27 / 81
第二十七話 因縁の行方
しおりを挟む
――チリリィィィン。
俺は玄関のベルを鳴らして家のドアを開ける。
「ローザ、レイチェル! 今帰ったぞー」
俺はただいまの挨拶をして家に入った。
「あら、みんなおかえりなさい」
「おかえりなのである」
ロビーにいるローザとレイチェルは俺たちの帰りに気付くと、そっけなく挨拶を返した。その辺で買い物をして帰ってきたときと同じくらいの薄いリアクションだ。
……なんか様子がおかしいな。
ふとソファーに目をやると、見慣れない人影があった。
「やあ、ユート。君が来るのを待っていたよ」
爽やかな顔に、長い槍。声を発したその青年には見覚えがあった。レイチェルとクエストに行ったときに出会った新人冒険者――アデルだ。
「――アデルか!? どうしてうちのギルドにきているんだ?」
俺は警戒して、脇に差してある短剣に手を添えた。
「ユート君。警戒する必要はないわ。この子は敵じゃないの」
ローザは真剣な表情で俺を見て言った。
「急に来てすまないね。僕が知っている冒険者は君くらいしかいなかったので尋ねてみたら、教会のシスターさんがいたのでかわりに相談を聞いてもらっていたんだよ」
「……知っている冒険者が俺だけ? お前はギルドに所属しているんだから、そこで相談すればいいだろ?」
モガディシュの仲間だからか、俺は少し強い口調で言ってしまう。
「それがそうもいかないのよね。最近召喚の触媒が相次いで盗まれる事件が発生しているのは、聞いたことある?」
ローザが俺を制止するように口を挟んできた。
「……召喚の触媒の盗難、確かに聞いた覚えがあるな。それとアデルの相談内容に関係があるってことか?」
「……話が早くて助かるわ。結論から言うとね、彼の所属しているギルドのマスターとなっている人物。――モガディシュがそれらの事件の黒幕なのよ」
「――なんだって!?」
俺は驚きの声を上げる。でも確かに言われてみれば納得できる。
奴の空間を移動する能力を使えば、盗みに入ることなんて楽勝だろう。
「僕たちギルド員がマスタールームと呼んでいる、モガディシュの部屋をたまたま見る機会があってね。――そこに数えきれないほどの触媒が保管されているのを見てしまったんだ。最初は貯まっていたギルド資金で購入したのかと思っていたけど……これがどうやら日に日にその数を増しているようでね。とてもギルド資金で賄えるものじゃないことに気付いてしまったんだ」
アデルは淡々と俺に説明する。
「なるほどな、それで俺にモガディシュを捕まえる手助けをして欲しいってことか。……教会には相談してみたのか?」
俺は疑問に思ったことをアデルに質問する。
「実はこの事件には、教会にかつて所属していた元シスターが絡んでいるようでね、下手に公の場で話してしまうとモガディシュに勘付かれる恐れがあったので、僕個人で調査を進めていたってわけなのさ」
「そういうことか。――よし、わかった! 俺に手伝えることがあるなら何でもするよ。ガチャを不正に回す奴には正義の鉄槌が必要だからな!」
俺はアデルの横にどんっと座り協力する姿勢を示した。
「……話がまだ半分くらいしか見えていないけど、わたしもできることがあるなら協力するわよ。でも今は帰ってきたばかりだし、一旦荷物を整理したいから部屋に戻ってもいいかしら?」
アリサはずっと立ちっぱなしで話を聞かされていたせいか、若干不機嫌な様子で言った。
「これはすまなかったね。……僕もそろそろギルドのクエストに行かなければいけない時間なんだ。詳しい話は明日させてもらうってことでいいかな? 明日の午前中にはまたここに来れるので」
俺はうちのギルドメンバー全員に目で確認を取ると、皆一様に頷くのが見えた。
「ああ、それで構わないぜ。くれぐれもモガディシュにはバレないようによろしく頼むよ!」
俺はアデルの肩をぽんっと叩いた。
「任せてくれ。そんなへまはしないさ。――なにせこの数日間ずっと僕は隠れて調査してきたんだからね」
アデルは自信のこもった目で俺を見ながら返事をした。
――――――――――――――――――――
その後アデルを見送ると、俺はソファーにぐでっと倒れこんで横になった。
「……ふー。なんか帰って早々めんどくさいことに巻き込まれちまったな」
ロビーには俺とローザだけが残り、他のみんなは部屋に戻っている。
「まあまあ、見過ごすわけにはいかないでしょ。……で、どうだったのよ? アリサちゃんの実家は? 君たちの関係に進展はあったのかな~?」
ローザは好奇心に満ちあふれた目をして俺に聞いてきた。
