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114.切れない絆
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一日だけではあったが、あの後ザシャと一緒に執務をすることが出来た。
明日からは彼が復帰するので、私の手伝いは今日までとなる。
(ザシャさんと一緒に仕事が出来て嬉しかったな)
思い出すとあの時の光景が脳裏に蘇り、嬉しくて頬が勝手に緩んできてしまう。
この出来事が本当に楽しい時間になり、私の中のやる気が溢れてくる。
(王妃教育も早まるかもしれないし、ますます頑張らないと……!)
王妃の話によると、直接国王陛下に私の王妃教育の早期開始を提案してくれることになった。
陛下の許可が下りれば、直ぐにでも始まることになるだろう。
王妃教育は私にとっては厳しいものになるかもしれないが、耐えられる自信はある。
私は少しでも早くザシャの隣に立ち支えたいと思っているため、その願いが叶うのであれば多少辛くても頑張れるはずだ。
(厳しいのはアイロスさんの教育で慣れているし、大変なほうが逆にやる気が出るってものよね!)
皆が私のために力を貸してくれているのに、肝心の私が弱気になんてなれない。
今日、公爵から一方的に言われたことを思い出すと悔しい気持ちが蘇ってくる。
見返すためにも、それだけの知識や度胸も身に付けておきたい。
そんな時、奥のほうからトントンと扉を叩く音が響いた。
(こんな時間に誰だろう……)
「エミリー、入るよ」
「え……? ザシャさんっ!? なんで?」
突然、扉の奥からザシャの声が響き、私はソファーから立ち上がる。
既に就寝時間を過ぎているが色々考えていたら目が冴えてしまい、私はソファーに座り日記を書いていた。
暫くするとガチャっと音を立てて扉が開き、その奥からザシャの姿が現れる。
「やっぱり起きていたね。もしかして、こんな時間まで勉強をしていたの?」
「あ、これは違います。今日から日記を書いてみようと思っていて」
「ふふっ、今日からなの?」
「今日は色々あったせいで中々寝付けなくて、日記なら心の声も自由に書けるじゃないですかっ! そうしたら気持ちが少しは落ち着くかなって」
ザシャは私の傍までくると、日記に手を伸ばそうとしてきた。
私は彼が取るよりも前に、日記を閉じてしまう。
さすがに中を見られるのは恥ずかしかったからだ。
「見せてはくれないの?」
「これは秘密ですっ! 恥ずかしいので、ザシャさんにも見せられません!」
彼はそう問いかけているものの、あまり残念そうな顔はしていない。
普段通りの柔らかい表情を向けられ、私の鼓動は次第に早くなっていく。
今日は沢山彼の傍にいたけど、周囲には王妃やアイロスがいたからあまり触れ合うことが出来なかった。
だけど今は違う。ここにいるのは私達二人だけだ。
「ザシャさん、私っ……」
私は我慢出来なくなり、そこまで言うと彼の胸に顔を埋めた。
そして彼の温もりを感じると、私の心は安心感に包まれていく。
離れている時間は本当に寂しくて、何度も会いたい気持ちになったし、触れたいとも思った。
「肝心な時に傍にいてあげられなくてごめん。心細かったよな」
「いえ、そうじゃなくて……、寂しかったです」
ザシャは昼間のことを気にしているのだと思い、私は恥ずかしそうに本音を伝えた。
すると、彼はきつく私のことを抱きしめ返す。
「私もずっと寂しかったよ。エミリーに会いたくて仕方がなかった」
「私達、同じことを考えていたんですね。嬉しいな……」
離れていても私達の気持ちは、しっかりと繋がっている。
それが彼の言葉で証明されて私の心の中は幸福感で満たされていく。
(寂しかった時間も、無駄ではなかったのかも。離れていたからこそ、その大切さが身に染みた気がするわ)
「止まらなくなりそうだから、先に報告だけさせてもらっていいかな?」
「はい……」
彼はそう言うと、抱きしめている腕を緩め私から離れていった。
私が少し寂しそうな顔を浮かべていると「今日は傍に居るから、そんな顔はしないで」と言われてしまい恥ずかしくなる。
私達はそのままソファーに並ぶようにして腰掛けた。
「エミリーの王妃教育の件だけど、正式に決まったよ。恐らく来週から始まると思う」
「許可していただけたんですねっ! 王妃様にちゃんとお礼をしないと!」
「それから、これは私としてはとても心苦しいし、エミリーにもまた寂しい思いをさせてしまうことになる」
「どういうことですか?」
彼は表情を曇らせ苦しそうな顔を浮かべている。
それに今の言葉からなんとなく想像が出来てしまう。
「選考会を早めに切り上げる為に、私は他の候補者達を説得しなければならない。その間エミリーと会っていては納得してもらえないだろうから、暫くの間また会えなくなる」
「……っ」
想像通りの言葉が返ってきて、胸の奥が締め付けられるように苦しくなる。
こうしてまた会えるようになったのだと期待した途端、真逆の言葉が返ってきたのだから当然だろう。
だけど、素直な気持ちを伝えてザシャのことを困らせたくもない。
(きっと少しの間だけよね)
「本当にごめん。ぬか喜びさせてしまったよな」
「そんなことはありません。少しの間でも、ザシャさんに会えて私元気になりましたっ! また一週間やに二週間くらい、耐えられるはずです!」
この言葉の半分は強がりだけど、他になんて声をかけたら良いのか思いつかなかった。
「エミリー、無理をしているよね?」
「してません。これを乗り越えたら、その後はずっと傍にいられるんですよね? それが分かっているのなら耐えられます! ザシャさんも試練だと思って一緒に我慢しよう?」
私の言葉を聞いてザシャは一瞬驚いた顔を浮かべていたが、すぐに元の優しい表情へと戻る。
そして私の頬に掌を添えると、優しく撫で始めた。
「いつの間に、エミリーはそんなにも強くなったの?」
「私、強くなんてないですよ。だけど、そうなりたいとは思ってます。周りの皆が強すぎるから、私も負けてはいられませんっ! でもっ……、寂しいのはどうにもならないので、また手紙の交換をしてくれますか?」
手紙のやりとりがあったからこそ、私は寂しさを耐えることが出来た。
「勿論だよ」
「良かった……。でも、今日は大丈夫なんですか?」
彼の言葉を聞いて私は嬉しそうに微笑んだ。
「今日は特別。ちゃんと許可をとってきたから大丈夫だよ。朝まではいれないけど、エミリーが眠るまでは傍にいてあげられるかな」
「それなら、もう少し起きてます!」
私は彼の手をぎゅっと両手で掴むと、じっとザシャのことを見つめていた。
そこには『もう少しだけ傍に居たい』という思いが込められている。
直接声にして言いたかったけど、先程の話を聞いてしまった以上あまり我儘を言うことは出来ないと感じ、咄嗟にそんな行動をとってしまったようだ。
「ふふっ、可愛い台詞だね。だけど、私も直ぐに出て行くつもりはないよ。ずっと会えなくて寂しかったのは私も同じだ。だから、エミリーのことを補充させて」
「ザシャさん……、わたしも、んっ……」
熱っぽい視線を向けられて、ゆっくりとザシャの顔が近づいてくる。
私が言い返そうとしているとその間に唇を奪われ、何度も啄むようなキスを繰り返していく。
まるで私の存在を確認するように、そして味わうように。
(ザシャさんとのキス、すごく久しぶり。気持ちいい……)
私は彼とのキスを懐かしみながら、ゆっくりと目を閉じる。
ひと時かもしれないけど、この時間を大切にしたいと思った。
明日からは彼が復帰するので、私の手伝いは今日までとなる。
(ザシャさんと一緒に仕事が出来て嬉しかったな)
思い出すとあの時の光景が脳裏に蘇り、嬉しくて頬が勝手に緩んできてしまう。
この出来事が本当に楽しい時間になり、私の中のやる気が溢れてくる。
(王妃教育も早まるかもしれないし、ますます頑張らないと……!)
王妃の話によると、直接国王陛下に私の王妃教育の早期開始を提案してくれることになった。
陛下の許可が下りれば、直ぐにでも始まることになるだろう。
王妃教育は私にとっては厳しいものになるかもしれないが、耐えられる自信はある。
私は少しでも早くザシャの隣に立ち支えたいと思っているため、その願いが叶うのであれば多少辛くても頑張れるはずだ。
(厳しいのはアイロスさんの教育で慣れているし、大変なほうが逆にやる気が出るってものよね!)
皆が私のために力を貸してくれているのに、肝心の私が弱気になんてなれない。
今日、公爵から一方的に言われたことを思い出すと悔しい気持ちが蘇ってくる。
見返すためにも、それだけの知識や度胸も身に付けておきたい。
そんな時、奥のほうからトントンと扉を叩く音が響いた。
(こんな時間に誰だろう……)
「エミリー、入るよ」
「え……? ザシャさんっ!? なんで?」
突然、扉の奥からザシャの声が響き、私はソファーから立ち上がる。
既に就寝時間を過ぎているが色々考えていたら目が冴えてしまい、私はソファーに座り日記を書いていた。
暫くするとガチャっと音を立てて扉が開き、その奥からザシャの姿が現れる。
「やっぱり起きていたね。もしかして、こんな時間まで勉強をしていたの?」
「あ、これは違います。今日から日記を書いてみようと思っていて」
「ふふっ、今日からなの?」
「今日は色々あったせいで中々寝付けなくて、日記なら心の声も自由に書けるじゃないですかっ! そうしたら気持ちが少しは落ち着くかなって」
ザシャは私の傍までくると、日記に手を伸ばそうとしてきた。
私は彼が取るよりも前に、日記を閉じてしまう。
さすがに中を見られるのは恥ずかしかったからだ。
「見せてはくれないの?」
「これは秘密ですっ! 恥ずかしいので、ザシャさんにも見せられません!」
彼はそう問いかけているものの、あまり残念そうな顔はしていない。
普段通りの柔らかい表情を向けられ、私の鼓動は次第に早くなっていく。
今日は沢山彼の傍にいたけど、周囲には王妃やアイロスがいたからあまり触れ合うことが出来なかった。
だけど今は違う。ここにいるのは私達二人だけだ。
「ザシャさん、私っ……」
私は我慢出来なくなり、そこまで言うと彼の胸に顔を埋めた。
そして彼の温もりを感じると、私の心は安心感に包まれていく。
離れている時間は本当に寂しくて、何度も会いたい気持ちになったし、触れたいとも思った。
「肝心な時に傍にいてあげられなくてごめん。心細かったよな」
「いえ、そうじゃなくて……、寂しかったです」
ザシャは昼間のことを気にしているのだと思い、私は恥ずかしそうに本音を伝えた。
すると、彼はきつく私のことを抱きしめ返す。
「私もずっと寂しかったよ。エミリーに会いたくて仕方がなかった」
「私達、同じことを考えていたんですね。嬉しいな……」
離れていても私達の気持ちは、しっかりと繋がっている。
それが彼の言葉で証明されて私の心の中は幸福感で満たされていく。
(寂しかった時間も、無駄ではなかったのかも。離れていたからこそ、その大切さが身に染みた気がするわ)
「止まらなくなりそうだから、先に報告だけさせてもらっていいかな?」
「はい……」
彼はそう言うと、抱きしめている腕を緩め私から離れていった。
私が少し寂しそうな顔を浮かべていると「今日は傍に居るから、そんな顔はしないで」と言われてしまい恥ずかしくなる。
私達はそのままソファーに並ぶようにして腰掛けた。
「エミリーの王妃教育の件だけど、正式に決まったよ。恐らく来週から始まると思う」
「許可していただけたんですねっ! 王妃様にちゃんとお礼をしないと!」
「それから、これは私としてはとても心苦しいし、エミリーにもまた寂しい思いをさせてしまうことになる」
「どういうことですか?」
彼は表情を曇らせ苦しそうな顔を浮かべている。
それに今の言葉からなんとなく想像が出来てしまう。
「選考会を早めに切り上げる為に、私は他の候補者達を説得しなければならない。その間エミリーと会っていては納得してもらえないだろうから、暫くの間また会えなくなる」
「……っ」
想像通りの言葉が返ってきて、胸の奥が締め付けられるように苦しくなる。
こうしてまた会えるようになったのだと期待した途端、真逆の言葉が返ってきたのだから当然だろう。
だけど、素直な気持ちを伝えてザシャのことを困らせたくもない。
(きっと少しの間だけよね)
「本当にごめん。ぬか喜びさせてしまったよな」
「そんなことはありません。少しの間でも、ザシャさんに会えて私元気になりましたっ! また一週間やに二週間くらい、耐えられるはずです!」
この言葉の半分は強がりだけど、他になんて声をかけたら良いのか思いつかなかった。
「エミリー、無理をしているよね?」
「してません。これを乗り越えたら、その後はずっと傍にいられるんですよね? それが分かっているのなら耐えられます! ザシャさんも試練だと思って一緒に我慢しよう?」
私の言葉を聞いてザシャは一瞬驚いた顔を浮かべていたが、すぐに元の優しい表情へと戻る。
そして私の頬に掌を添えると、優しく撫で始めた。
「いつの間に、エミリーはそんなにも強くなったの?」
「私、強くなんてないですよ。だけど、そうなりたいとは思ってます。周りの皆が強すぎるから、私も負けてはいられませんっ! でもっ……、寂しいのはどうにもならないので、また手紙の交換をしてくれますか?」
手紙のやりとりがあったからこそ、私は寂しさを耐えることが出来た。
「勿論だよ」
「良かった……。でも、今日は大丈夫なんですか?」
彼の言葉を聞いて私は嬉しそうに微笑んだ。
「今日は特別。ちゃんと許可をとってきたから大丈夫だよ。朝まではいれないけど、エミリーが眠るまでは傍にいてあげられるかな」
「それなら、もう少し起きてます!」
私は彼の手をぎゅっと両手で掴むと、じっとザシャのことを見つめていた。
そこには『もう少しだけ傍に居たい』という思いが込められている。
直接声にして言いたかったけど、先程の話を聞いてしまった以上あまり我儘を言うことは出来ないと感じ、咄嗟にそんな行動をとってしまったようだ。
「ふふっ、可愛い台詞だね。だけど、私も直ぐに出て行くつもりはないよ。ずっと会えなくて寂しかったのは私も同じだ。だから、エミリーのことを補充させて」
「ザシャさん……、わたしも、んっ……」
熱っぽい視線を向けられて、ゆっくりとザシャの顔が近づいてくる。
私が言い返そうとしているとその間に唇を奪われ、何度も啄むようなキスを繰り返していく。
まるで私の存在を確認するように、そして味わうように。
(ザシャさんとのキス、すごく久しぶり。気持ちいい……)
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