194 / 212
第二章 簒奪篇 Fräulein Warlord shall not forgive a virgin road.
第56話 彼女はまだ罪に気づかない
しおりを挟む
逆にルイカは人生最大のピンチを迎えていた。女の子を助けに来たはずなのに、逆に自分が罠にかかっている。こんな間抜けな展開にルイカは屈辱を感じていた。
「ごめんあそばせ!突然ですが募金にご協力いただけませんかですの!募金していただいたお金は様々な福祉活動の資金となりますの!ジョゼーファ二重女王記念福祉財団への寄付をお願いいたしますの!」
声のする方へ振り向くと、そこには灰色がかった銀髪の少女がいた。
「ジョゼーファさん…?にしては小さいね」
ソファ席の目の前にジョゼーファそっくりの幼い少女がいた。よく見ると瞳の色は青い。
「ジョゼーファ姉さまはわたくしのお姉さまですの!わたくしはベアトリス・アイガイオンですの!お姉さまのお手伝いのために募金活動のお手伝いをしていますの!」
まだまだつたないお嬢様言葉で、自己紹介するミニジョゼーファことベアトリスに可愛らしさを感じた。周りの席にもベアトリスと同じくらいの年頃の子供たちが募金をたかっているのが見えた。どうやらパーティーのチャリティーイベントの一環のようだ。
「へえ。可愛いね。偉いね。わかった。お兄さんが協力してあげるよ」
ルイカはベアトリスの頭を撫でながら、財布を取り出し、中から帝国が発行する金貨を何枚かだして募金箱に突っ込んだ。
「帝国園の金貨ですか!?ありがとうございますですの!お礼にあなたには一番大きなピンバッチを差し上げますですの!」
ベアトリスはカバンから大きなピンバッチを取り出した。そしてルイカの膝の上に腰掛ける。学生服の胸元にアイガイオン家の紋章がついたピンバッチをつけてやった。
「とてもお似合いですわ!」
「ありがとうベアトリスちゃん」
「お名前をお聞かせください!高額の募金をしてくださった方は叙勲の対象となりますのです!お父様陛下から勲章が貰えるのですの!慈悲深き騎士様!お名前を!」
「僕は名乗る程の者じゃないよ」
「そんな…。わたくしはあなたさまからお名前をお聞きすることもできないのですか…」
ベアトリスは悲しそうに俯く。それを見てルイカは少し焦ってしまい。
「カンナギ・ルイカだ。よろしくねベアトリスちゃん」
「カンナギ・ルイカ様ですね!ありがとうございますですの!」
ベアトリスはバックからノートを取り出して、『か ん な き る い か』とひらがなで名前を書きとった。点々を書き忘れているし、なんなら変に隙間が空いているのも可愛らしかった。
「カンナギ・ルイカ様。うふふ。これできっとお姉さまはわたくしを一番褒めてくれますの!」
「どういたしまして」
ベアトリスは子供らしい無邪気な笑みを浮かべてルイカにじゃれている。だがそこへとても冷たい声が降ってくる。
「ベアトリス殿下。すぐに他の人の所へ行って金を回収してくるのがよろしいかと存じます。あなたの仕事はお金をより多く集めることです。王族のブランドと威光を効率よく使うのがあなたの仕事です。一所に留まるのは甚だ不効率と言わざるを得ません。すぐに新しい人の所へ行くべきです」
ラフォルグ中尉がベアトリスのことを酷く冷たい目で見降ろしていた。ルイカのような歴戦の戦士であってさえ恐怖を覚えるような眼差し。よく耳を澄ますと、あの女狐姫はやっぱり色目を使ってくるのか、とぼそぼそと呟いているのが聞こえた。
「ふえ?お姉さまの方はわたくしに何か御用ですの?」
ベアトリスがかけられた声の主であるラフォルグ中尉の方へ顔を向けようとする。
「おっと!ベアトリスちゃん!そろそろお兄ちゃんはこのお姉ちゃんとイチャイチャしたいんだ!ここから先は大人の時間だ!お子様は見ちゃダメー。あはは」
ルイカはふざけるふりをしながら、ベアトリスの目を手で塞ぐ。
「あらやだ!まっくら!ねえ大人のイチャイチャってどんなことするんですの!?大人の時間で殿方とレディは何をしてるんですの!?教えてくださいまし!」
ベアトリスは目を塞がれながらも、この悪ふざけを楽しんでいた。良かったとルイカはほっと息を吐く。もしも今目の前のラフォルグ中尉の目を見たら、子供にはトラウマになりかねないほどの恐怖を植え付けかねない。
「ラフォルグ中尉。募金イベントが始まったってことはそろそろパレードの時間です」
このラフォルグ中尉の豹変を見逃せなかったのだろう、ファビオが助け舟を出す。その隙にルイカはベアトリスを離して、手を振ってさよならした。ベアトリスはニコニコ笑顔で手を振ってから別の席のお客さんの方へ行ってしまった。
「ファビオ。今や愛しい人に見詰められるという目的を達成したのだ。いまさらイベントに出る必要もあるまい?」
「中尉。むしろ逆ですよ。ここまでアプローチをかけられたのです。いいですか。今キスするよりも、あのバルコニーから下りてキスする方がずっとずっと素敵な気持ちになれますよ。ここでのキスは秘めた恋。ですがバルコニーを下りてきて、会場の皆さまの前ですれば、それは祝福された恋になります。どちらがより心を濡らしてくれるでしょうか?御一考ください」
ファビオはラフォルグ中尉の耳もとに囁いた。それを中尉は頬を染めながら聞いていた。
「ファビオ。お前はいつも素晴らしい意見を具申してくれるな。私は良き友を持ったよ。これからも私のことを支え続けてくれ」
「いえいえ。それほどでもありません」
ラフォルグ中尉はルイカの両手を握って言った。
「すまないなここで一旦お別れだ。私は仕事へ戻らなければならない。素敵な仕事なんだ。御願いだ。バルコニーの方を見ていてくれ。そしてそれが終わったら…あらためて私のことだけを見てくれ…ではまたな!ルイカ!」
ソファから立ち上がり、ラフォルグ中尉はバルコニーの方へとヒールをコツコツと鳴らしながら歩いていく。
「…名前…覚えられちゃった…ふぅ…どうしよ…」
ぼそりと呟いて、溜息を吐く。
「まあドンマイ、カンナギ・ルイカさん!しかしまさかこの人が姐さんの…。…世界は狭いなぁ…三角どころか四角?勘弁してくれよ…まあいい。今は忘れよう。もっと大切なことがあるんだからな」
ファビオはルイカの顔を見ながら、なにかよくわからないことをぼやいてから、中尉を追いかける。これでやっと解放された。
「ごめんあそばせ!突然ですが募金にご協力いただけませんかですの!募金していただいたお金は様々な福祉活動の資金となりますの!ジョゼーファ二重女王記念福祉財団への寄付をお願いいたしますの!」
声のする方へ振り向くと、そこには灰色がかった銀髪の少女がいた。
「ジョゼーファさん…?にしては小さいね」
ソファ席の目の前にジョゼーファそっくりの幼い少女がいた。よく見ると瞳の色は青い。
「ジョゼーファ姉さまはわたくしのお姉さまですの!わたくしはベアトリス・アイガイオンですの!お姉さまのお手伝いのために募金活動のお手伝いをしていますの!」
まだまだつたないお嬢様言葉で、自己紹介するミニジョゼーファことベアトリスに可愛らしさを感じた。周りの席にもベアトリスと同じくらいの年頃の子供たちが募金をたかっているのが見えた。どうやらパーティーのチャリティーイベントの一環のようだ。
「へえ。可愛いね。偉いね。わかった。お兄さんが協力してあげるよ」
ルイカはベアトリスの頭を撫でながら、財布を取り出し、中から帝国が発行する金貨を何枚かだして募金箱に突っ込んだ。
「帝国園の金貨ですか!?ありがとうございますですの!お礼にあなたには一番大きなピンバッチを差し上げますですの!」
ベアトリスはカバンから大きなピンバッチを取り出した。そしてルイカの膝の上に腰掛ける。学生服の胸元にアイガイオン家の紋章がついたピンバッチをつけてやった。
「とてもお似合いですわ!」
「ありがとうベアトリスちゃん」
「お名前をお聞かせください!高額の募金をしてくださった方は叙勲の対象となりますのです!お父様陛下から勲章が貰えるのですの!慈悲深き騎士様!お名前を!」
「僕は名乗る程の者じゃないよ」
「そんな…。わたくしはあなたさまからお名前をお聞きすることもできないのですか…」
ベアトリスは悲しそうに俯く。それを見てルイカは少し焦ってしまい。
「カンナギ・ルイカだ。よろしくねベアトリスちゃん」
「カンナギ・ルイカ様ですね!ありがとうございますですの!」
ベアトリスはバックからノートを取り出して、『か ん な き る い か』とひらがなで名前を書きとった。点々を書き忘れているし、なんなら変に隙間が空いているのも可愛らしかった。
「カンナギ・ルイカ様。うふふ。これできっとお姉さまはわたくしを一番褒めてくれますの!」
「どういたしまして」