「――な、なに言ってるんだよ? 俺とアリサにそんなことあるわけないだろ!?」
俺は慌てて体を起こして返事をした。
ローザは時々妙に鋭いことを聞いてくる。
……本当は色々あったけど、流石にあの家で体験したことは言えないよなぁ。
「なになに~? それじゃあシルヴィアちゃんと何かあったのかな~?」
「――そんなこともないってば! ……変に勘繰るのはやめてくれよ」
まるで何かあってほしいとでも言いたげな聞き方をしてくる。ローザはシスターの癖に本当に俗な話が好きだよな……。まあそうじゃなかったらパーティーに誘ったりなんかしなかったのだけど。
「本当かな~? 何か相談があったらお姉さんが聞いてあげるから、全部吐いちゃいなさいよ!」
「……と、とりあえず今日は疲れてるからその話はまたいつかな!」
このままだとローザのペースに巻き込まてしまうので、その前に俺は部屋に戻ろうと立ち上がった。
「もう、つれないな~、今度ちゃんと話を聞かせるのよ! ……それと、明日は大変な一日になるからしっかり休むのよ!」
……休ませようとしていなかったのはローザだろ。俺は苦笑いを浮かべた。
「わかってるって! ローザも明日はよろしく頼むぜ」
俺はローザに別れの挨拶を告げると、自室の部屋の扉をくぐった。そしてそのまますぐにベッドに大の字になって横になると、頭の中にモガディシュの顔がよぎった。
「……明日はついにモガディシュとの決着か」
思えば出会った時からモガディシュとはそりが合わなかった。こうなることを予見していたからだろうか?
俺は部屋の隅を見てティンダロスの猟犬のことを思い出す。あの能力は非常にやっかいだ。特に逃げることにかけては俺のオーディンよりも便利な能力だろう。
でもなんとかして捕まえなければならない。……それがこの世界のガチャの秩序を守るために必要なんだ。
俺はそんなことを考えながら、眠りにつくのであった。
俺は玄関のベルを鳴らして家のドアを開ける。
「ローザ、レイチェル! 今帰ったぞー」
俺はただいまの挨拶をして家に入った。
「あら、みんなおかえりなさい」
「おかえりなのである」
ロビーにいるローザとレイチェルは俺たちの帰りに気付くと、そっけなく挨拶を返した。その辺で買い物をして帰ってきたときと同じくらいの薄いリアクションだ。
……なんか様子がおかしいな。
ふとソファーに目をやると、見慣れない人影があった。
「やあ、ユート。君が来るのを待っていたよ」
爽やかな顔に、長い槍。声を発したその青年には見覚えがあった。レイチェルとクエストに行ったときに出会った新人冒険者――アデルだ。
「――アデルか!? どうしてうちのギルドにきているんだ?」
俺は警戒して、脇に差してある短剣に手を添えた。
「ユート君。警戒する必要はないわ。この子は敵じゃないの」
ローザは真剣な表情で俺を見て言った。
「急に来てすまないね。僕が知っている冒険者は君くらいしかいなかったので尋ねてみたら、教会のシスターさんがいたのでかわりに相談を聞いてもらっていたんだよ」
「……知っている冒険者が俺だけ? お前はギルドに所属しているんだから、そこで相談すればいいだろ?」
モガディシュの仲間だからか、俺は少し強い口調で言ってしまう。
「それがそうもいかないのよね。最近召喚の触媒が相次いで盗まれる事件が発生しているのは、聞いたことある?」
ローザが俺を制止するように口を挟んできた。
「……召喚の触媒の盗難、確かに聞いた覚えがあるな。それとアデルの相談内容に関係があるってことか?」
「……話が早くて助かるわ。結論から言うとね、彼の所属しているギルドのマスターとなっている人物。――モガディシュがそれらの事件の黒幕なのよ」
「――なんだって!?」
俺は驚きの声を上げる。でも確かに言われてみれば納得できる。
奴の空間を移動する能力を使えば、盗みに入ることなんて楽勝だろう。
「僕たちギルド員がマスタールームと呼んでいる、モガディシュの部屋をたまたま見る機会があってね。――そこに数えきれないほどの触媒が保管されているのを見てしまったんだ。最初は貯まっていたギルド資金で購入したのかと思っていたけど……これがどうやら日に日にその数を増しているようでね。とてもギルド資金で賄えるものじゃないことに気付いてしまったんだ」
アデルは淡々と俺に説明する。
「なるほどな、それで俺にモガディシュを捕まえる手助けをして欲しいってことか。……教会には相談してみたのか?」
俺は疑問に思ったことをアデルに質問する。
「実はこの事件には、教会にかつて所属していた元シスターが絡んでいるようでね、下手に公の場で話してしまうとモガディシュに勘付かれる恐れがあったので、僕個人で調査を進めていたってわけなのさ」
