6 / 34
6 客室棟は本日も戦場なり
しおりを挟む
小走りなメイドのあとに続き、メイド服よりも丈が長く裾が踝まであるチュニックを、リリアナは両手で持ち上げ脚丸出しで長い廊下を疾走する。もちろん絨毯を踏まぬように。
向かったのは客室棟離れの中央にある庭園。東西南北の建物に囲まれるように、緑や色鮮やかな花が目に眩しい。大きな池やガゼボが配置され、客室専用の庭とされている。
「あ、あちらですっ。まだ揉めているようですっ」
メイドが息をきらしながら指差す前方に、女性の集団があった。
「うわーぁ」
思わず出た本音を慌てて呑み込んで、いや間に合ってはいなかったがリリアナは表情を引き締めた。
メイドが速度を落とし立ち止まるので、リリアナはそのまま集団の前まで行く。
見ればその中のひとりは、昨日会ったばかりのオヴェストであった。昨日と変わらず本日も派手なオレンジ色のドレスを着ているが、オヴェストが向かい合う女性も真っ赤なドレスで、近いものがある。
昨日のうちに女官長と復習しておいてよかったと、リリアナは思わずにはいられない。赤茶色のウェーブかかった髪型は、南を割り当てられたスッド令嬢であった。
「スッド様、遅ればせながらご挨拶を。わたくし女官長補佐のリリアナと申します。以後よろしくお願い申し上げます。オヴェスト様、ご機嫌うるわしゅうございます。なにかわたくしにお手伝いできることがありますでしょうか?」
礼の形を取って、見よう見まねでとりあえず挨拶をしてみた。遠回しに「喧嘩の仲裁必要ですか?」と聞いただけなのだが。
リリアナに向けた令嬢達の表情は、まさに憤怒であった。どう考えても、仲良く雑談中だったとは思えない。残念ながら。
「リリアナ女官、この女をどうにかして頂戴っ、生意気なのよっ」
「あなたの方が情緒不安定じゃないのっ」
(わー、わー)
リリアナはテンションが駄々下がったものの、無表情をつとめた。
「どなたか、ご説明を」
グリンッと首を、呆然と突っ立ったままの侍女達に向ける。本人同士から冷静に話が聞けそうにないので、最速で諦めた。
見れば食事を乗せたカートもある。時間的に朝食なのだろう。
「あ、あの、たまにはお庭で朝食をと思いまして、こちらに来てみたのですが……」
「ちょうど同じタイミングで来てしまいまして……」
「いやですわ、こちらのほうが先でございましてよ」
「いえいえ、わたくしどもは昨夜から考えておりましたもの」
(あかん)
リリアナは益々無表情をかためた。
(本人達だけでなく侍女達まで険悪ではないか。それにオヴェスト様だけかと思ったら、スッド様まで勝ち気なタイプなのかいっ)
「まあ! 素敵ですね。お庭で朝食だなんて。確かに本日のように晴れ渡る空の下でしたら、小鳥の囀りを聞きながら、温かで甘い紅茶と、焼きたてフワサクの麦パンをより味わい楽しめることでしょうね。素晴らしい案でございます」
大袈裟なほどに言ってみれば、令嬢達も侍女達もハッとしたようだ。「温かい」と「焼きたて」を強調してみたが、しっかり拾ってくれたようだ。
「ああ、冷めてしまいますわ、お嬢様」
オヴェストの侍女のひとりが声をかければ、スッドの侍女も周囲を見渡し場所を見定めはじめた。なのに……。
「同じ場所でだなんて頂きたくないわっ」
プンッとばかりにオヴェストがそっぽを向けば、スッドも、
「こっちの台詞だわっ、本当に感じ悪い人ねっ」
と、ぶり返す。
(……なんか、王太子がここへ渡らない理由が、わからなくもないではないか)
リリアナはこっそりと、こめかみを指で揉みこんでから考える。
とりあえずこの場を、どうしたらいいものか。
しかし悩んでる時間などもらえる訳もなく、オヴェストとスッドは我先にとガゼボに向かって歩き出す。
「あ、待ってくださーいっ、オヴェスト様! ちょっと!」
慌ててオヴェストの前をふさいだ。
「邪魔よっ、おどきなさいっリリアナ女官!」
せっかくの美人が台無しの憤怒である。そりゃそうであろう。こうしてる間に、スッド軍団はどんどん先へ向かっていったのだから。
「オヴェスト様、サロンで食べませんか? 昼食にここを利用されるのとかどうです?」
「何故、わたくしが退かねばならないのよっ! 嫌よ、絶対に!」
リリアナはあえてワントーン落として囁いた。
「そうですか……せっかく、取れたて新鮮な王太子殿下のお話を、お伝えしようと思いましたのに……そうですか」
肩を落としオヴェストに背中を向けるようにして歩きだしたところで、声がかかった。
「ま、待ちなさいリリアナ女官。わたくしのお部屋にいらっしゃいっ。そこまで言うなら仕方がないわっ、聞いてさしあげてもよろしくてよっ」
(よっし)
リリアナは見えないようにニヤリと笑ってから、振り返った。
「え、いいんですかぁ? お邪魔しまーす」
**
当たり前だが、リリアナに与えられた部屋より5倍、いや10倍ほど広くて素敵な部屋であった。
客室棟内でも、4名の令嬢に与えられた部屋は特別仕様となっているのだろう。
「それで、ジルベルト様はどんな方がお好みですって?」
口元に運んでいたティーカップをソーサに戻しながら、オヴェストは横に立つリリアナをチラリと見上げた。
「ないそうです」
キッパリ言ったが、怒られるのが目に見えているので即座に付け加える。
「好きになったらその人が好みの女性、だそうですっ」
「……」
なんとなく、部屋の空気が張りつめている……と、さすがにリリアナも気付いた。 侍女達は完全に気配を消しにかかっている。だが、オヴェストは美人の迫力を最大限に利用した底冷えする鋭利な視線を飛ばしている。
「よくもまあ……そのようなちっぽけな情報のみで、自信ありげに、わたくしの前に立てますわね」
当然のことながら怒っている。
だがリリアナは、めげないのである。
「オヴェスト様……まさか、これがちっぽけな情報だと、そんな事をお思いなのですかっ」
むしろ、こっちがビックリだわぐらいの勢いで眉をしかめてみせた。
「あなた以外の誰もが思ったわよっ」
「とんでもない。オヴェスト様、よく考えてみてください。この情報まず、絶対に聞き出せないようなところから入手したのですよ?」
「あら、どこから?」
ピクリと、オヴェストの鬼のような表情が動いた。
「王太子殿下の、侍従長の、補佐からです」
「まあ!」
鬼から一気に華やかな令嬢の顔に戻った。リリアナはさらに押せ押せでいく。
「考えられますっ? そんな身近にもほどがあるところからっ、奇跡的に入手できたんですっ我ながらすごいと思ってますよ私はっ」
「それはすごいわ!」
「しかもですよ。殿下の好みは、ない。つまり、誰にもチャンスがあるということですよどうですかっ!」
「言われてみれば、そうよね!」
オヴェストは、ウンウンと頷く。
「わたくしと真逆の、地味で覇気のない女が好きだと言われたらおしまいだったわ」
派手で荒れ狂うパッションをお持ちであることは自覚あるらしい。
「あとですね、殿下の趣味も情報ゲットしましたよー」
「あら! なんですのっ?」
「殿下は、研究マニアらしいですよ。いっつも籠ってひたすら勉強することが趣味らしいです。根暗ですねきっと」
「なにをおっしゃるの。ジルベルト様が根暗だなんて、ありえないわっ。あんなに神々しいお方ですのに」
何かを思い起こしているのであろう、オヴェストはホウッとばかりに頬を染めている。
「あ、オヴェスト様は殿下にお会いされたことあるんですものね! どんな方なんですか?」
「それはもう、美しいのなんの。気品に溢れ紳士で物腰柔らかくて……。少しだけお言葉をいただきましたけど、その時に微笑まれたあの麗しさったら……ああ本当に素敵でしたのよぉ」
「え、想像と違うっ」
リリアナの中では、オットーからもたらされた情報で組み立てたイメージが、とてつもなく陰湿で神経質なものであった。
「そっかー、それはぜひ、拝んでみたいな」
(辞めるまでにチャンスあるだろうか……いや、無理だな)
なにせ仕事をどうこなすかで、いっぱいいっぱいであるのだから。
向かったのは客室棟離れの中央にある庭園。東西南北の建物に囲まれるように、緑や色鮮やかな花が目に眩しい。大きな池やガゼボが配置され、客室専用の庭とされている。
「あ、あちらですっ。まだ揉めているようですっ」
メイドが息をきらしながら指差す前方に、女性の集団があった。
「うわーぁ」
思わず出た本音を慌てて呑み込んで、いや間に合ってはいなかったがリリアナは表情を引き締めた。
メイドが速度を落とし立ち止まるので、リリアナはそのまま集団の前まで行く。
見ればその中のひとりは、昨日会ったばかりのオヴェストであった。昨日と変わらず本日も派手なオレンジ色のドレスを着ているが、オヴェストが向かい合う女性も真っ赤なドレスで、近いものがある。
昨日のうちに女官長と復習しておいてよかったと、リリアナは思わずにはいられない。赤茶色のウェーブかかった髪型は、南を割り当てられたスッド令嬢であった。
「スッド様、遅ればせながらご挨拶を。わたくし女官長補佐のリリアナと申します。以後よろしくお願い申し上げます。オヴェスト様、ご機嫌うるわしゅうございます。なにかわたくしにお手伝いできることがありますでしょうか?」
礼の形を取って、見よう見まねでとりあえず挨拶をしてみた。遠回しに「喧嘩の仲裁必要ですか?」と聞いただけなのだが。
リリアナに向けた令嬢達の表情は、まさに憤怒であった。どう考えても、仲良く雑談中だったとは思えない。残念ながら。
「リリアナ女官、この女をどうにかして頂戴っ、生意気なのよっ」
「あなたの方が情緒不安定じゃないのっ」
(わー、わー)
リリアナはテンションが駄々下がったものの、無表情をつとめた。
「どなたか、ご説明を」
グリンッと首を、呆然と突っ立ったままの侍女達に向ける。本人同士から冷静に話が聞けそうにないので、最速で諦めた。
見れば食事を乗せたカートもある。時間的に朝食なのだろう。
「あ、あの、たまにはお庭で朝食をと思いまして、こちらに来てみたのですが……」
「ちょうど同じタイミングで来てしまいまして……」
「いやですわ、こちらのほうが先でございましてよ」
「いえいえ、わたくしどもは昨夜から考えておりましたもの」
(あかん)
リリアナは益々無表情をかためた。
(本人達だけでなく侍女達まで険悪ではないか。それにオヴェスト様だけかと思ったら、スッド様まで勝ち気なタイプなのかいっ)
「まあ! 素敵ですね。お庭で朝食だなんて。確かに本日のように晴れ渡る空の下でしたら、小鳥の囀りを聞きながら、温かで甘い紅茶と、焼きたてフワサクの麦パンをより味わい楽しめることでしょうね。素晴らしい案でございます」
大袈裟なほどに言ってみれば、令嬢達も侍女達もハッとしたようだ。「温かい」と「焼きたて」を強調してみたが、しっかり拾ってくれたようだ。
「ああ、冷めてしまいますわ、お嬢様」
オヴェストの侍女のひとりが声をかければ、スッドの侍女も周囲を見渡し場所を見定めはじめた。なのに……。
「同じ場所でだなんて頂きたくないわっ」
プンッとばかりにオヴェストがそっぽを向けば、スッドも、
「こっちの台詞だわっ、本当に感じ悪い人ねっ」
と、ぶり返す。
(……なんか、王太子がここへ渡らない理由が、わからなくもないではないか)
リリアナはこっそりと、こめかみを指で揉みこんでから考える。
とりあえずこの場を、どうしたらいいものか。
しかし悩んでる時間などもらえる訳もなく、オヴェストとスッドは我先にとガゼボに向かって歩き出す。
「あ、待ってくださーいっ、オヴェスト様! ちょっと!」
慌ててオヴェストの前をふさいだ。
「邪魔よっ、おどきなさいっリリアナ女官!」
せっかくの美人が台無しの憤怒である。そりゃそうであろう。こうしてる間に、スッド軍団はどんどん先へ向かっていったのだから。
「オヴェスト様、サロンで食べませんか? 昼食にここを利用されるのとかどうです?」
「何故、わたくしが退かねばならないのよっ! 嫌よ、絶対に!」
リリアナはあえてワントーン落として囁いた。
「そうですか……せっかく、取れたて新鮮な王太子殿下のお話を、お伝えしようと思いましたのに……そうですか」
肩を落としオヴェストに背中を向けるようにして歩きだしたところで、声がかかった。
「ま、待ちなさいリリアナ女官。わたくしのお部屋にいらっしゃいっ。そこまで言うなら仕方がないわっ、聞いてさしあげてもよろしくてよっ」
(よっし)
リリアナは見えないようにニヤリと笑ってから、振り返った。
「え、いいんですかぁ? お邪魔しまーす」
**
当たり前だが、リリアナに与えられた部屋より5倍、いや10倍ほど広くて素敵な部屋であった。
客室棟内でも、4名の令嬢に与えられた部屋は特別仕様となっているのだろう。
「それで、ジルベルト様はどんな方がお好みですって?」
口元に運んでいたティーカップをソーサに戻しながら、オヴェストは横に立つリリアナをチラリと見上げた。
「ないそうです」
キッパリ言ったが、怒られるのが目に見えているので即座に付け加える。
「好きになったらその人が好みの女性、だそうですっ」
「……」
なんとなく、部屋の空気が張りつめている……と、さすがにリリアナも気付いた。 侍女達は完全に気配を消しにかかっている。だが、オヴェストは美人の迫力を最大限に利用した底冷えする鋭利な視線を飛ばしている。
「よくもまあ……そのようなちっぽけな情報のみで、自信ありげに、わたくしの前に立てますわね」
当然のことながら怒っている。
だがリリアナは、めげないのである。
「オヴェスト様……まさか、これがちっぽけな情報だと、そんな事をお思いなのですかっ」
むしろ、こっちがビックリだわぐらいの勢いで眉をしかめてみせた。
「あなた以外の誰もが思ったわよっ」
「とんでもない。オヴェスト様、よく考えてみてください。この情報まず、絶対に聞き出せないようなところから入手したのですよ?」
「あら、どこから?」
ピクリと、オヴェストの鬼のような表情が動いた。
「王太子殿下の、侍従長の、補佐からです」
「まあ!」
鬼から一気に華やかな令嬢の顔に戻った。リリアナはさらに押せ押せでいく。
「考えられますっ? そんな身近にもほどがあるところからっ、奇跡的に入手できたんですっ我ながらすごいと思ってますよ私はっ」
「それはすごいわ!」
「しかもですよ。殿下の好みは、ない。つまり、誰にもチャンスがあるということですよどうですかっ!」
「言われてみれば、そうよね!」
オヴェストは、ウンウンと頷く。
「わたくしと真逆の、地味で覇気のない女が好きだと言われたらおしまいだったわ」
派手で荒れ狂うパッションをお持ちであることは自覚あるらしい。
「あとですね、殿下の趣味も情報ゲットしましたよー」
「あら! なんですのっ?」
「殿下は、研究マニアらしいですよ。いっつも籠ってひたすら勉強することが趣味らしいです。根暗ですねきっと」
「なにをおっしゃるの。ジルベルト様が根暗だなんて、ありえないわっ。あんなに神々しいお方ですのに」
何かを思い起こしているのであろう、オヴェストはホウッとばかりに頬を染めている。
「あ、オヴェスト様は殿下にお会いされたことあるんですものね! どんな方なんですか?」
「それはもう、美しいのなんの。気品に溢れ紳士で物腰柔らかくて……。少しだけお言葉をいただきましたけど、その時に微笑まれたあの麗しさったら……ああ本当に素敵でしたのよぉ」
「え、想像と違うっ」
リリアナの中では、オットーからもたらされた情報で組み立てたイメージが、とてつもなく陰湿で神経質なものであった。
「そっかー、それはぜひ、拝んでみたいな」
(辞めるまでにチャンスあるだろうか……いや、無理だな)
なにせ仕事をどうこなすかで、いっぱいいっぱいであるのだから。
0
お気に入りに追加
438
あなたにおすすめの小説
最悪のハーレム〜絶対にあなたを逃しません
七瀬ななし
恋愛
社長の御曹司の高菜孝は、夢見る男子。いつの日か、彼のことを心から愛してくれる人の出現を待つある意味乙女男子。しかし、彼の周りにいるのは肉食女子(笑)ばかり。「さあ、孝様、私と婚約を!」これは、彼の親のグループ会社子会社社長令嬢大館紗羅。生徒会長にして、その美貌でみんなからの尊敬あつい。「おま、あの超絶超人スポーツ万能の副会長木村照にしとけや!」「確かに他の女子から見れば彼は優良物件、いつの日か、Jリーグに入りサッカー選手になるのも夢ではない。しかーし、知ってましたか孝様、Jリーグなんて、20代で引退、それからコーチやスタッフになったとて、生涯年収なんてたかが知れたもの!」「結局金かーい!」そして、彼を慕う幼馴染妹ポジション大迫留理、可愛らしいハムスター的美少女、既にアイドルデビューもはたし、テレビでも見かける元気はつらつ(笑)美少女。「結婚してください、お兄さま」「おま、アイドル、結婚なんか言うな。だいたいアイドル続けとれや!」「いえいえ、アイドル活動なんてあと10年もできるかどうか、お兄様と結婚して、夢のニー・・・・・生活」「おま、ニートゆうたな!」そのほかにも彼(のお金)を慕うハーレム要員てんこ盛り!どうしてこうなった!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる