬で辛かったとはいえ、ルイスに頼るべきでは無かったのかもしれない。
そう後悔し始めていた。
誘ったのは私から…。
私があの時、耐えていれば…今こんなにも悩むことも無かっただろう。
それにルイスに対して、恐怖心なんて持つことも無かった。
昨日、私はルイスとそういう関係になってしまった。
そしてルイスの気持ちも知ることになった。
ルイスとは幼い頃からずっと傍に居て、私にとって大事な存在である事には変わりない。
好きか嫌いかで言われたら、断然好きな方だと思う。
だけどそれは恋愛対象としてではなかった。
昨日ルイスの気持ちを聞いて、正直引いてしまった。
結婚なんて話は聞いたことも無かったし、あんな重い愛を受け止める事なんて私には無理だ。
これからどうやって顔を合わせればいいのか分からない。
今までと同じ気持ちでルイスの傍に居られる自信が持てない。
少しでいいから、私に考える時間を与えて欲しい。
私は暫くしてベッドから起き上がった。
椅子の所にルイスが用意してくれた私の新しい服があったので手を伸ばそうとした。
その時、不意に腕につけられた赤い痕が目に入ってしまった。
そのまま反対の腕に、そして胸の方へと視線を下ろすと無数につけられている。
私は焦りながら鏡のある方へと向かって、自分の全身を確認してみた。
な、なにこれ…。
私の体の至る所に赤い痕がくっきりと残されている。
背中の方も確認してみたら同じ様についていた。
私の肌は白い方だから赤く散らされた痕はすごく目立つ。
これを見るとルイスが私に言ったことは嘘ではないのだと嫌でも分かってしまう。
だから余計に怖い。
あの鋭い目で見つめられた時、瞳が絶対に離さないと語りかけてる様に見えた。
逃げるなら…今しかない。
今ならルイスはここにいない。
きっともう暫くは戻って来ないはずだから。
ごめんね、ルイス。
やっぱり今は一緒にはいられない…。
私は急いで鞄の中から紙とペンを取りだした。
さすがに無言で居なくなると心配させてしまうので置手紙を残していこう。
ーーーーーーーーーーーーーー
急にごめんなさい。
少し考える時間が欲しいです。
暫く一人にさせてください。
ラナ
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気が付くと町の宿屋のベッドの上だった。
恐らくルイスが運んでくれたんだと思う。
この部屋にルイスは今いない。
ルイスは明るくなったので、再度確認の為にあの廃墟に向かった。
昨日の夜に浄化は済ませたみたいだけど、色々あって急いでた為に改めてもう一度確認に行った。
私は体調が優れないという理由で一人ここに残った。
体調が良くないというのは嘘ではない。
昨日何度も激しくルイスに抱かれ、私の体は疲れ切っていた。
私は…ルイスに処女を奪われた。
な、何思い出してるんだろう…!
そんな事を考えていたら昨日の事が頭に浮かび、恥ずかしくなって一人で顔を真っ赤に染め布団の中に顔を埋めた。
私はベッドの布団に包まりながら昨日の事を改めて思い返していた。
悪魔に囚われて、ルイスに助けを求めてしまった事…
いくら体が媚薬で辛かったとはいえ、ルイスに頼るべきでは無かったのかもしれない。
そう後悔し始めていた。
誘ったのは私から…。
私があの時、耐えていれば…今こんなにも悩むことも無かっただろう。
それにルイスに対して、恐怖心なんて持つことも無かった。
昨日、私はルイスとそういう関係になってしまった。
そしてルイスの気持ちも知ることになった。
ルイスとは幼い頃からずっと傍に居て、私にとって大事な存在である事には変わりない。
好きか嫌いかで言われたら、断然好きな方だと思う。
だけどそれは恋愛対象としてではなかった。
昨日ルイスの気持ちを聞いて、正直引いてしまった。
結婚なんて話は聞いたことも無かったし、あんな重い愛を受け止める事なんて私には無理だ。
これからどうやって顔を合わせればいいのか分からない。
今までと同じ気持ちでルイスの傍に居られる自信が持てない。
少しでいいから、私に考える時間を与えて欲しい。
私は暫くしてベッドから起き上がった。
椅子の所にルイスが用意してくれた私の新しい服があったので手を伸ばそうとした。
その時、不意に腕につけられた赤い痕が目に入ってしまった。
そのまま反対の腕に、そして胸の方へと視線を下ろすと無数につけられている。
私は焦りながら鏡のある方へと向かって、自分の全身を確認してみた。
な、なにこれ…。
私の体の至る所に赤い痕がくっきりと残されている。
背中の方も確認してみたら同じ様についていた。
私の肌は白い方だから赤く散らされた痕はすごく目立つ。
これを見るとルイスが私に言ったことは嘘ではないのだと嫌でも分かってしまう。
だから余計に怖い。
あの鋭い目で見つめられた時、瞳が絶対に離さないと語りかけてる様に見えた。
逃げるなら…今しかない。
今ならルイスはここにいない。
きっともう暫くは戻って来ないはずだから。
ごめんね、ルイス。
やっぱり今は一緒にはいられない…。
私は急いで鞄の中から紙とペンを取りだした。
さすがに無言で居なくなると心配させてしまうので置手紙を残していこう。
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急にごめんなさい。
少し考える時間が欲しいです。
暫く一人にさせてください。
ラナ
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