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その後、もはや食事が喉を通ったのか消化されたのか自分では実感がないまま食堂を後にした。……カイザー先輩にお姫様抱っこされた状態で。
「大丈夫か? 顔色悪いぞ。食事もあんまり取れてないし」
そう言って、抱っこされた恐ろしく至近距離のまま顔を覗かれて、「あうっ」と言葉にもならない呻きだけが出た。
(すべてカイザー先輩のせいだと思われますっ)
そう叫びたい、ああ叫びたい。だけど、心配され配慮されてるだけなのだと、親切心を仇で返すのはさすがにレディとしてよろしくない。
もう、そう思い込もう。甲斐甲斐しく食事を取ってくれ口に運ばれ、さらには軽々と抱き上げて颯爽と大勢の生徒の前から去るのが、男同士の絵面であることをほんとに一旦置いておこう。
悶々としているうちに部屋に戻ってきてたらしく、カイザー先輩はやはり軽々と片手で私、片手で梯子を握って上がると、布団に横たえさせてくれた。
「風呂はどうする?」
「い、いえ、もう入りましたっ」
男子風呂に特攻する気はないので、毎回先輩が戻るまでに済ませているという設定でいこうと思っている。
「そうか。じゃあ、ゆっくり休めよ」
「はいっ」
ようやく一日を終えることが出来る。ほんと長かった。とにかく疲れたし、さすがの胸もずっと押さえつけていると辛いものがあるので、寝ている間にこっそり巻き付けを緩めよう、とアレコレ安息へ思いを馳せていると、カイザー先輩はなぜかまだ覗き込んだままの姿勢だった。
「ん?」
布団の中からパチクリ目を瞬かせて見ると、気のせいではなく先輩の顔が明らかに近付いてきていた。
「おやすみのキスな」
「……え……」
スルンと見事なまでに先輩の舌が口内に差し込まれてしまった。安息の地が一気に遠のいて、またあのゾクゾクとした得も言われぬ痺れが全身を駆け巡る。
唇を上と下と交互に啄んではトロリとした舌先でなぞって隙間に滑り込ませ、中も丹念に舐め上げていく。
「んふぁ……ん……はぁ……」
思考も身体もぼやけて溶けてなくなるくらい惚けて、されるがままだ。
「……いい顔して、上手に口開けて、いい子だ」
カイザー先輩は、ヨシヨシと頭を撫でると、うっそりと微笑んだ。
そして軽くチュッと音を立てて唇同士を合わせ弾くと、梯子を降りていった。
しばしボーーッと天井を見つめて頭の回転数が元に戻るのを待ってから、ふと過った。
キスは挨拶として必須なのか? そもそもキスって何? なんかイメージと違わないか? なんだったらつい先ほどの軽いものがキスというものではないのか? 挨拶の度にこんなに精根尽き果てさせられるのって、どうなの?
そりゃタルダが逃げ出したくなるわ。だって、そもそも、男同士なのに。なんだったらタルダのファーストキスと私のファーストキスの相手が同じとか……。
正常な状態で思いを巡らせるとドンドン気が滅入ってきたので、払い除けるように上布団をガバリと被せて無理矢理目を瞑った。
ようやく朝を迎えて、ヨレヨレと待ち合い場所である洗濯場に辿り着くと、すでにタルダは待ち構えていた。
「ユニカ! 無事?! 無事?!」
どうやら珍しく本気で心配してくれているようだ。顔がなんだかひきつっている。それはそうだろう、この私のドンヨリとした揺らめく歩き方を見れば。
だが言えない。目を覚ました途端にがっしりと抱き締められて、薄々察していたが“おはようのキス”をがっつり貪られて“いってくるのキス”をその短時間の間に食らって、ヘロヘロだなんて。これを毎日こなしていたタルダに泣きつくなんて、姉として出来るわけがない。
「問題ないわ、まったく」
えへんとばかりに腰に手を当て顎をツンと上げてみせたのだが、とてつもなく訝しげな顔付きで全身舐め回されるようにチェックが入った。
「……本当にぃ?」
「ええ、なんてことなかったわ。バレてもいないし」
「えー……」
全然信じる気の欠片もない返答しか返ってこない。なんなんだ、私は負けないわよ、ひ弱なタルダなんかに。
「それはそうと、今日カイザー先輩を邸にご招待することになったから」
「……はっ?!」
弟のあまりの発声の良さに、近くの木々に止まっていたらしき鳥達が一斉に飛び立つ羽音がした。
「ちょっと、声が大きいわよっ」
慌ててタルダを掴まえて小声で知らせた。
「ほら、やっぱりこのままじゃ不健全でしょ? だから女性に興味を持ってもらおうと、邸にお呼びすることにしたの」
「呼んでどうするの?」
「リマとブレンダを呼んでお茶会開くのよ」
「……うわ、出た、混ぜたら卑猥三人娘……」
「失礼なっ!」
「あーもう不安と恐怖しかないやー」
ついには頭を抱えて座り込んでしまったタルダに構わず、その肩をバンバン叩いてやった。
「そーいうことだから、タルダは間違って出て来ちゃダメだからねっ」
「それは大丈夫……絶対近づかないそんなとこ」
午後の授業を終えた先輩を、馬車でお出迎えして邸に迎え入れた。
カイザー先輩は、白のベストとズボンに黒革のロングブーツと細やかな銀糸による刺繍が施された黒のロングジャケットという、目にも毒なくらいお似合いで凛々しい姿になっていた。
明らかに気合いが入っている服装である。多分、いや間違いなく一張羅できめてきた。やばい、本気で両親とエンカウントを図っているのじゃないだろうか……。
邸自慢のチューリップが咲き誇る庭園に案内すると、すでに待っていてくれていた友人達が、滑らかにこちらに寄ってきてくれた。
「カイザー先輩、ご紹介します。こちらがカナスタ侯爵の」
「ブレンダと申します」
と、金髪碧眼の美少女の友が可憐に挨拶をする。
「カイザー・ジャクリーンです、よろしく」
贔屓を抜きにしても美少女っぷり高く侯爵家の娘のブレンダに、相変わらずフラットな挨拶を返すだけの先輩。
「そ、そしてこちらが」
負けてなるものかと続けると、
「リマですわ。父はモナーク卿と言えばわかるかしら?」
黒髪に健康的な肌、そうでなくてもエキゾチックな美人なのに、ご自慢のボインを強調するかのように前屈みかつ上目遣いで、やる気満々の友が宣戦布告した。
しかし、先輩の目は節穴なのか、その見事なボインを完全スルーしている。全然視線が下りていない。
「ああ、モナーク伯には父がお世話になっていますね」
「以前、わが邸の舞踏会にお招きさせていただいたの、覚えていらっしゃるかしらお会いしてますのよ?」
「……これは、失礼いたしました」
「……」
二人が見合ったまま固まっている。
が、私にはこの違いがわかってしまった。先輩は明らかに「無礼してしまった」的な固まりであり、リマは「わたくしを、覚えてない殿方が、いるですって?!」的な固まりである。
強者であり我が師匠であるリマにですら、この愛想の無さ。いいのか先輩、男としていいのかそれでっ、カイザー先輩っ。
静けさが漂う中、無意識にブレンダと視線が合った。咳払いまでしている。
はたと我に返って「で、では立ち話もなんですし、どうぞ皆様お茶でも飲みませんかっ」と、誘導しつつ近くに控えていたメイドに眼力強く目配せして空気を濁しまくった。
「大丈夫か? 顔色悪いぞ。食事もあんまり取れてないし」
そう言って、抱っこされた恐ろしく至近距離のまま顔を覗かれて、「あうっ」と言葉にもならない呻きだけが出た。
(すべてカイザー先輩のせいだと思われますっ)
そう叫びたい、ああ叫びたい。だけど、心配され配慮されてるだけなのだと、親切心を仇で返すのはさすがにレディとしてよろしくない。
もう、そう思い込もう。甲斐甲斐しく食事を取ってくれ口に運ばれ、さらには軽々と抱き上げて颯爽と大勢の生徒の前から去るのが、男同士の絵面であることをほんとに一旦置いておこう。
悶々としているうちに部屋に戻ってきてたらしく、カイザー先輩はやはり軽々と片手で私、片手で梯子を握って上がると、布団に横たえさせてくれた。
「風呂はどうする?」
「い、いえ、もう入りましたっ」
男子風呂に特攻する気はないので、毎回先輩が戻るまでに済ませているという設定でいこうと思っている。
「そうか。じゃあ、ゆっくり休めよ」
「はいっ」
ようやく一日を終えることが出来る。ほんと長かった。とにかく疲れたし、さすがの胸もずっと押さえつけていると辛いものがあるので、寝ている間にこっそり巻き付けを緩めよう、とアレコレ安息へ思いを馳せていると、カイザー先輩はなぜかまだ覗き込んだままの姿勢だった。
「ん?」
布団の中からパチクリ目を瞬かせて見ると、気のせいではなく先輩の顔が明らかに近付いてきていた。
「おやすみのキスな」
「……え……」
スルンと見事なまでに先輩の舌が口内に差し込まれてしまった。安息の地が一気に遠のいて、またあのゾクゾクとした得も言われぬ痺れが全身を駆け巡る。
唇を上と下と交互に啄んではトロリとした舌先でなぞって隙間に滑り込ませ、中も丹念に舐め上げていく。
「んふぁ……ん……はぁ……」
思考も身体もぼやけて溶けてなくなるくらい惚けて、されるがままだ。
「……いい顔して、上手に口開けて、いい子だ」
カイザー先輩は、ヨシヨシと頭を撫でると、うっそりと微笑んだ。
そして軽くチュッと音を立てて唇同士を合わせ弾くと、梯子を降りていった。
しばしボーーッと天井を見つめて頭の回転数が元に戻るのを待ってから、ふと過った。
キスは挨拶として必須なのか? そもそもキスって何? なんかイメージと違わないか? なんだったらつい先ほどの軽いものがキスというものではないのか? 挨拶の度にこんなに精根尽き果てさせられるのって、どうなの?
そりゃタルダが逃げ出したくなるわ。だって、そもそも、男同士なのに。なんだったらタルダのファーストキスと私のファーストキスの相手が同じとか……。
正常な状態で思いを巡らせるとドンドン気が滅入ってきたので、払い除けるように上布団をガバリと被せて無理矢理目を瞑った。
ようやく朝を迎えて、ヨレヨレと待ち合い場所である洗濯場に辿り着くと、すでにタルダは待ち構えていた。
「ユニカ! 無事?! 無事?!」
どうやら珍しく本気で心配してくれているようだ。顔がなんだかひきつっている。それはそうだろう、この私のドンヨリとした揺らめく歩き方を見れば。
だが言えない。目を覚ました途端にがっしりと抱き締められて、薄々察していたが“おはようのキス”をがっつり貪られて“いってくるのキス”をその短時間の間に食らって、ヘロヘロだなんて。これを毎日こなしていたタルダに泣きつくなんて、姉として出来るわけがない。
「問題ないわ、まったく」
えへんとばかりに腰に手を当て顎をツンと上げてみせたのだが、とてつもなく訝しげな顔付きで全身舐め回されるようにチェックが入った。
「……本当にぃ?」
「ええ、なんてことなかったわ。バレてもいないし」
「えー……」
全然信じる気の欠片もない返答しか返ってこない。なんなんだ、私は負けないわよ、ひ弱なタルダなんかに。
「それはそうと、今日カイザー先輩を邸にご招待することになったから」
「……はっ?!」
弟のあまりの発声の良さに、近くの木々に止まっていたらしき鳥達が一斉に飛び立つ羽音がした。
「ちょっと、声が大きいわよっ」
慌ててタルダを掴まえて小声で知らせた。
「ほら、やっぱりこのままじゃ不健全でしょ? だから女性に興味を持ってもらおうと、邸にお呼びすることにしたの」
「呼んでどうするの?」
「リマとブレンダを呼んでお茶会開くのよ」
「……うわ、出た、混ぜたら卑猥三人娘……」
「失礼なっ!」
「あーもう不安と恐怖しかないやー」
ついには頭を抱えて座り込んでしまったタルダに構わず、その肩をバンバン叩いてやった。
「そーいうことだから、タルダは間違って出て来ちゃダメだからねっ」
「それは大丈夫……絶対近づかないそんなとこ」
午後の授業を終えた先輩を、馬車でお出迎えして邸に迎え入れた。
カイザー先輩は、白のベストとズボンに黒革のロングブーツと細やかな銀糸による刺繍が施された黒のロングジャケットという、目にも毒なくらいお似合いで凛々しい姿になっていた。
明らかに気合いが入っている服装である。多分、いや間違いなく一張羅できめてきた。やばい、本気で両親とエンカウントを図っているのじゃないだろうか……。
邸自慢のチューリップが咲き誇る庭園に案内すると、すでに待っていてくれていた友人達が、滑らかにこちらに寄ってきてくれた。
「カイザー先輩、ご紹介します。こちらがカナスタ侯爵の」
「ブレンダと申します」
と、金髪碧眼の美少女の友が可憐に挨拶をする。
「カイザー・ジャクリーンです、よろしく」
贔屓を抜きにしても美少女っぷり高く侯爵家の娘のブレンダに、相変わらずフラットな挨拶を返すだけの先輩。
「そ、そしてこちらが」
負けてなるものかと続けると、
「リマですわ。父はモナーク卿と言えばわかるかしら?」
黒髪に健康的な肌、そうでなくてもエキゾチックな美人なのに、ご自慢のボインを強調するかのように前屈みかつ上目遣いで、やる気満々の友が宣戦布告した。
しかし、先輩の目は節穴なのか、その見事なボインを完全スルーしている。全然視線が下りていない。
「ああ、モナーク伯には父がお世話になっていますね」
「以前、わが邸の舞踏会にお招きさせていただいたの、覚えていらっしゃるかしらお会いしてますのよ?」
「……これは、失礼いたしました」
「……」
二人が見合ったまま固まっている。
が、私にはこの違いがわかってしまった。先輩は明らかに「無礼してしまった」的な固まりであり、リマは「わたくしを、覚えてない殿方が、いるですって?!」的な固まりである。
強者であり我が師匠であるリマにですら、この愛想の無さ。いいのか先輩、男としていいのかそれでっ、カイザー先輩っ。
静けさが漂う中、無意識にブレンダと視線が合った。咳払いまでしている。
はたと我に返って「で、では立ち話もなんですし、どうぞ皆様お茶でも飲みませんかっ」と、誘導しつつ近くに控えていたメイドに眼力強く目配せして空気を濁しまくった。
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