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3.足止め
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私は馬車に乗り、王都を目指していた。
ガタガタと馬車に揺られながら窓を時より眺めてみる。
砂利道を走っているせいか、馬車が揺れる度に体も揺れていて、落ち着いて乗っていることが出来ない。
私が住んでるのは田舎町なので道はしっかりと整備されているわけは無く、馬車が走れる様に簡易的に道らしきものが作られているだけだった。
そして窓から覗く景色も、代り映えしない単調な田舎風景がただ続いて行くばかりだ。
馬車が激しく揺れるので眠る事も出来ないし、窓を見ても退屈な風景がどこまでも続いていてつまらない。
私は田舎暮らしなので、見慣れたこの風景に新鮮さを感じることはない。
一時間、二時間と時間だけが過ぎて行く。
これを数日の間ずっと見ているのだから、飽きてしまうのも当然な話だろう。
(本当に私が住んでいる所はど田舎なのね、あと何時間この景色を見続ければいいんだろう)
出発から五日が過ぎ、予定では今日の夜には到着するはずだ。
あと少しの辛抱だと分かっていても、数時間耐えなければならないのだと思うと、ついため息が漏れて来てしまう。
そんな時だった。
突然馬車が急停止した。
「……っ!? な、何?」
私は驚いて前にいる御者の方へと視線を向けた。
「どうされましたか?」
「盗賊だ! 何でこんな所に……」
私が聞くと御者は戸惑っている様子だった。
前方に視線を向けると、二人組の人相の悪い男が視界に入って来た。
(相手は二人……)
こんな所で盗賊に遭遇するなんて本当に運が悪いとしか言いようがないが、相手は二人だ。
二人なら私でも追い返せるかもしれない。
私は緊張感からごくりと唾を飲み込んだ。
「ここは私に任せてください」
「は? 正気か? 相手は盗賊だぞ!」
「分かっています。だけどこのまま何もしないでいても、襲われるのは変わらないですよね? 私があの二人の気を逸らせますので、その間に安全な所まで走ってください」
「あんたはどうするんだ?」
「私は少し戦います。これでも一応、冒険者をやっているので戦えますっ!」
(戦えると言っても、魔物を相手にしたことしかないけど)
私が告げると、御者は少し考えた後に「わかった」と小さく答えた。
「俺は少し離れた所で待機してるから、あいつらを巻いたらすぐ来てくれ。いつでも出れる準備をしておく」
「ありがとうございます! では、後程!」
私は挨拶を済ますと、馬車から降りた。
正直怖くてたまらない。
だけど黙ってやられる気も更々ない。
(大丈夫、きっと上手くいくわ!)
そう自分を勇気づけるように、心の中で何度も繰り返した。
***
「おいおい、なんだよガキかよ。もっと良い女が乗ってると思ったんだけどな」
私が馬車から降りると、盗賊の一人がこちらを見て残念そうな顔で言ってきた。
「失礼ね! 私はこれでも18なのよっ!」
私は不満そうにムッとした顔つきで答えると、待つことなく相手に向かって魔法を一発撃ちこんだ。
「嘘だろ、お前魔法使えるのかよ」
「今のうちに行ってくださいっ!」
私は魔法を打ち終わると、御者に向かって叫んだ。
盗賊が怯んでるうちに馬車が動き始めると、もう一人が馬車に向かおうとしていたので私は次の魔法を再び放った。
「ちっ、面倒だな」
「痛い目に遭いたく無かったら、早々に立ち去って!」
私は声を荒げて威嚇する様に叫んだ。
自分が弱弱しい態度を少しでも見せれば、不利になるのは確実だ。
ここはハッタリをかましてでも強く見せなければならない。
私は一人で相手は二人、そして私は女だ。
この時点で相当な悪手だ。
「なあ、嬢ちゃん。そんな物騒な魔法は使うのを止めて、話合いといかないか?」
「私は貴方達と話すつもりは無いわ。怪我したくないのなら、さっさっと去りなさいっ!」
私が言い放つと、二人は何やらこそこそと内緒話しを始めた。
「話し合う時間なんて、あげないわっ!」
私は再び魔法を二人に向けて打とうとすると「降参だ!」と一人が手を上げた。
「痛い思いはしたくない。悪かった、俺等の負けだ」
もう一人も同調する様にそう言った。
(もしかして、私を油断させようとしている?)
「それなら、早くここから立ち去って」
「ああ、勿論だ。なあ……」
「俺達は痛い事は嫌いだ。だからきっぱり諦めるよ」
二人は道の両側に立ち、私を中央の道へと誘導させる様な素振りを見せた。
(これって私が真ん中の道を通った瞬間、襲おうと考えてるのかも。どうしよう……)
私は確かに魔法は使えるが、初級レベルしか扱ったことが無い。
それに同時に魔法を出すことは出来ない。
私が一人に向けて魔法を放てば、もう一人に襲われる可能性は十分にある。
だからすぐに動く事は出来なかった。
「行かないのか? 道を開けてやっているのに、どうしたんだ?」
「もしかして、俺達が怖いのか?」
男の一人はニヤリと不敵な笑みを見せた。
「そ、そんなことないわっ!」
私は慌てる様に言い返した。
(どうしよう……)
私は今になって足が震えて動けなくなっていた。
声も僅かだが震えていたかもしれない。
ハッタリをかまして上手く逃げようと思っていたが、甘く見過ぎていた様だ。
そんな時だった。
背後から馬の走る音が微かに聞こえてくる。
私が振り返り奥の方に視線を向けると、馬が二頭こちらに向けて走って来た。
一つは白馬で、もう一つは黒馬の様だ。
(まさか、仲間……?)
そんなことが脳裏を過ると、私は絶望感を持った。
しかし馬に跨っている者は、見るからにこの場に居る盗賊達とは身なりが違う。
その者達は軍服の様な黒いロングコートを身に着けていた。
そして腰には剣が差してあるようだ。
騎士なのだろうか。
道の真ん中を私達が塞いでいた為、馬は私達の前で止った。
「た、助けてくださいっ!」
私は白馬に乗った男に追い切って声を掛けた。
視線が合うと、あまりの綺麗な顔に見惚れてしまう。
白馬に乗る男は、サラサラの金髪にエメラルドの様な瞳をしていた。
顔立ちはとても端麗であり、思わず見惚れてしまう程だ。
「……助けてとは?」
「こ、この人達盗賊ですっ!」
声を掛けられると私はハッと我に返り、盗賊だと告げた。
「おい! ち、違う! 俺達は道を聞いただけだ。てか、この女が先に仕掛けて来たんだ」
「そうだ! 俺達は被害者だ」
二人は慌てた声でそう言った。
私から攻撃を仕掛けたのは事実だが、襲われそうになったのだから身を守る為に必要なことをしたまでだ。
何もしなければ、今頃私達はどうなっていたか分からない。
「馬車を止めて貴方達が金品を奪おうとしたから、私はそれに応戦しようとしたまでよ。これは立派な正当防衛だわ」
私がはっきりと告げると、盗賊達は不満そうに文句を言い始めた。
「悪いが、俺達は先を急いでいる。ザシャ様、この者達は放って置きましょう」
黒馬に乗っている男は私達に冷たい視線を向けると、白馬に乗るザシャと呼ばれる者にそう言った。
髪色は黒くて綺麗な顔立ちをしているが、先程の口調から冷たい印象を感じる。
「……っ! 待ってください。私は王宮に行かなければならない用事があるんです!」
「王宮に? 何の目的で行くのか聞いてもいいかな?」
「王太子様の婚約者探しに付き合わないといけないんです。私だって本当は行きたく無かったけど断れないし。渋々行くことにしたら、こんな盗賊に絡まれて……、もう最悪です」
私はうんざりとした口調で答えた。
泣きたくなった。
なんでこんなに嫌な事ばかり続くのだろう。
こんなことになるのなら、あの時行くのを断っておけば良かったと後悔した。
「おい、お前。ザシャ様の前でそんな口の聞き方……」
「アイロス、いい。何か大変な事に巻き込まれているみたいだね。王都まで私達が送り届けるよ。私も丁度王都へ戻る途中だったからね」
ザシャと呼ばれる者は優しい口調でそう言った。
ガタガタと馬車に揺られながら窓を時より眺めてみる。
砂利道を走っているせいか、馬車が揺れる度に体も揺れていて、落ち着いて乗っていることが出来ない。
私が住んでるのは田舎町なので道はしっかりと整備されているわけは無く、馬車が走れる様に簡易的に道らしきものが作られているだけだった。
そして窓から覗く景色も、代り映えしない単調な田舎風景がただ続いて行くばかりだ。
馬車が激しく揺れるので眠る事も出来ないし、窓を見ても退屈な風景がどこまでも続いていてつまらない。
私は田舎暮らしなので、見慣れたこの風景に新鮮さを感じることはない。
一時間、二時間と時間だけが過ぎて行く。
これを数日の間ずっと見ているのだから、飽きてしまうのも当然な話だろう。
(本当に私が住んでいる所はど田舎なのね、あと何時間この景色を見続ければいいんだろう)
出発から五日が過ぎ、予定では今日の夜には到着するはずだ。
あと少しの辛抱だと分かっていても、数時間耐えなければならないのだと思うと、ついため息が漏れて来てしまう。
そんな時だった。
突然馬車が急停止した。
「……っ!? な、何?」
私は驚いて前にいる御者の方へと視線を向けた。
「どうされましたか?」
「盗賊だ! 何でこんな所に……」
私が聞くと御者は戸惑っている様子だった。
前方に視線を向けると、二人組の人相の悪い男が視界に入って来た。
(相手は二人……)
こんな所で盗賊に遭遇するなんて本当に運が悪いとしか言いようがないが、相手は二人だ。
二人なら私でも追い返せるかもしれない。
私は緊張感からごくりと唾を飲み込んだ。
「ここは私に任せてください」
「は? 正気か? 相手は盗賊だぞ!」
「分かっています。だけどこのまま何もしないでいても、襲われるのは変わらないですよね? 私があの二人の気を逸らせますので、その間に安全な所まで走ってください」
「あんたはどうするんだ?」
「私は少し戦います。これでも一応、冒険者をやっているので戦えますっ!」
(戦えると言っても、魔物を相手にしたことしかないけど)
私が告げると、御者は少し考えた後に「わかった」と小さく答えた。
「俺は少し離れた所で待機してるから、あいつらを巻いたらすぐ来てくれ。いつでも出れる準備をしておく」
「ありがとうございます! では、後程!」
私は挨拶を済ますと、馬車から降りた。
正直怖くてたまらない。
だけど黙ってやられる気も更々ない。
(大丈夫、きっと上手くいくわ!)
そう自分を勇気づけるように、心の中で何度も繰り返した。
***
「おいおい、なんだよガキかよ。もっと良い女が乗ってると思ったんだけどな」
私が馬車から降りると、盗賊の一人がこちらを見て残念そうな顔で言ってきた。
「失礼ね! 私はこれでも18なのよっ!」
私は不満そうにムッとした顔つきで答えると、待つことなく相手に向かって魔法を一発撃ちこんだ。
「嘘だろ、お前魔法使えるのかよ」
「今のうちに行ってくださいっ!」
私は魔法を打ち終わると、御者に向かって叫んだ。
盗賊が怯んでるうちに馬車が動き始めると、もう一人が馬車に向かおうとしていたので私は次の魔法を再び放った。
「ちっ、面倒だな」
「痛い目に遭いたく無かったら、早々に立ち去って!」
私は声を荒げて威嚇する様に叫んだ。
自分が弱弱しい態度を少しでも見せれば、不利になるのは確実だ。
ここはハッタリをかましてでも強く見せなければならない。
私は一人で相手は二人、そして私は女だ。
この時点で相当な悪手だ。
「なあ、嬢ちゃん。そんな物騒な魔法は使うのを止めて、話合いといかないか?」
「私は貴方達と話すつもりは無いわ。怪我したくないのなら、さっさっと去りなさいっ!」
私が言い放つと、二人は何やらこそこそと内緒話しを始めた。
「話し合う時間なんて、あげないわっ!」
私は再び魔法を二人に向けて打とうとすると「降参だ!」と一人が手を上げた。
「痛い思いはしたくない。悪かった、俺等の負けだ」
もう一人も同調する様にそう言った。
(もしかして、私を油断させようとしている?)
「それなら、早くここから立ち去って」
「ああ、勿論だ。なあ……」
「俺達は痛い事は嫌いだ。だからきっぱり諦めるよ」
二人は道の両側に立ち、私を中央の道へと誘導させる様な素振りを見せた。
(これって私が真ん中の道を通った瞬間、襲おうと考えてるのかも。どうしよう……)
私は確かに魔法は使えるが、初級レベルしか扱ったことが無い。
それに同時に魔法を出すことは出来ない。
私が一人に向けて魔法を放てば、もう一人に襲われる可能性は十分にある。
だからすぐに動く事は出来なかった。
「行かないのか? 道を開けてやっているのに、どうしたんだ?」
「もしかして、俺達が怖いのか?」
男の一人はニヤリと不敵な笑みを見せた。
「そ、そんなことないわっ!」
私は慌てる様に言い返した。
(どうしよう……)
私は今になって足が震えて動けなくなっていた。
声も僅かだが震えていたかもしれない。
ハッタリをかまして上手く逃げようと思っていたが、甘く見過ぎていた様だ。
そんな時だった。
背後から馬の走る音が微かに聞こえてくる。
私が振り返り奥の方に視線を向けると、馬が二頭こちらに向けて走って来た。
一つは白馬で、もう一つは黒馬の様だ。
(まさか、仲間……?)
そんなことが脳裏を過ると、私は絶望感を持った。
しかし馬に跨っている者は、見るからにこの場に居る盗賊達とは身なりが違う。
その者達は軍服の様な黒いロングコートを身に着けていた。
そして腰には剣が差してあるようだ。
騎士なのだろうか。
道の真ん中を私達が塞いでいた為、馬は私達の前で止った。
「た、助けてくださいっ!」
私は白馬に乗った男に追い切って声を掛けた。
視線が合うと、あまりの綺麗な顔に見惚れてしまう。
白馬に乗る男は、サラサラの金髪にエメラルドの様な瞳をしていた。
顔立ちはとても端麗であり、思わず見惚れてしまう程だ。
「……助けてとは?」
「こ、この人達盗賊ですっ!」
声を掛けられると私はハッと我に返り、盗賊だと告げた。
「おい! ち、違う! 俺達は道を聞いただけだ。てか、この女が先に仕掛けて来たんだ」
「そうだ! 俺達は被害者だ」
二人は慌てた声でそう言った。
私から攻撃を仕掛けたのは事実だが、襲われそうになったのだから身を守る為に必要なことをしたまでだ。
何もしなければ、今頃私達はどうなっていたか分からない。
「馬車を止めて貴方達が金品を奪おうとしたから、私はそれに応戦しようとしたまでよ。これは立派な正当防衛だわ」
私がはっきりと告げると、盗賊達は不満そうに文句を言い始めた。
「悪いが、俺達は先を急いでいる。ザシャ様、この者達は放って置きましょう」
黒馬に乗っている男は私達に冷たい視線を向けると、白馬に乗るザシャと呼ばれる者にそう言った。
髪色は黒くて綺麗な顔立ちをしているが、先程の口調から冷たい印象を感じる。
「……っ! 待ってください。私は王宮に行かなければならない用事があるんです!」
「王宮に? 何の目的で行くのか聞いてもいいかな?」
「王太子様の婚約者探しに付き合わないといけないんです。私だって本当は行きたく無かったけど断れないし。渋々行くことにしたら、こんな盗賊に絡まれて……、もう最悪です」
私はうんざりとした口調で答えた。
泣きたくなった。
なんでこんなに嫌な事ばかり続くのだろう。
こんなことになるのなら、あの時行くのを断っておけば良かったと後悔した。
「おい、お前。ザシャ様の前でそんな口の聞き方……」
「アイロス、いい。何か大変な事に巻き込まれているみたいだね。王都まで私達が送り届けるよ。私も丁度王都へ戻る途中だったからね」
ザシャと呼ばれる者は優しい口調でそう言った。
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