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#2 ひかり part 1.2 ~七年ぶりの変身~
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目覚めると、最初に見えたのは緑だった。
視界一面の青々とした葉の色が覚めたばかりの目に染みる。
ゆっくりと身体を起こし、周りを見渡す。
そこは草木がうっそうと茂っている森の中だった。
「……ここは?」
突然強風が吹きこんで、わたしが被っていたニット帽をさらって行った。その拍子に髪が乱れる。
……髪?
思わずわたしは自分の頭に触れた。頭部全体にさらっとした触り心地があった。その一部を掴んで適当に引っ張ってみる。痛い。そこでようやく理解する。今のわたしには髪が生えていることを。
頭髪があるなんて久しぶりだ。ここ数年、薬の影響でずっと毛が無かったし。
ついテンションがあがり、狂ったようにヘッドバンキングする。肩より下まで伸びた長い黒髪を上下に振りまわす。
「うえぇぇぇぇぇっ……」
……調子に乗りすぎてしまった。頭を揺らし過ぎて気分が悪い。視界がグルグルする。
四つん這いになり、目を何度も瞬かせる。自分の体調を探るようにゆっくりと呼吸して、さらに気付く。何年も一緒だった煩わしい痛みを全く感じないことに。
というか、そもそも具合が悪くなる程ヘドバンが出来ること自体もおかしいのだ。激しい運動をすれば、すぐに身体に力が入らなくなって動けなくなってしまうはずなのに。
……これは、もしかして病気が治っている?
「ふふふふふっ……」
込み上げてくる笑いを漏らしながら、私はその場で大の字になった。草と土のしっとりとした感触が心地いい。
「はははははははははは!」
全身から湧き上がってくる狂喜を爆発させ、爆笑しながら地面を転がり、はしゃぎまわる。痛みやだるさが一切なく、杖のような補助が必要ない、健康で自由な身体を堪能する。まるで生まれ変わったような気分だ。
実際、わたしは多分死んでいて、ここは死後の世界なんじゃないかと考えている。
さっきまで病院にいて、もう死ぬという確信とともに意識を失った。
そして、目を覚ましたら、森の中。
なぜか何年も前にすべて抜けたはずの髪の毛が生えていて、病に侵されていたのが嘘みたく身体を思い通りに動かせる。
魔法少女に復帰するという夢が叶わなかったことは悲しいけれど、そこに浸るのは後回しだ。今は自由自在に動き回れる喜びを味わおう。
と、誰かに見られたら間違いなく頭のおかしな子認定不可避なほど、騒いでいると――。
「ん?」
近くの茂みから、何かの気配を感じ取った。
違うんです。自由が利く身体になったのが嬉しくて、つい。決して頭のおかしな危険人物ってわけじゃないんです。
なんて、弁明を即座に考える。だけど、その必要はなかったかもしれない。
気配の雰囲気が問答無用の殺気に満ちているものだったからだ。息を潜めて、こちらの隙を伺っている。現役時代、不意打ちやだまし討ちを仕掛けてくる敵が多かったため、わたしはそういうモノに敏感なのだ。
わたしが立ち上がって茂みを見据えたことで、気付かれたと悟ったのだろう。
中から、熊程の大きさの狼のような動物が姿を現した。
体長はだいたい三、四メートル程。つい見惚れてしまいそうな綺麗な白い毛並み。
鋭い目をギラつかせ、喉をグルグルと鳴らしている。
「見るからにやる気満々そうですね」
久しぶりに向けられた殺意や敵意に、わたしは妙にわくわくしてしまった。自分が魔法少女としての戦いを渇望していたことを改めて痛感する。
しかし、今の私に変身能力は無い。残念ながら、化け物じみた狼を相手取る力は……。
突然、ポケットが光り出す。その眩さに、わたしに飛び掛かろうとしていた狼が目を眩ませて怯む。
「これは……」
もしかして、という期待とともに、ポケットからルミナスマホンを取り出す。何年も真っ暗だった画面に魔法陣が表示されていた。
「ルミナスマホンに力が戻ったって考えていいんですかね? まあ、物は試しです……トランスリリィ!」
変身の台詞と共にルミナスマホンを起動する。ルミナスマホンから光が溢れた。
その光は、わたしの身体中を転がり回り――。
裸足だったわたしの足を包むと、ブーツに変わり、緑の病衣を白のジャケットとレッグガードに変え――。
髪型を黒いストレートヘアから、ピンク色のボリュームのあるツインテールに変化させる。
そうして、わたしの姿は――。
「白く輝く清浄なる花! ルミナス☆リリィ!」
全身に白い衣装をまとった魔法少女ルミナス☆リリィへと変身した。決め台詞もバッチリだ。
七年振りの変身に胸の高鳴りが抑えられない。
――来て、ブルーミングハート。
そう念じて、わたしが手を天に掲げると、どこからともなく先端に百合の装飾が施された杖が手元に現れる。わたしがかつて使っていた魔法の杖、ブルーミングハートだ。
現役時代の相棒との再会に、自分が魔法少女として復活したことをより強く実感する。前言撤回。これなら狼のような化け物にも後れは取らない。
「【バインド・ペトゥ】!」
わたしはブルーミングハートを狼に向けて、魔法を放った。
狼の身体の周りに光の花びらが現れ、それが鎖のようになり狼を拘束する。
狼は拘束具を解こうと、咆哮をあげながら暴れる。だが、ほどける様子はない。
ブランク明けにしては上出来だ。これなら、今後もやっていけそうだ。
「ずっと、この時を待ってたんだ」
思わず笑みがこぼれる。ブルーミングハートをギュッと握りしめ――。
「闇を払え、無垢なる光!【ルミナスバスター】!」
呪文を唱えると、ブルーミングハートの先から閃光が迸り、狼に突き刺さる。
瞬間。
真っ白な巨体が勢いよく吹き飛ばされ、やがて、けたたましい断末魔をあげて狼は爆発四散し、跡形もなく消滅した。
「ふぅ……またやりすぎちゃったかも」
狼がいた場所が大きく抉れてしまっていた。
久々の魔法にテンションがあがっていたのもあったけれど、わたしは元々魔法の威力を調整するのが苦手なのだ。昔はしょっちゅう敵と一緒に周りのモノも壊してしまっていたのを思い出す。
ぐぅぅぅぅぅっ!
腹の虫が大声で鳴くと同時に、リリィへの変身が解ける。
魔力を使い過ぎると、どういうわけか空腹になるのだ。現役時代、仲間の魔法少女からその理由を教えてもらった気がするけれど、いまいち覚えていない。まあ、魔力を消費する=お腹が減るということだけ把握しておけば困る事もないし。
激しい空腹で全身から力が抜けていき、その場に倒れ込む。しかし、それは病気の時とは違い、嫌な脱力感ではなかった。今まで自分の中に積もり積もっていた鬱憤をすべて発散したような心地よささえあった。
視界一面の青々とした葉の色が覚めたばかりの目に染みる。
ゆっくりと身体を起こし、周りを見渡す。
そこは草木がうっそうと茂っている森の中だった。
「……ここは?」
突然強風が吹きこんで、わたしが被っていたニット帽をさらって行った。その拍子に髪が乱れる。
……髪?
思わずわたしは自分の頭に触れた。頭部全体にさらっとした触り心地があった。その一部を掴んで適当に引っ張ってみる。痛い。そこでようやく理解する。今のわたしには髪が生えていることを。
頭髪があるなんて久しぶりだ。ここ数年、薬の影響でずっと毛が無かったし。
ついテンションがあがり、狂ったようにヘッドバンキングする。肩より下まで伸びた長い黒髪を上下に振りまわす。
「うえぇぇぇぇぇっ……」
……調子に乗りすぎてしまった。頭を揺らし過ぎて気分が悪い。視界がグルグルする。
四つん這いになり、目を何度も瞬かせる。自分の体調を探るようにゆっくりと呼吸して、さらに気付く。何年も一緒だった煩わしい痛みを全く感じないことに。
というか、そもそも具合が悪くなる程ヘドバンが出来ること自体もおかしいのだ。激しい運動をすれば、すぐに身体に力が入らなくなって動けなくなってしまうはずなのに。
……これは、もしかして病気が治っている?
「ふふふふふっ……」
込み上げてくる笑いを漏らしながら、私はその場で大の字になった。草と土のしっとりとした感触が心地いい。
「はははははははははは!」
全身から湧き上がってくる狂喜を爆発させ、爆笑しながら地面を転がり、はしゃぎまわる。痛みやだるさが一切なく、杖のような補助が必要ない、健康で自由な身体を堪能する。まるで生まれ変わったような気分だ。
実際、わたしは多分死んでいて、ここは死後の世界なんじゃないかと考えている。
さっきまで病院にいて、もう死ぬという確信とともに意識を失った。
そして、目を覚ましたら、森の中。
なぜか何年も前にすべて抜けたはずの髪の毛が生えていて、病に侵されていたのが嘘みたく身体を思い通りに動かせる。
魔法少女に復帰するという夢が叶わなかったことは悲しいけれど、そこに浸るのは後回しだ。今は自由自在に動き回れる喜びを味わおう。
と、誰かに見られたら間違いなく頭のおかしな子認定不可避なほど、騒いでいると――。
「ん?」
近くの茂みから、何かの気配を感じ取った。
違うんです。自由が利く身体になったのが嬉しくて、つい。決して頭のおかしな危険人物ってわけじゃないんです。
なんて、弁明を即座に考える。だけど、その必要はなかったかもしれない。
気配の雰囲気が問答無用の殺気に満ちているものだったからだ。息を潜めて、こちらの隙を伺っている。現役時代、不意打ちやだまし討ちを仕掛けてくる敵が多かったため、わたしはそういうモノに敏感なのだ。
わたしが立ち上がって茂みを見据えたことで、気付かれたと悟ったのだろう。
中から、熊程の大きさの狼のような動物が姿を現した。
体長はだいたい三、四メートル程。つい見惚れてしまいそうな綺麗な白い毛並み。
鋭い目をギラつかせ、喉をグルグルと鳴らしている。
「見るからにやる気満々そうですね」
久しぶりに向けられた殺意や敵意に、わたしは妙にわくわくしてしまった。自分が魔法少女としての戦いを渇望していたことを改めて痛感する。
しかし、今の私に変身能力は無い。残念ながら、化け物じみた狼を相手取る力は……。
突然、ポケットが光り出す。その眩さに、わたしに飛び掛かろうとしていた狼が目を眩ませて怯む。
「これは……」
もしかして、という期待とともに、ポケットからルミナスマホンを取り出す。何年も真っ暗だった画面に魔法陣が表示されていた。
「ルミナスマホンに力が戻ったって考えていいんですかね? まあ、物は試しです……トランスリリィ!」
変身の台詞と共にルミナスマホンを起動する。ルミナスマホンから光が溢れた。
その光は、わたしの身体中を転がり回り――。
裸足だったわたしの足を包むと、ブーツに変わり、緑の病衣を白のジャケットとレッグガードに変え――。
髪型を黒いストレートヘアから、ピンク色のボリュームのあるツインテールに変化させる。
そうして、わたしの姿は――。
「白く輝く清浄なる花! ルミナス☆リリィ!」
全身に白い衣装をまとった魔法少女ルミナス☆リリィへと変身した。決め台詞もバッチリだ。
七年振りの変身に胸の高鳴りが抑えられない。
――来て、ブルーミングハート。
そう念じて、わたしが手を天に掲げると、どこからともなく先端に百合の装飾が施された杖が手元に現れる。わたしがかつて使っていた魔法の杖、ブルーミングハートだ。
現役時代の相棒との再会に、自分が魔法少女として復活したことをより強く実感する。前言撤回。これなら狼のような化け物にも後れは取らない。
「【バインド・ペトゥ】!」
わたしはブルーミングハートを狼に向けて、魔法を放った。
狼の身体の周りに光の花びらが現れ、それが鎖のようになり狼を拘束する。
狼は拘束具を解こうと、咆哮をあげながら暴れる。だが、ほどける様子はない。
ブランク明けにしては上出来だ。これなら、今後もやっていけそうだ。
「ずっと、この時を待ってたんだ」
思わず笑みがこぼれる。ブルーミングハートをギュッと握りしめ――。
「闇を払え、無垢なる光!【ルミナスバスター】!」
呪文を唱えると、ブルーミングハートの先から閃光が迸り、狼に突き刺さる。
瞬間。
真っ白な巨体が勢いよく吹き飛ばされ、やがて、けたたましい断末魔をあげて狼は爆発四散し、跡形もなく消滅した。
「ふぅ……またやりすぎちゃったかも」
狼がいた場所が大きく抉れてしまっていた。
久々の魔法にテンションがあがっていたのもあったけれど、わたしは元々魔法の威力を調整するのが苦手なのだ。昔はしょっちゅう敵と一緒に周りのモノも壊してしまっていたのを思い出す。
ぐぅぅぅぅぅっ!
腹の虫が大声で鳴くと同時に、リリィへの変身が解ける。
魔力を使い過ぎると、どういうわけか空腹になるのだ。現役時代、仲間の魔法少女からその理由を教えてもらった気がするけれど、いまいち覚えていない。まあ、魔力を消費する=お腹が減るということだけ把握しておけば困る事もないし。
激しい空腹で全身から力が抜けていき、その場に倒れ込む。しかし、それは病気の時とは違い、嫌な脱力感ではなかった。今まで自分の中に積もり積もっていた鬱憤をすべて発散したような心地よささえあった。
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