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第3章 略奪溺愛とか重すぎるので、逃げ出させていただきます!しかし回り込まれてしまった!
第11話 スカートの中には希望がいっぱい!
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王宮から脱出した私たちのバイクは王都の大通りを最高速で突っ走っていた。例によってスカートの中に隠してあった無線機で私の邸宅にいる家臣と通信を試みる。
「ああー。こちらフロイライン・ウォーロード。繰り返すこちらフロイライン・ウォーロード。緊急事態発生。至急応答せよ!」
「ジョゼーファ。お前のスカートの中、本当にどうなってるんだ…」
フェンサリルの何処か呆れるようなツッコミが楽しいです。状況は最悪だが、気になっていた男の子の運転するバイクの後ろに乗って夜の街を駆けているのだ。乙女心には高揚するものがある。
『こちらロイヤルガード1!お嬢様ですね?いったいどうしたんですか?!緊急秘匿回線を使うなんて、いったい何が!?』
通信機からはきはきとした女の声が響いてきた。私の家臣の一人だ。本当はちゃんと状況を説明したいけど。婚約破棄されたと思ったら、王太子の首が飛んで、反逆者になりました。てへぺろ!なんて言っても信じてもらえ無さそう。私だってそんな話聞いたらばかでしょ?って言うと思う。
「一言では言えません。ですが王国そのものにわたくしとフェンサリル・ケルムトが反逆者として手配されている状態です」
『はぁ?!うそでしょ?!…いやお嬢様ならありえるか』
通信の向こう側にいる奴は驚いたと思ったら、勝手に納得しやがった。そんなに私ってやらかすような奴だと思われてたのか…。
「状況は最悪です。緊急時対処ケースΩを発動してください!」
『了解しました!お嬢様たちは何処で拾えばいいですか?!』
「そうですね。今王宮に面するメインストリートなので、アリアドネ恩賜公園…『がーぎぃーっぎぎ!お嬢様これまさか?!ぎっぎぎ!』あら?この音、まさか?!」
合流地点を指定しようとした時だ。通信機からがーがーとノイズ音が響き始めて通信が切れて。そして周囲の電灯と信号機のライトが消える。さらには周辺のビルの明かりが消え、メープルシロップのような甘い匂いが漂い始めた。
「ジョゼーファ!!後ろだ!!」
フェンサリルはミラーで何かを確認したようだ。私は後ろを振り向く。100mくらい後方に二体の巨人のようなものが空を飛んでこちらに迫ってきているのが見えた。背中のパイプから虹色に輝く蒸気を吐き出している。あれらは良く知っている。この世界でもっとも戦場でよく見る兵器!
「蒸騎戦!!まさかそんなものを出してくるなんて!ここは首都なのに!!」
蒸騎戦。それは人型の万能機動兵器。樹液と呼ばれる高濃度の魔力を含む液体で動く魔導エンジンでもって動くロボットだ。だが普段あれは市街地では動かされることはない。なぜならば樹液エンジンを動かすと周囲一帯の電気、魔導エンジン、人が使う魔法などの発動を一斉にキャンセルするからだ。インフラへのダメージは大きい。吐き出される濃い白色の煙は魔力や電子などの物理粒子の運動を阻害してしまうのだ。そんなものを持ち出してくるのだ、国王陛下の本気が窺える。そんなに私が欲しいのか?彼はいったい何を考えている?
「ちっ!軍用バイクでもここまでヘたれるのか!!」
今私たちが乗っているバイクもだんだんと速度が落ちて行っている。内部の魔石モーター型のエンジンが停止しつつあるのだろう。
『そこのバイク!大逆人ジョゼーファ!及びフェンサリル・ケルムト!すぐに投降せよ!繰り返す!すぐに投降せよ!』
蒸騎戦からパイロットの声が響いてくる。投降しても私はともかくフェンサリルは殺されることが目に見えてる。従うわけがない。今にも追いつかれそうになった時、フェンサリルが思い切り叫ぶ。
「動け!いまここでお姫様を渡せば幕府士官の名に傷がつく!うおおおおおおおお!事象を変奏せよ!!万物を廻せ!我らを彼方に運べ!!」
フェンサリルが呪文を唱える。バイクが淡く光りはじめる。彼は今バイクのエンジンを自身の魔力で虹色の蒸気から防御している。バイクは再び加速を始める。蒸騎戦から少し距離が離れた。
「ジョゼーファ!残念ながらそんなにもたない!」
「わかってます」
「いっそバイクを乗り捨てて、近くのマンホールから下水道に逃げた方がいい!このままだとすぐに追いつかれる!」
フェンサリルの判断は正しい。生き延びるのであれば、そうするべきだ。だけど。
「遺憾ですがあなたの提案は却下です。まず一つ。暗くて狭くて臭くて汚いところでデートしたい女なんていません」
「デート?!こんな時に何言ってるんだお前は?!」
「フェンサリルあなたのそういう真面目なところはす…好ましいですが、ユーモアは大事ですユーモアはね。そして第二に。この程度の状況!わたくしのスカートなら何とか出来るということです!!」
私は再びスカートの中に手を入れる。そして小型のグレネードランチャーを取りだして二機で並行飛行する蒸騎戦に向ける。
「またなんか出てきた?!だがジョゼーファ!いくらなんでも人間用の兵器では蒸騎戦の魔法障壁を突破はできんぞ!」
フェンサリルの言う通り、蒸騎戦の魔法障壁は恐ろしく硬い。人間用の武器では傷一つつけられない。蒸騎戦には蒸騎戦をぶつけるしかないのだ。だがね。
「ほう?障壁は突破できない?フェンサリル。頭を柔らかくしましょう!別に倒さなくてもいいのです!ファイヤー!!」
私は引き金を弾く。放たれた榴弾が蒸騎戦に向かって飛んでいく。
『はは!しょせんは女子供!戦のことなどわかっていないようだ!グレネード如きで蒸騎戦が堕とせるものかよ!!』
一機の蒸騎戦が手で榴弾を払う。すると手にぶつかった瞬間それは大爆発を起こす。そしてそれは激しい虹色の閃光を放った。
『はは!派手な花火じゃないか!!やはり貴族の娘は贅沢が好きなようだな!ははは!ん?ええ?!なんで風景がぼやけ!うわぁああ!!』
『ぐぅ?!浮力が低下?!それにモニターが死んだ?!そんな!!』
二機の蒸騎戦は道路に不時着する。そしてそこで剣を構えた。
『くそ!見えねぇ!音も!なんで?!』
一体の蒸騎戦が剣をやたらめったら振り回す。そしてもう一体の方に一撃ヒットしてしまう。
『ぐぁ!てめぇ!ふざけんな!!これは樹液弾頭の目くらましだ!くそ!幕府法で使用が禁止されたやつだ!!くそ!!くそ!』
そう。これは樹液弾頭と呼ばれる特殊弾頭だ。ヒットした時周囲に樹液蒸気をダイレクトでばら撒く。蒸騎戦であってもその影響からは逃れにくい。パイロットの練度があまり高くなかったのが幸いだった。もろに効いてくれて機体の各種センサーとモニターを潰すことに成功した。
『くそ!敵がいるんだ!見えねぇ!』
片方のパイロットはモニターが見えない恐怖で混乱しているようだ。
『うわぁあ!落ち着け!すぐにセンサーは回復する!魔法障壁そのものは無事だ!じっとしてろ!!』
冷静な方が手探りでもう一機の方を羽交い絞めにして、センサーの回復を待ち始めた。残念ながら効果は一時的にすぎない。じきに回復する。だけど逃亡時間は十分に稼げた。
「フェンサリル。言ったでしょう?スカートの中には希望がいっぱい詰まってるんですよ!うふふ!」
「…そうか…ははっ…女こぇぇ…」
そして行動不能になった蒸騎戦を放って、私たちはバイクでその場を後にした。
「ああー。こちらフロイライン・ウォーロード。繰り返すこちらフロイライン・ウォーロード。緊急事態発生。至急応答せよ!」
「ジョゼーファ。お前のスカートの中、本当にどうなってるんだ…」
フェンサリルの何処か呆れるようなツッコミが楽しいです。状況は最悪だが、気になっていた男の子の運転するバイクの後ろに乗って夜の街を駆けているのだ。乙女心には高揚するものがある。
『こちらロイヤルガード1!お嬢様ですね?いったいどうしたんですか?!緊急秘匿回線を使うなんて、いったい何が!?』
通信機からはきはきとした女の声が響いてきた。私の家臣の一人だ。本当はちゃんと状況を説明したいけど。婚約破棄されたと思ったら、王太子の首が飛んで、反逆者になりました。てへぺろ!なんて言っても信じてもらえ無さそう。私だってそんな話聞いたらばかでしょ?って言うと思う。
「一言では言えません。ですが王国そのものにわたくしとフェンサリル・ケルムトが反逆者として手配されている状態です」
『はぁ?!うそでしょ?!…いやお嬢様ならありえるか』
通信の向こう側にいる奴は驚いたと思ったら、勝手に納得しやがった。そんなに私ってやらかすような奴だと思われてたのか…。
「状況は最悪です。緊急時対処ケースΩを発動してください!」
『了解しました!お嬢様たちは何処で拾えばいいですか?!』
「そうですね。今王宮に面するメインストリートなので、アリアドネ恩賜公園…『がーぎぃーっぎぎ!お嬢様これまさか?!ぎっぎぎ!』あら?この音、まさか?!」
合流地点を指定しようとした時だ。通信機からがーがーとノイズ音が響き始めて通信が切れて。そして周囲の電灯と信号機のライトが消える。さらには周辺のビルの明かりが消え、メープルシロップのような甘い匂いが漂い始めた。
「ジョゼーファ!!後ろだ!!」
フェンサリルはミラーで何かを確認したようだ。私は後ろを振り向く。100mくらい後方に二体の巨人のようなものが空を飛んでこちらに迫ってきているのが見えた。背中のパイプから虹色に輝く蒸気を吐き出している。あれらは良く知っている。この世界でもっとも戦場でよく見る兵器!
「蒸騎戦!!まさかそんなものを出してくるなんて!ここは首都なのに!!」
蒸騎戦。それは人型の万能機動兵器。樹液と呼ばれる高濃度の魔力を含む液体で動く魔導エンジンでもって動くロボットだ。だが普段あれは市街地では動かされることはない。なぜならば樹液エンジンを動かすと周囲一帯の電気、魔導エンジン、人が使う魔法などの発動を一斉にキャンセルするからだ。インフラへのダメージは大きい。吐き出される濃い白色の煙は魔力や電子などの物理粒子の運動を阻害してしまうのだ。そんなものを持ち出してくるのだ、国王陛下の本気が窺える。そんなに私が欲しいのか?彼はいったい何を考えている?
「ちっ!軍用バイクでもここまでヘたれるのか!!」
今私たちが乗っているバイクもだんだんと速度が落ちて行っている。内部の魔石モーター型のエンジンが停止しつつあるのだろう。
『そこのバイク!大逆人ジョゼーファ!及びフェンサリル・ケルムト!すぐに投降せよ!繰り返す!すぐに投降せよ!』
蒸騎戦からパイロットの声が響いてくる。投降しても私はともかくフェンサリルは殺されることが目に見えてる。従うわけがない。今にも追いつかれそうになった時、フェンサリルが思い切り叫ぶ。
「動け!いまここでお姫様を渡せば幕府士官の名に傷がつく!うおおおおおおおお!事象を変奏せよ!!万物を廻せ!我らを彼方に運べ!!」
フェンサリルが呪文を唱える。バイクが淡く光りはじめる。彼は今バイクのエンジンを自身の魔力で虹色の蒸気から防御している。バイクは再び加速を始める。蒸騎戦から少し距離が離れた。
「ジョゼーファ!残念ながらそんなにもたない!」
「わかってます」
「いっそバイクを乗り捨てて、近くのマンホールから下水道に逃げた方がいい!このままだとすぐに追いつかれる!」
フェンサリルの判断は正しい。生き延びるのであれば、そうするべきだ。だけど。
「遺憾ですがあなたの提案は却下です。まず一つ。暗くて狭くて臭くて汚いところでデートしたい女なんていません」
「デート?!こんな時に何言ってるんだお前は?!」
「フェンサリルあなたのそういう真面目なところはす…好ましいですが、ユーモアは大事ですユーモアはね。そして第二に。この程度の状況!わたくしのスカートなら何とか出来るということです!!」
私は再びスカートの中に手を入れる。そして小型のグレネードランチャーを取りだして二機で並行飛行する蒸騎戦に向ける。
「またなんか出てきた?!だがジョゼーファ!いくらなんでも人間用の兵器では蒸騎戦の魔法障壁を突破はできんぞ!」
フェンサリルの言う通り、蒸騎戦の魔法障壁は恐ろしく硬い。人間用の武器では傷一つつけられない。蒸騎戦には蒸騎戦をぶつけるしかないのだ。だがね。
「ほう?障壁は突破できない?フェンサリル。頭を柔らかくしましょう!別に倒さなくてもいいのです!ファイヤー!!」
私は引き金を弾く。放たれた榴弾が蒸騎戦に向かって飛んでいく。
『はは!しょせんは女子供!戦のことなどわかっていないようだ!グレネード如きで蒸騎戦が堕とせるものかよ!!』
一機の蒸騎戦が手で榴弾を払う。すると手にぶつかった瞬間それは大爆発を起こす。そしてそれは激しい虹色の閃光を放った。
『はは!派手な花火じゃないか!!やはり貴族の娘は贅沢が好きなようだな!ははは!ん?ええ?!なんで風景がぼやけ!うわぁああ!!』
『ぐぅ?!浮力が低下?!それにモニターが死んだ?!そんな!!』
二機の蒸騎戦は道路に不時着する。そしてそこで剣を構えた。
『くそ!見えねぇ!音も!なんで?!』
一体の蒸騎戦が剣をやたらめったら振り回す。そしてもう一体の方に一撃ヒットしてしまう。
『ぐぁ!てめぇ!ふざけんな!!これは樹液弾頭の目くらましだ!くそ!幕府法で使用が禁止されたやつだ!!くそ!!くそ!』
そう。これは樹液弾頭と呼ばれる特殊弾頭だ。ヒットした時周囲に樹液蒸気をダイレクトでばら撒く。蒸騎戦であってもその影響からは逃れにくい。パイロットの練度があまり高くなかったのが幸いだった。もろに効いてくれて機体の各種センサーとモニターを潰すことに成功した。
『くそ!敵がいるんだ!見えねぇ!』
片方のパイロットはモニターが見えない恐怖で混乱しているようだ。
『うわぁあ!落ち着け!すぐにセンサーは回復する!魔法障壁そのものは無事だ!じっとしてろ!!』
冷静な方が手探りでもう一機の方を羽交い絞めにして、センサーの回復を待ち始めた。残念ながら効果は一時的にすぎない。じきに回復する。だけど逃亡時間は十分に稼げた。
「フェンサリル。言ったでしょう?スカートの中には希望がいっぱい詰まってるんですよ!うふふ!」
「…そうか…ははっ…女こぇぇ…」
そして行動不能になった蒸騎戦を放って、私たちはバイクでその場を後にした。
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