聖女が不要になった世界で王子と結婚しましたが、私は必要ないみたいなので出て行きます【R18】

Rila

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第一章:聖女から冒険者へ

46.独占したい②※

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 私は慌てるように上半身を起こそうとした。
 するとイザナと目が合い、彼の掌が私の頬に伸びて来る。

「どうして、起き上がろうとするの? これから私に痕を残してくれるんだろう」
「……っ、それはっ」
 
 イザナの満悦した笑みを浮かべ、私の頬を優しく撫で始めた。
 まるでこれから私がすることを期待しているかのような、そんな表情に思えて来る。

(そんな期待しているような目で見ないでっ……。私、上手く出来るか自信ないよっ)

「ルナの好きなようにしてくれて構わないよ。見える場所でも、何箇所でも。好きなだけね」
「……っ、うん。わかった」
 
 そんな風に言われては、もう引くに引けない。
 私は覚悟を決めると、ゆっくりと顔を下げて彼の首筋辺りに顔を寄せた。
 どうしようもないくらいバクバクと鳴り続ける鼓動を感じながら、私は唇を彼の肌に押し付け、ちゅっと小さく音を立てて口付けた。
 自分が立てた僅かな音に、ビクッと反応してしまう。

(……っ、恥ずかしい)

「ふふっ、随分と可愛らしい愛撫だね。だけど、もっと深く吸わないと痕は残らないよ」
「……っ」

 イザナに指摘され、先程口付けた場所に再び唇を押し付ける。
 きつく吸い上げようとすると、私の口元からちゅうっと漏れるリップ音が耳に響き、急に恥ずかしくなり吸うのを躊躇ってしまう。

(思ったよりも恥ずかしいな。私には無理かも……)

 そんなことを思うも、あんなにも期待に満ちた視線を向けられては今更無理なんてとても言いづらい。

「ルナ、どうしたの? 痕を付けてくれるんじゃなかったの?」
「……そ、そうだけどっ」

 私が恥ずかしそうに戸惑っているとイザナはそれに気付き、僅かに口端を上げた。

「ルナは本当に恥ずかしがりだね。そんな所も私は好きだけど、ね。だけど、あまりルナを困らせたら可哀そうだから、今からその羞恥心を消してあげるよ」
「え? ひぁっ!? や、ぁっ……」

 イザナの指が私の内腿に伸び、撫でるように触れられる。
 そして付け根をまで到達すると、今度は割れ目に指を滑らせ何度も往復を繰り返す。
 今の私は四つん這いのような体勢でイザナの上に覆い被さっている。
 下半身は無防備な状態であるため、簡単に触れられてしまう。
 彼の指の感触を意識してしまうと、私の口元からは甘ったるい嬌声が止めどなく溢れていく。

(なにしてっ……)

「どうして、ルナのここはこんなにも濡れているんだろうね?」
「……っ、そんなこと、ないっ」

 イザナは意地悪そうな声で囁き、私の蜜口に指を差し入れると浅い所で掻き混ぜ始めた。
 彼の指が動く度に、くちゅくちゅと厭らしい音が響いてきて、私のことを追い詰めていく。

「ぁあっ、……っ、やぁっ」
「ふふっ、本当は早くここを触って欲しかったのかな? まだ少ししか触れていないのに、私の指がルナの蜜でべとべとだな」

 内壁を指の腹で擦られる度に、中心からは甘くじんじんとした快感が広がっていく。
 私が体を震わせながら俯いてると、すぐ下にいるイザナと視線が合ってしまい、顔の奥が一気に熱くなる。

(あ、やだっ……。はずかしいっ!)

「ルナがちゃんと私に痕を残せるまで、止めてあげないよ」
「イザナの、いじわ、るっ、はぁっ……、んっ」

 私は甘い嬌声を漏らしながら、イザナの首筋に再び唇を押し付け、ちゅうっと深く吸い上げた。
 最初は恥ずかしくて仕方がなかったが、今は自分の中心から響く厭らしい水音の方が大きく聞こえているような気がして、早くこの恥ずかしさから解放されたいと思った。
 痕が残るくらいまで、きつく彼の肌を吸い上げた。

(良かった、赤い痕が出来てる……)

 唇を剥がして彼の首筋に視線を向けると、白い肌にくっきりと赤い痕が残っていた。
 それを見て私はほっとしたように表情を緩めた。
 これで解放されると思っていたからだ。

「一か所だけでいいの? 遠慮することはないよ」
「……っ、ぁっ、ぁああ!! だ、だめっ……、そんなにっ、激しく掻き混ぜないでっ」

 イザナの言葉を聞いて今度は反対側に口付けた途端、更に深い所まで指を押し込まれ弱い所を激しく責められる。
 その瞬間、ゾクッと体中に痺れが走り、同時に私の唇からは甲高い悲鳴のような声が響き渡った。

「ぁあああっ……!! や、やだっ、そんなにっ、だ、めっ……っっ!!」

 強い刺激を与えられ、私の体はガクガクと震える。
 そして、力なく彼のの肩に顔を埋めた。
 痺れるような大きな波に飲み込まれると、私は彼の指をきつく締め付けてしまう。

(だめっ……、イっちゃうっ……)

「さっきから私の指をきゅうきゅう締め付けてきて、本当に可愛いな。だけど、これはルナをその気にさせるためにしていることだからね。一人で果てたらだめだよ」
「はぁっ、はぁっ……」

 イザナは蜜壺から指を抜き取ると、私のことを抱きしめるようにして上半身を起こした。
 中途半端な状態で止められてしまった私の体は、更なる刺激を求めるように中心の疼きが強くなる。

(なんで……)

「少し意地悪し過ぎてしまったかな。ごめんね。でも、ルナに所有印を付けて貰えてすごく嬉しいよ。私はルナだけのものだよ」
「……っ」

 イザナは私の瞳から溢れていた涙を舌先でぺろっと舐めとると、じっと私の顔を見つめて来た。
 急に見つめられると変にドキドキしてしまう。

(そんなに、見つめないで……)

 視線を逸らしたいけど、逸らしたく無くて、ただ困った顔で恥ずかしそうにイザナの事を見つめていた。

「可愛らしいルナの愛撫をもう少し味わっていたかったけど、今日は私に愛させて。ルナに触れるのは久しぶりだから、私もルナのことをもっと独占したい。今度はルナが私のものだって証明させて」
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