「そういうことか。――よし、わかった! 俺に手伝えることがあるなら何でもするよ。ガチャを不正に回す奴には正義の鉄槌が必要だからな!」
俺はアデルの横にどんっと座り協力する姿勢を示した。
「……話がまだ半分くらいしか見えていないけど、わたしもできることがあるなら協力するわよ。でも今は帰ってきたばかりだし、一旦荷物を整理したいから部屋に戻ってもいいかしら?」
アリサはずっと立ちっぱなしで話を聞かされていたせいか、若干不機嫌な様子で言った。
「これはすまなかったね。……僕もそろそろギルドのクエストに行かなければいけない時間なんだ。詳しい話は明日させてもらうってことでいいかな? 明日の午前中にはまたここに来れるので」
俺はうちのギルドメンバー全員に目で確認を取ると、皆一様に頷くのが見えた。
「ああ、それで構わないぜ。くれぐれもモガディシュにはバレないようによろしく頼むよ!」
俺はアデルの肩をぽんっと叩いた。
「任せてくれ。そんなへまはしないさ。――なにせこの数日間ずっと僕は隠れて調査してきたんだからね」
アデルは自信のこもった目で俺を見ながら返事をした。
――――――――――――――――――――
その後アデルを見送ると、俺はソファーにぐでっと倒れこんで横になった。
「……ふー。なんか帰って早々めんどくさいことに巻き込まれちまったな」
ロビーには俺とローザだけが残り、他のみんなは部屋に戻っている。
「まあまあ、見過ごすわけにはいかないでしょ。……で、どうだったのよ? アリサちゃんの実家は? 君たちの関係に進展はあったのかな~?」
ローザは好奇心に満ちあふれた目をして俺に聞いてきた。
「――な、なに言ってるんだよ? 俺とアリサにそんなことあるわけないだろ!?」
俺は慌てて体を起こして返事をした。
ローザは時々妙に鋭いことを聞いてくる。
……本当は色々あったけど、流石にあの家で体験したことは言えないよなぁ。
「なになに~? それじゃあシルヴィアちゃんと何かあったのかな~?」
「――そんなこともないってば! ……変に勘繰るのはやめてくれよ」
まるで何かあってほしいとでも言いたげな聞き方をしてくる。ローザはシスターの癖に本当に俗な話が好きだよな……。まあそうじゃなかったらパーティーに誘ったりなんかしなかったのだけど。
「本当かな~? 何か相談があったらお姉さんが聞いてあげるから、全部吐いちゃいなさいよ!」
「……と、とりあえず今日は疲れてるからその話はまたいつかな!」
このままだとローザのペースに巻き込まてしまうので、その前に俺は部屋に戻ろうと立ち上がった。
「もう、つれないな~、今度ちゃんと話を聞かせるのよ! ……それと、明日は大変な一日になるからしっかり休むのよ!」
……休ませようとしていなかったのはローザだろ。俺は苦笑いを浮かべた。
「わかってるって! ローザも明日はよろしく頼むぜ」
俺はローザに別れの挨拶を告げると、自室の部屋の扉をくぐった。そしてそのまますぐにベッドに大の字になって横になると、頭の中にモガディシュの顔がよぎった。
「……明日はついにモガディシュとの決着か」
思えば出会った時からモガディシュとはそりが合わなかった。こうなることを予見していたからだろうか?
俺は部屋の隅を見てティンダロスの猟犬のことを思い出す。あの能力は非常にやっかいだ。特に逃げることにかけては俺のオーディンよりも便利な能力だろう。
でもなんとかして捕まえなければならない。……それがこの世界のガチャの秩序を守るために必要なんだ。
俺はそんなことを考えながら、眠りにつくのであった。
0
お気に入りに追加
1,264
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
異世界転生したら何でも出来る天才だった。
桂木 鏡夜
ファンタジー
高校入学早々に大型トラックに跳ねられ死ぬが気がつけば自分は3歳の可愛いらしい幼児に転生していた。
だが等本人は前世で特に興味がある事もなく、それは異世界に来ても同じだった。
そんな主人公アルスが何故俺が異世界?と自分の存在意義を見いだせずにいるが、10歳になり必ず受けなければならない学校の入学テストで思わぬ自分の才能に気づくのであった。
===========================
始めから強い設定ですが、徐々に強くなっていく感じになっております。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる