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特別な日
第148話
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それからなんでもない日々が過ぎ去り
匠からとあるLIMEが音成、妃馬さん、姫冬ちゃん、森本さん
鹿島、匠、僕の7人のグループLIMEに届いた。
「皆さん、夏休み期間中に3日連続で空いてる日ありますか?
旅行のチケットが当たったので、みんなで行けたらなと思いまして」
幸い僕には全くと言っていいほど予定はなかった。そして他のみんなも
「20からならいつでも大丈夫です」
「私も20日以外は特に予定ないから大丈夫だよ」
「オレも30、31以外なら平気」
「私も12~1週間はパパママが帰ってくるのであれですけど、それ以外なら大丈夫です」
と送っていた。そして僕も
「オレは13以外ならいつでも大丈夫。だと思う」
と送った。しかし姫冬ちゃんだけは
「あ、すいません。3日連続で空いてる日ないので皆さんで行ってきてください( ノД`)スイマセン
あ、お土産は頼みますw」
という返事だった。3日連続で空いてる日がないってすごいな。と思った。
そして今冷静に考えると
6人で旅行?
テンションが上がらずにはいられなかった。
別にまだ行くと決定したわけでも、みんなのLIMEを見ると明日、明後日行くわけでもないのに
なにを持っていったらいいのか、必要なお金はいくらなのかなどを考えていた。
そして今一度スマホのホームボタンを押す。すると音成、妃馬さん、姫冬ちゃん、森本さん
鹿島、匠、僕の7人のグループLIMEの通知が来ていた。
数件来ていたので通知をタップし、トーク画面で読む。
「あら、姫冬ちゃん来れないのか。残念」
「姫冬様来れないのかぁ~」
「なのでお土産は頼みましたよ( ̄^ ̄)ゞ敬礼!」
「任された!」
宇宙人が敬礼しているスタンプ。
「じゃあ、26、7、8でどうでしょう?」
「オッケーです」
「私もオッケーです」
「私も行ける」
「オレも平気!行ける!」
僕も
「6、7、8ね。了解」
と送った。そこから少しみんなでLIMEで話した。
「え、ちなみにどこ?」
「熱海」
「マジ?そんなとこの当たったん?」
「たっくん強運」
「お金持ちのとこにはそういうのが舞い込んでくるんですね」
「でもいいんですか?」
「いいんですいいんです。兄も彼女と好き勝手に旅行行ってるし、母も父も仕事で忙しいので」
「そっかそっか。多少であればお金払うよ?」
「ですです。私もそれ言おうと思ってた」
「いいんですいいんです全然。タダ券だし」
そこでふと疑問が湧いたので、無粋だとも思ったが聞いてみようと思った。
匠との個人LIMEのトーク画面へ行き
「え、マジでタダ券当たったん?タダ券当たった体とかじゃない?」
そう入力したが、仮に僕の考えが当たっていたら僕も純粋に楽しめないかもしれないし
匠も僕に気を遣うかもしれないと思ったので
削除ボタンを長押しして入力した文を全て消去した。
トーク一覧に戻ると音成、妃馬さん、姫冬ちゃん、森本さん
鹿島、匠、僕の7人のグループLIMEの部分の数字が増えていっていた。
「え、じゃあお言葉に甘えてもいいですか?」
「もちろん。みんなで楽しみましょう」
「楽しみすぎる。楽しみ過ぎて震える」
宇宙人がブルブルと震えてるスタンプ。
「わかります」
「わかるわかるw」
「なに持ってけばいいんかな?水着も必要?」
「まあ、海行くなら必要かな?」
「行くっしょ」
「ふつーに恥ずかしいな」
「わかるわかる」
「たしかに恥ずかしいね」
「まあ、海入る人は水着持ってって
入らない人はまあ薄着で熱中症ならないくらいでパラソルの下とかにいればいいですよ」
「レジャーシートはどする?」
「オレ持ってくよ!まあまあデカいの家にあるはずだし。なかったらごめんだけどw」
「まだ2週間以上あるし、逐一ここになにが必要とか持ってく人とか決めましょう」
「ですね」
「さすがサキちゃん」
「オッケーっす!」
妃馬さんのお陰で話がまとまっていたので
「了解です」
とだけ送信した。そこからは毎日リュックを眺めては
着替え、水着、歯ブラシ…いや、歯ブラシはアメニティであるかもしれない。
でも一応持っていこう。宿はなんてとこなんだろう。
もしかしたら宿にプールとかもあるかも?
そうなったらビーチボールとかも持っていったほうがいいのか?
うちあったはずだけど、どこにあるのかな。いや、誰かが持ってくるか。
そもそもお金はどれくらい持っていけばいいのだろう。
たとえば海に行くとしてビーチパラソルのレンタル料だったり
フランクフルトだったり、焼きそば、かき氷なんかをちょっと食べるのにも必要だし
家族へのお土産料もある。そんなことを考えて過ごしていると
日曜日の夜、鹿島から鹿島、匠、僕の3人のグループLIMEにメッセージが来た。
「匠ちゃん!今週のどっかでお泊まり会できない?」
唐突なものだった。
「え、まあ別に行けると思うけど、唐突だな」
「な。なに急に」
「いや、旅行前の決起集会?」
「あぁ~」
「なるほど?」
「いいよ。水木ならいいと思う」
「水木ね!怜ちゃんは大丈夫そ?」
「水木ね。うん。行ける」
「っしゃー!お泊まり会だぜい!」
旅行前の決起集会。楽しみだ。そこから決起集会のある水曜日まで毎日
リュックを眺めて旅行に必要なことを考えていた。
匠からとあるLIMEが音成、妃馬さん、姫冬ちゃん、森本さん
鹿島、匠、僕の7人のグループLIMEに届いた。
「皆さん、夏休み期間中に3日連続で空いてる日ありますか?
旅行のチケットが当たったので、みんなで行けたらなと思いまして」
幸い僕には全くと言っていいほど予定はなかった。そして他のみんなも
「20からならいつでも大丈夫です」
「私も20日以外は特に予定ないから大丈夫だよ」
「オレも30、31以外なら平気」
「私も12~1週間はパパママが帰ってくるのであれですけど、それ以外なら大丈夫です」
と送っていた。そして僕も
「オレは13以外ならいつでも大丈夫。だと思う」
と送った。しかし姫冬ちゃんだけは
「あ、すいません。3日連続で空いてる日ないので皆さんで行ってきてください( ノД`)スイマセン
あ、お土産は頼みますw」
という返事だった。3日連続で空いてる日がないってすごいな。と思った。
そして今冷静に考えると
6人で旅行?
テンションが上がらずにはいられなかった。
別にまだ行くと決定したわけでも、みんなのLIMEを見ると明日、明後日行くわけでもないのに
なにを持っていったらいいのか、必要なお金はいくらなのかなどを考えていた。
そして今一度スマホのホームボタンを押す。すると音成、妃馬さん、姫冬ちゃん、森本さん
鹿島、匠、僕の7人のグループLIMEの通知が来ていた。
数件来ていたので通知をタップし、トーク画面で読む。
「あら、姫冬ちゃん来れないのか。残念」
「姫冬様来れないのかぁ~」
「なのでお土産は頼みましたよ( ̄^ ̄)ゞ敬礼!」
「任された!」
宇宙人が敬礼しているスタンプ。
「じゃあ、26、7、8でどうでしょう?」
「オッケーです」
「私もオッケーです」
「私も行ける」
「オレも平気!行ける!」
僕も
「6、7、8ね。了解」
と送った。そこから少しみんなでLIMEで話した。
「え、ちなみにどこ?」
「熱海」
「マジ?そんなとこの当たったん?」
「たっくん強運」
「お金持ちのとこにはそういうのが舞い込んでくるんですね」
「でもいいんですか?」
「いいんですいいんです。兄も彼女と好き勝手に旅行行ってるし、母も父も仕事で忙しいので」
「そっかそっか。多少であればお金払うよ?」
「ですです。私もそれ言おうと思ってた」
「いいんですいいんです全然。タダ券だし」
そこでふと疑問が湧いたので、無粋だとも思ったが聞いてみようと思った。
匠との個人LIMEのトーク画面へ行き
「え、マジでタダ券当たったん?タダ券当たった体とかじゃない?」
そう入力したが、仮に僕の考えが当たっていたら僕も純粋に楽しめないかもしれないし
匠も僕に気を遣うかもしれないと思ったので
削除ボタンを長押しして入力した文を全て消去した。
トーク一覧に戻ると音成、妃馬さん、姫冬ちゃん、森本さん
鹿島、匠、僕の7人のグループLIMEの部分の数字が増えていっていた。
「え、じゃあお言葉に甘えてもいいですか?」
「もちろん。みんなで楽しみましょう」
「楽しみすぎる。楽しみ過ぎて震える」
宇宙人がブルブルと震えてるスタンプ。
「わかります」
「わかるわかるw」
「なに持ってけばいいんかな?水着も必要?」
「まあ、海行くなら必要かな?」
「行くっしょ」
「ふつーに恥ずかしいな」
「わかるわかる」
「たしかに恥ずかしいね」
「まあ、海入る人は水着持ってって
入らない人はまあ薄着で熱中症ならないくらいでパラソルの下とかにいればいいですよ」
「レジャーシートはどする?」
「オレ持ってくよ!まあまあデカいの家にあるはずだし。なかったらごめんだけどw」
「まだ2週間以上あるし、逐一ここになにが必要とか持ってく人とか決めましょう」
「ですね」
「さすがサキちゃん」
「オッケーっす!」
妃馬さんのお陰で話がまとまっていたので
「了解です」
とだけ送信した。そこからは毎日リュックを眺めては
着替え、水着、歯ブラシ…いや、歯ブラシはアメニティであるかもしれない。
でも一応持っていこう。宿はなんてとこなんだろう。
もしかしたら宿にプールとかもあるかも?
そうなったらビーチボールとかも持っていったほうがいいのか?
うちあったはずだけど、どこにあるのかな。いや、誰かが持ってくるか。
そもそもお金はどれくらい持っていけばいいのだろう。
たとえば海に行くとしてビーチパラソルのレンタル料だったり
フランクフルトだったり、焼きそば、かき氷なんかをちょっと食べるのにも必要だし
家族へのお土産料もある。そんなことを考えて過ごしていると
日曜日の夜、鹿島から鹿島、匠、僕の3人のグループLIMEにメッセージが来た。
「匠ちゃん!今週のどっかでお泊まり会できない?」
唐突なものだった。
「え、まあ別に行けると思うけど、唐突だな」
「な。なに急に」
「いや、旅行前の決起集会?」
「あぁ~」
「なるほど?」
「いいよ。水木ならいいと思う」
「水木ね!怜ちゃんは大丈夫そ?」
「水木ね。うん。行ける」
「っしゃー!お泊まり会だぜい!」
旅行前の決起集会。楽しみだ。そこから決起集会のある水曜日まで毎日
リュックを眺めて旅行に必要なことを考えていた。
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