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第一章
違和感を覚える殺人
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ーーーーー警視庁湾岸警察署・港区マンション駐車場殺人事件捜査本部ーーーーー
疎らに座っている刑事や鑑識達。
自分の手帳のメモを見返している刑事に若い刑事が駆け寄ってくる。
田頭 浩「西田さん、この事件なんか変じゃないですか?」
西田と呼ばれた男は手帳を閉じ、椅子に深く座り、机に突っ伏して寝る
西田〇〇「あぁ、一発目は背後から急に刺されたとしてもだ、
やり方が残忍すぎる。最後は頸動脈をキレイにスパッておおよそ
カタギの人間がする事ではねぇーよ」
部屋にゾロゾロと入ってくる関係者たちに続いて、幹部たちが入ってくる。
左側から、湾岸署署長、刑事部捜査一課長、本庁管理官、副署長
が前列に座る
刑事1「起立、気をつけ! 礼! 着席」
一斉に座る関係者たち。
副署長「港区マンション駐車場殺人事件の会議を始める」
管理官「概要の報告を」
田頭「発生時刻午後10時25分頃、港区赤坂のタワーマンション
ヒルズ赤坂の駐車場にて、村尾宏太29歳が背中を滅多刺しに
された後頸動脈を切られ即死の状態で、このマンションに住む
男性に発見されました。
メモを取る捜査員たち。
田頭「凶器はカッターナイフのようなものと推定。
付近の防犯カメラには犯人の姿が捉えられていましたが、
全身黒ずくめの格好というだけでそれ以外の有力な情報は、
ありませんでした」
管理官「鑑識班、凶器はカッターナイフで間違いないのか?」
鑑識1「はい! 報告します。首を切られたのは恐らくカッターナイフで間違いないと思います。ただ、背中を滅多刺しにした凶器に関しては、刃渡り10センチ前後の果物ナイフのようなものだと思われます。」
管理官「ホシは、単独犯か?」
鑑識1「単独犯もしくは、2人組の犯行と推測します。」
管理官「他に報告するものは?」
手をあげる西田
管理官「そこの名前は?」
〇〇「捜査一課、西田〇〇です」
管理官「で?報告って言うのは?」
〇〇「報告って言うのではないんですが、本当に2人組の説があるのか?と思いまして」
管理官「どういう事だ?」
〇〇「もしですよ!もしもの話です。犯人が女だったら?抱きついて背中を刺してもおかしくないなって思ってるんですが」
管理官「何が言いたい?」
〇〇「1人の犯行だって言いたいだけです」
管理官「証拠は?」
〇〇「証拠も何も、刑事の勘ってやつです」
管理官「くだらん!もう他にないな?では引き続き捜査に当たってくれ!解散」
捜査員たち「はい!」
田頭が西田の下へくる
田頭「あんまり変なこと言うと捜査から外されますよ!」
〇〇「なんでだ? 思ったこと言っただけだろ?」
田頭「あの管理官。現場はロクに知らない。キャリア中のキャリアで、刑事の勘とかそういうのが嫌いなんです。なんでも証拠がなきゃ信用しません!」
〇〇「あっそ!外されたら外された時だ! 1人でするさ!」
会議室を出ていく〇〇
後を追う田頭
田頭「待ってください!西田さん!」
疎らに座っている刑事や鑑識達。
自分の手帳のメモを見返している刑事に若い刑事が駆け寄ってくる。
田頭 浩「西田さん、この事件なんか変じゃないですか?」
西田と呼ばれた男は手帳を閉じ、椅子に深く座り、机に突っ伏して寝る
西田〇〇「あぁ、一発目は背後から急に刺されたとしてもだ、
やり方が残忍すぎる。最後は頸動脈をキレイにスパッておおよそ
カタギの人間がする事ではねぇーよ」
部屋にゾロゾロと入ってくる関係者たちに続いて、幹部たちが入ってくる。
左側から、湾岸署署長、刑事部捜査一課長、本庁管理官、副署長
が前列に座る
刑事1「起立、気をつけ! 礼! 着席」
一斉に座る関係者たち。
副署長「港区マンション駐車場殺人事件の会議を始める」
管理官「概要の報告を」
田頭「発生時刻午後10時25分頃、港区赤坂のタワーマンション
ヒルズ赤坂の駐車場にて、村尾宏太29歳が背中を滅多刺しに
された後頸動脈を切られ即死の状態で、このマンションに住む
男性に発見されました。
メモを取る捜査員たち。
田頭「凶器はカッターナイフのようなものと推定。
付近の防犯カメラには犯人の姿が捉えられていましたが、
全身黒ずくめの格好というだけでそれ以外の有力な情報は、
ありませんでした」
管理官「鑑識班、凶器はカッターナイフで間違いないのか?」
鑑識1「はい! 報告します。首を切られたのは恐らくカッターナイフで間違いないと思います。ただ、背中を滅多刺しにした凶器に関しては、刃渡り10センチ前後の果物ナイフのようなものだと思われます。」
管理官「ホシは、単独犯か?」
鑑識1「単独犯もしくは、2人組の犯行と推測します。」
管理官「他に報告するものは?」
手をあげる西田
管理官「そこの名前は?」
〇〇「捜査一課、西田〇〇です」
管理官「で?報告って言うのは?」
〇〇「報告って言うのではないんですが、本当に2人組の説があるのか?と思いまして」
管理官「どういう事だ?」
〇〇「もしですよ!もしもの話です。犯人が女だったら?抱きついて背中を刺してもおかしくないなって思ってるんですが」
管理官「何が言いたい?」
〇〇「1人の犯行だって言いたいだけです」
管理官「証拠は?」
〇〇「証拠も何も、刑事の勘ってやつです」
管理官「くだらん!もう他にないな?では引き続き捜査に当たってくれ!解散」
捜査員たち「はい!」
田頭が西田の下へくる
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〇〇「なんでだ? 思ったこと言っただけだろ?」
田頭「あの管理官。現場はロクに知らない。キャリア中のキャリアで、刑事の勘とかそういうのが嫌いなんです。なんでも証拠がなきゃ信用しません!」
〇〇「あっそ!外されたら外された時だ! 1人でするさ!」
会議室を出ていく〇〇
後を追う田頭
田頭「待ってください!西田さん!」
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