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第一章
何かを隠す堀
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会議室に入る堀
田頭が元の席に座る
田頭「お名前を教えてください」
堀「それって意味ありますか?手元に資料あるんですよね?」
田頭「決まりなので」
堀「堀です」
田頭に耳打ちする〇〇
〇〇「俺、こいつ無理だわ!」
田頭「まぁまぁ」
堀「早く続けてください」
苛立ちを見せる〇〇
田頭「まず、事件当時はどちらにいらっしゃいましたか?」
堀「これって嘘とか言ったらダメなんですよね?」
〇〇「と言いますと?」
堀「そのままの意味です。嘘ってわかった時は逮捕されるんですか?」
〇〇「事件に関わりが大きい証言が嘘だった場合、虚偽ということでそれ相応の対応させていただきます」
堀「へー。もちろん嘘なんて言いませんけどね。当日は、映画館にいました。少し空きが出来たんで大好きなホラー映画見に行きました。映画の半券もありますけど見ます?」
〇〇「一応、確認させてもらいます」
鞄の中から財布を取り出し、中から半券を出す
堀「これです」
〇〇「確かに確認しました。しかしまぁ随分とハードなホラー映画ですね」
堀「そうですか? ジャパニーズホラーより、海外ホラーが好きなんですよ!」
半券を財布に、財布を鞄へ入れる
田頭「堀さん、今回の事件に関わらず、あなたの周りで最近気になることってありましたか?」
堀「そうですねー」
少しの間の後
堀「・・・特にありません(本当はあるけど、今言ったら何も出来なないもん!)」
〇〇「そうですか。では、お引き取り頂いて構いません。」
堀「失礼しました」
会議室を出ていく堀。
田頭「麻衣って子以外は聞き終わりましたけど、犯人誰なんですかね?」
一点を見つめる〇〇
田頭「西田さん?何かありました?」
〇〇「さっきのやつ、なんか隠してるなーって思っただけ。」
田頭「そうですか?素直そうでしたけど。」
〇〇「ダメだなお前」
ーーーーー堀の家ーーーーー
パソコンの前に座り、何かを調べている堀。
画面には、検索結果が出ている。
気になったページに進むと、画面には解離性同一性障害というタイトルが出ている。
堀「解離性同一性障害?」
読み進めていく堀
堀「私が聞いた麻衣さんの話し声ってまさか?」
ーーーーー数日前ーーーーー
とあるテレビ局で歌番組の収録があった堀
グループで練習の後、休憩で大部屋の楽屋に戻った時のこと
堀「麻衣さん、最近単独の仕事も増えて凄いよねー」
渡辺「ねー!あっ!そういえば今日、別番組だけど一緒の局にいるみたいだよ!」
堀「そうなの? 遊びに言ってこよう!」
渡辺「忙しいんだからやめときなよ!」
堀「挨拶だけだよ!」
席から立ち上がり、楽屋を出ていく堀
ーーーーー麻衣の楽屋前ーーーーー
堀がノックしようと扉の前に立った時
中から声が聞こえ、耳をすませると会話している事に気づく
行けないとは思いつつ扉に耳をあてる堀
麻衣「あ~殺したい!誰でも良いから殺したーい!フッ!ハハ!アーッハハハ!うっ!」
倒れる物音がし、驚く堀。
何か嫌な予感がしてすかさず楽屋に入る。
扉を開けると倒れている麻衣がいた。
堀「麻衣さん?麻衣さん? しっかりしてください!」
麻衣「うっ・・・」
堀「麻衣さん!大丈夫ですか?」
麻衣「堀ちゃん?どうしてここに?」
堀「歌番組の収録で、麻衣さんもいるって聞いたから挨拶に」
麻衣「そうなんだ・・・ありがとう」
堀「大丈夫ですか? 仕事休んだ方が」
麻衣「大丈夫!堀ちゃんはみんなの所に戻らないと!」
堀「でも・・・」
麻衣「大丈夫って言ってるでしょ?」
堀は、普段見ない麻衣の顔に驚く。
堀「えっ? あの、分かりました」
楽屋を出ていこうとする堀を呼び止める。
麻衣「あっ! 堀ちゃんさ、倒れる前なんか聞いた?私の話し声的なの」
フラッシュバックする記憶。
麻衣『あ~殺したい!誰でも良いから殺したーい!フッ!ハハ!アーッハハハ!』
堀「えっ? 何も聞いてないです・・・」
麻衣「ならいいや!みんなに宜しく言っといて!」
堀「分かりました・・・」
楽屋を後にする堀。
ーーーーー現在・堀の家ーーーーー
堀「もし、この病気なら・・・」
堀は、携帯を手に取り、麻衣に連絡をする。
無料通信アプリでメッセージを送る
堀「お疲れ様です!麻衣さん、体調は大丈夫ですか? もし大丈夫なら私、お聞きしたいことがあるんです」
数分後
返信の通知音が鳴る
携帯を見る堀
麻衣「お疲れ。ありがとう!私は大丈夫だよ」
「聞きたいこと? メールとか電話じゃダメ?」
すかさず返信する。
堀「出来れば、麻衣さんの顔も見たいし、直接会って話したいです。」
麻衣「分かった。今日は遅いから、明日また連絡するね!」
堀「分かりました! 連絡待ってます!」
麻衣「おやすみ!」
堀「おやすみなさい」
田頭が元の席に座る
田頭「お名前を教えてください」
堀「それって意味ありますか?手元に資料あるんですよね?」
田頭「決まりなので」
堀「堀です」
田頭に耳打ちする〇〇
〇〇「俺、こいつ無理だわ!」
田頭「まぁまぁ」
堀「早く続けてください」
苛立ちを見せる〇〇
田頭「まず、事件当時はどちらにいらっしゃいましたか?」
堀「これって嘘とか言ったらダメなんですよね?」
〇〇「と言いますと?」
堀「そのままの意味です。嘘ってわかった時は逮捕されるんですか?」
〇〇「事件に関わりが大きい証言が嘘だった場合、虚偽ということでそれ相応の対応させていただきます」
堀「へー。もちろん嘘なんて言いませんけどね。当日は、映画館にいました。少し空きが出来たんで大好きなホラー映画見に行きました。映画の半券もありますけど見ます?」
〇〇「一応、確認させてもらいます」
鞄の中から財布を取り出し、中から半券を出す
堀「これです」
〇〇「確かに確認しました。しかしまぁ随分とハードなホラー映画ですね」
堀「そうですか? ジャパニーズホラーより、海外ホラーが好きなんですよ!」
半券を財布に、財布を鞄へ入れる
田頭「堀さん、今回の事件に関わらず、あなたの周りで最近気になることってありましたか?」
堀「そうですねー」
少しの間の後
堀「・・・特にありません(本当はあるけど、今言ったら何も出来なないもん!)」
〇〇「そうですか。では、お引き取り頂いて構いません。」
堀「失礼しました」
会議室を出ていく堀。
田頭「麻衣って子以外は聞き終わりましたけど、犯人誰なんですかね?」
一点を見つめる〇〇
田頭「西田さん?何かありました?」
〇〇「さっきのやつ、なんか隠してるなーって思っただけ。」
田頭「そうですか?素直そうでしたけど。」
〇〇「ダメだなお前」
ーーーーー堀の家ーーーーー
パソコンの前に座り、何かを調べている堀。
画面には、検索結果が出ている。
気になったページに進むと、画面には解離性同一性障害というタイトルが出ている。
堀「解離性同一性障害?」
読み進めていく堀
堀「私が聞いた麻衣さんの話し声ってまさか?」
ーーーーー数日前ーーーーー
とあるテレビ局で歌番組の収録があった堀
グループで練習の後、休憩で大部屋の楽屋に戻った時のこと
堀「麻衣さん、最近単独の仕事も増えて凄いよねー」
渡辺「ねー!あっ!そういえば今日、別番組だけど一緒の局にいるみたいだよ!」
堀「そうなの? 遊びに言ってこよう!」
渡辺「忙しいんだからやめときなよ!」
堀「挨拶だけだよ!」
席から立ち上がり、楽屋を出ていく堀
ーーーーー麻衣の楽屋前ーーーーー
堀がノックしようと扉の前に立った時
中から声が聞こえ、耳をすませると会話している事に気づく
行けないとは思いつつ扉に耳をあてる堀
麻衣「あ~殺したい!誰でも良いから殺したーい!フッ!ハハ!アーッハハハ!うっ!」
倒れる物音がし、驚く堀。
何か嫌な予感がしてすかさず楽屋に入る。
扉を開けると倒れている麻衣がいた。
堀「麻衣さん?麻衣さん? しっかりしてください!」
麻衣「うっ・・・」
堀「麻衣さん!大丈夫ですか?」
麻衣「堀ちゃん?どうしてここに?」
堀「歌番組の収録で、麻衣さんもいるって聞いたから挨拶に」
麻衣「そうなんだ・・・ありがとう」
堀「大丈夫ですか? 仕事休んだ方が」
麻衣「大丈夫!堀ちゃんはみんなの所に戻らないと!」
堀「でも・・・」
麻衣「大丈夫って言ってるでしょ?」
堀は、普段見ない麻衣の顔に驚く。
堀「えっ? あの、分かりました」
楽屋を出ていこうとする堀を呼び止める。
麻衣「あっ! 堀ちゃんさ、倒れる前なんか聞いた?私の話し声的なの」
フラッシュバックする記憶。
麻衣『あ~殺したい!誰でも良いから殺したーい!フッ!ハハ!アーッハハハ!』
堀「えっ? 何も聞いてないです・・・」
麻衣「ならいいや!みんなに宜しく言っといて!」
堀「分かりました・・・」
楽屋を後にする堀。
ーーーーー現在・堀の家ーーーーー
堀「もし、この病気なら・・・」
堀は、携帯を手に取り、麻衣に連絡をする。
無料通信アプリでメッセージを送る
堀「お疲れ様です!麻衣さん、体調は大丈夫ですか? もし大丈夫なら私、お聞きしたいことがあるんです」
数分後
返信の通知音が鳴る
携帯を見る堀
麻衣「お疲れ。ありがとう!私は大丈夫だよ」
「聞きたいこと? メールとか電話じゃダメ?」
すかさず返信する。
堀「出来れば、麻衣さんの顔も見たいし、直接会って話したいです。」
麻衣「分かった。今日は遅いから、明日また連絡するね!」
堀「分かりました! 連絡待ってます!」
麻衣「おやすみ!」
堀「おやすみなさい」
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