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11.婚約者候補
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「も、申し訳ありません。やっぱり私には荷が重すぎます」
私は短時間で必死に色々考えてみたが、どう考えても自分には無理だと判断した。
とてもおいしい話だとは思う。
だけど安易に決断をして良い部類の話では無いと思った。
例え仮の婚約者候補だからと言っても、何も知らない周囲からしてみれば面白くはないだろう。
こんなど田舎の、しかも貧乏男爵家の娘が選ばれるなんて納得出来ないのは当然の事だ。
(それにザシャさんっていい人そうだし、これ以上迷惑はかけられない)
「私の婚約者候補になるのは、嫌か?」
「い、嫌っていうか無理です! 私、本当に名ばかりの貴族で。普通の貴族の様な生活を送っているわけじゃないんです。普段はパン屋で仕事しながら冒険者をこっそりやってる様な人間です。平民並みな生活をしているんです。だからそんな私が上手く立ち回れるはずがありません! 絶対にザシャ様に迷惑かけてしまうと思いますっ!」
目を伏せる様に悲しそうな姿を見せるザシャを見て、私は慌てて言い返した。
私が必死になって話していると、ザシャは顔を上げて小さく笑った。
「私の方からお願いしているんだ。エミリーはそんなことは気にする必要はないよ。なるべくエミリーには負担をかけない様、こちらからも協力する。だから頼めないだろうか」
「……っ、で、でも……」
ザシャは真直ぐに私の瞳を見つめていた。
その瞳からは真剣さを感じ取れて、私は狼狽えてしまう。
「迷っているなら試してみないか? 一度決まれば途中で止めることは出来ないけど、エミリーにとっては悪い話じゃないと思うし、私も助かる。それに、あくまで候補の一人に過ぎない」
「他に候補者がいるなら私は要らなくないですか?」
私が不思議そうに答えるとザシャは苦笑した。
「既に決まってる候補者は二人いる。恐らくこのどちらかから選ばれるのは間違い無いだろうな。だけどエミリーが候補に加われば、決まるまでの期間は多少なりとも伸びるはずだ」
「私は出来る限り時間を引き延ばす為の存在ってことなんですね」
自分に与えられた役割が分かると、少しだけ肩の荷が下りた様な気がした。
私はただの時間稼ぎの為の要員に過ぎない。
それに他の候補者がいるのなら、目立たないようにしていれば問題無いだろう。
「エミリー、受けてくれる気になったかな?」
「……分かりました。私でお役に立てるかどうかは分かりませんが、やらせてください」
私の言葉を聞いて、ザシャは優しく微笑み「ありがとう」と答えた。
「これから半年間、エミリーには離宮で過ごしてもらう事になるけど大丈夫?」
「すぐにですか?」
「ああ、今日からでもそうしてもらいたいと思っている。エミリーの家には、私の方から連絡しておくから、安心してくれていいよ」
「あの、家には候補者になった事情は伝えるんですか?」
「いや、この事は私達の中だけの話にしておきたい。だから正式にエミリーを候補者の一人に選んだと報告させてもらうつもりだ」
「そうですよね、周りに事情がバレたら意味無いですものね」
(皆きっと驚くだろうな。お父様なんて驚き過ぎて、ぶっ倒れそうだわ)
私は思わずそんなことを思い浮かべてしまい、苦笑していた。
「エミリー、こんな話をしたすぐ後で申し訳ないけどこの書類に署名してもらってもいいかな?」
「これは?」
ザシャはテーブルの前に一枚の紙を差し出した。
「婚約者候補に同意したというものだ。これに名前を書いた時点で、事実上エミリーは私の婚約者候補の一人になったと言う事になる。もし既に決まっている婚約者がいた場合は白紙に戻して貰い、私の婚約者に選ばれた場合は速やかに従ってもらう事になる」
「わかりました。契約書ってことですね」
私はペンを手に取ると署名欄に名前を書いた。
これを書いてしまえは、もう止めることは出来なくなってしまうが、こんなチャンスはもう二度と無いだろう。
私にとっては得になることが多すぎる。
ザシャが納得しているのなら、断る理由が無かった。
私はこれで家が持ち直せると思うと嬉しくなり、僅かに表情が和らいでいった。
「そうだね。エミリー、本当にありがとう。エミリーの住居になる場所は今手配しているから、準備出来るまで暫く待っていてね」
「ありがとうございます。あの、他の二人の候補者ってどんな方か聞いてもいいですか?」
私が問いかけるとザシャは「いいよ」と言って教えてくれた。
「一人は本来私の婚約者になるはずだった女性で、公爵家のカトリナ・キストラ―嬢。一番の有力候補になるけど、彼女はとても気が強くて昔からどうも苦手でね」
「カトリナ……? ああっ! あの人か……」
聞き覚えのある名前だなと思い考えていると、ふっと選考会で出会った、あの嫌味を言って来た令嬢の事を思い出し苦々しい顔を浮かべた。
ザシャの態度を見ている限り、あまりカトリナに対しては好意を持ってなさそうに見える。
カトリナには悪いけど、私はザシャに同情した。
「その顔だと、エミリーも知っている様だね」
「……まあ、少し」
(あの偉そうな人か。なんて言っていいかわからないけど、ザシャさん、お気の毒さま……)
なんとも微妙な空気が流れた所で、ザシャは続けた。
「もう一人は、私の元婚約者だったエリーザの妹であるユリア・ノイマン嬢」
「え? ユリアさん?」
私はその名前を聞いて再び驚いてしまった。
「エミリーはユリア嬢の事も知っているのか」
「いえ、知っているというか選考会の時に少し話した程度ですが。元婚約者さんの妹だったんですね」
そういえばカトリナと揉めている時に、そんなことを言っていた事を思い出した。
ユリアはザシャの事が好きそうだったし、性格も大人しそうで初対面の私にも気遣ってくれる様な優しい令嬢だった。
(元婚約者の妹っていうのが少し引っかかるけど、私は断然ユリアさんを推しかな)
「私が食べ過ぎていたらすごく心配してくれて、とても優しい方っていう印象でした」
「ふふっ、美味しい物いっぱい食べられたんだね。良かったよ」
私がユリアを推すような発言をしようと思っていたら、何故か笑われてしまった。
「そのために来たのでっ、って笑い過ぎです!」
「やっぱりエミリーは面白いな。だけど、ここに居る間は食べたいものがあれば何でも用意できると思うから、遠慮なく言ってね」
私がムッとしながら困った様に言うと、ザシャは口では「ごめん」と謝って来たけど、まだどこか笑っている様に見えた。
「ほ、本当ですか!?」
「本当だよ。エミリー、そんなに目を輝かせて言わないで」
ザシャは口元を手で押さえ必死に笑いを堪えている様に見えた。
そんな話をしていると、トントンと部屋をノックする音が聞こえた。
「ザシャ様、宜しいでしょうか」
「ああ、アイロスか。入ってくれ」
ザシャが答えると、扉が開きアイロスが部屋の中へと入って来た。
私は自然にアイロスの方に視線を向けると一瞬目が合った。
その一瞬でも睨まれた気がして、私は苦笑した。
(私、相当この人に嫌われている気がするわ)
「エミリー、アイロスの事はもう知っているよね。彼には事情を全て話してある。だからこれからエミリーの傍に付いてもらう事になった。分からない事があれば、アイロスを頼ってくれればいい。私も出来る限りエミリーの傍にいたいけど、そうも行かないからね」
「そういう事だ」
私はその話を聞いて完全に固まっていた。
アイロスは私を見下ろしながら、一言だけそう告げた。
「あの、どうせなら同性の方がいいんですが」
「ごめんね、エミリー。特殊な事情があるから、何かあった時に直ぐに対応する為には彼が適任だと思うんだ。彼は少し不愛想な所もあるけど、ここの事は良く分かっているし、何より信頼出来る」
「そ、そんな……」
私が泣きそうな顔でザシャに訴え掛けようとするも、ザシャは「大丈夫だよ」と困った顔をしていた。
「あまりザシャ様を困らせるな。これは決定事項だ。諦めろ」
「……っ!!」
アイロスは面倒くさそうに、冷たい視線を私に向けていた。
私は短時間で必死に色々考えてみたが、どう考えても自分には無理だと判断した。
とてもおいしい話だとは思う。
だけど安易に決断をして良い部類の話では無いと思った。
例え仮の婚約者候補だからと言っても、何も知らない周囲からしてみれば面白くはないだろう。
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目を伏せる様に悲しそうな姿を見せるザシャを見て、私は慌てて言い返した。
私が必死になって話していると、ザシャは顔を上げて小さく笑った。
「私の方からお願いしているんだ。エミリーはそんなことは気にする必要はないよ。なるべくエミリーには負担をかけない様、こちらからも協力する。だから頼めないだろうか」
「……っ、で、でも……」
ザシャは真直ぐに私の瞳を見つめていた。
その瞳からは真剣さを感じ取れて、私は狼狽えてしまう。
「迷っているなら試してみないか? 一度決まれば途中で止めることは出来ないけど、エミリーにとっては悪い話じゃないと思うし、私も助かる。それに、あくまで候補の一人に過ぎない」
「他に候補者がいるなら私は要らなくないですか?」
私が不思議そうに答えるとザシャは苦笑した。
「既に決まってる候補者は二人いる。恐らくこのどちらかから選ばれるのは間違い無いだろうな。だけどエミリーが候補に加われば、決まるまでの期間は多少なりとも伸びるはずだ」
「私は出来る限り時間を引き延ばす為の存在ってことなんですね」
自分に与えられた役割が分かると、少しだけ肩の荷が下りた様な気がした。
私はただの時間稼ぎの為の要員に過ぎない。
それに他の候補者がいるのなら、目立たないようにしていれば問題無いだろう。
「エミリー、受けてくれる気になったかな?」
「……分かりました。私でお役に立てるかどうかは分かりませんが、やらせてください」
私の言葉を聞いて、ザシャは優しく微笑み「ありがとう」と答えた。
「これから半年間、エミリーには離宮で過ごしてもらう事になるけど大丈夫?」
「すぐにですか?」
「ああ、今日からでもそうしてもらいたいと思っている。エミリーの家には、私の方から連絡しておくから、安心してくれていいよ」
「あの、家には候補者になった事情は伝えるんですか?」
「いや、この事は私達の中だけの話にしておきたい。だから正式にエミリーを候補者の一人に選んだと報告させてもらうつもりだ」
「そうですよね、周りに事情がバレたら意味無いですものね」
(皆きっと驚くだろうな。お父様なんて驚き過ぎて、ぶっ倒れそうだわ)
私は思わずそんなことを思い浮かべてしまい、苦笑していた。
「エミリー、こんな話をしたすぐ後で申し訳ないけどこの書類に署名してもらってもいいかな?」
「これは?」
ザシャはテーブルの前に一枚の紙を差し出した。
「婚約者候補に同意したというものだ。これに名前を書いた時点で、事実上エミリーは私の婚約者候補の一人になったと言う事になる。もし既に決まっている婚約者がいた場合は白紙に戻して貰い、私の婚約者に選ばれた場合は速やかに従ってもらう事になる」
「わかりました。契約書ってことですね」
私はペンを手に取ると署名欄に名前を書いた。
これを書いてしまえは、もう止めることは出来なくなってしまうが、こんなチャンスはもう二度と無いだろう。
私にとっては得になることが多すぎる。
ザシャが納得しているのなら、断る理由が無かった。
私はこれで家が持ち直せると思うと嬉しくなり、僅かに表情が和らいでいった。
「そうだね。エミリー、本当にありがとう。エミリーの住居になる場所は今手配しているから、準備出来るまで暫く待っていてね」
「ありがとうございます。あの、他の二人の候補者ってどんな方か聞いてもいいですか?」
私が問いかけるとザシャは「いいよ」と言って教えてくれた。
「一人は本来私の婚約者になるはずだった女性で、公爵家のカトリナ・キストラ―嬢。一番の有力候補になるけど、彼女はとても気が強くて昔からどうも苦手でね」
「カトリナ……? ああっ! あの人か……」
聞き覚えのある名前だなと思い考えていると、ふっと選考会で出会った、あの嫌味を言って来た令嬢の事を思い出し苦々しい顔を浮かべた。
ザシャの態度を見ている限り、あまりカトリナに対しては好意を持ってなさそうに見える。
カトリナには悪いけど、私はザシャに同情した。
「その顔だと、エミリーも知っている様だね」
「……まあ、少し」
(あの偉そうな人か。なんて言っていいかわからないけど、ザシャさん、お気の毒さま……)
なんとも微妙な空気が流れた所で、ザシャは続けた。
「もう一人は、私の元婚約者だったエリーザの妹であるユリア・ノイマン嬢」
「え? ユリアさん?」
私はその名前を聞いて再び驚いてしまった。
「エミリーはユリア嬢の事も知っているのか」
「いえ、知っているというか選考会の時に少し話した程度ですが。元婚約者さんの妹だったんですね」
そういえばカトリナと揉めている時に、そんなことを言っていた事を思い出した。
ユリアはザシャの事が好きそうだったし、性格も大人しそうで初対面の私にも気遣ってくれる様な優しい令嬢だった。
(元婚約者の妹っていうのが少し引っかかるけど、私は断然ユリアさんを推しかな)
「私が食べ過ぎていたらすごく心配してくれて、とても優しい方っていう印象でした」
「ふふっ、美味しい物いっぱい食べられたんだね。良かったよ」
私がユリアを推すような発言をしようと思っていたら、何故か笑われてしまった。
「そのために来たのでっ、って笑い過ぎです!」
「やっぱりエミリーは面白いな。だけど、ここに居る間は食べたいものがあれば何でも用意できると思うから、遠慮なく言ってね」
私がムッとしながら困った様に言うと、ザシャは口では「ごめん」と謝って来たけど、まだどこか笑っている様に見えた。
「ほ、本当ですか!?」
「本当だよ。エミリー、そんなに目を輝かせて言わないで」
ザシャは口元を手で押さえ必死に笑いを堪えている様に見えた。
そんな話をしていると、トントンと部屋をノックする音が聞こえた。
「ザシャ様、宜しいでしょうか」
「ああ、アイロスか。入ってくれ」
ザシャが答えると、扉が開きアイロスが部屋の中へと入って来た。
私は自然にアイロスの方に視線を向けると一瞬目が合った。
その一瞬でも睨まれた気がして、私は苦笑した。
(私、相当この人に嫌われている気がするわ)
「エミリー、アイロスの事はもう知っているよね。彼には事情を全て話してある。だからこれからエミリーの傍に付いてもらう事になった。分からない事があれば、アイロスを頼ってくれればいい。私も出来る限りエミリーの傍にいたいけど、そうも行かないからね」
「そういう事だ」
私はその話を聞いて完全に固まっていた。
アイロスは私を見下ろしながら、一言だけそう告げた。
「あの、どうせなら同性の方がいいんですが」
「ごめんね、エミリー。特殊な事情があるから、何かあった時に直ぐに対応する為には彼が適任だと思うんだ。彼は少し不愛想な所もあるけど、ここの事は良く分かっているし、何より信頼出来る」
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