王太子の婚約者選考会に代理で参加しただけなので、私を選ばないでください【R18】

Rila

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27.好奇心※

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 私はザシャの言葉を聞いて少し考えていた。
 ザシャも私と同じ体験をすれば、きっと私がどれだけ恥ずかしい思いをしているのかを、分かってくれるのではないかと。

(今は部屋が暗くてあまり良く見えないけど、ザシャさんにも私と同じ体験をしてもらおう)

「ザシャさんっ」
「ん?」

「服を全部脱いでくださいっ!」

 私は思い切ってそう告げた。
 王太子であるザシャにこんな事を言ってしまっていいのかは分からないが、本人が触っても構わないって言ってたし、それは服を脱いで触ると言う事も含まれていると私は勝手に解釈した。

「ふふっ、エミリーはやっぱり大胆な子だね。いいよ。全部脱ぐから少し待っていて」
「ありがとうございますっ」

 ザシャの愉しそうな声が聞こえていたが、私は何故か妙に緊張していた。

(ザシャさんがいつも私にやってる様にすれば良いんだよね? 私、上手く出来るかな)

「エミリー、お待たせ。全部脱いだよ。この後はどうすればいいかな?」
「えっと、じゃあベッドに横になってくださいっ」

 私がそう答えるとザシャは「分かった」と言ってベッドに仰向けになった。

「それじゃあ、さ、触りますね! 触っても良いんですよね?」
「うん、構わないよ。ふふっ、楽しみだな」

 先程からザシャの愉し気な声しか聞こえて来ず、全く恥ずかしがっている様子は感じない。

(ザシャさん、強がっていられるのも今の内ですよっ! 本当にあれ恥ずかしいんだからっ!)

 私は慣れない手つきでザシャの肌を弄る様に触り始めた。

「ザシャさんの肌って触り心地はいいけど、ごつごつしてる」
「そう? 私は男だからね。それに一応鍛えてはいるから、女性のエミリーとは違って柔らかくはないだろうね」

 ザシャの言葉に「なるほど」と私は納得していた。

「ここ触られると気持ちいいですか? 体がビクビクしちゃいます?」
「気持ちいというか、少し擽ったいね」

 私は胸の先端を指の腹で押してみるが、ザシャの反応は意外にも薄かった。

「ここはどうですか?」
「やっぱり、少し擽ったいかな」

 私は腰の辺りに掌を滑らせてみるが、先程と同じ反応が返って来てがっかりした。

(どういうこと!? 男と女だと感じる場所が違うのかな? そうだ……)

「じゃあ、ここは? ん……? あれ、ザシャさんこれ何?」

 私はお腹から掌を下げて行き、中心に向かって滑らせようとすると、何か硬いものに当たった。
 感触を確かめる様にそれを掌の中に握って見ると、それはとても熱を持っていて私がぎゅっと掴むとびくびくと反応している様に見えた。

「……っ、エミリーは本当に大胆だな。そんな所を触ってどうするつもり?」
「これ、私の手の中で大きくなった! しかも動いてるっ! ザシャさんこれって……」

 私がぎゅっと握ると、ザシャの息遣いが僅かに粗くなっている様な気がした。

(これって、もしかして男の人のあれだよね。初めて触っちゃった。どうしよう)

「エミリー、気付いたみたいだね。まさかここを触られるだなんて思ってもなかったな。本当にエミリーの考える事は読めなくて面白い。ねえ、エミリーはこれからどうしてくれるの?」
「え? えっと、どうすればいいですか? 私、これ触った事無くて。どうすればいいのか分からないかも」

 私は握りながら戸惑った声で呟いた。
 見るのも触るのも初めてで、どう扱って良いのかなんて分かるはずが無かった。

「そうだよね。エミリーは初めてだったよね。もし初めてじゃないなんて言われたら、私の方が困っていたな」
「……?」

 私が困っていると、ザシャは体を起こし私の手の上から被せる様に手を重ねた。

「私の手に合わせて、上下に扱いてみて」
「はいっ」

 私はザシャの手の動きに合わせる様に手を動かしていると、先程より粗い吐息が聞こえて来た。
 そして手の中で更に質量を増していくそれに、ただ驚きを感じていた。

(すごい。これってこんなに大きさ変わるんだ。まるで生き物みたい。それにザシャさん少し気持ち良さそう)

「ザシャさん、こうされるの気持ち良いんですか?」
「うん、エミリーの掌の中にいると思うと更にね」

 そんな事を言われるとなんだか恥ずかしく感じてしまう。

「ザシャさん、喘いでも構いませんよ? 私しかいないし」
「ふふっ、本当にエミリーは面白な。私に喘げと言うなんて」

「す、すみません。喘いだ方が気持ち良くなれるのかなって思って、つい……」
「それはエミリーがそうだから?」

「……はい」

 私が恥ずかしそうに答えると、ザシャに手首を掴まれた。

「ザシャ、さん?」
「そんな可愛い反応されるとたまらない気持ちになる。エミリー、そこで四つん這いになって」

 突然そんな事を言われて私は戸惑ってしまう。

「え? でも私まだ途中ですけど」
「大丈夫だよ、私もエミリーも二人で気持ち良くなれる方法があるから。それをしようと思うんだ」

 私はザシャに言われた通り四つん這いになると、私の中心に硬いものが押し当てられた。

(ザシャさんのが当たってる)

「……ぁっ」
「エミリー、そのまま足を閉じてもらえる?」

「な、何をするんですか?」
「安心して。今日は中には挿れないから」

 私がザシャのものを挟んで足を閉じると、腰を掴まれゆっくりとザシャは動き始めた。

「ぁっ……、なに、これっ」
「エミリー、気持ち良くなっても足はちゃんと閉じていてね。じゃないと、うっかり中に入ってしまうかもしれないからね」

 ザシャの硬くなったものが動く度に私の中心に擦れ、甘い快感に包まれていく様だった。

「エミリーの気持ち良さそうな声、聞こえ始めて来たな。気持ち良かったら遠慮しないで喘いでいいよ。その方がエミリーは気持ち良くなれるだろう?」
「……っ!! ぁあっ……、はぁっ、ザシャさんもこれ気持ちいいの?」

 意地悪そうな声が背後から聞こえて来て、自分がさっき言った言葉が恥ずかしく思えた。

「ああ、すごく気持ちいいよ。エミリーの中に本当に入りたくなる」
「中はもっと気持ちいいの?」

「そうだね。心も体も繋がることになるからな」
「はぁっ、んぅ……、そう、なんだっ。じゃあ、中に入れてみますか?」

 私がそう呟くとザシャの動きが止まった。

「エミリー、簡単にそんな事を言ってはダメだよ。心配だな」
「心配? だ、大丈夫です。私ちゃんと契約だって分かっていますからっ!」

 私が慌てて答えると、ザシャは私の隣に移動して不意に私の事を抱きしめた。
 突然抱きしめられて私はドキドキしてしまう。

「エミリー、絶対勘違いしているよね。心配だって言ったのは、エミリーが簡単に受け入れてしまうからだよ。他の男にもそうだったら私が困るって話かな。そう思うと本気で心配になって来たな」
「大丈夫ですっ! こんな恥ずかしい姿、他の誰にも見せれません」

 私が力説すると、ザシャは笑い出した。

「ふふっ、他の誰にもか。そうなることを祈るよ。私のものになるまで、誰にも触れさせてはダメだよ」
「……?」

 ザシャは私の腰を持ち上げ、自分の膝の上に私を乗せた。

「中途半端で止めてしまったから辛いんじゃない? エミリー、気持ち良い所に当たる様に動いていいよ」
「え? 私が動くんですか?」

 私が恥ずかしそうに問いかけるとザシャは即答で「そうだよ」と答えた。

「今日はエミリーが主導権を握りたそうに見えたから、最後までちゃんとして?」
「そう、ですね。わかりました。やってみます」

 私は自分で始めたことだと思い出し、恥ずかしいけど腰を揺らしてザシャのものに蜜口を擦り付けた。

「はぁっ、んっ……っ、ぁっ、はぁっ……」

 お互いを擦り付けると、先程の甘い快感に包まれ腰が止まらなくなってしまう。

(どうしよう。これ、すごく気持ちいい。私ばっかり気持ち良くなってたらだめなのに)

「ザシャさんも気持ちいい?」
「うん、すごくいいよ。本当にエミリーは可愛いな」

「ぁあっ……! はぁっ、ん、ザシャさんっ……っ、これ、すごく好きかもっ」
「ふふっ、素直だな。気持ち良すぎて恥ずかしさを感じなくなっちゃったのかな?」

 私はザシャの肩に手を乗せ、体を震わせながら腰を揺らし続けた。
 目からは薄っすらと涙が滲み、薄く開いた口からは甘い声が漏れてしまうが、快楽に溺れてしまっているせいかそんな事は気にならなくなっていた。

「じゃあ、エミリーが気持ち良くイけるように、ここ触ってあげるね」
「え……? ひぁあっ!! ザシャさんっ、それだめっ……、いやぁ、あああっ!!」

 ザシャは私の弱い蕾に指を押し付け、鋭い刺激を与えて来る。

「いや? これだけじゃ足りない? ふふっ、目の前に可愛いらしい飾りもあるから、ここも一緒にいじめてあげようか」

 ザシャは私の胸の突起に唇を押し付け、リップ音を響かせながら激しく舐め始めた。

「ぁああっ! 同時はだめっ! やぁっ、ザシャさん、おねがっ……ぁあっ!」
「本当にエミリーはどこも敏感過ぎて可愛いな。腰が止まってるよ。ちゃんと動いてね」

「んぅ、……はぁっ、だめっ! もう、……っ、ぁああああっ!!」

 私はそのまま達してしまった。

 ぐったりして後ろに倒れそうになると、そのままザシャに抱きかかえられた。

「エミリー大丈夫? 少し意地悪し過ぎたかな」
「はぁっ、はぁっ……」

 私はザシャに抱きしめられながら、粗い呼吸を肩を揺らして整えていた。
 ザシャに抱きしめられていると温かくて、とても気持ちが良くてずっとこうしていたくなる。
 私はぎゅっとザシャを抱きしめ返した。

(私、ザシャさんに抱きしめられる好きかも)

「ふふっ、どうしたの? 今度は甘えたいの?」
「ザシャさん温かいなって」

「エミリーが眠るまで、添い寝してあげるよ。今日は一緒には寝てあげられないけど、明日は一緒に寝ようか」
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