ベアトリスは子供らしい無邪気な笑みを浮かべてルイカにじゃれている。だがそこへとても冷たい声が降ってくる。
「ベアトリス殿下。すぐに他の人の所へ行って金を回収してくるのがよろしいかと存じます。あなたの仕事はお金をより多く集めることです。王族のブランドと威光を効率よく使うのがあなたの仕事です。一所に留まるのは甚だ不効率と言わざるを得ません。すぐに新しい人の所へ行くべきです」
ラフォルグ中尉がベアトリスのことを酷く冷たい目で見降ろしていた。ルイカのような歴戦の戦士であってさえ恐怖を覚えるような眼差し。よく耳を澄ますと、あの女狐姫はやっぱり色目を使ってくるのか、とぼそぼそと呟いているのが聞こえた。
「ふえ?お姉さまの方はわたくしに何か御用ですの?」
ベアトリスがかけられた声の主であるラフォルグ中尉の方へ顔を向けようとする。
「おっと!ベアトリスちゃん!そろそろお兄ちゃんはこのお姉ちゃんとイチャイチャしたいんだ!ここから先は大人の時間だ!お子様は見ちゃダメー。あはは」
ルイカはふざけるふりをしながら、ベアトリスの目を手で塞ぐ。
「あらやだ!まっくら!ねえ大人のイチャイチャってどんなことするんですの!?大人の時間で殿方とレディは何をしてるんですの!?教えてくださいまし!」
ベアトリスは目を塞がれながらも、この悪ふざけを楽しんでいた。良かったとルイカはほっと息を吐く。もしも今目の前のラフォルグ中尉の目を見たら、子供にはトラウマになりかねないほどの恐怖を植え付けかねない。
「ラフォルグ中尉。募金イベントが始まったってことはそろそろパレードの時間です」
このラフォルグ中尉の豹変を見逃せなかったのだろう、ファビオが助け舟を出す。その隙にルイカはベアトリスを離して、手を振ってさよならした。ベアトリスはニコニコ笑顔で手を振ってから別の席のお客さんの方へ行ってしまった。
「ファビオ。今や愛しい人に見詰められるという目的を達成したのだ。いまさらイベントに出る必要もあるまい?」
「中尉。むしろ逆ですよ。ここまでアプローチをかけられたのです。いいですか。今キスするよりも、あのバルコニーから下りてキスする方がずっとずっと素敵な気持ちになれますよ。ここでのキスは秘めた恋。ですがバルコニーを下りてきて、会場の皆さまの前ですれば、それは祝福された恋になります。どちらがより心を濡らしてくれるでしょうか?御一考ください」
ファビオはラフォルグ中尉の耳もとに囁いた。それを中尉は頬を染めながら聞いていた。
「ファビオ。お前はいつも素晴らしい意見を具申してくれるな。私は良き友を持ったよ。これからも私のことを支え続けてくれ」
「いえいえ。それほどでもありません」
ラフォルグ中尉はルイカの両手を握って言った。
「すまないなここで一旦お別れだ。私は仕事へ戻らなければならない。素敵な仕事なんだ。御願いだ。バルコニーの方を見ていてくれ。そしてそれが終わったら…あらためて私のことだけを見てくれ…ではまたな!ルイカ!」
ソファから立ち上がり、ラフォルグ中尉はバルコニーの方へとヒールをコツコツと鳴らしながら歩いていく。
「…名前…覚えられちゃった…ふぅ…どうしよ…」
ぼそりと呟いて、溜息を吐く。
「まあドンマイ、カンナギ・ルイカさん!しかしまさかこの人が姐さんの…。…世界は狭いなぁ…三角どころか四角?勘弁してくれよ…まあいい。今は忘れよう。もっと大切なことがあるんだからな」
ファビオはルイカの顔を見ながら、なにかよくわからないことをぼやいてから、中尉を追いかける。これでやっと解放された。
0
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
私は聖女(ヒロイン)のおまけ
音無砂月
ファンタジー
ある日突然、異世界に召喚された二人の少女
100年前、異世界に召喚された聖女の手によって魔王を封印し、アルガシュカル国の危機は救われたが100年経った今、再び魔王の封印が解かれかけている。その為に呼ばれた二人の少女
しかし、聖女は一人。聖女と同じ色彩を持つヒナコ・ハヤカワを聖女候補として考えるアルガシュカルだが念のため、ミズキ・カナエも聖女として扱う。内気で何も自分で決められないヒナコを支えながらミズキは何とか元の世界に帰れないか方法を探す。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる