3 / 12
希望
懐疑
しおりを挟む
ーーあれから1ヶ月。ーー
眞衣の家。
歯を磨いている剛士。
そこへ寝起きの眞衣が来る。
眞衣「おっはー」
剛士「おはようございます」
眞衣「硬いな~、家ではタメ語にしなって!」
剛士「会社で出たら困るんで」
眞衣「家ぐらい力抜きなって!」
肩を軽く叩いて、揉み込む眞衣。
その頃会社では・・・
誰よりも早く出社している沙耶香の姿があった
沙耶香「また、1番だった・・・」
暫くして、剛士と眞衣が出社してくる。
眞衣「肩の力抜きなって!」
剛士「余計なお世話です!」
微笑む沙耶香。
沙耶香「おはようございます!」
眞衣「おっはー!」
剛士「ウッス!」
沙耶香「最近、めっちゃ仲良しですよね!」
眞衣「そう? 剛士の壁が薄くなってきたって思ってる!」
剛士「えっ? まだベルリンの壁ぐらい厚いですけど!」
眞衣「何それ?」
肩を組む眞衣。眞衣自身、モデルぐらいスタイルがよく、胸が程よくある。
眞衣は、何とも思ってないが、剛士はすごく困惑していた。
剛士M「胸当たってるって! これもうセクハラじゃん!」
そんな様子を見ていた沙耶香は、眞衣のあまりのフレンドリーさに疑問を抱き始める。
その日の終業時間。
沙耶香「お先に失礼します!」
部署を出ていく沙耶香。
そのまま帰路に着くわけでもなく、1階のロビーのエレベーター付近にある非常階段に隠れた沙耶香。
その頃部署では。
眞衣「さぁー今日は店じまい! 剛士!飲みに行くよ! 今日は華金だからね!」
剛士「はーい」
眞衣「博も来る?」
博「えっ?良いんですか?」
眞衣「もちろん」
博「アザーッス!」
部署を後にする3人。
1階の非常階段の扉を少し開け、エレベーターホールの様子を見張る沙耶香。
エレベーターから出てくる3人の姿
沙耶香「なんで博までいんのよ!」
沙耶香に見られているとは露知らず、行きつけの居酒屋を目指す3人
眞衣「沙耶香ちゃんも誘えば良かった」
博「沙耶、真面目だからな~」
眞衣「そこが信頼出来るのよ! アンタも見習いなさい!」
博「はーい」
そのまま3人の跡をつける沙耶香
ーー行きつけの居酒屋「秋梅」ーー
店内はやや込み合っている。
入口から遠い座敷に座る3人。
そこへ背の高い女性の若い店員が来る
店員「いらっしゃいませ! ご注文は?」
剛士「とりあえず、ハイボールと、眞衣さん達は生で良いですか?」
眞衣「良いよ」
博「任せる」
剛士「じゃあ、生2つと、後、枝豆」
店員「ご注文繰り返します。、ハイボール1つ、生2つ、枝豆で間違いないですか?」
剛士「大丈夫です!」
店員「かしこまりました! 少々お待ちください!」
厨房に向かい、
店員「ハイボ1、生2、枝豆1一丁」
店員に話しかける眞衣
眞衣「店員さん、見ない顔だけど新人さん?」
店員「はい。 今日から働いてます!」
眞衣「名前なんていうの?」
店員「山下です! 山下美波」
眞衣「山下美波ちゃんね!宜しくね!」
山下「宜しくお願いします!」
店員を見ていた博は、
博「めっちゃ可愛い! ナンパしよっかな!」
眞衣「アンタ、もう連れてこないわ」
博「冗談ですって!」
眞衣「あーし、チャラいの無理なのよ! それマジでやめた方がいいから!」
3人が座る座敷の横には沙耶香がいた。
壁1枚挟んで会話を聞いている状態だ。
それから1時間半が経過した。
眞衣「そろそろ帰りますか! 博も潰れてるし」
剛士「そうですね。」
眞衣「この後、2人で飲み直そ! 話したかったこともあるし」
剛士「はい・・・」
隣で耳をダンボにしていた沙耶香
沙耶香「何?飲み直すって。 どういう関係なの?」
3人の座敷前に通りかかった山下に声をかける
眞衣「美波ちゃん、チェックで!」
山下「はーい!」
剛士「おい! 博! 起きろって! 帰るぞ!」
博「へっ?、は、ふぁい!」
剛士に介抱される博
レジでは、眞衣と、山下が話している。
眞衣「美味しかった! ありがとね!」
山下「また、来てください!」
眞衣「うん!来るよ! そういえば、美波ちゃんは、学生さん?」
山下「はい。大学4年です」
眞衣「じゃあ、就職とか大変じゃない?」
山下「そうなんです! この前も二次面接で落ちて、かれこれ5社は落ちました」
眞衣「大変だねー! 将来何に就きたいの?」
山下「アパレル関係に就職したくて」
眞衣「そうなの? じゃあ、これあげる!」
山下「なんですか? 」
小さなポチ袋を渡す眞衣
眞衣「私たちが帰ったら開けてみて!」
山下「わかりました!」
眞衣「また来るね! あと、頑張って!」
後に着いていく剛士と、博。
店を出た3人の後すぐに沙耶香が会計をする。
沙耶香「ごちそうさまでした!」
山下「ありがとうございました!」
すぐにポチ袋を開ける美波
中には、眞衣の名刺と、小さな手紙が入っていた。
【美波ちゃん、今日の数時間しか見てないけど、すごくいい働きぶりを見ていて、一緒に仕事をしたくなりました。 もし、学生で、就職とかしてなかったら、インターンでウチに来ませんか? 働いていたらこれは捨ててください。 もし、就職活動とかしてたら、この名刺の電話でも、メールでもいいから連絡ください。 伊藤眞衣】
山下「ウソ!ホントに? やった!」
その頃、駅近くの交差点では
眞衣「博? 帰れる?」
博「大丈夫です!」
とベロベロにに酔った態度で敬礼している
剛士「ちゃんと帰れよ!」
博「大丈夫、大丈夫」
と、言ったそばで躓く博
眞衣「あ~、心配だから、タクシー呼ぶわ!」
博「大丈夫ですって!」
眞衣「事故なく帰って欲しいから、言うこと聞いて!」
博「すみません・・・」
拾ったタクシーに博を乗せて、手帳を開き運転手にお金と博の家の住所を伝える。
そのまま、タクシーは出発する
眞衣「じゃあ、飲み直そっか!」
剛士「はい」
眞衣「タクシーでいい?」
剛士「なんでも・・・」
走ってきたタクシーを拾い乗り込む2人。
すかさず後を追う沙耶香。
眞衣の住むマンション。
タクシーから降りる2人
少し離れた場所で降りる沙耶香。
2人でマンションに入っていく。
それを動画に収める沙耶香
沙耶香「どういう関係?」
これ以上後を追えない沙耶香は、渋々帰路に着く。
沙耶香「来週、絶対に問い詰める! こんなの不倫じゃん!」
もちろん2人は後をつけられている事に気づいていない・・・
続
眞衣の家。
歯を磨いている剛士。
そこへ寝起きの眞衣が来る。
眞衣「おっはー」
剛士「おはようございます」
眞衣「硬いな~、家ではタメ語にしなって!」
剛士「会社で出たら困るんで」
眞衣「家ぐらい力抜きなって!」
肩を軽く叩いて、揉み込む眞衣。
その頃会社では・・・
誰よりも早く出社している沙耶香の姿があった
沙耶香「また、1番だった・・・」
暫くして、剛士と眞衣が出社してくる。
眞衣「肩の力抜きなって!」
剛士「余計なお世話です!」
微笑む沙耶香。
沙耶香「おはようございます!」
眞衣「おっはー!」
剛士「ウッス!」
沙耶香「最近、めっちゃ仲良しですよね!」
眞衣「そう? 剛士の壁が薄くなってきたって思ってる!」
剛士「えっ? まだベルリンの壁ぐらい厚いですけど!」
眞衣「何それ?」
肩を組む眞衣。眞衣自身、モデルぐらいスタイルがよく、胸が程よくある。
眞衣は、何とも思ってないが、剛士はすごく困惑していた。
剛士M「胸当たってるって! これもうセクハラじゃん!」
そんな様子を見ていた沙耶香は、眞衣のあまりのフレンドリーさに疑問を抱き始める。
その日の終業時間。
沙耶香「お先に失礼します!」
部署を出ていく沙耶香。
そのまま帰路に着くわけでもなく、1階のロビーのエレベーター付近にある非常階段に隠れた沙耶香。
その頃部署では。
眞衣「さぁー今日は店じまい! 剛士!飲みに行くよ! 今日は華金だからね!」
剛士「はーい」
眞衣「博も来る?」
博「えっ?良いんですか?」
眞衣「もちろん」
博「アザーッス!」
部署を後にする3人。
1階の非常階段の扉を少し開け、エレベーターホールの様子を見張る沙耶香。
エレベーターから出てくる3人の姿
沙耶香「なんで博までいんのよ!」
沙耶香に見られているとは露知らず、行きつけの居酒屋を目指す3人
眞衣「沙耶香ちゃんも誘えば良かった」
博「沙耶、真面目だからな~」
眞衣「そこが信頼出来るのよ! アンタも見習いなさい!」
博「はーい」
そのまま3人の跡をつける沙耶香
ーー行きつけの居酒屋「秋梅」ーー
店内はやや込み合っている。
入口から遠い座敷に座る3人。
そこへ背の高い女性の若い店員が来る
店員「いらっしゃいませ! ご注文は?」
剛士「とりあえず、ハイボールと、眞衣さん達は生で良いですか?」
眞衣「良いよ」
博「任せる」
剛士「じゃあ、生2つと、後、枝豆」
店員「ご注文繰り返します。、ハイボール1つ、生2つ、枝豆で間違いないですか?」
剛士「大丈夫です!」
店員「かしこまりました! 少々お待ちください!」
厨房に向かい、
店員「ハイボ1、生2、枝豆1一丁」
店員に話しかける眞衣
眞衣「店員さん、見ない顔だけど新人さん?」
店員「はい。 今日から働いてます!」
眞衣「名前なんていうの?」
店員「山下です! 山下美波」
眞衣「山下美波ちゃんね!宜しくね!」
山下「宜しくお願いします!」
店員を見ていた博は、
博「めっちゃ可愛い! ナンパしよっかな!」
眞衣「アンタ、もう連れてこないわ」
博「冗談ですって!」
眞衣「あーし、チャラいの無理なのよ! それマジでやめた方がいいから!」
3人が座る座敷の横には沙耶香がいた。
壁1枚挟んで会話を聞いている状態だ。
それから1時間半が経過した。
眞衣「そろそろ帰りますか! 博も潰れてるし」
剛士「そうですね。」
眞衣「この後、2人で飲み直そ! 話したかったこともあるし」
剛士「はい・・・」
隣で耳をダンボにしていた沙耶香
沙耶香「何?飲み直すって。 どういう関係なの?」
3人の座敷前に通りかかった山下に声をかける
眞衣「美波ちゃん、チェックで!」
山下「はーい!」
剛士「おい! 博! 起きろって! 帰るぞ!」
博「へっ?、は、ふぁい!」
剛士に介抱される博
レジでは、眞衣と、山下が話している。
眞衣「美味しかった! ありがとね!」
山下「また、来てください!」
眞衣「うん!来るよ! そういえば、美波ちゃんは、学生さん?」
山下「はい。大学4年です」
眞衣「じゃあ、就職とか大変じゃない?」
山下「そうなんです! この前も二次面接で落ちて、かれこれ5社は落ちました」
眞衣「大変だねー! 将来何に就きたいの?」
山下「アパレル関係に就職したくて」
眞衣「そうなの? じゃあ、これあげる!」
山下「なんですか? 」
小さなポチ袋を渡す眞衣
眞衣「私たちが帰ったら開けてみて!」
山下「わかりました!」
眞衣「また来るね! あと、頑張って!」
後に着いていく剛士と、博。
店を出た3人の後すぐに沙耶香が会計をする。
沙耶香「ごちそうさまでした!」
山下「ありがとうございました!」
すぐにポチ袋を開ける美波
中には、眞衣の名刺と、小さな手紙が入っていた。
【美波ちゃん、今日の数時間しか見てないけど、すごくいい働きぶりを見ていて、一緒に仕事をしたくなりました。 もし、学生で、就職とかしてなかったら、インターンでウチに来ませんか? 働いていたらこれは捨ててください。 もし、就職活動とかしてたら、この名刺の電話でも、メールでもいいから連絡ください。 伊藤眞衣】
山下「ウソ!ホントに? やった!」
その頃、駅近くの交差点では
眞衣「博? 帰れる?」
博「大丈夫です!」
とベロベロにに酔った態度で敬礼している
剛士「ちゃんと帰れよ!」
博「大丈夫、大丈夫」
と、言ったそばで躓く博
眞衣「あ~、心配だから、タクシー呼ぶわ!」
博「大丈夫ですって!」
眞衣「事故なく帰って欲しいから、言うこと聞いて!」
博「すみません・・・」
拾ったタクシーに博を乗せて、手帳を開き運転手にお金と博の家の住所を伝える。
そのまま、タクシーは出発する
眞衣「じゃあ、飲み直そっか!」
剛士「はい」
眞衣「タクシーでいい?」
剛士「なんでも・・・」
走ってきたタクシーを拾い乗り込む2人。
すかさず後を追う沙耶香。
眞衣の住むマンション。
タクシーから降りる2人
少し離れた場所で降りる沙耶香。
2人でマンションに入っていく。
それを動画に収める沙耶香
沙耶香「どういう関係?」
これ以上後を追えない沙耶香は、渋々帰路に着く。
沙耶香「来週、絶対に問い詰める! こんなの不倫じゃん!」
もちろん2人は後をつけられている事に気づいていない・・・
続
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話
赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる