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第2章 婚約破棄されたと思ったら、国王陛下が略奪溺愛のアップをはじめました!
第4話 交わらない視線たち--婚約破棄①--
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プロムはそろそろ終わりの時間を迎えつつあった。私は会場の端っこで一人で大人しくしてた。自分がもし王太子の婚約者とかでなかったら、ダンスに興じたり騒いだり楽しめたのかもしれない。ふっとフェンサリルの方をみたら女子たちに囲まれているのが見えた。なにせ幕府水軍のエリート将校様になる男だ、その上顔もすごくいい。女子たちからモテモテ。告白されてたり、あるいは求婚されてたりしたけど、それらを優雅に断っていた。誰かと付き合ったりあるいは結婚したりする気はないようだ。正直それを見てほっとしている自分がいる。我ながら嫌な女になってしまったとつくづく思う。そして社交ダンスの音楽も止まり、プロムはクライマックスを迎えた。ここで国王陛下からお言葉を賜ってプロムはお終いになる。今日のめんどくさいことは全部終わりになる。そうしたら王都にある私の邸宅に帰れる。明日フェンサリルを見送るためのドレスを選ぶ時間が作れる。そしてホールの中心に設けられた演台に司会の生徒会長さんが立ってマイクで案内を始める。
「会場の皆さま、卒業生の皆さま、プロムをお楽しみいただきありがとうございます。そろそろお時間となります。最後に国王陛下よりお言葉を賜って…」
「すまないがそれはちょっと待ってもらおう!!」
生徒会長の言葉を遮る大声が聞こえた。その声の主はよりにもよって王太子、カーティスだった。彼は自身の取り巻き、大財閥の息子公爵の息子軍司令官の息子宰相の息子近衛騎士団の息子それ以外の何かご立派な肩書のおっさんの息子息子息子息子息子、ようは未来のこの国の重臣候補である男たちと共に生徒会長からマイクを奪った。なんだろうか?青春の叫びか?それとも告白大会でも始めるのか?痛い思い出にならないことを祈ってやってもいい。と思ったら。
「この場に国王陛下から卒業を祝うお言葉を賜る資格のない者がいる。いいや、それだけならまだいい、そもそもこのプロムにいてはならない罪人がこの場にいる!!ジョゼーファ!!お前の事だ!!」
まさかの私だった。罪人などと名指しされている。意味が解らない。相手にするのがめんどくさい。だけど会場みんなの目線が私に集中していた。フェンサリルは心配そうに私を見ている。国王は何の感情も映さない瞳で私をじっと見つめていた。
「王太子殿下。これは何かの催しですか?サプライズなら歓迎しますがね。ちゃんと女を喜ばせるような面白い出来事何でしょうね?」
私はホールの中心にいる王太子と偉そうな息子息子息子共の前に立つ。よく見るとミュレルが王太子の後ろに涼しい顔して立ってやがる。
「これはサプライズではない!お前の罪を告発し断罪する場だ!」
「罪?何のことですか?わたくしはこれでも品行方正で貞淑な淑女なんですよ。法に触れるようなことなんて恐ろしくてとてもとてもできやしません。まあ王太子殿下よりも顔がいい男にたまに見惚れてしまったりくらいはしましたけどね。それくらいはゆるしていただきたいですわね」
会場からクスクスと私のジョークに笑うものが少なからずいた。つまりこの会場の誰もが王太子の味方であるということではない。この出来事はなにか大きな陰謀ではなく、学生レベルのちゃちな騒ぎということだ。
「くだらない戯言で煙に撒こうとするな!!お前は自分がしたことを忘れたのか!?お前はマルルーチェに苛烈なる嫌がらせ行為を行った!卑怯ないじめ行為だ!!王太子である私の婚約者に相応しくない行為だ!」
まあ色々とやりましたね。でも靴隠したり殴ったりけったり無視したりしたわけではない。ミュレルにド正論のロジハラをしたり、ミュレルに惑わされた男をその彼女の前で殴って正気にしてやったり、ミュレルを王太子とくっつけようと策謀する者たちの所にうちのヤクザ弁護士を送り込んだりしただけ、世間一般から見ればぬるいくらいの対応だよ。別に男殴ったこと以外は法には触れてない。
「それがあなたの主張するわたくしの罪ですか?そうですか。弁護士でも雇ってあとで告訴状でもなんでもわたくしに送りつけてください。話はこれで終わりでいいですか?」
「法の話ではない!!お前は恥ずかしくないのか!?お前のマルルーチェへの態度に正義はない!!」
「正義や悪のような抽象的議論なら道徳の教師か敎会の司祭相手に愚痴ってください。法がわたくしを裁いていないなら、わたくしは罪人ではないのです。王太子殿下?あなたは何をおっしゃりたいのですか?」
「この減らず口を…!」
私相手に口喧嘩を挑むのが間違ってる。屁理屈合戦で負けたことは一度もない。私はロジハラの申し子だと自慢してもいいくらいだと思ってる。正論で人を殴るのって気持ちいよね。屁理屈で人をシバくのは楽しいよね。王太子は顔を真っ赤にしている。そうとう腹を立てているようだ。こんなくだらない騒ぎはここで終わりにしよう。だから国王陛下に目配せをして王太子を止めてもらおうと思った。そして国王に視線を向けた。その時私の背筋が凍りそうになった。国王は王太子を酷く獰猛な笑みを浮かべて見ていたのだ。その笑みにははっきりと『暴』の昏い愉悦が隠されている。
「っ…!はっ…ん」
思わず息を呑んでしまった。国王の瞳がギラギラと輝いているのを見て心臓がドクンと跳ねた。こわい。こわい。こわい。なのに。どうして体の芯が甘く震えるのだろう…。
「ジョゼーファ!とにかくお前はマルルーチェを害そうとしたのだ!この私と親しい。ただそれだけの理由で!悍ましい嫉妬のなせる業だ!恥を知れ!!」
王太子の声が何処か遠くから聞こえるような気がした。どうでもいい。どうでもいい。どうでもいい。お前の声など聴きたくない。そんなことよりも国王が。そう国王陛下が私に視線を向けていない。彼の視線は王太子から、少しずれてミュレルに注がれていた。その視線に気がついたのか、ミュレルは一瞬だけ国王陛下に視線を向け、すぐに視線を落として俯いた。ミュレルは頬を赤く染めて、瞳を輝かせている。ああ、あの顔は知っている。それは世にも醜くて可愛い可愛い雌の貌だ。
「…そうですか。つまりわたくしよりもマルルーチェがいいと?」
「え?いや!?そういうわけでは…そうではなくて…お前の態度がマルルーチェに厳しすぎると…」
「そういうことでしょう?!違うとは言わせない!!」
私は思わず大きな声を上げてしまった。ミュレルのあられもない顔!恥ずかしい顔!その顔を見るだけで腹が立つ!!国王陛下に見られて赤くなってるその顔が!!
「…くそ!…だからお前の態度が気にくわないのだ!!そうやってマルルーチェをはじめ私にさえも高圧的に立とうとするその態度!未来の王たる私への侮辱!不敬に他ならない!」
「うるさい!!あなたは王様ではないでしょう!!カーティス!黙りなさい!王を語るな!お前は王ではない!その隣立つ女が王の妃ではないように!!」
「黙れ!なんというはしたない言葉遣いだ!!ジョゼーファ!やっと地金を晒したな!高慢ちきな女め!!私はずっと知ってた!お前のその驕り高ぶるその本当の顔を!!」
なんだこの目の前の男は?!鬱陶しいことこの上ない。こんなのが王になる?何を馬鹿なことを。国王陛下に目を向ける。相変わらず獰猛な笑みを浮かべてる。私のことは見ていない。
「お前は未来のこのバッコス王国の王妃には相応しくない!!よってここに私、カーティス・パラシオスは宣言する!お前との婚約をここに破棄する!!」
婚約破棄という言葉が聞こえた。だけどそれ以上に聞き捨てならない言葉があった。王妃?私が未来の王妃?王の女?女?所有する女?許せない。王妃?そんなものになるために王太子と婚約したのではない。私は政治を司るために婚約を受け入れたのだ!!私の頭に一瞬で血が昇っていった。王太子をみんなの前で辱めてやろうとそう決めて、私は口を開く。さぁ、反撃の時間だ。
「会場の皆さま、卒業生の皆さま、プロムをお楽しみいただきありがとうございます。そろそろお時間となります。最後に国王陛下よりお言葉を賜って…」
「すまないがそれはちょっと待ってもらおう!!」
生徒会長の言葉を遮る大声が聞こえた。その声の主はよりにもよって王太子、カーティスだった。彼は自身の取り巻き、大財閥の息子公爵の息子軍司令官の息子宰相の息子近衛騎士団の息子それ以外の何かご立派な肩書のおっさんの息子息子息子息子息子、ようは未来のこの国の重臣候補である男たちと共に生徒会長からマイクを奪った。なんだろうか?青春の叫びか?それとも告白大会でも始めるのか?痛い思い出にならないことを祈ってやってもいい。と思ったら。
「この場に国王陛下から卒業を祝うお言葉を賜る資格のない者がいる。いいや、それだけならまだいい、そもそもこのプロムにいてはならない罪人がこの場にいる!!ジョゼーファ!!お前の事だ!!」
まさかの私だった。罪人などと名指しされている。意味が解らない。相手にするのがめんどくさい。だけど会場みんなの目線が私に集中していた。フェンサリルは心配そうに私を見ている。国王は何の感情も映さない瞳で私をじっと見つめていた。
「王太子殿下。これは何かの催しですか?サプライズなら歓迎しますがね。ちゃんと女を喜ばせるような面白い出来事何でしょうね?」
私はホールの中心にいる王太子と偉そうな息子息子息子共の前に立つ。よく見るとミュレルが王太子の後ろに涼しい顔して立ってやがる。
「これはサプライズではない!お前の罪を告発し断罪する場だ!」
「罪?何のことですか?わたくしはこれでも品行方正で貞淑な淑女なんですよ。法に触れるようなことなんて恐ろしくてとてもとてもできやしません。まあ王太子殿下よりも顔がいい男にたまに見惚れてしまったりくらいはしましたけどね。それくらいはゆるしていただきたいですわね」
会場からクスクスと私のジョークに笑うものが少なからずいた。つまりこの会場の誰もが王太子の味方であるということではない。この出来事はなにか大きな陰謀ではなく、学生レベルのちゃちな騒ぎということだ。
「くだらない戯言で煙に撒こうとするな!!お前は自分がしたことを忘れたのか!?お前はマルルーチェに苛烈なる嫌がらせ行為を行った!卑怯ないじめ行為だ!!王太子である私の婚約者に相応しくない行為だ!」
まあ色々とやりましたね。でも靴隠したり殴ったりけったり無視したりしたわけではない。ミュレルにド正論のロジハラをしたり、ミュレルに惑わされた男をその彼女の前で殴って正気にしてやったり、ミュレルを王太子とくっつけようと策謀する者たちの所にうちのヤクザ弁護士を送り込んだりしただけ、世間一般から見ればぬるいくらいの対応だよ。別に男殴ったこと以外は法には触れてない。
「それがあなたの主張するわたくしの罪ですか?そうですか。弁護士でも雇ってあとで告訴状でもなんでもわたくしに送りつけてください。話はこれで終わりでいいですか?」
「法の話ではない!!お前は恥ずかしくないのか!?お前のマルルーチェへの態度に正義はない!!」
「正義や悪のような抽象的議論なら道徳の教師か敎会の司祭相手に愚痴ってください。法がわたくしを裁いていないなら、わたくしは罪人ではないのです。王太子殿下?あなたは何をおっしゃりたいのですか?」
「この減らず口を…!」
私相手に口喧嘩を挑むのが間違ってる。屁理屈合戦で負けたことは一度もない。私はロジハラの申し子だと自慢してもいいくらいだと思ってる。正論で人を殴るのって気持ちいよね。屁理屈で人をシバくのは楽しいよね。王太子は顔を真っ赤にしている。そうとう腹を立てているようだ。こんなくだらない騒ぎはここで終わりにしよう。だから国王陛下に目配せをして王太子を止めてもらおうと思った。そして国王に視線を向けた。その時私の背筋が凍りそうになった。国王は王太子を酷く獰猛な笑みを浮かべて見ていたのだ。その笑みにははっきりと『暴』の昏い愉悦が隠されている。
「っ…!はっ…ん」
思わず息を呑んでしまった。国王の瞳がギラギラと輝いているのを見て心臓がドクンと跳ねた。こわい。こわい。こわい。なのに。どうして体の芯が甘く震えるのだろう…。
「ジョゼーファ!とにかくお前はマルルーチェを害そうとしたのだ!この私と親しい。ただそれだけの理由で!悍ましい嫉妬のなせる業だ!恥を知れ!!」
王太子の声が何処か遠くから聞こえるような気がした。どうでもいい。どうでもいい。どうでもいい。お前の声など聴きたくない。そんなことよりも国王が。そう国王陛下が私に視線を向けていない。彼の視線は王太子から、少しずれてミュレルに注がれていた。その視線に気がついたのか、ミュレルは一瞬だけ国王陛下に視線を向け、すぐに視線を落として俯いた。ミュレルは頬を赤く染めて、瞳を輝かせている。ああ、あの顔は知っている。それは世にも醜くて可愛い可愛い雌の貌だ。
「…そうですか。つまりわたくしよりもマルルーチェがいいと?」
「え?いや!?そういうわけでは…そうではなくて…お前の態度がマルルーチェに厳しすぎると…」
「そういうことでしょう?!違うとは言わせない!!」
私は思わず大きな声を上げてしまった。ミュレルのあられもない顔!恥ずかしい顔!その顔を見るだけで腹が立つ!!国王陛下に見られて赤くなってるその顔が!!
「…くそ!…だからお前の態度が気にくわないのだ!!そうやってマルルーチェをはじめ私にさえも高圧的に立とうとするその態度!未来の王たる私への侮辱!不敬に他ならない!」
「うるさい!!あなたは王様ではないでしょう!!カーティス!黙りなさい!王を語るな!お前は王ではない!その隣立つ女が王の妃ではないように!!」
「黙れ!なんというはしたない言葉遣いだ!!ジョゼーファ!やっと地金を晒したな!高慢ちきな女め!!私はずっと知ってた!お前のその驕り高ぶるその本当の顔を!!」
なんだこの目の前の男は?!鬱陶しいことこの上ない。こんなのが王になる?何を馬鹿なことを。国王陛下に目を向ける。相変わらず獰猛な笑みを浮かべてる。私のことは見ていない。
「お前は未来のこのバッコス王国の王妃には相応しくない!!よってここに私、カーティス・パラシオスは宣言する!お前との婚約をここに破棄する!!」
婚約破棄という言葉が聞こえた。だけどそれ以上に聞き捨てならない言葉があった。王妃?私が未来の王妃?王の女?女?所有する女?許せない。王妃?そんなものになるために王太子と婚約したのではない。私は政治を司るために婚約を受け入れたのだ!!私の頭に一瞬で血が昇っていった。王太子をみんなの前で辱めてやろうとそう決めて、私は口を開く。さぁ、反撃の時間だ。
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