25 / 41
25.予期せぬ遭遇
しおりを挟む
買取窓口に行くと既に解体は終わっていて、手数料を差し引いた分の金貨を受け取った。
ウルフの毛皮は需要があるため、良い値段で買い取ってくれる。
他にも肉や牙など使える部位が多いので、資金稼ぎにはもってこいの魔物のようだ。
たった一日で、しかもあの短時間で金貨五枚を手に入れてしまった。
私が一人で狩りをした頃は、頑張っても精々銀貨三枚がやっとだった。
そう思うと、はやりユーリの実力は本物なんだと改めて感じた。
「魔石は買取には回さなかったようだけど、良かったのか?」
「う、うん……。あれはちょっと取っておこうかなって思ってて」
魔石というのは、強い魔物の個体から出てくる特別な石のこと。
宝石のようにキラキラと輝いていて、属性によって色も違うようだ。
そしてその魔石を加工するとマテリアというものが作れる。
マテリアと言うのは武器などに付与するためのものなのだが、これを付けることで戦力を簡単に上げることが出来る。
便利ではあるが高価なものなので、当然一般人は簡単に手にすることなど出来ない品物だ。
(実はこれも錬金術で加工出来るみたいなんだよね……)
まだ作った事はないが、錬金術のレシピ本にはマテリアの合成も載っていた。
私の知識では薬を調合するイメージが強かったが、意外と作れるものは多いようだ。
この世界では魔石自体が貴重とされていて、高値で買い取ってくれると言うことは知っている。
だから、本当に資金が尽きた時の保険として残してある。
加工しない状態で保存しているのは、薬の時と同じ理由だ。
「一つの個体から複数の魔石が出てくるなんて初めてだ。しかも狩ったウルフ全てそうだなんて驚きだな。低級魔物だと、かなりの低確率だと聞いていたが……」
「そ、そうですね。私達すごく運が良かったのかも! 受付の人も言っていたけど、最近魔物が凶暴化していることが原因なのかもしれないですね」
「何らかの原因で、特殊な進化を迎えた個体か」
「はい……」
一匹の魔物から魔石が二個落ちたのは、上に上げた理由では無く、単に私がドロップ率二倍を使っていたからだ。
確率が上がるというよりは、個数が二倍になる。
元々何も持たない魔物から魔石が落ちることはないため、今回全ての魔物から出てきたことには正直私も驚いている。
いつかこのこともユーリには打ち明けようと思っているが、さすがにこんな場所では話せない。
悪いとは思ったが、今は適当に話を合わせることにした。
「その理由は強ち間違いではないかもしれないな。そうだとしても運が良かったな」
「はいっ、これで当分お金には困りません!」
「そんなに金に困っていたのか? セラはバルムート側からいくら受け取ったんだ?」
私が嬉しそうに答えると、ユーリは不思議そうに問いかけて来た。
「えっと、金貨二十枚だったかな」
「は……?」
おおよそだが、私の世界でいう二十万円程度の金額だ。
当然私がいた現代と、この世界とでは物価は違う。
平民として質素な生活を送れば、半年はギリギリ暮らせるといったところだろうか。
「たった金貨二十枚か。本当にふざけているな」
「あ、はは……、だけど貰えただけ有り難いです。無一文で追い出されていたら、私は今頃どうなっていたことか……」
「そこは酷い国だと罵ってもいいんだぞ。お前に非は何もないのだからな」
「勿論、嫌なことをされたとは思っています。当然です! だけど、私がいくら責めたって相手には何のダメージも与えられない。結局は私が嫌な思いをするだけになるので、気にしないことにしました」
私がきっぱりと答えるとユーリは「たしかにな」と納得したように呟いた。
「お前は強いんだな。そういう前向きなところも、きっとセラの魅力なんだろうな」
「そうしないとこの世界ではやっていけないと思ったからで……」
そんな風に言って貰えると、少し照れてしまう。
私がしてきたことは間違っていなかったのだと、証明されているような気がして少し嬉しかった。
今までの私はいつも友達の傍にくっついているだけで、進んで考えることも無く、誰かが決めてくれたことに従い動いてきた。
こんなことが起きなければ、何の疑問も持たないままそんな風に生きていたのだと思う。
だけど突然異世界に飛ばされて、私はひとりぼっちになってしまった。
最初は心細くて怖くて、全てに絶望した。
全く知らない世界に、友人なんて存在も一人もいない。
頼れる存在がないのなら、自分で考えて動くしか道はない。
一人で生きていくためには考えることは必要ではあるが、今までしてこなかった故に、それが少し面白くも感じていた。
私はこの生活を送る中で、一皮剥けて自立出来たのだと思う。
そんな風に思うと、この世界に来たことも何か意味があったのかなと思えてくる。
(それに、ユーリにも出会えたし。悪いことだけじゃない……)
「セラは、この世界で生きていくことを受け入れたのか」
「はい……」
「やはりお前は強い心を持っているのだな。きっとこれから先は、良いことだって沢山待っているはずだ」
「良いこと、か。そうだったらいいな……」
「安心しろ。それは私が保証する」
「え?」
ユーリは優しい顔で私のことを見つめていた。
今は碧いキラキラとした色ではないけど、茶色い瞳を覗き込んでいると目を奪われてしまう。
そして私の鼓動はドクドクと鳴り始める。
しかし、そんな時だった。
ざわざわとギルド内が騒がしくなっていることに気付き、私は皆が視線を向ける方に目をやった。
すると信じられない姿が視界に映り込んで来て、息を呑んだ。
(なん、で……)
視線の先には、聖職者が着るような高貴な白いローブに身を包んだカレンの姿があった。
そして直ぐ隣には目を惹く赤い髪の男。
理不尽な理由で、私を王宮から追放した者達が今目の前にいる。
『あれって、第二王子のクリストフ殿下じゃないのか?』
『ああ……、それに後ろにいる者達も、身なりからして貴族だよな。どこかの騎士様か? だけど何だってこんなところに……』
そんな噂が周囲から聞こえてくる。
私は視線を奥に向けたまま、耳に入ってくる噂話を聞き流すようにぼーっと突っ立っていた。
(なんでここに……)
「なんでここに……」
「……え?」
私の心の声と同じ言葉が隣から響いてきて、思わず顔を上げた。
するとユーリは目を細め警戒するように奥の方を眺めている。
彼の視線の先には先程私が見ていた者達の姿があるが、どちらかと言うとその後ろにいる騎士風の金髪の男と、黒髪の人間に向けられているように思えた。
「セラ、とりあえずここから出るぞ」
「は、はい」
ユーリは私の手を掴むと、気付かれないように静かに扉の方へと移動し建物から出た。
***
ギルドを出た後は、商店が並ぶ方向とは真逆の道へ進んで行く。
彼よりも歩幅が短い私は、少し小走りになってしまう。
ユーリは後ろを振り返ること無く、宿泊している建物の方へと進んでいく。
まるで逃げるかのように。
「ユーリ、どうしたの……?」
「悪い。今見つかるわけにはいかないんだ。後で事情は話すから」
「……わかりました」
「すまない」
ユーリは短く答えると、その後は何も喋らないまま宿泊地へと歩いた。
正直なところ、私もあの場であの者達と鉢合わせたくはなかった。
だから私にとっても都合がいい。
ウルフの毛皮は需要があるため、良い値段で買い取ってくれる。
他にも肉や牙など使える部位が多いので、資金稼ぎにはもってこいの魔物のようだ。
たった一日で、しかもあの短時間で金貨五枚を手に入れてしまった。
私が一人で狩りをした頃は、頑張っても精々銀貨三枚がやっとだった。
そう思うと、はやりユーリの実力は本物なんだと改めて感じた。
「魔石は買取には回さなかったようだけど、良かったのか?」
「う、うん……。あれはちょっと取っておこうかなって思ってて」
魔石というのは、強い魔物の個体から出てくる特別な石のこと。
宝石のようにキラキラと輝いていて、属性によって色も違うようだ。
そしてその魔石を加工するとマテリアというものが作れる。
マテリアと言うのは武器などに付与するためのものなのだが、これを付けることで戦力を簡単に上げることが出来る。
便利ではあるが高価なものなので、当然一般人は簡単に手にすることなど出来ない品物だ。
(実はこれも錬金術で加工出来るみたいなんだよね……)
まだ作った事はないが、錬金術のレシピ本にはマテリアの合成も載っていた。
私の知識では薬を調合するイメージが強かったが、意外と作れるものは多いようだ。
この世界では魔石自体が貴重とされていて、高値で買い取ってくれると言うことは知っている。
だから、本当に資金が尽きた時の保険として残してある。
加工しない状態で保存しているのは、薬の時と同じ理由だ。
「一つの個体から複数の魔石が出てくるなんて初めてだ。しかも狩ったウルフ全てそうだなんて驚きだな。低級魔物だと、かなりの低確率だと聞いていたが……」
「そ、そうですね。私達すごく運が良かったのかも! 受付の人も言っていたけど、最近魔物が凶暴化していることが原因なのかもしれないですね」
「何らかの原因で、特殊な進化を迎えた個体か」
「はい……」
一匹の魔物から魔石が二個落ちたのは、上に上げた理由では無く、単に私がドロップ率二倍を使っていたからだ。
確率が上がるというよりは、個数が二倍になる。
元々何も持たない魔物から魔石が落ちることはないため、今回全ての魔物から出てきたことには正直私も驚いている。
いつかこのこともユーリには打ち明けようと思っているが、さすがにこんな場所では話せない。
悪いとは思ったが、今は適当に話を合わせることにした。
「その理由は強ち間違いではないかもしれないな。そうだとしても運が良かったな」
「はいっ、これで当分お金には困りません!」
「そんなに金に困っていたのか? セラはバルムート側からいくら受け取ったんだ?」
私が嬉しそうに答えると、ユーリは不思議そうに問いかけて来た。
「えっと、金貨二十枚だったかな」
「は……?」
おおよそだが、私の世界でいう二十万円程度の金額だ。
当然私がいた現代と、この世界とでは物価は違う。
平民として質素な生活を送れば、半年はギリギリ暮らせるといったところだろうか。
「たった金貨二十枚か。本当にふざけているな」
「あ、はは……、だけど貰えただけ有り難いです。無一文で追い出されていたら、私は今頃どうなっていたことか……」
「そこは酷い国だと罵ってもいいんだぞ。お前に非は何もないのだからな」
「勿論、嫌なことをされたとは思っています。当然です! だけど、私がいくら責めたって相手には何のダメージも与えられない。結局は私が嫌な思いをするだけになるので、気にしないことにしました」
私がきっぱりと答えるとユーリは「たしかにな」と納得したように呟いた。
「お前は強いんだな。そういう前向きなところも、きっとセラの魅力なんだろうな」
「そうしないとこの世界ではやっていけないと思ったからで……」
そんな風に言って貰えると、少し照れてしまう。
私がしてきたことは間違っていなかったのだと、証明されているような気がして少し嬉しかった。
今までの私はいつも友達の傍にくっついているだけで、進んで考えることも無く、誰かが決めてくれたことに従い動いてきた。
こんなことが起きなければ、何の疑問も持たないままそんな風に生きていたのだと思う。
だけど突然異世界に飛ばされて、私はひとりぼっちになってしまった。
最初は心細くて怖くて、全てに絶望した。
全く知らない世界に、友人なんて存在も一人もいない。
頼れる存在がないのなら、自分で考えて動くしか道はない。
一人で生きていくためには考えることは必要ではあるが、今までしてこなかった故に、それが少し面白くも感じていた。
私はこの生活を送る中で、一皮剥けて自立出来たのだと思う。
そんな風に思うと、この世界に来たことも何か意味があったのかなと思えてくる。
(それに、ユーリにも出会えたし。悪いことだけじゃない……)
「セラは、この世界で生きていくことを受け入れたのか」
「はい……」
「やはりお前は強い心を持っているのだな。きっとこれから先は、良いことだって沢山待っているはずだ」
「良いこと、か。そうだったらいいな……」
「安心しろ。それは私が保証する」
「え?」
ユーリは優しい顔で私のことを見つめていた。
今は碧いキラキラとした色ではないけど、茶色い瞳を覗き込んでいると目を奪われてしまう。
そして私の鼓動はドクドクと鳴り始める。
しかし、そんな時だった。
ざわざわとギルド内が騒がしくなっていることに気付き、私は皆が視線を向ける方に目をやった。
すると信じられない姿が視界に映り込んで来て、息を呑んだ。
(なん、で……)
視線の先には、聖職者が着るような高貴な白いローブに身を包んだカレンの姿があった。
そして直ぐ隣には目を惹く赤い髪の男。
理不尽な理由で、私を王宮から追放した者達が今目の前にいる。
『あれって、第二王子のクリストフ殿下じゃないのか?』
『ああ……、それに後ろにいる者達も、身なりからして貴族だよな。どこかの騎士様か? だけど何だってこんなところに……』
そんな噂が周囲から聞こえてくる。
私は視線を奥に向けたまま、耳に入ってくる噂話を聞き流すようにぼーっと突っ立っていた。
(なんでここに……)
「なんでここに……」
「……え?」
私の心の声と同じ言葉が隣から響いてきて、思わず顔を上げた。
するとユーリは目を細め警戒するように奥の方を眺めている。
彼の視線の先には先程私が見ていた者達の姿があるが、どちらかと言うとその後ろにいる騎士風の金髪の男と、黒髪の人間に向けられているように思えた。
「セラ、とりあえずここから出るぞ」
「は、はい」
ユーリは私の手を掴むと、気付かれないように静かに扉の方へと移動し建物から出た。
***
ギルドを出た後は、商店が並ぶ方向とは真逆の道へ進んで行く。
彼よりも歩幅が短い私は、少し小走りになってしまう。
ユーリは後ろを振り返ること無く、宿泊している建物の方へと進んでいく。
まるで逃げるかのように。
「ユーリ、どうしたの……?」
「悪い。今見つかるわけにはいかないんだ。後で事情は話すから」
「……わかりました」
「すまない」
ユーリは短く答えると、その後は何も喋らないまま宿泊地へと歩いた。
正直なところ、私もあの場であの者達と鉢合わせたくはなかった。
だから私にとっても都合がいい。
1
お気に入りに追加
1,201
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる