身体検査が恥ずかしすぎる

Sion ショタもの書きさん

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準備

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 4月、桜の花びらが満開となり薫風に舞散る季節。陽物男子中学校では盛大な入学式を終えて、俺たち新入生の身体検査を行うことになった。それがまさか、こんなことになるなんて……!

「おーし、これから身体検査の時間だからな。プリントに書かれている通り、検査項目によって教室が異なるから気をつけろよ。……あと、俺はその間職員室にいるから、服脱いだら」

「廊下にならんで、委員長が先導するんでしたよね」

「おお、そうそう。頼んだぞ学級委員長」

 ガラガラガラと扉を開けて先生が去ったあと、学級委員長が明るい声で俺たちに声をかける。

「じゃあみんな、服を脱いだら廊下に整列してね。ほら、はやく!」

 パンパンッと拍手をして急かす委員長。それによってクラスのみんなは服を脱ぎ始めた。ためらいすら感じられない。

 俺が呆然としているなか、後ろから肩をたたく人物がいた。

「どうしたんだよ、柚希?」

「えっ、いや」

 入学してから初めてできた友人の水瀬遥也だ。彼は知っていたんだろうか、この身体検査について。

「あ、あのさっ! ……遥也は知ってたのか?」

「うん? 知ってたって何が?」

「あ、あれ……」

 俺がフルチンになったクラスメイトを指差すと、遥也は目を瞬かせた。

「もしかして柚希、知らないでこの学校に入ったのか!?」

 大きくため息をついた遥也。まるで信じられないようなものを見たかのような……。

「そ、そんなの!!」

「調べなかった柚希が悪いな。諦めた方が懸命だぜ?」

「うぐぐ……」

 遥也は俺と会話をしながらも服を脱いでいた。
 さすがイケメンと呼ばれるだけのことはあり、俺と違って引き締まった筋肉をしている。うらやましい、小さな頃から水泳をしていたらしい。

「柚希くん、全然準備をしていないじゃないか。喋っていないで早くしてね」

 その委員長の言葉で、俺は渋々服を脱ぎ始めた。

 ブレザーを畳んで。カッターシャツを脱ぎ捨てる。そして中に着こんだYシャツとともに机の上に置いておく。後は下だけだ。

 カチャカチャとベルトを緩める。少しの抵抗感をズボンとともに脱ぎ去っていく。今日は灰色のボクサーブリーフを履いていた。白ブリーフにしなくて良かった。

 とはいえ、

「……っ!!」

 あと一歩のところで俺は踏み出せないでいた。

 困って遥也のことを見つめる。すると遥也は丁度パンツを脱いだところのようだった。ポロンっと、うっすら毛の生えたチンポが出てきた。

 ドキリと心臓がわし掴みにされた。

「ずる、むけ……!」

 衝撃的だった。

「ん? あとパンツだけじゃん柚希。がんばって脱がないと委員長に怒られるぞ?」

 言葉を返せない。

「………………」

 フルチンになる。それが俺にとってどれほどの難易度なのか遥也は知らない。

 遥也をみる。

 この状況に遥也は、むしろ解放感すら覚えていそうだった。まるで風呂上がりのように。両手を腰にあて、熱を持った身体を冷ますように。「ふぃ~」とため息をついている。

 恥ずかしげもなく、俺の真正面でチンポを揺らしていた。

 たまらず俺は息を飲む。
 友達のチンポをこんなに間近でみたのは初めてだった。しかも……。

 小学校では水着に着替えるときに遠目で見たことがあったし、修学旅行でも、風呂に入るとき何人も見た。俺はそこである共通点を見いだした。

 しかし遥也のチンポにはその共通点がなかった。

 ピンク色をした遥也の亀頭に視線が吸い寄せられる。初めて友達の亀頭を見てしまった……。こんなにも間近で。

 俺にとって亀頭は、チンポの皮を下ろすことでやっと見えるもの。ズルムケという言葉は知っていた。けれどそれは空想上のものだった。他人のものなんて絶対に見ることはないと確信していた。……というのに。

 他人のはこうなっていたのか……。

「柚希ー」

「う、うん、わかってるって!」

 身体中が熱くなってきた。

 それを誤魔化すように右手を腰のところへ。
 左手も同じように持ってくる。

「ふぅ、ふぅ……!!」

 親指をパンツの隙間に滑り込ませた。瞬間、涼しい春の空気が入ってきた。それが、嫌でもここは家の中じゃないぞと教えてくる。

 ヒンヤリとした肌寒さを中で感じた。

 ゴムの部分をゆっくり掴むと、手ざわりの良いボクサーブリーフの生地が指先にふれる。あまりにも軽く、そして重すぎた。家ではさわり慣れているのに。

「……んうっ!!」

 パンツを下げようとする度に、ミリ単位で俺の感覚が鋭くなっていく。それはこれまで経験したことのない、普段聞こえない小さな音すらも拾えてしまう世界。ドキドキと心臓が鼓動する。

 大丈夫、大丈夫だ問題ない。

 下ろせば楽になる……。

「ひゃい!?」

 肩をたたかれた。

「うおっ、びっくりした!? そんなに驚かなくてもいいだろ!?」

「……はぁ、ふぅ、ふぅ」

 早く下げないと、下げ、下げ……!!

「やっぱムリぃ!!」

 数センチずらしただけで。
 身体中の血が沸騰したかのように熱くなる。

 掴んだゴムがこれ以上下がらない……!!

 でもこれを下げないとみんなが身体検査を受けれない。迷惑をかけてしまう。

「ほら、柚希。手を離せよ、脱がしてやるから」

「柚希くん、恥ずかしいのはわかるけど……」

 気がつけば俺が最後だった。

「うぅ……ぐすっ!!」

 誰かに脱がされるなんて冗談じゃない。
 覚悟を決めろ。

 すこしずつ、俺は灰色のパンツを下ろしていく。最後だったからか、みんなの視線が集中している気がした。実際、周囲を見渡せばほぼ全員の視線が俺に向かっていた。

 チンポを隠さずに堂々と。

 顔が赤いやつも何人かいる。けれどそいつらですら、隠していない。むしろ他の人と見せあっている。

 俺だけが、こんなに恥ずかしがってる……?
 俺が異常なのか……?

 こうなるくらいなら、始めから……!

 一枚の布がこんなにも重い。

 あと1センチでも下げれば、俺のチンポが……。

「男だろ、柚希」

 くそ、くそくそっ!!

「……仕方ないなぁ」

 遥也が近づいてきた。

「えっ……?」

 パンツの隙間に滑り込ませた親指が抜き取られる。そして遥也は俺のパンツを掴んだ。

「な、何してるんだよ!?」

「んー何って?」

 とっさに俺もパンツを掴んで死守する。しかしその両手は遥也の右手に捕まれてしまった。どんだけ力が強いんだよっ!!

「お、おいっ!」

 そのまま左手にパンツがつかまれる。必死の抵抗が遥也に通じない。

「いゃ、いや、いやだ、やめろよ遥也っ!!」

 カァーーッと耳が熱くなってきた。

 ポロンと俺のチンポが出てきた。

「ぷっ、ふは! 耳が真っ赤になってる」

「うるさいっ!! わかったから離せってば!!」

 こんな間近でみられるなんて、堪ったものじゃない!!

「ちょ、暴れるなーーあ……」

 その時、むにゅりとした感触が伝わってくる。

「ーーッ!!!」

 チンポが遥也の左手にふれた。

 遥也にも気づかれた。

 ゆるんだ拘束から抜け出して、急いで机の上にパンツを置いた。

 その間、遥也の視線が俺のチンポに向けられていた。

 目の端に浮かんだ涙をぬぐって、俺はチンポを両手で隠した。事故とはいえ、チンポにふれられた。その羞恥心は異常だった。

「……なんか悪ぃ。用意できたんなら行こうぜ」

 そっけなく遥也が言った。

「……??」

 一瞬何をいっているのかわからなかった。

 しかしすぐに思い出す。

 遥也が指差した方向には廊下があった。そもそも俺がフルチンになったのは身体検査があるからだ。そして身体検査は廊下に出て、各教室へ移動しなければならない。

 教室の窓から風が吹いた。

 スーッとお尻を撫でて、玉袋の裏側を通っていく。とてつもない解放感が恐ろしく感じた。こんな姿で廊下を歩く……?

 俺はより一層チンポのガードをかたくする。

「みんな準備は終わったね。それじゃあ始めは視力と聴力の検査だからね。着いてきて~」

 委員長が廊下を歩きだす。
 その堂々とした後ろ姿をみて俺はすこし泣きたくなった。

 むにゅり。

 そんな、遥也の手に当たった感触がまだのこっていた……。



_______________

 描写がくどい?

 確かに私も『恥ずかしい』にこれだけ字数を詰め込んだのは初めてです(。・ω・。)




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感想 1

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みんなの感想(1件)

坂本勇人の寝ぐせ

作者様がくどいとおっしゃっている恥ずかしさの描写は、臨場感?があってすごく好きです!もう続きはお書きにならないんですか?
個人的にすごく惹かれました!

解除

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