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第三章:学園生活スタート
28.噂話
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早いもので学園に入学してから3か月程が過ぎた。
学校にも大分慣れて来て、学園生活はそれなりに楽しくやっていると思う。
そして、最近ラインハルトとコレットの事が学園内で噂になっている。
同じクラスで生徒会役員なのだから一緒にいても別におかしくは無いとは思うが、噂好きの令嬢達が話しに尾ひれを付けて広めている様だ。
(あんなの、ただの噂よ)
私自身も二人が仲良く一緒に話している姿を何度か目撃した事がある。
それを始めて見た時は少し動揺してしまった。
私はコレットが他の攻略対象者と仲良くしている姿を見たことが無かった。
噂の事や、目撃情報からコレットがラインハルトルートを辿っている線が一番濃厚な気がした。
しかしそれはクラスが違う事や、生徒会役員でもないから見ていないだけだと自分に言い聞かせていた。
なによりラインハルトからのスキンシップはあれから全く変わっていなかった為、二人が惹かれ合っているとはどうしても思えなかった。
だけど最近はそんな噂や、見かける頻度も多くなり私は少し不安を抱いていた。
仲良く話す二人の姿を視界に入れると、胸の奥がなんだかざわざわとうるさくなる。
本人に聞いてしまえば楽なのだろうけど、怖くてなかなか行動に移せずにいた。
***
それからしばらく経った、ある日の放課後のことだった。
「ルティナ様っ!!」
私が帰りの支度をしていると、突然目の前で名前を呼ばれたので自然と顔を上げた。
「えっと、誰だっけ?」
私が視線を向けると、茶色の髪の令嬢が困った顔をして立っていた。
名前がどうしても出て来ず、苦笑した。
「失礼しました。私、Aクラスのクロエ・エイワードと申します」
「Aクラス……。クロエ様ね。覚えたわ!」
(Aクラスなら知らなくて当然よね。それに一体私に何の用なのかしら? でもこの方、どこかで見たことがあるような気がするのよね)
「ルティナ様は、あの噂ご存知ですよね?」
「噂?」
「ラインハルト殿下とあの平民の事ですよ! ルティナ様と言う婚約者がいるのに、あの平民は図々しく殿下に近づいて。しかも平民の癖に生徒会役員だなんて、一体どんな手を使ったのかしら」
「平民では無くちゃんと名前があるのだし、コレットさんと言った方が良いかと……」
私が言い返そうとすると、突然クロエは私の方に顔を寄せて来たので、剣幕に負けてビクッと体を震わせてしまう。
クロエはキーキー話して来るので、私は思わず表情を引き攣らせてしまう。
そんな話を聞いていると、不意にある事を思い出した。
どこかで見覚えがあると思っていたが、このクロエと言うのは、いつもコレットをいじめている貴族令嬢の一人だった。
ヒロインがいじめられることはテンプレみたいな展開だが、私はあれからそれなりにコレットとは仲良くなっていた。
何故かラインハルトが学食で昼食を取る様になってから、コレットも混ざり三人でテーブルを囲むのが常になっていた。
その事もあり、私はいつの間にかコレットとも仲良くなっていたというわけだ。
ヒロインと友好関係が結ばれれば、私の断罪確率も格段に下がるはずだろう。
それにコレットはヒロインだけあって性格も良いし、学園で初めて出来た友人と言うことが私に取ってはそれ以上に嬉しかったのかもしれない。
だからコレットに向けられた悪意を感じると、だんだん腹が立ってくる。
(まるで悪役令嬢ね! なんならこの方に私の悪役令嬢の座を譲ってあげたいくらいだわ)
「クロエ様は私がコレットさんの友人だと分かった上で、そんな事を仰るのかしら?」
「え? ゆ、友人?」
私の言葉を聞くと、勢いがあったクロエはキョトンとした表情を見せた。
「ええ、そうよ! コレットさんは(学園内でたった一人の)大事な友人なの!」
私はフンと鼻息を荒くしながら言ってやった。
「ルティナ様? 何を言われているのか良く分からないのですが。あの子は平民で、公爵令嬢であるルティナ様と友人って御冗談ですよね?」
「冗談なんて言って無いわ! 本当よ! もしかして私が嘘を付いているとでも言いたいの!? た、確かに私は友人は少ない方だけど、コレットさんは(多分)私の友人よ! そう思っていてくれているはずよっ!」
クロエに疑いの眼差しを向けられ、私は目を泳がせながら慌てる様に言い始めた。
(これだけ言っておけば信じてくれるかしら。でも、まって。このクロエ様って悪役令嬢ぽいわよね。もしかして友達がいない? 私と同じで友達がいないのかしら!?)
「クロエ様! もしかしてコレットさんと友人になりたいんですか? それで私に頼みに来たの?」
「は?」
「それなら早く言ってよ。気付くのが遅くなってごめんなさい。私に協力して欲しいのね? 大丈夫。コレットさんは天使みたいな方だから、きっと友人になってくれるはずよ!」
「違っ! そんなことよりルティナ様は宜しいんですか? あの平民にラインハルト殿下を取られても!」
その言葉を聞くと、胸の奥がズキッと痛くなるのを感じた。
近い将来そうなるかもしれない。
だけどそれはもう何年も前から覚悟していたことだ。
「お互い、惹かれているのなら仕方が無い事だと諦めるわ。私には二人の気持ちを止めるなんてこと、出来ないから」
「何を弱気な事言っているんですか! ルティナ様こそが婚約者なんですよっ!」
「今はね。だけど、今後どうなるのかは分からないし。私はいつでも身を引く覚悟は出来ているから平気よ」
「……っ!!」
私が力なく笑って答えた後、クロエの方に視線を向けると酷く驚いた顔を浮かべていた。
(そんなに驚く事?)
私が簡単に身を引こうとしているから驚いているのだろうか。
王子との婚約だし、当然と言われればそうなるのかな。
「ルティナ様」
背後から困惑したコレットの声が聞こえた様な気がしたので、私は振り返った。
するとそこには困った表情を浮かべたコレットが立っていた。
そしてその隣には眉間に皺を寄せて厳しい顔をしているラインハルトの姿もあった。
「ルティ、今の話はどういう意味だ?」
ラインハルトと視線が合うと、真直ぐと私の瞳を見つめながらこちらに近付いて来る。
私はドキッとして思わず席を立ちあがり、逃げる体勢を取っていた。
(うそ……。今の話聞かれた?)
私は動揺から必死でどうしようと考え始めていたが、言葉が見つからず黙り込んでしまう。
何も答えない私に苛立ったラインハルトは「ルティ」と急かすみたいに名前を呼んで来る。
「あの、これはその……。私の事は気にしなくて大丈夫ですので! 他に好きな人が出来たら遠慮なく……」
「ち、違うんですっ! ルティナ様、誤解です! 私とラインハルト様はそんな関係ではありませんっ!」
コレットは私の声を遮る様に突然叫んだ。
私はその言葉に驚き、ぴたっと言葉を止めてしまう。
「だから、そんなこと言わないでください」
コレットは悲しそうな表情を見せて私に静かにそう告げた。
そんな時、黙っていたクロエがいきなり話しに割り込んで来た。
「ラインハルト殿下は、ルティナ様よりこの平民。いえ、この子を選ばれるんですか?」
「私は、君に発言を許可した覚えはないが?」
ラインハルトは機嫌が悪いのか、いつものような穏やかな表情は消え、睨みつける様に鋭い視線をクロエに向けた。
クロエはビクッと体を震わせ、青ざめた顔に変わっていく。
「も、申し訳ありません」
消えそうな位小さな声は、震えている様に聞こえた。
こんなラインハルトの姿を見るのは私も初めてだった為、クロエと同じ心境なのかもしれない。
コレットをいじめたクロエを許せないのは分かる。
だけど、こんなに怖い顔で睨まなくてもいいのに。
教室はこの事で異様な空気に包まれていた。
放課後と言う事で残っている生徒は数名程だが、その生徒達も驚きと恐怖を感じ固まっている様だ。
(最悪な展開だわ。早くここから逃げ出したいっ)
「ルティ、質問の答えをまだ聞いていない」
気付けばラインハルトは私の目の前に立っていた。
私は逃げられないと悟った。
「正直な話、ライはコレットさんの事をどう思っているんですか?」
「コレットはクラスメイトで、同じ生徒会メンバーだ。他に何がある?」
私は早くこの話を終わらせたくて核心を付いたことを問うと、ラインハルトは表情を変えず当然の様に答えた。
「それは知っています。ですが、最近噂になっているんです! ライとコレットさんの事。皆その真相が知りたいんですよっ! わ、私も」
私が答えると、ラインハルトは僅かに目を細めた。
そしてすっと掌を私の顔の方に向け、頬に添えた。
「ルティ、お前は私の婚約者だ。それを変えるつもりは絶対に無い」
気が付けば先程の怖い表情は消えていて、優しく微笑むラインハルトの姿がそこにはあり、ドキッとしてしまう。
そして耳元で「逃げられなくて残念だったな」と意地悪そうな声が響いた。
ハッとして慌てるように視線をラインハルトの方に向けると、同時に唇に柔らかいものが重なった。
「……っ!?」
私は突然の事で何が起こってるのか直ぐには理解出来なかった。
きっと思考が止まっていたのだろう。
それを見ていたコレットもクロエも、他の生徒達も顔を真っ赤に染めていた。
数秒後、皆と同様に私も耳まで真っ赤に染まっていた。
学校にも大分慣れて来て、学園生活はそれなりに楽しくやっていると思う。
そして、最近ラインハルトとコレットの事が学園内で噂になっている。
同じクラスで生徒会役員なのだから一緒にいても別におかしくは無いとは思うが、噂好きの令嬢達が話しに尾ひれを付けて広めている様だ。
(あんなの、ただの噂よ)
私自身も二人が仲良く一緒に話している姿を何度か目撃した事がある。
それを始めて見た時は少し動揺してしまった。
私はコレットが他の攻略対象者と仲良くしている姿を見たことが無かった。
噂の事や、目撃情報からコレットがラインハルトルートを辿っている線が一番濃厚な気がした。
しかしそれはクラスが違う事や、生徒会役員でもないから見ていないだけだと自分に言い聞かせていた。
なによりラインハルトからのスキンシップはあれから全く変わっていなかった為、二人が惹かれ合っているとはどうしても思えなかった。
だけど最近はそんな噂や、見かける頻度も多くなり私は少し不安を抱いていた。
仲良く話す二人の姿を視界に入れると、胸の奥がなんだかざわざわとうるさくなる。
本人に聞いてしまえば楽なのだろうけど、怖くてなかなか行動に移せずにいた。
***
それからしばらく経った、ある日の放課後のことだった。
「ルティナ様っ!!」
私が帰りの支度をしていると、突然目の前で名前を呼ばれたので自然と顔を上げた。
「えっと、誰だっけ?」
私が視線を向けると、茶色の髪の令嬢が困った顔をして立っていた。
名前がどうしても出て来ず、苦笑した。
「失礼しました。私、Aクラスのクロエ・エイワードと申します」
「Aクラス……。クロエ様ね。覚えたわ!」
(Aクラスなら知らなくて当然よね。それに一体私に何の用なのかしら? でもこの方、どこかで見たことがあるような気がするのよね)
「ルティナ様は、あの噂ご存知ですよね?」
「噂?」
「ラインハルト殿下とあの平民の事ですよ! ルティナ様と言う婚約者がいるのに、あの平民は図々しく殿下に近づいて。しかも平民の癖に生徒会役員だなんて、一体どんな手を使ったのかしら」
「平民では無くちゃんと名前があるのだし、コレットさんと言った方が良いかと……」
私が言い返そうとすると、突然クロエは私の方に顔を寄せて来たので、剣幕に負けてビクッと体を震わせてしまう。
クロエはキーキー話して来るので、私は思わず表情を引き攣らせてしまう。
そんな話を聞いていると、不意にある事を思い出した。
どこかで見覚えがあると思っていたが、このクロエと言うのは、いつもコレットをいじめている貴族令嬢の一人だった。
ヒロインがいじめられることはテンプレみたいな展開だが、私はあれからそれなりにコレットとは仲良くなっていた。
何故かラインハルトが学食で昼食を取る様になってから、コレットも混ざり三人でテーブルを囲むのが常になっていた。
その事もあり、私はいつの間にかコレットとも仲良くなっていたというわけだ。
ヒロインと友好関係が結ばれれば、私の断罪確率も格段に下がるはずだろう。
それにコレットはヒロインだけあって性格も良いし、学園で初めて出来た友人と言うことが私に取ってはそれ以上に嬉しかったのかもしれない。
だからコレットに向けられた悪意を感じると、だんだん腹が立ってくる。
(まるで悪役令嬢ね! なんならこの方に私の悪役令嬢の座を譲ってあげたいくらいだわ)
「クロエ様は私がコレットさんの友人だと分かった上で、そんな事を仰るのかしら?」
「え? ゆ、友人?」
私の言葉を聞くと、勢いがあったクロエはキョトンとした表情を見せた。
「ええ、そうよ! コレットさんは(学園内でたった一人の)大事な友人なの!」
私はフンと鼻息を荒くしながら言ってやった。
「ルティナ様? 何を言われているのか良く分からないのですが。あの子は平民で、公爵令嬢であるルティナ様と友人って御冗談ですよね?」
「冗談なんて言って無いわ! 本当よ! もしかして私が嘘を付いているとでも言いたいの!? た、確かに私は友人は少ない方だけど、コレットさんは(多分)私の友人よ! そう思っていてくれているはずよっ!」
クロエに疑いの眼差しを向けられ、私は目を泳がせながら慌てる様に言い始めた。
(これだけ言っておけば信じてくれるかしら。でも、まって。このクロエ様って悪役令嬢ぽいわよね。もしかして友達がいない? 私と同じで友達がいないのかしら!?)
「クロエ様! もしかしてコレットさんと友人になりたいんですか? それで私に頼みに来たの?」
「は?」
「それなら早く言ってよ。気付くのが遅くなってごめんなさい。私に協力して欲しいのね? 大丈夫。コレットさんは天使みたいな方だから、きっと友人になってくれるはずよ!」
「違っ! そんなことよりルティナ様は宜しいんですか? あの平民にラインハルト殿下を取られても!」
その言葉を聞くと、胸の奥がズキッと痛くなるのを感じた。
近い将来そうなるかもしれない。
だけどそれはもう何年も前から覚悟していたことだ。
「お互い、惹かれているのなら仕方が無い事だと諦めるわ。私には二人の気持ちを止めるなんてこと、出来ないから」
「何を弱気な事言っているんですか! ルティナ様こそが婚約者なんですよっ!」
「今はね。だけど、今後どうなるのかは分からないし。私はいつでも身を引く覚悟は出来ているから平気よ」
「……っ!!」
私が力なく笑って答えた後、クロエの方に視線を向けると酷く驚いた顔を浮かべていた。
(そんなに驚く事?)
私が簡単に身を引こうとしているから驚いているのだろうか。
王子との婚約だし、当然と言われればそうなるのかな。
「ルティナ様」
背後から困惑したコレットの声が聞こえた様な気がしたので、私は振り返った。
するとそこには困った表情を浮かべたコレットが立っていた。
そしてその隣には眉間に皺を寄せて厳しい顔をしているラインハルトの姿もあった。
「ルティ、今の話はどういう意味だ?」
ラインハルトと視線が合うと、真直ぐと私の瞳を見つめながらこちらに近付いて来る。
私はドキッとして思わず席を立ちあがり、逃げる体勢を取っていた。
(うそ……。今の話聞かれた?)
私は動揺から必死でどうしようと考え始めていたが、言葉が見つからず黙り込んでしまう。
何も答えない私に苛立ったラインハルトは「ルティ」と急かすみたいに名前を呼んで来る。
「あの、これはその……。私の事は気にしなくて大丈夫ですので! 他に好きな人が出来たら遠慮なく……」
「ち、違うんですっ! ルティナ様、誤解です! 私とラインハルト様はそんな関係ではありませんっ!」
コレットは私の声を遮る様に突然叫んだ。
私はその言葉に驚き、ぴたっと言葉を止めてしまう。
「だから、そんなこと言わないでください」
コレットは悲しそうな表情を見せて私に静かにそう告げた。
そんな時、黙っていたクロエがいきなり話しに割り込んで来た。
「ラインハルト殿下は、ルティナ様よりこの平民。いえ、この子を選ばれるんですか?」
「私は、君に発言を許可した覚えはないが?」
ラインハルトは機嫌が悪いのか、いつものような穏やかな表情は消え、睨みつける様に鋭い視線をクロエに向けた。
クロエはビクッと体を震わせ、青ざめた顔に変わっていく。
「も、申し訳ありません」
消えそうな位小さな声は、震えている様に聞こえた。
こんなラインハルトの姿を見るのは私も初めてだった為、クロエと同じ心境なのかもしれない。
コレットをいじめたクロエを許せないのは分かる。
だけど、こんなに怖い顔で睨まなくてもいいのに。
教室はこの事で異様な空気に包まれていた。
放課後と言う事で残っている生徒は数名程だが、その生徒達も驚きと恐怖を感じ固まっている様だ。
(最悪な展開だわ。早くここから逃げ出したいっ)
「ルティ、質問の答えをまだ聞いていない」
気付けばラインハルトは私の目の前に立っていた。
私は逃げられないと悟った。
「正直な話、ライはコレットさんの事をどう思っているんですか?」
「コレットはクラスメイトで、同じ生徒会メンバーだ。他に何がある?」
私は早くこの話を終わらせたくて核心を付いたことを問うと、ラインハルトは表情を変えず当然の様に答えた。
「それは知っています。ですが、最近噂になっているんです! ライとコレットさんの事。皆その真相が知りたいんですよっ! わ、私も」
私が答えると、ラインハルトは僅かに目を細めた。
そしてすっと掌を私の顔の方に向け、頬に添えた。
「ルティ、お前は私の婚約者だ。それを変えるつもりは絶対に無い」
気が付けば先程の怖い表情は消えていて、優しく微笑むラインハルトの姿がそこにはあり、ドキッとしてしまう。
そして耳元で「逃げられなくて残念だったな」と意地悪そうな声が響いた。
ハッとして慌てるように視線をラインハルトの方に向けると、同時に唇に柔らかいものが重なった。
「……っ!?」
私は突然の事で何が起こってるのか直ぐには理解出来なかった。
きっと思考が止まっていたのだろう。
それを見ていたコレットもクロエも、他の生徒達も顔を真っ赤に染めていた。
数秒後、皆と同様に私も耳まで真っ赤に染まっていた。
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