17 / 26
第十六話 幻術士は巣を壊す
しおりを挟む
強固な砦に守られている要塞都市は、中に入ってみると、外見の無骨さからは想像できないほどに、華やかなことに驚かされる。
意匠を凝らした石造りの建物があちこちに立っていて、それぞれが「私の家が一番美しい」と競っているかのようである。そしてその競争具合が絶妙なため、街全体を見ても、ハイレベルにバランスの取れた綺麗な都市に仕上がっている。
そんな街の中でも、一個とりわけ目立つ建物がある。
それが、冒険者ギルドだ。
ギルドの正面には十六本の大きな柱が並んでおり、まるで神殿のようである。
冒険者ギルドの運営は、大本を辿ると全て王都に辿り着く。
しかし、現場レベルで運営するのは、その町に住む人になっている。
なので、冒険者ギルドというものは、その町の特色を存分に表したものになっていることが多い。
ここメンビルにおいては、それが建物の壮麗さに現れているということだ。
今日のクエストでは、ギルド専属の冒険者と一緒に出掛けるということなので、リィルと二人で冒険者ギルドの前で立ち話をしながら待っている。
「ここで、お人形の公演したらお客さんくるかな……?」
「来るんじゃないかな? この街の人は美しいものには目がないって聞くし」
この街には差別主義者も少なからずいるから、そこが気がかりではあるが、とは言わないでおいた。
雲一つない晴天の空模様であるこんな日には、暗い話は似合わない。
しばらくすると、冒険者ギルドの中から女剣士が出てきた。
「やっふー! お待たせしたね、【幻術士】ボーイと【人形師】ガール」
妙に気の抜けた軽い挨拶が飛んでくる。
彼女が今日一緒に狩りをする、ギルド専属の冒険者だろう。
「はじめまして。俺が【幻術士】のクロスで、こっちが【人形師】のリィルです」
リィルは言われてペコリと頭を下げる。
「ご丁寧にどうもね。うちはランクA冒険者で【剣闘士】のリアっていうんだ。どうやらうちは、クロス君とタメらしいし、肩ひじ張らずに適当に行こうね、適当に」
長い金髪を後ろで結わえながら、ニカッと笑う。
「よろしく、リア」
「あいよ、よろしくー。そいじゃ、早速出発しますかー! お弁当の準備はいいかー!」
まるでピクニックに行くかのような軽いノリ。
ランクA冒険者には変わり者が多いらしい。
強さを得る代わりに、どこかに常識を置いて来た。
そんな人がランクAには多いと、おっさんが愚痴っているのを酒場で聞いたことがある。
リアもその口なのかもしれない。
メンビルを出発し、道中でモンスターに何度か遭遇したが、そのどれをもリアが剣の一振りで片付けてしまった。
「リアって、強いんだなぁ」
「そんなことないってー」
戦利品の結晶をくるくる回しながら、謙遜するリア。
リアは美人か美人でないかで言ったら、ものすごく美人だ。
そのうえ、グラマラスな体系をしているので、こぞって男たちが言い寄って来るに違いない。
『戦闘職』といえども、どこか、裕福な家庭で落ち着いて暮らすことも出来るだろう。
それでも、血なまぐさい狩りが主体の冒険者をやっているのは、街を守るという使命感からか、あるいは名誉の為か。戦闘が好きという線も考えられる。
「今日は君達の実力の監視が主な任務ってことだから、えーっと、<双頭の蛇>攻略は手伝わないから気を付けてね。ま、その分道中の雑魚はうちに任せなさいなー!」
クエストリストを右手に持って眺めながら、左手で自分の胸をドンッと叩くリア。
「頼もしいな」
「まーね。よく言われるー! うちは可愛いとか言われる方が嬉しいけどねー」
「その路線だとかっこいいになっちゃうよな」
「そうそう、困るよねー」
「……リアはさ、可愛くなりたいのか? なら何で冒険者やってるの?」
「へ……?」
リアの赤い双眸が、かすかに揺れる。
「うーん……楽して稼げるから、かな。……それだけ、特に深い理由なんてないよ! そんなことよりも冒険に集中だー!」
妙に歯切れの悪い返答。
しかし、それ以上追及するのも品がないなと思い、止めた。
◇ ◆ ◇ ◆
リアに案内されるがままに進んでいくと、そこは火山だった。
地面のいたるところがひび割れを起こしており、その隙間には真っ赤な溶岩が流れ込んでいる。
「寒い季節にはぴったりの場所でしょ? にゃはは」
「いや、それにしたって熱すぎだよ!」
焼けつくような熱さで、鼻がピリピリする。
<双頭の蛇>がこんなところに巣をつくっている、なんてのは聞いてなかった。
「……クロス、わたし、もうダメかも」
リィルが暑さで完全にダウンしている。
「しょうがないな、よっと」
一息吐いて、リィルの体を背負う。
ワンピースの生地越しに、彼女のじっとりとした汗が感じられる。
あまり長くいるとリィルの体調が不安だ。
さっさと蹴りをつけてしまおう。
「<双頭の蛇>はね、爬虫族に分類されているけど温血動物だから、この熱にも耐えられるんだって」
道中、リアがうんちくをひけらかす。
「ふーん、厄介な蛇だな。こんなところに住んでるんじゃ、駆除に来る気にもならない。不人気クエストの理由がわかったぜ。……お、あそこに見えるのは<双頭の蛇>の卵か?」
リアの目が、狩りをする時の鋭い目つきに変わる。
「そうみたいだね……それじゃあクロス、お手並み拝見と行こうか。危険だと思ったら、すぐにうちにヘルプを頼むんだぞ!」
「了解、なるべくへまはしないようにするさ。リィル、囮を頼む」
ゆっくりと膝を曲げて、リィルを背から降ろす。
リィルは極小戦闘人形を複数取り出して、卵を全部壊すように命令した。
卵の近くまで極小戦闘人形が行くと、溶岩の中から<双頭の蛇>がぬっと顔を出してきた。
巨大な蛇は、舌を出したり引いたりして、その割れた舌先がチョロチョロ見え隠れしている。
「<双頭の蛇>は毒も持っているから、不用意に近づかないようにね」
「了解! それでは早速召喚するぜ。リア、しっかり見ててくれよな」
結晶を両手いっぱいに持って、レッサードラゴンやサイクロプス等、持てる最大戦力を召喚した。
「<双頭の蛇>! 動くな!」
【モンスター操作】をしっかりと使い、その後で召喚がドカバキと殴り掛かる。
「ほぅ、クロスは言霊も使えるんだ。すごいねー」
リアは何度もうんうんと頷き、しきりに感心している。
幻獣が<双頭の蛇>を攻撃する一方で、極小戦闘人形が卵を破壊する。
このまま無事に討伐が終わるかと思ったその時、
――シャーーッ!
背後の溶岩から、<双頭の蛇>の後ろ側の頭がヌルっと出てきた。
【モンスター操作】の効き目が切れたのか――――まずいっ!!
リィルを抱え込んで伏せる俺。
「ハアァァァッ!」
――シャキィィン
リアの雄たけびと共に、横薙ぎの一振り。
<双頭の蛇>の後ろ頭は、空中に飛び散り、消滅。
そして、<双頭の蛇>は結晶に変わった。
「ふふん。うちの力はやっぱり必要だったみたいだねー」
リアは<双頭の蛇>の結晶を拾うと、恐怖で硬直している俺の頬に、結晶を当ててきた。
「――――熱っ!」
「にゃははっ! 一番活躍したのは君だから、この結晶はあげるよ。君の強さも良く知れたし、楽しかったよ」
「うっ、一番のピンチを救ってくれたってのに、寛大っすね」
「ふーん、それじゃあ、これは貸しにしておこうかなー。クロスもリィルも、面白い人材だから手放すには惜しいし」
「はい、この借りはいつか返します」
「ほらっ、肩ひじ張らないでって最初に言ったでしょ? うちらはもう戦友なんだしー」
「ははっ、そう言ってくれると助かるよ。ありがとうリア」
リアに手を引いてもらい、立ち上がるリィルと俺。
「……熱い」
リィルは目をバッテンにしてフラフラしている。
「リィルもよく頑張ったな。街に戻ったら、お風呂に入ってリフレッシュしよう」
再びリィルをおぶって、リアと並んで歩きながら、メンビルへと帰ったのであった。
意匠を凝らした石造りの建物があちこちに立っていて、それぞれが「私の家が一番美しい」と競っているかのようである。そしてその競争具合が絶妙なため、街全体を見ても、ハイレベルにバランスの取れた綺麗な都市に仕上がっている。
そんな街の中でも、一個とりわけ目立つ建物がある。
それが、冒険者ギルドだ。
ギルドの正面には十六本の大きな柱が並んでおり、まるで神殿のようである。
冒険者ギルドの運営は、大本を辿ると全て王都に辿り着く。
しかし、現場レベルで運営するのは、その町に住む人になっている。
なので、冒険者ギルドというものは、その町の特色を存分に表したものになっていることが多い。
ここメンビルにおいては、それが建物の壮麗さに現れているということだ。
今日のクエストでは、ギルド専属の冒険者と一緒に出掛けるということなので、リィルと二人で冒険者ギルドの前で立ち話をしながら待っている。
「ここで、お人形の公演したらお客さんくるかな……?」
「来るんじゃないかな? この街の人は美しいものには目がないって聞くし」
この街には差別主義者も少なからずいるから、そこが気がかりではあるが、とは言わないでおいた。
雲一つない晴天の空模様であるこんな日には、暗い話は似合わない。
しばらくすると、冒険者ギルドの中から女剣士が出てきた。
「やっふー! お待たせしたね、【幻術士】ボーイと【人形師】ガール」
妙に気の抜けた軽い挨拶が飛んでくる。
彼女が今日一緒に狩りをする、ギルド専属の冒険者だろう。
「はじめまして。俺が【幻術士】のクロスで、こっちが【人形師】のリィルです」
リィルは言われてペコリと頭を下げる。
「ご丁寧にどうもね。うちはランクA冒険者で【剣闘士】のリアっていうんだ。どうやらうちは、クロス君とタメらしいし、肩ひじ張らずに適当に行こうね、適当に」
長い金髪を後ろで結わえながら、ニカッと笑う。
「よろしく、リア」
「あいよ、よろしくー。そいじゃ、早速出発しますかー! お弁当の準備はいいかー!」
まるでピクニックに行くかのような軽いノリ。
ランクA冒険者には変わり者が多いらしい。
強さを得る代わりに、どこかに常識を置いて来た。
そんな人がランクAには多いと、おっさんが愚痴っているのを酒場で聞いたことがある。
リアもその口なのかもしれない。
メンビルを出発し、道中でモンスターに何度か遭遇したが、そのどれをもリアが剣の一振りで片付けてしまった。
「リアって、強いんだなぁ」
「そんなことないってー」
戦利品の結晶をくるくる回しながら、謙遜するリア。
リアは美人か美人でないかで言ったら、ものすごく美人だ。
そのうえ、グラマラスな体系をしているので、こぞって男たちが言い寄って来るに違いない。
『戦闘職』といえども、どこか、裕福な家庭で落ち着いて暮らすことも出来るだろう。
それでも、血なまぐさい狩りが主体の冒険者をやっているのは、街を守るという使命感からか、あるいは名誉の為か。戦闘が好きという線も考えられる。
「今日は君達の実力の監視が主な任務ってことだから、えーっと、<双頭の蛇>攻略は手伝わないから気を付けてね。ま、その分道中の雑魚はうちに任せなさいなー!」
クエストリストを右手に持って眺めながら、左手で自分の胸をドンッと叩くリア。
「頼もしいな」
「まーね。よく言われるー! うちは可愛いとか言われる方が嬉しいけどねー」
「その路線だとかっこいいになっちゃうよな」
「そうそう、困るよねー」
「……リアはさ、可愛くなりたいのか? なら何で冒険者やってるの?」
「へ……?」
リアの赤い双眸が、かすかに揺れる。
「うーん……楽して稼げるから、かな。……それだけ、特に深い理由なんてないよ! そんなことよりも冒険に集中だー!」
妙に歯切れの悪い返答。
しかし、それ以上追及するのも品がないなと思い、止めた。
◇ ◆ ◇ ◆
リアに案内されるがままに進んでいくと、そこは火山だった。
地面のいたるところがひび割れを起こしており、その隙間には真っ赤な溶岩が流れ込んでいる。
「寒い季節にはぴったりの場所でしょ? にゃはは」
「いや、それにしたって熱すぎだよ!」
焼けつくような熱さで、鼻がピリピリする。
<双頭の蛇>がこんなところに巣をつくっている、なんてのは聞いてなかった。
「……クロス、わたし、もうダメかも」
リィルが暑さで完全にダウンしている。
「しょうがないな、よっと」
一息吐いて、リィルの体を背負う。
ワンピースの生地越しに、彼女のじっとりとした汗が感じられる。
あまり長くいるとリィルの体調が不安だ。
さっさと蹴りをつけてしまおう。
「<双頭の蛇>はね、爬虫族に分類されているけど温血動物だから、この熱にも耐えられるんだって」
道中、リアがうんちくをひけらかす。
「ふーん、厄介な蛇だな。こんなところに住んでるんじゃ、駆除に来る気にもならない。不人気クエストの理由がわかったぜ。……お、あそこに見えるのは<双頭の蛇>の卵か?」
リアの目が、狩りをする時の鋭い目つきに変わる。
「そうみたいだね……それじゃあクロス、お手並み拝見と行こうか。危険だと思ったら、すぐにうちにヘルプを頼むんだぞ!」
「了解、なるべくへまはしないようにするさ。リィル、囮を頼む」
ゆっくりと膝を曲げて、リィルを背から降ろす。
リィルは極小戦闘人形を複数取り出して、卵を全部壊すように命令した。
卵の近くまで極小戦闘人形が行くと、溶岩の中から<双頭の蛇>がぬっと顔を出してきた。
巨大な蛇は、舌を出したり引いたりして、その割れた舌先がチョロチョロ見え隠れしている。
「<双頭の蛇>は毒も持っているから、不用意に近づかないようにね」
「了解! それでは早速召喚するぜ。リア、しっかり見ててくれよな」
結晶を両手いっぱいに持って、レッサードラゴンやサイクロプス等、持てる最大戦力を召喚した。
「<双頭の蛇>! 動くな!」
【モンスター操作】をしっかりと使い、その後で召喚がドカバキと殴り掛かる。
「ほぅ、クロスは言霊も使えるんだ。すごいねー」
リアは何度もうんうんと頷き、しきりに感心している。
幻獣が<双頭の蛇>を攻撃する一方で、極小戦闘人形が卵を破壊する。
このまま無事に討伐が終わるかと思ったその時、
――シャーーッ!
背後の溶岩から、<双頭の蛇>の後ろ側の頭がヌルっと出てきた。
【モンスター操作】の効き目が切れたのか――――まずいっ!!
リィルを抱え込んで伏せる俺。
「ハアァァァッ!」
――シャキィィン
リアの雄たけびと共に、横薙ぎの一振り。
<双頭の蛇>の後ろ頭は、空中に飛び散り、消滅。
そして、<双頭の蛇>は結晶に変わった。
「ふふん。うちの力はやっぱり必要だったみたいだねー」
リアは<双頭の蛇>の結晶を拾うと、恐怖で硬直している俺の頬に、結晶を当ててきた。
「――――熱っ!」
「にゃははっ! 一番活躍したのは君だから、この結晶はあげるよ。君の強さも良く知れたし、楽しかったよ」
「うっ、一番のピンチを救ってくれたってのに、寛大っすね」
「ふーん、それじゃあ、これは貸しにしておこうかなー。クロスもリィルも、面白い人材だから手放すには惜しいし」
「はい、この借りはいつか返します」
「ほらっ、肩ひじ張らないでって最初に言ったでしょ? うちらはもう戦友なんだしー」
「ははっ、そう言ってくれると助かるよ。ありがとうリア」
リアに手を引いてもらい、立ち上がるリィルと俺。
「……熱い」
リィルは目をバッテンにしてフラフラしている。
「リィルもよく頑張ったな。街に戻ったら、お風呂に入ってリフレッシュしよう」
再びリィルをおぶって、リアと並んで歩きながら、メンビルへと帰ったのであった。
0
お気に入りに追加
1,404
あなたにおすすめの小説
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる