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107.手紙
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シルフィーナは私が思っていたお堅い王妃とは正反対で、ザシャのように穏やかな性格で話しやすい人だった。
もしかしたら緊張している私を気遣い、このような態度を取ってくれていたのかもしれないが、そうだとしたらさすがとしか言いようがない。
現王妃は外交関連の公務を幅広く行っていると聞く。
柔らかい雰囲気で、相手の懐に簡単に入れてしまう性格は彼女にとっての大きな武器と言えるだろう。
そんな姿を間近で見ていると、次第に王妃に対して私は強い憧れ心を抱き始めていた。
シルフィーナのように立派な妃になりザシャのことを支えていきたいという、新たな目標が出来た。
そして私にとっての執務一日目は難なく終了した。
無事に終えることが出来たのは傍にアイロスがいてくれたことや、緊張感を解してくれたシルフィーナ、そして良く知っているアンナがいてくれたからだ。
「一日目、無事に終了……」
私はため息と共に、安堵の声を室内へと響かせていた。
外は既に燃えるような赤に染まり、夕刻へと変わっている。
シルフィーナとアンナは一時間ほど前にこの部屋を出ており、今ここにいるのは私とアイロスだけだ。
私達は明日へと引き継ぐための作業を、少し残って行っていた。
「お疲れ。お前にしては良くやっていたな」
「アイロスさんもお疲れ様です! 最初は緊張でどうなっちゃうんだろうって不安でしたけど、王妃様が優しそうな方だと分かったら集中して執務に取りかかれました。それにアイロスさんが丁寧に説明してくれて、傍にいるっていう安心感もかなり大きかったのかも」
私はへらっと気の緩んだような表情で答えた。
今私の口から出てきた言葉は全て本心だ。
「今日のことで、王妃様もちゃんと評価してくれたんじゃないか? エミリー、お前は確実にザシャ様の隣に立つに相応しい人間へと成長している。だからもっと自信を持て」
「……アイロスさん。はいっ! これからも頑張りますっ!」
一番傍で指導をしてくれた人に認められるということは、本当に嬉しいものだ。
そしてそれが私の自信にも大きく繋がっていく。
「さてと、外も薄暗くなってきたことだし、そろそろ離宮に戻るか」
「そうですね」
私は窓の外を見ながら答えた。
今私達がいる場所は王宮であり、この中にはザシャがいる。
彼の容態については過労と寝不足だと聞いていたので、きっと大事ないことは分かっていた。
それでもザシャのことを思うと心配で、顔を見て自分の目で確認したいと思ってしまう。
だけどそれは私の自己満足なだけであり、朝アイロスから聞かされたこともあるので難しいことなのは分かっていた。
(ザシャさん、……会いたいな。一目だけでも……)
私は表情を曇らせながら、窓の奥をじっと見つめていた。
日が落ちようとしている室内には私の影がシルエットとして映っているはずだから、アイロスにはこの表情を気付かれることはないだろう。
(今はこんなことを考えていたら駄目よね。ザシャさんのことを思っていると余計に会いたくなっちゃうし……)
私は自分にそう言い聞かせると、小さく息を吐いて表情を戻した。
「行きましょうかっ! お腹も空いたので、今日は沢山食べて明日のために早めに休みます」
「良い心掛けだ」
私は明るい声を響かせると、椅子から立ち上がった。
そして私達は執務室から出て行った。
***
部屋に戻るとエラが食事の準備をしていてくれた。
そこでアイロスとエラを交えて三人で夕食を摂った。
一人で食事をするのは少々味気なく感じるので、一緒に摂ることを提案したら二人とも受け入れてくれた。
そして食事が終わるとアイ早々に部屋から出て行き、私はそれから暫くして浴場へ行き今日の疲れを取るためにゆっくりと湯船に浸かった。
湯浴みを終えて部屋に戻ると、エラが私に一枚の封筒を手渡してくれた。
「エミリー様、これを」
「手紙……?」
私はエラから封筒を受け取ると、表に書かれている文字を見て、それをぎゅっと握りしめた。
封筒の表面には『エミリーへ』と書かれており、その文字は紛れもなくザシャの筆跡であった。
(ザシャさん……)
「これって……!」
「はい。エミリー様が戻ってくる前にアンナさんがここに訪れて、これを置いて行かれました」
「そっか。アンナが……。きっと王妃様がザシャさんの部屋に寄ってくれたのね」
「多分そうだと思います。私はこれにて失礼します。便せんを用意して置いたので、ゆっくりお返事を書かれては如何ですか? 手紙であれば人の目を気にすることもないでしょうし」
「すごく良いアイディアね! エラ、ありがとう」
「はいっ! エミリー様に喜んで頂けたのなら、私も嬉しいですっ! それでは今日は失礼します」
そう言ってエラは部屋から出て行った。
静かになった部屋で、私は早歩きで文机のある場所まで移動した。
逸る気持ちを抑えるように、封を開けて中に入っている手紙を開いていく。
『エミリーへ
昨晩はエミリーの前で突然倒れてしまい、さぞ驚かせてしまったことだと思う。
あの後直ぐにエミリーが医師を呼んでくれたおかげで、私の容態はそこまで悪くはないようだ。
数日休むことで、体調も直ぐに戻ると伝えられた。
本当に感謝している。ありがとう、エミリー。
そして私の代わりに執務を手伝ってくれているのだとも聞いた。
本当にエミリーは、頼りになる婚約者だ。
それも合わせて礼を言わせて欲しい、ありがとう。
本当は今すぐにでもエミリーに会って、腕の中に抱いて、触れて、その存在を確かめたい。
だけど今はそれが叶わない。
会えないと思うと、余計にエミリーのことばかり考えてしまうものだな。
離れてみることで、よりエミリーの存在が大きいものだと思い知った。
こんなにも愛おしくて堪らないのだと……。
次再会した時は、その気持ちを沢山伝えさせてもらうことにするよ。
周囲がどんなことを言おうとも、周りの言葉に惑わされないで欲しい。
私の心はいつだってエミリーのものだ。
今までも、これからだって変わらない。
エミリーは私が選んだ相手なのだから、堂々としていればいい。
嫌なことを言われても、それは悪意ある人間の言葉であるのだから信じる必要なんてない。
アイロスが傍についているから安心だとは思っているけど、こんな時に傍にいれなくて本当にごめん。
体調が戻ったらすぐにこの問題は解決するつもりだ。
だからもう少しだけ、我慢していて欲しい。
いつも我慢ばかりを強いらせてしまってごめん。
エミリーの事を思いながら筆を走らせていたら、会いたい気持ちが膨らんで来てしまうから、今日はこの辺りにしておくことにするよ。
また何かあれば連絡する。
エミリー、私の婚約者であり、誰よりも愛している。 ザシャ』
「……っ、ザシャ、さんっ……」
手紙を読んでいると、その文面からザシャの気持ちがすごく伝わってきて胸の奥がじわりと熱くなった。
気付けば目からは涙が溢れていて、何度も指で拭いながら、その手紙を読み返していた。
(ザシャさんの気持ち、しっかりと受け止めました。私、他の人の言葉なんて絶対に惑わされませんっ!)
私は手紙を抱きしめるように胸に当てて、そっと瞳を閉じた。
会えなくても心が通じ合っていることを実感出来て、自然と表情が緩まっていく。
それは寂しかった心に、一時の安らぎをもたらすものとなった。
この手紙のおかげで、私はきっと明日からも頑張れるはずだろう。
もしかしたら緊張している私を気遣い、このような態度を取ってくれていたのかもしれないが、そうだとしたらさすがとしか言いようがない。
現王妃は外交関連の公務を幅広く行っていると聞く。
柔らかい雰囲気で、相手の懐に簡単に入れてしまう性格は彼女にとっての大きな武器と言えるだろう。
そんな姿を間近で見ていると、次第に王妃に対して私は強い憧れ心を抱き始めていた。
シルフィーナのように立派な妃になりザシャのことを支えていきたいという、新たな目標が出来た。
そして私にとっての執務一日目は難なく終了した。
無事に終えることが出来たのは傍にアイロスがいてくれたことや、緊張感を解してくれたシルフィーナ、そして良く知っているアンナがいてくれたからだ。
「一日目、無事に終了……」
私はため息と共に、安堵の声を室内へと響かせていた。
外は既に燃えるような赤に染まり、夕刻へと変わっている。
シルフィーナとアンナは一時間ほど前にこの部屋を出ており、今ここにいるのは私とアイロスだけだ。
私達は明日へと引き継ぐための作業を、少し残って行っていた。
「お疲れ。お前にしては良くやっていたな」
「アイロスさんもお疲れ様です! 最初は緊張でどうなっちゃうんだろうって不安でしたけど、王妃様が優しそうな方だと分かったら集中して執務に取りかかれました。それにアイロスさんが丁寧に説明してくれて、傍にいるっていう安心感もかなり大きかったのかも」
私はへらっと気の緩んだような表情で答えた。
今私の口から出てきた言葉は全て本心だ。
「今日のことで、王妃様もちゃんと評価してくれたんじゃないか? エミリー、お前は確実にザシャ様の隣に立つに相応しい人間へと成長している。だからもっと自信を持て」
「……アイロスさん。はいっ! これからも頑張りますっ!」
一番傍で指導をしてくれた人に認められるということは、本当に嬉しいものだ。
そしてそれが私の自信にも大きく繋がっていく。
「さてと、外も薄暗くなってきたことだし、そろそろ離宮に戻るか」
「そうですね」
私は窓の外を見ながら答えた。
今私達がいる場所は王宮であり、この中にはザシャがいる。
彼の容態については過労と寝不足だと聞いていたので、きっと大事ないことは分かっていた。
それでもザシャのことを思うと心配で、顔を見て自分の目で確認したいと思ってしまう。
だけどそれは私の自己満足なだけであり、朝アイロスから聞かされたこともあるので難しいことなのは分かっていた。
(ザシャさん、……会いたいな。一目だけでも……)
私は表情を曇らせながら、窓の奥をじっと見つめていた。
日が落ちようとしている室内には私の影がシルエットとして映っているはずだから、アイロスにはこの表情を気付かれることはないだろう。
(今はこんなことを考えていたら駄目よね。ザシャさんのことを思っていると余計に会いたくなっちゃうし……)
私は自分にそう言い聞かせると、小さく息を吐いて表情を戻した。
「行きましょうかっ! お腹も空いたので、今日は沢山食べて明日のために早めに休みます」
「良い心掛けだ」
私は明るい声を響かせると、椅子から立ち上がった。
そして私達は執務室から出て行った。
***
部屋に戻るとエラが食事の準備をしていてくれた。
そこでアイロスとエラを交えて三人で夕食を摂った。
一人で食事をするのは少々味気なく感じるので、一緒に摂ることを提案したら二人とも受け入れてくれた。
そして食事が終わるとアイ早々に部屋から出て行き、私はそれから暫くして浴場へ行き今日の疲れを取るためにゆっくりと湯船に浸かった。
湯浴みを終えて部屋に戻ると、エラが私に一枚の封筒を手渡してくれた。
「エミリー様、これを」
「手紙……?」
私はエラから封筒を受け取ると、表に書かれている文字を見て、それをぎゅっと握りしめた。
封筒の表面には『エミリーへ』と書かれており、その文字は紛れもなくザシャの筆跡であった。
(ザシャさん……)
「これって……!」
「はい。エミリー様が戻ってくる前にアンナさんがここに訪れて、これを置いて行かれました」
「そっか。アンナが……。きっと王妃様がザシャさんの部屋に寄ってくれたのね」
「多分そうだと思います。私はこれにて失礼します。便せんを用意して置いたので、ゆっくりお返事を書かれては如何ですか? 手紙であれば人の目を気にすることもないでしょうし」
「すごく良いアイディアね! エラ、ありがとう」
「はいっ! エミリー様に喜んで頂けたのなら、私も嬉しいですっ! それでは今日は失礼します」
そう言ってエラは部屋から出て行った。
静かになった部屋で、私は早歩きで文机のある場所まで移動した。
逸る気持ちを抑えるように、封を開けて中に入っている手紙を開いていく。
『エミリーへ
昨晩はエミリーの前で突然倒れてしまい、さぞ驚かせてしまったことだと思う。
あの後直ぐにエミリーが医師を呼んでくれたおかげで、私の容態はそこまで悪くはないようだ。
数日休むことで、体調も直ぐに戻ると伝えられた。
本当に感謝している。ありがとう、エミリー。
そして私の代わりに執務を手伝ってくれているのだとも聞いた。
本当にエミリーは、頼りになる婚約者だ。
それも合わせて礼を言わせて欲しい、ありがとう。
本当は今すぐにでもエミリーに会って、腕の中に抱いて、触れて、その存在を確かめたい。
だけど今はそれが叶わない。
会えないと思うと、余計にエミリーのことばかり考えてしまうものだな。
離れてみることで、よりエミリーの存在が大きいものだと思い知った。
こんなにも愛おしくて堪らないのだと……。
次再会した時は、その気持ちを沢山伝えさせてもらうことにするよ。
周囲がどんなことを言おうとも、周りの言葉に惑わされないで欲しい。
私の心はいつだってエミリーのものだ。
今までも、これからだって変わらない。
エミリーは私が選んだ相手なのだから、堂々としていればいい。
嫌なことを言われても、それは悪意ある人間の言葉であるのだから信じる必要なんてない。
アイロスが傍についているから安心だとは思っているけど、こんな時に傍にいれなくて本当にごめん。
体調が戻ったらすぐにこの問題は解決するつもりだ。
だからもう少しだけ、我慢していて欲しい。
いつも我慢ばかりを強いらせてしまってごめん。
エミリーの事を思いながら筆を走らせていたら、会いたい気持ちが膨らんで来てしまうから、今日はこの辺りにしておくことにするよ。
また何かあれば連絡する。
エミリー、私の婚約者であり、誰よりも愛している。 ザシャ』
「……っ、ザシャ、さんっ……」
手紙を読んでいると、その文面からザシャの気持ちがすごく伝わってきて胸の奥がじわりと熱くなった。
気付けば目からは涙が溢れていて、何度も指で拭いながら、その手紙を読み返していた。
(ザシャさんの気持ち、しっかりと受け止めました。私、他の人の言葉なんて絶対に惑わされませんっ!)
私は手紙を抱きしめるように胸に当てて、そっと瞳を閉じた。
会えなくても心が通じ合っていることを実感出来て、自然と表情が緩まっていく。
それは寂しかった心に、一時の安らぎをもたらすものとなった。
この手紙のおかげで、私はきっと明日からも頑張れるはずだろう。
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