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84.強い絆
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それから私達はベッドに横になりながら話しを続けていた。
本来ならば起きて話しをするべきなのだとは思うが、私の体力が底をついてしまったため、このような状態になってしまった。
ザシャの気遣いに私はいつも感謝してばかりだ。
私は今日泣いてしまった理由や、アイロスとのこと、カトリナに作法を教えて貰う話しなどを順を追って話していった。
ザシャは私が話している間は静かに聞いていてくれた。
私が安心出来るようにと手を繋いでいてくれたから、私は全てを包み隠さず落ち着いて話すことが出来た。
話し終えると漸くザシャが口を開いた。
「エミリーは私の知らないところで色々考えて、悩んでいてくれたんだな」
「私が勝手にいいと思ってやったことだったけど、結局は余計なお節介だったのかも」
私は自嘲するように小さく苦笑いをした。
「そんなことは無いと思うよ。それはアイロスとシルヴィアを思ってのことだろう?その気持ちはきっとアイロスにも届いてるはずだ。もちろんシルヴィアにもね」
「そう、かな……。そうだと、いいな」
ザシャの言葉を聞いて少しだけ元気が出た。
アイロスも言っていたが、私は少し考え過ぎてしまうところがあるみたいだ。
余計なことを考えて、余計な気を遣って、逆に誰かに迷惑をかけてしまう。
今後はそう言ったことが無いように、少し自粛しようと思った。
「今、何を考えてるの?」
「えっと、今後は迷惑をかけないようにしようと……」
「どうして?エミリーは親切心からそうしようと思ったんだろう?場合によっては逆効果になる場合もあるかもしれないけど、親しいものに思って貰えることは素直に嬉しいことだと思うよ。だからこれから先、エミリーが思うように行動すればいいと思うよ。それで間違っていたら、またその時考えればいいんじゃないかな。危険な相手には私が近づけさせないから、安心していいよ」
「ザシャさん、ありがとう」
ザシャと話していると余計な不安が本当にふわっと消えて行くみたいだ。心が軽くなると言うのだろうか。
ザシャに会うまではあんなに不安だったのに、今は嘘のように負の要素が消えかけている。
「アイロスさんは私の傍付きに戻るんですか?」
「そうだね。シルヴィアに大きな問題はなさそうだし、そうしようと思っている。やっぱりアイロスが傍にいると思うだけで安心できるからな。折角仲良くなったアンナと離れるのは寂しいかもしれないけど、王宮にいる限りいつでも会おうと思えば会えるだろうからね。それとエラはそのままエミリーの専属使用人につけるよ。女性の方がエミリーも伝えやすいことも多いと思うから」
折角仲良くなったアンナを外されてしまうのは少し寂しいが、ザシャの言う様にアンナは王宮に仕える護衛騎士だ。
会いたくなったら私の方から会いに行けばいい。
「それでいいかな?」
「はい、大丈夫です」
「それとカトリナ嬢についての話しは少し待って欲しい。私が一度彼女と話してみてから判断する。それでもいい?」
「はい!いつも私の話を聞き入れてくれて、本当にありがとうございます」
カトリナの事は正直反対されると思っていた。
だけどザシャは私の意見を受け入れ、カトリナとの事もちゃんと考えてくれる様だ。
「ザシャさんが危険だと言ったのに、いつも勝手に色々言ってしまってごめんなさい。私、ザシャさんの隣にいて相応しいって思えるような人間に早くなりたくて、焦っているのかな」
「エミリーはそこまで私との未来を真剣に考えてくれていたんだな」
急にそんな風に言われるとなんだか照れてしまう。
「私を思って行動してくれたこと本当に嬉しく思ってる。だけど焦る必要なんて無いよ。なるべく早く結婚はしたいとは思っているけど、エミリーが王妃になるのはまだ随分先の話になると思うからね」
「結婚って……」
「エミリーは私の妻になるんだよ。これはもう決まったようなものだから、変更はきかない。私と結婚するのは不満か?」
「不満だなんて、そんなこと絶対にないけど、まだ候補なのにいきなり結婚とか言われても、実感が沸かないというか」
私は首を横に振って否定した。
いつかそうなりたいと思っているのは私の方だ。
嫌なわけがない。
「実感か、たしかにそうだな。実際そうさせているのは私の所為でもあるからな。本当はずっとエミリーの傍にいて、エミリーだけを見ていたい。これは私の願望でもあるから、なるべく早く実現出来るようにに努力する。これ以上エミリーに不安を持たせたくないからね」
「私、不安なんてもうないですよ。ザシャさんに全て打ち明けられたから心もすっきり出来ました」
「そんな風に言ってはダメだよ。エミリーは少し私に遠慮しすぎだと思うんだ」
「え?」
「さっきみたいに寂しいって素直に言えば良い。その方が私も素直なエミリーの気持ちを受け取ることが出来るし、お互い余計な心配をしなくて済むと思わないか?」
「……っ、素直に言ったらザシャさんの負担になりませんか?」
「ならないよ。誰よりも大切なエミリーのことを負担だなんて思うわけがない。私の前では素直な気持ちを伝えて欲しい。ずっと傍に要られない分、こういう時くらいは甘えて欲しいな」
甘えてもいいという言葉を聞いて胸の奥がじわじわと熱くなった。
私はドキドキしながらザシャの事を見つめていると、「言いたいことがあるなら言って良いよ」と言われ、ゆっくりと口を開く。
「私、出来ることならもっとザシャさんの傍にいたい!ザシャさんと一緒に王都にも行きたいし、今は無理かもしれないけど、仕事とかも少しでも手伝えるようになれたらいいなって……思う。少しでもザシャさんの役に立ちたい、です」
私は思い切って思っていることを全て言葉に出した。
ザシャは私の言葉を聞いて一瞬驚いた様な顔を見せた。
(どうしよう、私欲張り過ぎちゃったかな。役に立ちたいって、今の何も出来ない私が言える様な事ではなかったかも……)
私は自分が言った言葉に早くも後悔をし始めていた。
私が焦っているとザシャはクスッと小さく笑った。
「本当にエミリーは面白くて、可愛くて、私の予想を超えたことを言うんだね」
「えっと、そうなれるように頑張りたいというかっ、私も努力します!」
「ふふっ、努力するのは私の方だよ。エミリーは王都に興味があるのか。元々観光する予定だったのに私が邪魔をしてしまったからね。正式にエミリーが私の婚約者に決まったら王都を見て回ろうか。その時は私が案内してあげるよ」
「楽しみにしてますっ!」
(ザシャさんと一緒に王都に行けるんだ。今から楽しみだな)
想像するだけで楽しい気分になり、私の表情は次第に緩んでいった。
「それから、私の仕事を手伝ってくれるの?」
「いつかそうなれたらいいなって。だってそうしたらいつでもザシャさんの傍にいれるじゃないですか。それって私の願いも叶っちゃうから」ザシャが素直に気持ちを伝えて良いと言ってくれたので、少し恥ずかしかったが思いを伝えてみることにした。
「本当にエミリーは……」
「……?」
「可愛いことばかり言うんだね。そんなことを言われたら、本当にそうしたくなってきたな。傍にエミリーがいてくれるだけで仕事も捗りそうだ」
「一日でも早くそうなれるように、私頑張りますねっ!」
私が嬉しそうに答えると、急に腰を引き寄せられザシャの胸の中に押し込められていた。
突然体が密着してなんだかドキドキしてしまう。
私の鼓動はバクバクと鳴り始めていた。
「ザシャさん?」
私は仄かに頬を染めながら、ザシャの顔を覗き込んだ。
「今すぐにでもエミリーと結婚したい」
「……っ!!」
ザシャは私と視線が絡むと、さらりとそう告げてきた。
私の顔は一気に熱で赤く染まっていく。
「早く私だけのものにしてしまいたい。エミリー、婚約が決まったらやっぱりすぐにでも結婚しないか?」
「ええ!?」
私は動揺から変な声を出してしまった。
(ザシャさんとの結婚、私も早くしたい)
だけどすぐにその様な思いが溢れてきて、私はぎゅっと抱き返していた
「エミリーも私と同じ気持ちでいてくれてるのかな?」
「はい……」
「それじゃあ今からプロポーズの言葉でも考えておこうかな」
「……っ……!!」
ザシャは冗談ぽく話していた。
今の私は本当に幸せの中に包まれているような気分だった。
私はザシャを愛し、愛されたいと思った。
きっとこれから先何があっても、私達なら乗り越えていけるはずだ。
お互いの気持ちがしっかりと繋がっているのだから。
本来ならば起きて話しをするべきなのだとは思うが、私の体力が底をついてしまったため、このような状態になってしまった。
ザシャの気遣いに私はいつも感謝してばかりだ。
私は今日泣いてしまった理由や、アイロスとのこと、カトリナに作法を教えて貰う話しなどを順を追って話していった。
ザシャは私が話している間は静かに聞いていてくれた。
私が安心出来るようにと手を繋いでいてくれたから、私は全てを包み隠さず落ち着いて話すことが出来た。
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「エミリーは私の知らないところで色々考えて、悩んでいてくれたんだな」
「私が勝手にいいと思ってやったことだったけど、結局は余計なお節介だったのかも」
私は自嘲するように小さく苦笑いをした。
「そんなことは無いと思うよ。それはアイロスとシルヴィアを思ってのことだろう?その気持ちはきっとアイロスにも届いてるはずだ。もちろんシルヴィアにもね」
「そう、かな……。そうだと、いいな」
ザシャの言葉を聞いて少しだけ元気が出た。
アイロスも言っていたが、私は少し考え過ぎてしまうところがあるみたいだ。
余計なことを考えて、余計な気を遣って、逆に誰かに迷惑をかけてしまう。
今後はそう言ったことが無いように、少し自粛しようと思った。
「今、何を考えてるの?」
「えっと、今後は迷惑をかけないようにしようと……」
「どうして?エミリーは親切心からそうしようと思ったんだろう?場合によっては逆効果になる場合もあるかもしれないけど、親しいものに思って貰えることは素直に嬉しいことだと思うよ。だからこれから先、エミリーが思うように行動すればいいと思うよ。それで間違っていたら、またその時考えればいいんじゃないかな。危険な相手には私が近づけさせないから、安心していいよ」
「ザシャさん、ありがとう」
ザシャと話していると余計な不安が本当にふわっと消えて行くみたいだ。心が軽くなると言うのだろうか。
ザシャに会うまではあんなに不安だったのに、今は嘘のように負の要素が消えかけている。
「アイロスさんは私の傍付きに戻るんですか?」
「そうだね。シルヴィアに大きな問題はなさそうだし、そうしようと思っている。やっぱりアイロスが傍にいると思うだけで安心できるからな。折角仲良くなったアンナと離れるのは寂しいかもしれないけど、王宮にいる限りいつでも会おうと思えば会えるだろうからね。それとエラはそのままエミリーの専属使用人につけるよ。女性の方がエミリーも伝えやすいことも多いと思うから」
折角仲良くなったアンナを外されてしまうのは少し寂しいが、ザシャの言う様にアンナは王宮に仕える護衛騎士だ。
会いたくなったら私の方から会いに行けばいい。
「それでいいかな?」
「はい、大丈夫です」
「それとカトリナ嬢についての話しは少し待って欲しい。私が一度彼女と話してみてから判断する。それでもいい?」
「はい!いつも私の話を聞き入れてくれて、本当にありがとうございます」
カトリナの事は正直反対されると思っていた。
だけどザシャは私の意見を受け入れ、カトリナとの事もちゃんと考えてくれる様だ。
「ザシャさんが危険だと言ったのに、いつも勝手に色々言ってしまってごめんなさい。私、ザシャさんの隣にいて相応しいって思えるような人間に早くなりたくて、焦っているのかな」
「エミリーはそこまで私との未来を真剣に考えてくれていたんだな」
急にそんな風に言われるとなんだか照れてしまう。
「私を思って行動してくれたこと本当に嬉しく思ってる。だけど焦る必要なんて無いよ。なるべく早く結婚はしたいとは思っているけど、エミリーが王妃になるのはまだ随分先の話になると思うからね」
「結婚って……」
「エミリーは私の妻になるんだよ。これはもう決まったようなものだから、変更はきかない。私と結婚するのは不満か?」
「不満だなんて、そんなこと絶対にないけど、まだ候補なのにいきなり結婚とか言われても、実感が沸かないというか」
私は首を横に振って否定した。
いつかそうなりたいと思っているのは私の方だ。
嫌なわけがない。
「実感か、たしかにそうだな。実際そうさせているのは私の所為でもあるからな。本当はずっとエミリーの傍にいて、エミリーだけを見ていたい。これは私の願望でもあるから、なるべく早く実現出来るようにに努力する。これ以上エミリーに不安を持たせたくないからね」
「私、不安なんてもうないですよ。ザシャさんに全て打ち明けられたから心もすっきり出来ました」
「そんな風に言ってはダメだよ。エミリーは少し私に遠慮しすぎだと思うんだ」
「え?」
「さっきみたいに寂しいって素直に言えば良い。その方が私も素直なエミリーの気持ちを受け取ることが出来るし、お互い余計な心配をしなくて済むと思わないか?」
「……っ、素直に言ったらザシャさんの負担になりませんか?」
「ならないよ。誰よりも大切なエミリーのことを負担だなんて思うわけがない。私の前では素直な気持ちを伝えて欲しい。ずっと傍に要られない分、こういう時くらいは甘えて欲しいな」
甘えてもいいという言葉を聞いて胸の奥がじわじわと熱くなった。
私はドキドキしながらザシャの事を見つめていると、「言いたいことがあるなら言って良いよ」と言われ、ゆっくりと口を開く。
「私、出来ることならもっとザシャさんの傍にいたい!ザシャさんと一緒に王都にも行きたいし、今は無理かもしれないけど、仕事とかも少しでも手伝えるようになれたらいいなって……思う。少しでもザシャさんの役に立ちたい、です」
私は思い切って思っていることを全て言葉に出した。
ザシャは私の言葉を聞いて一瞬驚いた様な顔を見せた。
(どうしよう、私欲張り過ぎちゃったかな。役に立ちたいって、今の何も出来ない私が言える様な事ではなかったかも……)
私は自分が言った言葉に早くも後悔をし始めていた。
私が焦っているとザシャはクスッと小さく笑った。
「本当にエミリーは面白くて、可愛くて、私の予想を超えたことを言うんだね」
「えっと、そうなれるように頑張りたいというかっ、私も努力します!」
「ふふっ、努力するのは私の方だよ。エミリーは王都に興味があるのか。元々観光する予定だったのに私が邪魔をしてしまったからね。正式にエミリーが私の婚約者に決まったら王都を見て回ろうか。その時は私が案内してあげるよ」
「楽しみにしてますっ!」
(ザシャさんと一緒に王都に行けるんだ。今から楽しみだな)
想像するだけで楽しい気分になり、私の表情は次第に緩んでいった。
「それから、私の仕事を手伝ってくれるの?」
「いつかそうなれたらいいなって。だってそうしたらいつでもザシャさんの傍にいれるじゃないですか。それって私の願いも叶っちゃうから」ザシャが素直に気持ちを伝えて良いと言ってくれたので、少し恥ずかしかったが思いを伝えてみることにした。
「本当にエミリーは……」
「……?」
「可愛いことばかり言うんだね。そんなことを言われたら、本当にそうしたくなってきたな。傍にエミリーがいてくれるだけで仕事も捗りそうだ」
「一日でも早くそうなれるように、私頑張りますねっ!」
私が嬉しそうに答えると、急に腰を引き寄せられザシャの胸の中に押し込められていた。
突然体が密着してなんだかドキドキしてしまう。
私の鼓動はバクバクと鳴り始めていた。
「ザシャさん?」
私は仄かに頬を染めながら、ザシャの顔を覗き込んだ。
「今すぐにでもエミリーと結婚したい」
「……っ!!」
ザシャは私と視線が絡むと、さらりとそう告げてきた。
私の顔は一気に熱で赤く染まっていく。
「早く私だけのものにしてしまいたい。エミリー、婚約が決まったらやっぱりすぐにでも結婚しないか?」
「ええ!?」
私は動揺から変な声を出してしまった。
(ザシャさんとの結婚、私も早くしたい)
だけどすぐにその様な思いが溢れてきて、私はぎゅっと抱き返していた
「エミリーも私と同じ気持ちでいてくれてるのかな?」
「はい……」
「それじゃあ今からプロポーズの言葉でも考えておこうかな」
「……っ……!!」
ザシャは冗談ぽく話していた。
今の私は本当に幸せの中に包まれているような気分だった。
私はザシャを愛し、愛されたいと思った。
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