7 / 8
※7.一歩前進
しおりを挟む
まずは銀色の髪から。そうしてリリウスの身体に泡をつけた手を滑らせる。観念したのかリリウスはされるがままだ。これまでに他人を洗った経験はない。つたないのは自覚している。だからこそリリウスよりも丁寧にすることを心がけた。
凜々しい体つきだった。
実際に手でふれてみるとそれがよくわかる。
「鍛えてるって感じだなぁ」
細身ではあるけど。
「……はい、フィリル様をお守りするためには必要なことですので」
「ふふふっ、そうか」
リリウスの正面に来る。
そして顔を見上げながら僕はそういった。
身体の側面から、胸、お腹と入念に洗っていく。
「それにしても、デカいな」
僕はリリウスの股間を見ながらいった。
まだ僕は12歳だし、それと比べたら当たり前なんだろうけど。
両足を終えると最後に股間だ。
「そこは自分でやりますので……」
「ん、僕は気にしないから別にいいけど?」
「そうではなく、っ」
リリウスの言葉を遮るようにしてそれを手のひらに収めた。さすがに全部は収まりきらない。なでるように、力加減を間違わないように時間をかけて行なった。睾丸はしわの一本一本まで。自分ですれば痛いことがわかっているから、亀頭はより優しくした。
リリウスにされたように、マッサージも同時に行う。
そしてそれが悪かったのか、リリウスの陰茎がすこし反応してしまっていた。
はじめは気のせいかとも思った。けれど時間がたつたびに、硬く大きくなっていく。ついにはピンと天を向いた。皮のむけた大人の性器が熱をもち、ピクピクと律動する。
リリウスは無表情だけど目を合わさなかった。
3年後、僕もこんな風になれるだろうか。
そんな風に自分のちんまい性器を見てため息をつく。
「んー、まあいっか」
学問によればリリウスの年齢くらいが一番、性欲の盛んな時期だという。このままでは辛いのではないかと案じた。すこし迷い、自分でするときのように手でこすってみる。突如動きを変えた手に反応してかリリウスが声を上げた。
「あの……」
「ん、気にすんなって」
こういったことをする経験もなかったから、上手くできているかはわからない。だからリリウスの身体に注目しながら優しく手を動かす。色々なところをなでて、ピクリと動けば「これが気持ちいいのか?」ときいてみる。
リリウスはそれを隠そうとするけれどバレバレだ。
やがて鈴口から透明な液体がこぼれ落ちる。
表情は変わらなくとも、リリウスは案外わかりやすいのかもしれない。そんな発見ができて嬉しい。
「ずっとリリウスに迷惑かけてばっかりだったし今日くらい、いいだろ」
「……そんな、迷惑だなんて思っていません」
「そうか」
ポツリと小さく呟いた。
やがてリリウスは精を放った。
「うわ、っぷ」
こんなに飛ぶとは思わず、その正面にいたから顔にかかってしまった。
青臭いけれど、それがリリウスのなら気にはしない。
「たくさん出たな」
息を荒くするリリウスに笑顔で告げた。
「……っ」
「あ、いまリリウス顔赤くなっただろ?!」
「なっていません」
「え、あれ? でも……え、ほんとか?」
……んー、まあいい。今日はこれで満足してやろう。
ふと顔についたリリウスの出したものを手に取ってみた。僕が出すものとはまるで違う。その匂いはもちろん、白色の濃さも。ぬるぬるとしていて、つかみきれなかった分が糸を引いて落ちていく。
さりげなく僕の手にあるそれをリリウスは拭おうとする。
それに逆らわず、顔を拭って、風呂に入って、部屋に戻る。
去り際になってリリウスに伝えた。
「ぜったい明日も来いよ!」
「……はい」
リリウスは僕の部屋を後にした。
いつの間にか天を向いていた自身のものを、不思議に思いながら収めて就寝した。
凜々しい体つきだった。
実際に手でふれてみるとそれがよくわかる。
「鍛えてるって感じだなぁ」
細身ではあるけど。
「……はい、フィリル様をお守りするためには必要なことですので」
「ふふふっ、そうか」
リリウスの正面に来る。
そして顔を見上げながら僕はそういった。
身体の側面から、胸、お腹と入念に洗っていく。
「それにしても、デカいな」
僕はリリウスの股間を見ながらいった。
まだ僕は12歳だし、それと比べたら当たり前なんだろうけど。
両足を終えると最後に股間だ。
「そこは自分でやりますので……」
「ん、僕は気にしないから別にいいけど?」
「そうではなく、っ」
リリウスの言葉を遮るようにしてそれを手のひらに収めた。さすがに全部は収まりきらない。なでるように、力加減を間違わないように時間をかけて行なった。睾丸はしわの一本一本まで。自分ですれば痛いことがわかっているから、亀頭はより優しくした。
リリウスにされたように、マッサージも同時に行う。
そしてそれが悪かったのか、リリウスの陰茎がすこし反応してしまっていた。
はじめは気のせいかとも思った。けれど時間がたつたびに、硬く大きくなっていく。ついにはピンと天を向いた。皮のむけた大人の性器が熱をもち、ピクピクと律動する。
リリウスは無表情だけど目を合わさなかった。
3年後、僕もこんな風になれるだろうか。
そんな風に自分のちんまい性器を見てため息をつく。
「んー、まあいっか」
学問によればリリウスの年齢くらいが一番、性欲の盛んな時期だという。このままでは辛いのではないかと案じた。すこし迷い、自分でするときのように手でこすってみる。突如動きを変えた手に反応してかリリウスが声を上げた。
「あの……」
「ん、気にすんなって」
こういったことをする経験もなかったから、上手くできているかはわからない。だからリリウスの身体に注目しながら優しく手を動かす。色々なところをなでて、ピクリと動けば「これが気持ちいいのか?」ときいてみる。
リリウスはそれを隠そうとするけれどバレバレだ。
やがて鈴口から透明な液体がこぼれ落ちる。
表情は変わらなくとも、リリウスは案外わかりやすいのかもしれない。そんな発見ができて嬉しい。
「ずっとリリウスに迷惑かけてばっかりだったし今日くらい、いいだろ」
「……そんな、迷惑だなんて思っていません」
「そうか」
ポツリと小さく呟いた。
やがてリリウスは精を放った。
「うわ、っぷ」
こんなに飛ぶとは思わず、その正面にいたから顔にかかってしまった。
青臭いけれど、それがリリウスのなら気にはしない。
「たくさん出たな」
息を荒くするリリウスに笑顔で告げた。
「……っ」
「あ、いまリリウス顔赤くなっただろ?!」
「なっていません」
「え、あれ? でも……え、ほんとか?」
……んー、まあいい。今日はこれで満足してやろう。
ふと顔についたリリウスの出したものを手に取ってみた。僕が出すものとはまるで違う。その匂いはもちろん、白色の濃さも。ぬるぬるとしていて、つかみきれなかった分が糸を引いて落ちていく。
さりげなく僕の手にあるそれをリリウスは拭おうとする。
それに逆らわず、顔を拭って、風呂に入って、部屋に戻る。
去り際になってリリウスに伝えた。
「ぜったい明日も来いよ!」
「……はい」
リリウスは僕の部屋を後にした。
いつの間にか天を向いていた自身のものを、不思議に思いながら収めて就寝した。
4
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説


つまりは相思相愛
nano ひにゃ
BL
ご主人様にイかないように命令された僕はおもちゃの刺激にただ耐えるばかり。
限界まで耐えさせられた後、抱かれるのだが、それもまたしつこく、僕はもう僕でいられない。
とことん甘やかしたいご主人様は目的達成のために僕を追い詰めるだけの短い話です。
最初からR表現です、ご注意ください。


愛しい人はベッドの下ではぁはぁ言っている
ミクリ21 (新)
BL
魔術師アリエル・サーシャ(23)の同僚で友達のユーリ・ミッチェル(22)は、いつもアリエルのベッドの下ではぁはぁ言っている。
ユーリは、アリエルが嫌がらないのをいいことになんでもやり放題。何故ならアリエル大好きだからだ。
アリエルが何故ユーリを嫌がらないのかというと、アリエルもユーリのことが大好きだからだ。
………もう付き合っちゃえよな二人が、なかなか付き合わなくて周りが焦れている話。


兄弟ってこれで合ってる!?
ててて
BL
母親が再婚した。
新しいお義父さんは、優しそうな人だった。
その人の連れ子で1歳上のお兄さんも優しそう
ずっと一人っ子だったおれは、兄弟に憧れてた。
しょうもないことで喧嘩したり、他愛もない話をしたり、一緒にお菓子を食べたり、ご飯も1人で食べなくていいし。
楽しみだな…
って、思ってたんだけど!!!
確かに仲のいい兄弟に憧れはあったけど!!!
え、兄弟ってこんなに距離近いの?
一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり??
え、これって普通なの!?
兄弟ってこれで合ってる!?!?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる