81 / 81
第八十一話 蟹の親玉
しおりを挟む
メルは三人を包んでいる網を丁寧にほどくと、俺にした時と同様の凄まじい勢いの土下座をはじめた。
「本当に……この度は……も、申し訳ございませんでした~!!」
「はぁっ……。別にいいけど、私たちから奪ったクリスタルオーブは返しなさいよ」
アリサが眉を釣り上げてメルに詰め寄る。
苦笑いを浮かべながらメルは両手を前に出して五個のクリスタルオーブを手渡した。
「おー、五個もクリスタルオーブ見つけてたんだ。凄いじゃないか」
俺が褒めたのに気をよくしたのか、ローザは嬉しそうに腰に手を当てて胸を張る。
「あら、ユート君わたしに惚れ直しちゃったかしら? ローザさん調べによると、どうやらクマラヤン岬の奥に行けば行くほどクリスタルオーブの結晶が多くなってるみたいね。今頃アデル君たちはもっと集めてるかもしれないわよ」
アデルとエルは既にクマラヤン岬の最深部までたどり着いているに違いない。
クリスタルオーブが全部刈り取られる前に早くそちらに向かわなくてはいけないな。
「よし、馬に乗って出発しよう! メルはローザの後ろにでも乗ってくれ」
この提案にメルは驚いたようで、目を真ん丸にしている。
「えっ!? いいんですか? 私も連れて行ってもらって」
「――? メルを一人だけおいて行ったら危ないだろ? サタンの持続時間だって一時間しかないんだから」
鐙に足をかけ手綱を握ったところで、後ろからむぎゅっと柔らかい感触が背中を伝わった。
メルが俺の後ろに乗って抱きついてきたのだ。
「ユートさんだ~い好き! 本気で好きになっちゃいましたよ、わたし!」
「お、おい! メル!? ローザの後ろに乗れって言っただろ!?」
「いいじゃないですか~。さぁさぁ出発です!」
「まったく、調子のいいやつだな……」
「そうですわ、反省の色が全く見られないですの!」
メルの様子にエリーは明らかに苛立っている。
捕まえられてクリスタルオーブも奪われていたとなると当然か。
「気持ちはわかるけどここで説教してる時間はないから、とりあえず行こう」
「わかったですの……」
エリーは納得いかないと言った表情をしつつも渋々了解してくれた。
――――――――――――――――――――
「お、あれはファフニールじゃないか。意外と早く追いつけたな」
エリーとのいざこざがあった場所から十分もしないうちに大きな翼竜の姿が見えた。
「アデル~! そこにいるのか~!」
大きな声を出して呼んでみると、アデルの声が返ってきた。
「ユート! 丁度良いところに来てくれた、ちょっとこっちへ来てくれ」
何やら困った様子のアデル。
指示に従い近くまで行くと、その原因がはっきりとわかった。
百匹は優に超える数のジャイアントクラブが徘徊していたのだ。
「これはやばいな……でもその前に俺達に言うことがあるんじゃないか?」
「……何の事だい?」
さすがにさっきメルにされたことを黙ってはいられないので問い詰めることにした。
「メルを使って俺たちを足止めしたことだよ」
「メルには少し前の地点でクリスタルオーブを集めるように言っていただけなんだが……」
「えっ!? メルから聞いた話と違うぞ!?」
後ろに座っているメルのほうを振り返ると、彼女は目をそらしてかすれた口笛をふかし始めた。
「しらばっくれるな! さては夕飯抜きにするだとかなんだとかの話も嘘だな?」
「な、なんのことですかね~? それより早く目の前のジャイアントクラブを私達のイフリートで一網打尽にしちゃいましょう♪」
「……その声はメル!? ユートの後ろに座っていたのはメルだったのか。ユート、何があったのか聞かせてもらえるか?」
事の顛末を説明すると、アデルは心底申し訳なさそうに謝罪してきた。
「本当にすまない、戻ったらギルド全員で正式に謝罪させてくれ」
「いや、そこまでしてもらわなくてもいいよ。メルをちゃんと反省させてやってくれな」
その様子を見ていた双子の姉のエルは無表情でぼそっと呟いた。
「大丈夫、わたしがしっかりメルのことを調教しておくから」
調教って、いったい何をするつもりなんだ……。
アデルのギルドはとんでもない双子を招き入れてしまったのかもしれない。
「まあメルの話はここで一旦終わりにして、このジャイアントクラブの大群をどう打破するか考えなくちゃな。さっきメルが言っていたようにイフリートで片付ける作戦でいけるかな?」
「――ちょっと待った! その作戦は問題有り!」
どこから話を聞いていたのか、いつの間にかローザが馬を止めて横に立っていた。
「ジャイアントクラブの異常なまでの大群が現れるとそれはジャイアントクラブの王様、ジャイアントクラブキング出現の兆候よ。……ジャイアントクラブキングは装甲が他のジャイアントクラブと比べてとても硬くて分厚いので、イフリートの炎をもってしても倒せないらしいわ。だから迂闊に群れを刺激しないほうがいいわね」
「じゃあどうしたらいいんだ? 流石に攻撃もせずに群れの中に飛び込んで探索を始めたら餌にしてくださいといっているようなものだし……」
せっかくここまで来て撤退するのは癪だ。
すがるような思いでローザに解決策を聞いてみたが、返ってきた言葉は残念なものだった。
「どうしようもないわね……。ジャイアントクラブキングに殺された冒険者もいるくらいには危険なの。見つけた場合には撤退、それが基本よ。レアモンスターなので普通は会わないんだけど、運がなかったわね」
「……仕方ないな。撤退しよう、クリスタルオーブも多少は手に入ったしここらが潮時だな」
「――ちょっと待った! 撤退する必要はないですよ!」
みんなに叱られて大人しくなっていたメルが急に手を挙げて宣言した。
「みなさんわたしの最強召喚サタンをお忘れじゃないですか!? ジャイアントクラブが百匹居ても千匹いても同じです! 刺激しないで進むことなんてわたしにかかれば朝飯前ですから! さっきの罪滅ぼしをここでさせてください!」
「メルちゃん? わかっているとは思うけど、ジャイアントクラブキング程の大物にサタンは効かないわよ?」
「わかってます、ローザさん! サタンにも限界があるってことは。でも周りのジャイアントクラブを全部操ればどうにだってできますから!」
確かにメルの言うとおりかもしれない。
いくらジャイアントクラブキングが強くても、数の力で圧倒できるはずだ。
「よし、その作戦乗った! ただ、危険なことには変わりないので探索するのは俺とアデル、それにメルの少数精鋭でいこう。報酬はギルド単位で半分個な」
「……わたしは空から援護する、もし危なかったら助け出すから」
ファフニールの頭を撫でながら、エルは自信ありげに言った。
「うん、これで作戦は決まりだ」
うちのギルドメンバーは皆不安そうにしてはいるが、異存はないようだ。
「それじゃあ日が暮れる前に行くとしますか! メル、頼んだぞ」
「任せてください! サタンの力を思う存分見せつけてあげますからね!」
メルの力強い言葉と共にアデルチームとの共同探索が始まった。
「本当に……この度は……も、申し訳ございませんでした~!!」
「はぁっ……。別にいいけど、私たちから奪ったクリスタルオーブは返しなさいよ」
アリサが眉を釣り上げてメルに詰め寄る。
苦笑いを浮かべながらメルは両手を前に出して五個のクリスタルオーブを手渡した。
「おー、五個もクリスタルオーブ見つけてたんだ。凄いじゃないか」
俺が褒めたのに気をよくしたのか、ローザは嬉しそうに腰に手を当てて胸を張る。
「あら、ユート君わたしに惚れ直しちゃったかしら? ローザさん調べによると、どうやらクマラヤン岬の奥に行けば行くほどクリスタルオーブの結晶が多くなってるみたいね。今頃アデル君たちはもっと集めてるかもしれないわよ」
アデルとエルは既にクマラヤン岬の最深部までたどり着いているに違いない。
クリスタルオーブが全部刈り取られる前に早くそちらに向かわなくてはいけないな。
「よし、馬に乗って出発しよう! メルはローザの後ろにでも乗ってくれ」
この提案にメルは驚いたようで、目を真ん丸にしている。
「えっ!? いいんですか? 私も連れて行ってもらって」
「――? メルを一人だけおいて行ったら危ないだろ? サタンの持続時間だって一時間しかないんだから」
鐙に足をかけ手綱を握ったところで、後ろからむぎゅっと柔らかい感触が背中を伝わった。
メルが俺の後ろに乗って抱きついてきたのだ。
「ユートさんだ~い好き! 本気で好きになっちゃいましたよ、わたし!」
「お、おい! メル!? ローザの後ろに乗れって言っただろ!?」
「いいじゃないですか~。さぁさぁ出発です!」
「まったく、調子のいいやつだな……」
「そうですわ、反省の色が全く見られないですの!」
メルの様子にエリーは明らかに苛立っている。
捕まえられてクリスタルオーブも奪われていたとなると当然か。
「気持ちはわかるけどここで説教してる時間はないから、とりあえず行こう」
「わかったですの……」
エリーは納得いかないと言った表情をしつつも渋々了解してくれた。
――――――――――――――――――――
「お、あれはファフニールじゃないか。意外と早く追いつけたな」
エリーとのいざこざがあった場所から十分もしないうちに大きな翼竜の姿が見えた。
「アデル~! そこにいるのか~!」
大きな声を出して呼んでみると、アデルの声が返ってきた。
「ユート! 丁度良いところに来てくれた、ちょっとこっちへ来てくれ」
何やら困った様子のアデル。
指示に従い近くまで行くと、その原因がはっきりとわかった。
百匹は優に超える数のジャイアントクラブが徘徊していたのだ。
「これはやばいな……でもその前に俺達に言うことがあるんじゃないか?」
「……何の事だい?」
さすがにさっきメルにされたことを黙ってはいられないので問い詰めることにした。
「メルを使って俺たちを足止めしたことだよ」
「メルには少し前の地点でクリスタルオーブを集めるように言っていただけなんだが……」
「えっ!? メルから聞いた話と違うぞ!?」
後ろに座っているメルのほうを振り返ると、彼女は目をそらしてかすれた口笛をふかし始めた。
「しらばっくれるな! さては夕飯抜きにするだとかなんだとかの話も嘘だな?」
「な、なんのことですかね~? それより早く目の前のジャイアントクラブを私達のイフリートで一網打尽にしちゃいましょう♪」
「……その声はメル!? ユートの後ろに座っていたのはメルだったのか。ユート、何があったのか聞かせてもらえるか?」
事の顛末を説明すると、アデルは心底申し訳なさそうに謝罪してきた。
「本当にすまない、戻ったらギルド全員で正式に謝罪させてくれ」
「いや、そこまでしてもらわなくてもいいよ。メルをちゃんと反省させてやってくれな」
その様子を見ていた双子の姉のエルは無表情でぼそっと呟いた。
「大丈夫、わたしがしっかりメルのことを調教しておくから」
調教って、いったい何をするつもりなんだ……。
アデルのギルドはとんでもない双子を招き入れてしまったのかもしれない。
「まあメルの話はここで一旦終わりにして、このジャイアントクラブの大群をどう打破するか考えなくちゃな。さっきメルが言っていたようにイフリートで片付ける作戦でいけるかな?」
「――ちょっと待った! その作戦は問題有り!」
どこから話を聞いていたのか、いつの間にかローザが馬を止めて横に立っていた。
「ジャイアントクラブの異常なまでの大群が現れるとそれはジャイアントクラブの王様、ジャイアントクラブキング出現の兆候よ。……ジャイアントクラブキングは装甲が他のジャイアントクラブと比べてとても硬くて分厚いので、イフリートの炎をもってしても倒せないらしいわ。だから迂闊に群れを刺激しないほうがいいわね」
「じゃあどうしたらいいんだ? 流石に攻撃もせずに群れの中に飛び込んで探索を始めたら餌にしてくださいといっているようなものだし……」
せっかくここまで来て撤退するのは癪だ。
すがるような思いでローザに解決策を聞いてみたが、返ってきた言葉は残念なものだった。
「どうしようもないわね……。ジャイアントクラブキングに殺された冒険者もいるくらいには危険なの。見つけた場合には撤退、それが基本よ。レアモンスターなので普通は会わないんだけど、運がなかったわね」
「……仕方ないな。撤退しよう、クリスタルオーブも多少は手に入ったしここらが潮時だな」
「――ちょっと待った! 撤退する必要はないですよ!」
みんなに叱られて大人しくなっていたメルが急に手を挙げて宣言した。
「みなさんわたしの最強召喚サタンをお忘れじゃないですか!? ジャイアントクラブが百匹居ても千匹いても同じです! 刺激しないで進むことなんてわたしにかかれば朝飯前ですから! さっきの罪滅ぼしをここでさせてください!」
「メルちゃん? わかっているとは思うけど、ジャイアントクラブキング程の大物にサタンは効かないわよ?」
「わかってます、ローザさん! サタンにも限界があるってことは。でも周りのジャイアントクラブを全部操ればどうにだってできますから!」
確かにメルの言うとおりかもしれない。
いくらジャイアントクラブキングが強くても、数の力で圧倒できるはずだ。
「よし、その作戦乗った! ただ、危険なことには変わりないので探索するのは俺とアデル、それにメルの少数精鋭でいこう。報酬はギルド単位で半分個な」
「……わたしは空から援護する、もし危なかったら助け出すから」
ファフニールの頭を撫でながら、エルは自信ありげに言った。
「うん、これで作戦は決まりだ」
うちのギルドメンバーは皆不安そうにしてはいるが、異存はないようだ。
「それじゃあ日が暮れる前に行くとしますか! メル、頼んだぞ」
「任せてください! サタンの力を思う存分見せつけてあげますからね!」
メルの力強い言葉と共にアデルチームとの共同探索が始まった。
0
お気に入りに追加
1,264
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
異世界転生したら何でも出来る天才だった。
桂木 鏡夜
ファンタジー
高校入学早々に大型トラックに跳ねられ死ぬが気がつけば自分は3歳の可愛いらしい幼児に転生していた。
だが等本人は前世で特に興味がある事もなく、それは異世界に来ても同じだった。
そんな主人公アルスが何故俺が異世界?と自分の存在意義を見いだせずにいるが、10歳になり必ず受けなければならない学校の入学テストで思わぬ自分の才能に気づくのであった。
===========================
始めから強い設定ですが、徐々に強くなっていく感じになっております。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
【完結】悪役だった令嬢の美味しい日記
蕪 リタ
ファンタジー
前世の妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生した主人公、実は悪役令嬢でした・・・・・・。え?そうなの?それなら破滅は避けたい!でも乙女ゲームなんてしたことない!妹には「悪役令嬢可愛い!!」と永遠聞かされただけ・・・・・・困った・・・・・・。
どれがフラグかなんてわかんないし、無視してもいいかなーって頭の片隅に仕舞い込み、あぁポテサラが食べたい・・・・・・と思考はどんどん食べ物へ。恋しい食べ物達を作っては食べ、作ってはあげて・・・・・・。あれ?いつのまにか、ヒロインともお友達になっちゃった。攻略対象達も設定とはなんだか違う?とヒロイン談。
なんだかんだで生きていける気がする?主人公が、豚汁騎士科生たちやダメダメ先生に懐かれたり。腹黒婚約者に赤面させられたと思ったら、自称ヒロインまで登場しちゃってうっかり魔王降臨しちゃったり・・・・・・。もうどうにでもなれ!とステキなお姉様方や本物の乙女ゲームヒロインたちとお菓子や食事楽しみながら、青春を謳歌するレティシアのお食事日記。
※爵位や言葉遣いは、現実や他作者様の作品と異なります。
※誤字脱字あるかもしれません。ごめんなさい。
※戦闘シーンがあるので、R指定は念のためです。
※カクヨムでも投稿してます。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる