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105.執務を手伝う③
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「気になるのなら、その話はカトリナ本人から聞いてくれ。俺は詳しい事情は知らないからな」
気になることではあるが、本人に聞く勇気は私にはない。
初めて会った時のカトリナは、ユリアに対して敵視するような態度を取っていた。
そう思ったのは、恐らく私だけではないはずだ。
それを考えると、友人であることを作為的に隠そうとしていたのでは無いかと思えてしまう。
カトリナが敢えてエリーザとの関係を伏せているのは、何か理由があってのことに違いない。
そうでなければ隠す必要なんてないのだから。
(やっぱり……、エリーザさんの死にはユリアさんが関わっているのかな)
カトリナにはお世話になっているので、あまり立ち入ったことを聞いて、気まずい関係にはなりたくはない。
そうなると、私から聞くことは厳しくなる。
(ザシャさんだったら、何か事情を知っているかも……。でも、そんなことを聞いたら心配されそうな気がする)
ザシャは誰よりも私の身を案じてくれている。
周囲の目から私を守るために、今まで尽力してきてくれた。
それに真相に近づこうとしたら、危険が伴うかもしれない。
現に人が亡くなっているのだから、安易な考えは持たない方が良い。
(すごく気になるけど、ここはカトリナ様やザシャさんに任せておこう)
私はこれからザシャの婚約者になる。
過去と同じ不幸を繰り返して、ザシャを悲しませることなんて絶対にしたくない。
私だって怖い思いなんて出来ればしたくないし、なによりもザシャの心を傷付けるようなことは避けたい。
私は今一度、自分の立場を考え直した。
「おい、何故怖い顔をしているんだ?」
「え……? 私そんな顔なんてしてませんっ!」
アイロスに指摘されてハッと我に返った。
思わず言い返してしまったが、深く考え込んでしまっていたようだ。
私は直ぐに顔に出てしまうから、この癖も少しづつ直していかなくてはならない。
だけど、こればっかりは簡単には直らない気がする。
(王太子妃になるのって色々と大変ね……。でも私はザシャさんの隣にいたい。そう決めたのは自分自身なんだし、認めて貰えるようにもっと頑張らないと……!)
「大分話が逸れたが、戻すぞ。お前にはザシャ様が不在の間、ここに来て俺の手伝いをしてもらうことになる。そうなれば多くの者達の目に晒される機会も増える。中にはザシャ様との関係を知ろうとして、迫ってくる者もいるかもしれない」
「……うっ、たしかに」
この部屋に辿り着くまでに、多くの者達とすれ違った。
アイロスはその事を言っているのだろう。
私は重い気分を感じて、引き攣ったような顔を見せてしまう。
「どんな理由であっても、今は『答えられない』の一点張りで通せよ。今はまだ公にされていなことだからな。お前の口から伝えたら、混乱しか生まれない。分かるな?」
「はい……。絶対にそれで通します!」
正直なところ、今の話を聞けて良かったと思っている。
それが一番正しい返答だと知れたので、迷うことがなくなった。
一番困るのは、どう答えて良いのか分からないということだからだ。
「良い返事だ。だが、お前の傍には俺が常に付いているから、問題は無いとは思うが」
「アイロスさんがいたら、皆逃げちゃいますもんね!」
私はクスクスとおかしそうに笑いながら「睨まれると怖いし」と、つい冗談を言ってしまう。
以前はこんなことを言えば私の方が睨まれていたが、今のアイロスは私の前ではそのような態度を見せなくなった。
おかげで私も変に緊張感を持たずして、楽な気持ちで接することが出来る。
「相変わらず呑気だな、お前は」
「うっ……」
「別に怒っているわけじゃない。半分は呆れているが」
「……っ!」
アイロスはふっと小さく笑っていた。
馬鹿にされているような感覚は相変わらず感じるが、別に嫌では無い。
これこそがアイロスという人なのだから、もう慣れてしまった。
「少なくとも今はその状態でいたらいい。ここには俺達しかいないし、普段通りの方が頭にも入りやすいと思うからな」
「たしかに。……で、私は何をすればいいんですか?」
緊張すると私はいつも空回りしてしまう。
今のように力を抜ける状態が、私に取っては一番ベストなのだと思う。
私が問いかけると、アイロスは説明をしてくれた。
「毎日多くの要望書がここ、王宮に届く。予算の関係もあるから全てを聞くことは出来ない。それに優先順位もあるからな。殆どが王都から届いているものだ。お前は王都には……、あまり行ったことがないんだったよな?」
「全くないです!」
私がきっぱりと答えるとアイロスは「だよな」と小さく呟いた。
そして私の前に資料を差し出した。
「これは……?」
「王都に入っている商店や施設だ」
私は紙を手に取るとパラパラとページを捲っていく。
そこには沢山の名前が記されていて、熱心に確認してしまう。
(すごいわ……! このページだけでパン屋が4軒もある! 私が住んでいたところなんて一軒しかなかったのに……!)
これを見ているだけで心が躍り、わくわくしてきてしまう。
きっと王都は私が想像する以上に楽しいところなのだろう。
いつか行けるようになったら、目一杯楽しもう。
「先のページを見てくれ」
「はいっ……」
私はパラパラとページを捲っていくと、奥には王都の全体図が書かれていた。
「人が多く集まるところや、治安の善し悪しで地区を分けてある」
「要望書には全て目を通しているんですか?」
「当然だ。王都は王宮が管理しているからな。これのおかげで情報を早い段階で把握出来て、犯罪を未然に防ぐこと可能だ」
「なるほど……」
王都は広いし、多くの者達が集まる場所だ。
全てに目を行き届けさせることは難しいが、こういう情報があれば見過ごすことも少なくなるのだろう。
「ザシャさんは、いつもこういう仕事をしているんですか?」
「これだけではないが、今は候補者のために大分時間を割いているから多少は減らしているな」
「やっぱり……夜遅くまで執務をされていたんですね。もしかしてアイロスさんも?」
「俺はザシャ様の補佐だから、大したことはない」
「大したことはないって……、アイロスさんだって寝不足だったりするんじゃないですか?」
絶対そんな気がする。
私は心配そうな顔でアイロスの顔を見つめてしまう。
(アイロスさんまで倒れてしまったら……、私が困る!)
「俺はしっかり寝ているから問題ない」
「本当に……?」
「ああ。お前の従者になってからは、気が抜けるほど楽になったからな」
「……そっか。それは良かったです。アイロスさんまで倒れたら、私……誰を頼って良いのか分からなくなってしまいます」
「おい、納得するなよ」
「え?」
私が真顔で悩んでいると、アイロスは困ったように深くため息を漏らした。
「お前は変なところばかり心配するよな。俺の変わりなら他にいくらだって……」
「そんなことないですっ! 確かに、代理になってくれる人は直ぐに見つかるかも知れないけど……。でもっ、私は信頼出来るアイロスさんがいい。厳しいし、酷いことを平気で言ってくるけど、本音で何でも言ってくれる、そんなアイロスさんがいいんです」
最初は怖い人だと思って嫌ってしまった。
だけど本音をぶつけてくれるからこそ、気付かされることは今まで多くあった。
私がここまで成長出来たのは、恐らく彼が傍にいてくれたからだ。
「分かったから、もういい」
「……?」
アイロスはそっぽを向いて、小さく呟いていた。
私にはその表情を確認することは出来なかった。
「アイロスさん? 急にどうしたんですか?」
「なんでもない。さっさとそれを食べろ。食べ終わったら直ぐにでも始めるからな」
アイロスの声からは少し戸惑いの色を感じた。
私は何か変なことでも言ってしまったのだろうか。
「は、はいっ……!」
私はテーブルの上に置かれているサンドウィッチを一つ手に取ると口に運んだ。
「急いで食べて喉に詰まらせるなよ」
「だ、大丈夫です」
「お前ならやりかねないからな」
「……っ」
私が食べながらムッとした顔を見せると、アイロスはおかしそうに小さく笑っていた。
気になることではあるが、本人に聞く勇気は私にはない。
初めて会った時のカトリナは、ユリアに対して敵視するような態度を取っていた。
そう思ったのは、恐らく私だけではないはずだ。
それを考えると、友人であることを作為的に隠そうとしていたのでは無いかと思えてしまう。
カトリナが敢えてエリーザとの関係を伏せているのは、何か理由があってのことに違いない。
そうでなければ隠す必要なんてないのだから。
(やっぱり……、エリーザさんの死にはユリアさんが関わっているのかな)
カトリナにはお世話になっているので、あまり立ち入ったことを聞いて、気まずい関係にはなりたくはない。
そうなると、私から聞くことは厳しくなる。
(ザシャさんだったら、何か事情を知っているかも……。でも、そんなことを聞いたら心配されそうな気がする)
ザシャは誰よりも私の身を案じてくれている。
周囲の目から私を守るために、今まで尽力してきてくれた。
それに真相に近づこうとしたら、危険が伴うかもしれない。
現に人が亡くなっているのだから、安易な考えは持たない方が良い。
(すごく気になるけど、ここはカトリナ様やザシャさんに任せておこう)
私はこれからザシャの婚約者になる。
過去と同じ不幸を繰り返して、ザシャを悲しませることなんて絶対にしたくない。
私だって怖い思いなんて出来ればしたくないし、なによりもザシャの心を傷付けるようなことは避けたい。
私は今一度、自分の立場を考え直した。
「おい、何故怖い顔をしているんだ?」
「え……? 私そんな顔なんてしてませんっ!」
アイロスに指摘されてハッと我に返った。
思わず言い返してしまったが、深く考え込んでしまっていたようだ。
私は直ぐに顔に出てしまうから、この癖も少しづつ直していかなくてはならない。
だけど、こればっかりは簡単には直らない気がする。
(王太子妃になるのって色々と大変ね……。でも私はザシャさんの隣にいたい。そう決めたのは自分自身なんだし、認めて貰えるようにもっと頑張らないと……!)
「大分話が逸れたが、戻すぞ。お前にはザシャ様が不在の間、ここに来て俺の手伝いをしてもらうことになる。そうなれば多くの者達の目に晒される機会も増える。中にはザシャ様との関係を知ろうとして、迫ってくる者もいるかもしれない」
「……うっ、たしかに」
この部屋に辿り着くまでに、多くの者達とすれ違った。
アイロスはその事を言っているのだろう。
私は重い気分を感じて、引き攣ったような顔を見せてしまう。
「どんな理由であっても、今は『答えられない』の一点張りで通せよ。今はまだ公にされていなことだからな。お前の口から伝えたら、混乱しか生まれない。分かるな?」
「はい……。絶対にそれで通します!」
正直なところ、今の話を聞けて良かったと思っている。
それが一番正しい返答だと知れたので、迷うことがなくなった。
一番困るのは、どう答えて良いのか分からないということだからだ。
「良い返事だ。だが、お前の傍には俺が常に付いているから、問題は無いとは思うが」
「アイロスさんがいたら、皆逃げちゃいますもんね!」
私はクスクスとおかしそうに笑いながら「睨まれると怖いし」と、つい冗談を言ってしまう。
以前はこんなことを言えば私の方が睨まれていたが、今のアイロスは私の前ではそのような態度を見せなくなった。
おかげで私も変に緊張感を持たずして、楽な気持ちで接することが出来る。
「相変わらず呑気だな、お前は」
「うっ……」
「別に怒っているわけじゃない。半分は呆れているが」
「……っ!」
アイロスはふっと小さく笑っていた。
馬鹿にされているような感覚は相変わらず感じるが、別に嫌では無い。
これこそがアイロスという人なのだから、もう慣れてしまった。
「少なくとも今はその状態でいたらいい。ここには俺達しかいないし、普段通りの方が頭にも入りやすいと思うからな」
「たしかに。……で、私は何をすればいいんですか?」
緊張すると私はいつも空回りしてしまう。
今のように力を抜ける状態が、私に取っては一番ベストなのだと思う。
私が問いかけると、アイロスは説明をしてくれた。
「毎日多くの要望書がここ、王宮に届く。予算の関係もあるから全てを聞くことは出来ない。それに優先順位もあるからな。殆どが王都から届いているものだ。お前は王都には……、あまり行ったことがないんだったよな?」
「全くないです!」
私がきっぱりと答えるとアイロスは「だよな」と小さく呟いた。
そして私の前に資料を差し出した。
「これは……?」
「王都に入っている商店や施設だ」
私は紙を手に取るとパラパラとページを捲っていく。
そこには沢山の名前が記されていて、熱心に確認してしまう。
(すごいわ……! このページだけでパン屋が4軒もある! 私が住んでいたところなんて一軒しかなかったのに……!)
これを見ているだけで心が躍り、わくわくしてきてしまう。
きっと王都は私が想像する以上に楽しいところなのだろう。
いつか行けるようになったら、目一杯楽しもう。
「先のページを見てくれ」
「はいっ……」
私はパラパラとページを捲っていくと、奥には王都の全体図が書かれていた。
「人が多く集まるところや、治安の善し悪しで地区を分けてある」
「要望書には全て目を通しているんですか?」
「当然だ。王都は王宮が管理しているからな。これのおかげで情報を早い段階で把握出来て、犯罪を未然に防ぐこと可能だ」
「なるほど……」
王都は広いし、多くの者達が集まる場所だ。
全てに目を行き届けさせることは難しいが、こういう情報があれば見過ごすことも少なくなるのだろう。
「ザシャさんは、いつもこういう仕事をしているんですか?」
「これだけではないが、今は候補者のために大分時間を割いているから多少は減らしているな」
「やっぱり……夜遅くまで執務をされていたんですね。もしかしてアイロスさんも?」
「俺はザシャ様の補佐だから、大したことはない」
「大したことはないって……、アイロスさんだって寝不足だったりするんじゃないですか?」
絶対そんな気がする。
私は心配そうな顔でアイロスの顔を見つめてしまう。
(アイロスさんまで倒れてしまったら……、私が困る!)
「俺はしっかり寝ているから問題ない」
「本当に……?」
「ああ。お前の従者になってからは、気が抜けるほど楽になったからな」
「……そっか。それは良かったです。アイロスさんまで倒れたら、私……誰を頼って良いのか分からなくなってしまいます」
「おい、納得するなよ」
「え?」
私が真顔で悩んでいると、アイロスは困ったように深くため息を漏らした。
「お前は変なところばかり心配するよな。俺の変わりなら他にいくらだって……」
「そんなことないですっ! 確かに、代理になってくれる人は直ぐに見つかるかも知れないけど……。でもっ、私は信頼出来るアイロスさんがいい。厳しいし、酷いことを平気で言ってくるけど、本音で何でも言ってくれる、そんなアイロスさんがいいんです」
最初は怖い人だと思って嫌ってしまった。
だけど本音をぶつけてくれるからこそ、気付かされることは今まで多くあった。
私がここまで成長出来たのは、恐らく彼が傍にいてくれたからだ。
「分かったから、もういい」
「……?」
アイロスはそっぽを向いて、小さく呟いていた。
私にはその表情を確認することは出来なかった。
「アイロスさん? 急にどうしたんですか?」
「なんでもない。さっさとそれを食べろ。食べ終わったら直ぐにでも始めるからな」
アイロスの声からは少し戸惑いの色を感じた。
私は何か変なことでも言ってしまったのだろうか。
「は、はいっ……!」
私はテーブルの上に置かれているサンドウィッチを一つ手に取ると口に運んだ。
「急いで食べて喉に詰まらせるなよ」
「だ、大丈夫です」
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