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23 冒険の世界
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ジルベルトは、リリアナが出ていった小屋の引き戸をぼんやりと見ていた。
やがて思い出したかのように、作業が途中になっていた歯車の前に胡座を組んで座る。
調整の続きをしようと手を伸ばすも、掴んだはいいが持ち上げることはしなかった。
(石の秘密を、なんで話そうなんて思ってしまったんだろうか)
もちろん誰かに話したところで、誰も信じることはないと思っている。それでも念には念のためと、両親にもチェルソンにすらも打ち明けてこなかったことを。
「アイツの言葉を信用しすぎなのか?」
浮かぶのは、だいたいいつも寝ぼけ眼でグチグチと言っているか、自分の食事のメニューを口元弛ませ真剣に見つめているか、なリリアナの姿である。
「信用じゃないな、毒気にやられたんだな、間違いない」
ジルベルトは、掴んだままだった歯車を持ち上げ、作業を再開することにした。
――ジルベルトが六歳の頃。
この小屋はここまで傷んではいなかった。老齢の庭師のじいさんに遊んでもらう目当てで、よく弟のロレットと転がりこんでいた。
王子として綺麗な服を着て綺麗な物に囲まれている生活をしていたからか、この小屋にあるものや、じいさんが丁寧に手入れしている道具が物珍しくて、入り浸っては遊んでもらっていた。毎日しつこいくらい来ていたのは、自分だけだったけど。
ある日、じいさんは言う。
『坊っちゃん、ワシは歳を取りすぎたから、仕事を若いもんに任せることにしたよ。この小屋は古すぎて使わないと言われたがな』
フォッフォと朗らかに笑うじいさんに、飛び付いて泣きじゃくった。
そんな自分の頭を、沢山仕事をしてきたゴツゴツした大きな手のひらが、優しく撫でてくれた感触も思い出せる。
『そうじゃ、坊っちゃんに秘密のプレゼントをあげよう。なんでも、願いが叶うという石らしいぞ』
じいさん自身も信じていなかったのだろう、沢山並んでいたうちのひとつの編籠を引っ張りだし、ボロ布で包んだ何かを取り出して床にゴンッと置いた。
布が捲られて出てきたのは、自分の頭ぐらいの大きさの不思議な色の石だった。
自分が教わってきた鉱石にはない特徴の石は、不完全ながらも球体であり光沢もある。
子供ごころにその不思議な石の特別感は大きく、興奮した。
『先代のじいさんが、庭を弄ってる時にゴロッと出てきたらしいわ。どこか庭の飾りとして使おうと思って、そのまま忘れられてたものじゃ』
じいさんがいなくなってから、その寂しさを埋めてくれたのが石だ。
チェルソンの目を盗んでは小屋に行って、その石を磨いて、沢山の願いを込めて、満足して宮殿へと戻る。それが日課となった。
何も持たない自分に、秘密の大きな宝物が出来たことが嬉しくて、弟にも言わなかった。唯一持つことができた、自分だけの物だった。
その日も、同じように宮殿を抜け出し小屋へやってきて、石を磨いていた。
『そういえば、願いごと、本当に叶うかな?』
ちょっとした出来心と興味だった。濃い紫の石はいつものように鈍く発光石の明かりを照り返しているだけだった。
汚れないようにと布越しでしか触れたことのなかったそれに、怖さと興奮と、少しの希望を持って手のひらを当てる。それはひんやりとしていて滑らかであったけれど、それだけだった。
『なーんだ、ボクをどこか見たことのない冒険に、連れ出してほしかったなー』
教養の勉強も、綺麗な服も道具も、それ以上惹かれることができなくて、毎日が退屈だった。
じいさんがいた頃は、壊れて歪んでしまった道具を、どうやって直すんだろう、どうしたら汚れが落ちるんだろうと、探求心をくすぐられて。小屋がどうして雨漏りするのか、それをどうすれば直せるのか、直したら今度は違うところに雨漏りが起きる、それは何が原因なんだろうか。そうやって次から次へと、新たなことが起きていった。毎日が驚きと興味に満ちていた。
ぼんやりしていたからだろう。石の変化に少し経ってから気付いた。触れていた手にビリビリとした痺れがおきて、驚いて手を離した。よく見れば、石の渦を巻いたような模様が、ゆっくりと動いているように見えた。けどそれは錯覚だと思えるほど、すぐにいつもの石の状態に戻って。
今度は注意深く、触れる。何も起きない。
『見せて、もう一回っ』
ビリビリとした痺れが手のひらに伝わった。両手で包むように持つと、黒い渦がゆっくりと動き出した。
『ボクに見せて、知らない世界を』
渦がグルグルと蠢き、石全体を覆うように真っ黒になった。
そこに映し出された世界は、この石の力を上回る衝撃だった。
驚きと興奮が抑えられなくて、宮殿から弟を連れ出し、石の見せる世界を共有した。
『あれなに?』
『たぶん、馬車?』
『うまさん、いないよ』
『あ、車輪ついてるっ』
『あれなに?』
『うっわーっ、文字みたいなのが動いてるっ』
とにかくわからないことだらけで、夢中で目を凝らすのに精一杯だった。
絵に描いたりしたかったけど、手を離せば消えてしまう。
『すごいっ、冒険だっ。これは冒険だっ』
じいさんは信じていなかったけれど、この石が自分の願いを叶えてくれたことがわかった。
『どこにあるんだろうっ。どこの国にいけばいんだろっ。行きたいっ』
歳を重ねて、隣国にもどこにもない世界だとわかったけれど、この時はまだ何も知らなかった。地繋ぎで行ける冒険の世界だと疑わなかった。
突然カッと、手のひらに熱を感じた。真っ黒だった石から光線が走って眩しすぎて瞼を閉じた。
意識はフワフワして、体もユラユラして、それでも聞きなれない音に目を開けた。
そこは、さきほどまで石の中にあった世界だった。
どこを見ても知らないものばかり。どんな玩具よりもキラキラした宝石よりも、輝いて見えた。
ヨタヨタと歩み初めてすぐ、耳をつんざく大きな音がして、視界に黒髪の女性が飛び付いてくる姿が映った。
体がぶれるような感覚を感じて、反射的に閉じた瞼を上げれば、目の前には石と、それを包むように持つ自分の手があった。
『あれ?』
夢でも見たのかと、周囲を見渡せば、ロレットが不思議そうな顔をして自分を見ていた。
『にいさま、にいさまふたりいた』
『ん?』
『石の中にも、にいさまいたよ』
石の中、奥を再び覗き込む。黒い靄がどんどん晴れていく。石が元に戻りはじめている中、チラチラとみえる世界。
そこには、黒髪の女性が大きな乗り物の前で倒れているのが見えた。次々に周囲の人々が集まっている。何かが起こってしまったということが、子供心にも理解できた。
その日以来、石に触ることはなくなり、ロレットにも『あの石は壊れた』と伝えた。
怖くなり、小屋に寄り付かなくなったけど、それでもずっとずっと心のすべてを占めていた。
月日を重ねても、とらわれたように思い出す。眠れない日々が続く。逃げることへの後悔が、自分を蝕んでいくような気さえした。
きっと自分は、とんでもないことをしてしまった。あの女性はどうなったのだろうか? 謝らなければ。自分の持っているものすべてで償わなければ。
もう一度小屋へ足を踏み入れたのは、九歳の頃。
部屋の真ん中で放置されたままの石は、埃をかぶっていた。
綺麗に磨き直し、願う。
『もう一度、見せて』
だけど、どんなに願っても、彼女の姿は映し出されない。それどころか、あの時と同じ場所すら映らない。
何度試みても、別のどこか、異国の地ばかり。
そして、繰り返すうちに、どんどん石の力は弱まってしまったのか、数年後には完全にその力をなくしてしまった――
歯車を弄りながら、昔のことを思い出し、あれ以来ぶりに取り出した石に、視線を戻す。
「……え?」
渦が、ゆっくりと蠢いているように見えた。
ジルベルトはハッとして、立つのもまどろっこしく四つん這いで石の元に戻る。
「力が、戻った?」
僅かにだが模様は確実に動いてる。
ジルベルトはほぼ無意識に、手のひらを乗せた。ビリッとした反応が戻る。その触れている部分から黒い模様が広がっていく。
昔ほど鮮明ではないが、石は映し出している。
黒髪の女性が、どこかのベッドに横たえられて、そこで命の火を消したこと。彼女の魂が、どこかの夫婦の間に宿った命となったこと。
そのまま石の靄が薄れていくなか、ジルベルトは石に覆い被さり、静かに涙を溢した。
やがて思い出したかのように、作業が途中になっていた歯車の前に胡座を組んで座る。
調整の続きをしようと手を伸ばすも、掴んだはいいが持ち上げることはしなかった。
(石の秘密を、なんで話そうなんて思ってしまったんだろうか)
もちろん誰かに話したところで、誰も信じることはないと思っている。それでも念には念のためと、両親にもチェルソンにすらも打ち明けてこなかったことを。
「アイツの言葉を信用しすぎなのか?」
浮かぶのは、だいたいいつも寝ぼけ眼でグチグチと言っているか、自分の食事のメニューを口元弛ませ真剣に見つめているか、なリリアナの姿である。
「信用じゃないな、毒気にやられたんだな、間違いない」
ジルベルトは、掴んだままだった歯車を持ち上げ、作業を再開することにした。
――ジルベルトが六歳の頃。
この小屋はここまで傷んではいなかった。老齢の庭師のじいさんに遊んでもらう目当てで、よく弟のロレットと転がりこんでいた。
王子として綺麗な服を着て綺麗な物に囲まれている生活をしていたからか、この小屋にあるものや、じいさんが丁寧に手入れしている道具が物珍しくて、入り浸っては遊んでもらっていた。毎日しつこいくらい来ていたのは、自分だけだったけど。
ある日、じいさんは言う。
『坊っちゃん、ワシは歳を取りすぎたから、仕事を若いもんに任せることにしたよ。この小屋は古すぎて使わないと言われたがな』
フォッフォと朗らかに笑うじいさんに、飛び付いて泣きじゃくった。
そんな自分の頭を、沢山仕事をしてきたゴツゴツした大きな手のひらが、優しく撫でてくれた感触も思い出せる。
『そうじゃ、坊っちゃんに秘密のプレゼントをあげよう。なんでも、願いが叶うという石らしいぞ』
じいさん自身も信じていなかったのだろう、沢山並んでいたうちのひとつの編籠を引っ張りだし、ボロ布で包んだ何かを取り出して床にゴンッと置いた。
布が捲られて出てきたのは、自分の頭ぐらいの大きさの不思議な色の石だった。
自分が教わってきた鉱石にはない特徴の石は、不完全ながらも球体であり光沢もある。
子供ごころにその不思議な石の特別感は大きく、興奮した。
『先代のじいさんが、庭を弄ってる時にゴロッと出てきたらしいわ。どこか庭の飾りとして使おうと思って、そのまま忘れられてたものじゃ』
じいさんがいなくなってから、その寂しさを埋めてくれたのが石だ。
チェルソンの目を盗んでは小屋に行って、その石を磨いて、沢山の願いを込めて、満足して宮殿へと戻る。それが日課となった。
何も持たない自分に、秘密の大きな宝物が出来たことが嬉しくて、弟にも言わなかった。唯一持つことができた、自分だけの物だった。
その日も、同じように宮殿を抜け出し小屋へやってきて、石を磨いていた。
『そういえば、願いごと、本当に叶うかな?』
ちょっとした出来心と興味だった。濃い紫の石はいつものように鈍く発光石の明かりを照り返しているだけだった。
汚れないようにと布越しでしか触れたことのなかったそれに、怖さと興奮と、少しの希望を持って手のひらを当てる。それはひんやりとしていて滑らかであったけれど、それだけだった。
『なーんだ、ボクをどこか見たことのない冒険に、連れ出してほしかったなー』
教養の勉強も、綺麗な服も道具も、それ以上惹かれることができなくて、毎日が退屈だった。
じいさんがいた頃は、壊れて歪んでしまった道具を、どうやって直すんだろう、どうしたら汚れが落ちるんだろうと、探求心をくすぐられて。小屋がどうして雨漏りするのか、それをどうすれば直せるのか、直したら今度は違うところに雨漏りが起きる、それは何が原因なんだろうか。そうやって次から次へと、新たなことが起きていった。毎日が驚きと興味に満ちていた。
ぼんやりしていたからだろう。石の変化に少し経ってから気付いた。触れていた手にビリビリとした痺れがおきて、驚いて手を離した。よく見れば、石の渦を巻いたような模様が、ゆっくりと動いているように見えた。けどそれは錯覚だと思えるほど、すぐにいつもの石の状態に戻って。
今度は注意深く、触れる。何も起きない。
『見せて、もう一回っ』
ビリビリとした痺れが手のひらに伝わった。両手で包むように持つと、黒い渦がゆっくりと動き出した。
『ボクに見せて、知らない世界を』
渦がグルグルと蠢き、石全体を覆うように真っ黒になった。
そこに映し出された世界は、この石の力を上回る衝撃だった。
驚きと興奮が抑えられなくて、宮殿から弟を連れ出し、石の見せる世界を共有した。
『あれなに?』
『たぶん、馬車?』
『うまさん、いないよ』
『あ、車輪ついてるっ』
『あれなに?』
『うっわーっ、文字みたいなのが動いてるっ』
とにかくわからないことだらけで、夢中で目を凝らすのに精一杯だった。
絵に描いたりしたかったけど、手を離せば消えてしまう。
『すごいっ、冒険だっ。これは冒険だっ』
じいさんは信じていなかったけれど、この石が自分の願いを叶えてくれたことがわかった。
『どこにあるんだろうっ。どこの国にいけばいんだろっ。行きたいっ』
歳を重ねて、隣国にもどこにもない世界だとわかったけれど、この時はまだ何も知らなかった。地繋ぎで行ける冒険の世界だと疑わなかった。
突然カッと、手のひらに熱を感じた。真っ黒だった石から光線が走って眩しすぎて瞼を閉じた。
意識はフワフワして、体もユラユラして、それでも聞きなれない音に目を開けた。
そこは、さきほどまで石の中にあった世界だった。
どこを見ても知らないものばかり。どんな玩具よりもキラキラした宝石よりも、輝いて見えた。
ヨタヨタと歩み初めてすぐ、耳をつんざく大きな音がして、視界に黒髪の女性が飛び付いてくる姿が映った。
体がぶれるような感覚を感じて、反射的に閉じた瞼を上げれば、目の前には石と、それを包むように持つ自分の手があった。
『あれ?』
夢でも見たのかと、周囲を見渡せば、ロレットが不思議そうな顔をして自分を見ていた。
『にいさま、にいさまふたりいた』
『ん?』
『石の中にも、にいさまいたよ』
石の中、奥を再び覗き込む。黒い靄がどんどん晴れていく。石が元に戻りはじめている中、チラチラとみえる世界。
そこには、黒髪の女性が大きな乗り物の前で倒れているのが見えた。次々に周囲の人々が集まっている。何かが起こってしまったということが、子供心にも理解できた。
その日以来、石に触ることはなくなり、ロレットにも『あの石は壊れた』と伝えた。
怖くなり、小屋に寄り付かなくなったけど、それでもずっとずっと心のすべてを占めていた。
月日を重ねても、とらわれたように思い出す。眠れない日々が続く。逃げることへの後悔が、自分を蝕んでいくような気さえした。
きっと自分は、とんでもないことをしてしまった。あの女性はどうなったのだろうか? 謝らなければ。自分の持っているものすべてで償わなければ。
もう一度小屋へ足を踏み入れたのは、九歳の頃。
部屋の真ん中で放置されたままの石は、埃をかぶっていた。
綺麗に磨き直し、願う。
『もう一度、見せて』
だけど、どんなに願っても、彼女の姿は映し出されない。それどころか、あの時と同じ場所すら映らない。
何度試みても、別のどこか、異国の地ばかり。
そして、繰り返すうちに、どんどん石の力は弱まってしまったのか、数年後には完全にその力をなくしてしまった――
歯車を弄りながら、昔のことを思い出し、あれ以来ぶりに取り出した石に、視線を戻す。
「……え?」
渦が、ゆっくりと蠢いているように見えた。
ジルベルトはハッとして、立つのもまどろっこしく四つん這いで石の元に戻る。
「力が、戻った?」
僅かにだが模様は確実に動いてる。
ジルベルトはほぼ無意識に、手のひらを乗せた。ビリッとした反応が戻る。その触れている部分から黒い模様が広がっていく。
昔ほど鮮明ではないが、石は映し出している。
黒髪の女性が、どこかのベッドに横たえられて、そこで命の火を消したこと。彼女の魂が、どこかの夫婦の間に宿った命となったこと。
そのまま石の靄が薄れていくなか、ジルベルトは石に覆い被さり、静かに涙を溢した。
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