猫舌ということ。

結愛

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特別な日

第146話

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7月が終わるまで、大学の試験があり、自業自得だが苦戦を強いられて惨敗したものも
そもそも出席率を重視している講義で、形だけの試験という講義もあった。

「終わっ…たぁ~!」
鹿島が大きく伸びをする。
「終わったなぁ~。いろんな意味で」
「言わないで」
「お疲れ様です」
「ありがとうございます!妃馬さんもなっさんも森もっさんもお疲れ様です」
「ありがとうございます」
「ありがとー」
「惨敗も惨敗」
「これで明日から夏休みか」
「やったぜ!」
「夏休みぃ~」
「フィンちゃんはほぼ夏休みだったじゃん」
「失礼な」
「うっしゃー!お疲れ様会でもしますか!」
「…帰って寝たい」
「同じく」
「めっちゃわかる」
その結果、お疲れ様です会はせずに帰ることになった。駅に向かって歩く。
「まあ、お疲れ様です会はまた今度しよ」
「ふぇ~ん。ま、今度ね」
「オレん家泊まりでもいいし」
「ありよりのあり」
「じゃあ私たちもサキちゃん家に泊まりに行こうか。夏休みだし」
「いいね!さんそーい」
駅で少し寂しそうな鹿島と別れる。
その後、いつも通り森本さんは自分の最寄り駅で降り
匠と僕は音成と妃馬さんを家まで送った。
家に帰ると別にあまり疲れてはいなかったはずなのだが
「試験」という呪縛から解き放たれ
ベッドに入ると心労が溶け出すように眠りに落ちた。
その後はいつも通り、家族で夜ご飯を食べて家族団欒
各々のタイミングでお風呂に入り、各々のタイミングで部屋に戻った。
部屋に戻り、ベッドに座ってスマホの電源をつけると
音成、妃馬さん、姫冬ちゃん、森本さん
鹿島、匠、僕の7人のグループLIMEが盛り上がっていた。
通知をタップし、トーク画面に飛び、読み返しながら参戦する。

「明日暇ですかー?」

鹿島からのメッセージから始まる。

「明日はなんもないですよ」
「ゲームする」
「森もっさんはなんもないということでw」
「私も特にないよー」
「オレは寝てる」
「匠ちゃんもないということでw」
「寝てるww」
「たっくん」
「怜ちゃんは?」
「今夜ご飯じゃない?」
「夜ご飯おわたー。明日特になんもないよ」
「姫冬ちゃんは?」
「私!?私もですか?」
「まあ、良ければだけどね?姫冬ちゃんももうテスト終わったでしょ?」
「終わりましたけど。明日なんもないですけど」
「じゃ、良ければ来てね?」
「いいんですか?」
「姫冬ちゃんおいでぇ~」
「姫冬様カモン。酔った私を介護しておくれ」
「酔ったフィンちゃんなんか恐いわw」
「わかるわかる」
「わかるなよw」
「じゃあ、まあ初?姫冬ちゃんが来れば7人で。
あ、姫冬ちゃんいるから別のとこがいいですかね?妃馬さん」
「あ、居酒屋じゃないほうがいいってことですか?別にいいですよ。居酒屋で」
「じゃ、明日、夜居酒屋でお疲れ様です会開催です!」
「イエーイ」
ゲーマーの男の子がゲームカセットを手に「やったー!」と言っているスタンプ。
可愛い女の子のキャラクターが「イエーイ」と言っているスタンプ。
猫が「やったぁ~!」とジャンプして喜んでいるスタンプ。
ロナンが「やったね!」と言っているスタンプ。
別のタイプの猫が「やったぁ~!」とジャンプして喜んでいるスタンプ。
フクロウが喜んでいるスタンプ。
宇宙人が喜んで変なダンスを踊っているスタンプ。

スマホの電源を切り、枕元に置く。

明日から夏休み。

そう思い、ベッドに大の字になる。

今年も鹿島とプールに行こう。匠も誘って3人で。そして旅行にも行きたい。お金…バイト?
コンビニか。カフェか。そんなキツくないバイトがいいな。

そんなことを考えているといつの間にか眠りについていた。

妹も夏休みに入ったが、父はまだ平常通り仕事なので
朝7時に妹に起こされ、家族で朝ご飯を食べた。父を見送る。
バスケ部の妹だが、まだ夏休みの練習はないらしく、ご飯を食べた後もゴロゴロしていた。
僕が部屋に戻ろうとすると、妹も部屋に戻るらしく後ろをついてきた。
「お兄ちゃんもう夏休み?」
「うん。夢香も?」
「うんー」
「補習とかないん?」
「ないー」
「バスケ部の練習は?」
「明後日から」
「キツイよな」
「キツいキツい。めっちゃ嫌」
「水分補給大切にな」
「んー」
そんななんでも会話をし、部屋に戻る。12時頃にお昼ご飯でリビングへ行く。
そこで夜は出掛けるから夜ご飯はいらないと言い、お昼ご飯を食べ終え、部屋に戻る。
夕方まで時間を潰し、服を着替え、ピアスを変え
お財布にタンス貯金を少し加え、1階へ下りる。
「あ、もう出るのね」
母の声がする。
「うん。いってくる」
「気をつけてね。あと暑いから水分補給もまめにね」
「うん。飲むから水分補給は大丈夫だと思う」
「でも、お酒は水分補給には適さないってニュースとかホンマなん?TVでや言ってたよ」
「まあ、そうか。ま、でも大丈夫よ」
靴を履き終える。
「んじゃ」
「いってらっしゃい。あ、鍵持った?」
「あ、持ってない」
「取ってきてあげる。どこらへんにあるの?」
「あのぉ勉強机の上。見ればすぐわかる。お願いします」
母に鍵を取ってきてもらい、受け取って家を出た。
本日の最高気温は29.°。最低気温でも22°だった。夕暮れ時といえど気温が高い。
日差しがないだけまだマシだった。集合場所の大吉祥寺駅に向かう。
音楽を聴きながら電車に揺られる。もう電車もクーラーが効いていて涼しい。夏を感じる。
音楽の奥から駅名のアナウンスが聞こえ、降りる準備をする。
他の乗客と一緒に雪崩出るように電車を出る。
改札を通り、待ち合わせのエスカレーター下の柱の所へ向かう。
エスカレーターに乗るとすでに白髪の綺麗な髪の綺麗な顔の匠
金髪インナーカラー赤の美人オーラダダ漏れのマスクの森本さんと
匠と話しながらはしゃいでる姫冬ちゃんとそのお姉ちゃんの妃馬さんがいた。その輪に近づく。
「お、怜夢だ」
イヤホンの奥で雑踏の中から匠の声が聞こえる。イヤホンを取る。妃馬さんと目が合う。
妃馬さんがニコッっと笑顔に変わる。ドキッっとする。僕も笑顔を返す。
言葉なしの挨拶。なんとなく好きだったりする。
「あ!ほんとだ!暑ノ井先輩おひさしぶりです!」
「姫冬ちゃんひさしぶり~」
姫冬ちゃんは僕がプレゼントした猫のTシャツを着てくれていた。
「お!そのTシャツ」
「ですです!貰ったやつぅ~」
姫冬ちゃんがくるりと回る。
「気に入ってくれてるみたいで良かった」
「はい!オキニです!でもあんま着ると洗濯で伸び伸びになりそうなので
ちょくちょく着てます」
「ありがたいことです」
お辞儀をする。
「こちらこそです」
姫冬ちゃんもお辞儀をして顔を上げたときに目が合い、笑った。
「暑ノ井さんども」
「もっさん。ども。大学講義どうでした?」
「ほぼ全滅ですね」
「やっぱり?」
「ドイツ語はテストでほぼ満点だったのでいけました」
「それはチートでは?」
「元々の能力なので問題ないはずです」
「羨ましい。オレは英語全然でした」
「私も英語ダメだった~」
「あ、そうか。1年生も英語必修だっけ?」
「ですよ~。3年生まであるんですか?」
「4年まであるよ。ま、4年は必修じゃないけど」
「キッツ」
「オレまだ今年2年の英語だから。今年落ちたら姫冬ちゃん来年よろしくね?」
「嬉しー!友達に自慢できる」
「顔だけね。4年で2年の英語取ってるってヤバいもん」
「たしかに」
「たしかに」
全員で笑う。その後音成と鹿島が合流し、居酒屋へ向かった。暖簾をくぐり、お店に入る。
「らーしゃーせー!」
ラーメン屋さんかな?と思う。全席個室になっているような居酒屋で
店員さんに案内され、開かれた襖から靴を脱いで部屋に入る。
注文はタッチパネルでするタイプで
とりあえず飲み物と軽くつまめる枝豆や唐揚げ、ポテトと頼んだ。
まずは店員さんが飲み物を運んできてくれたので
「じゃ、とりあえず夏休み突入ということで!テストお疲れ様でした!かんぱーい!」
「「かんぱーい!」」
全員でグラスをあて、カキンコキンという音がなる。
紅茶ハイを口に入れる。紅茶とアルコールの香り。
紅茶のほのかに甘い味にアルコールの苦味が口に広がる。
店員さんが枝豆、唐揚げ、ポテトを持ってきてくれた。
「あれ、姫冬ちゃんって匠ちゃんと会うのは初めて?」
「はい!大学では何度も見かけてるんですけど、面と向かって話すのは初です」
「別に話しかけてくれていいのに」
「え、キツいっすよ」
「なんで?」
「なんでって友達とかいるから恥ずい」
「まあ、わかるなぁ~」
「恋わかるの?」
「まあ、私も暑ノ井くんとかたっくんに話しかけるの最初戸惑ったもん」
「なっさんそれ中学の話?」
「うんー。たっくんと話したときとか」
「オレとは話したことないもんな」
「ないねぇ~一言くらい?」
「まあ、匠ちゃんと怜ちゃんはイケメンだからねぇ~」
「それに一軍だったからね」
「それに怜ちゃんは冷徹クール魔人だからね」
「ちょいちょい言ってるけどそれなんなん?」
「わかる」
「わかります」
全員が賛同する。
「え、全員わかるんですか?え、オレそんな冷たそう?」
「だって最初話しかけるときオレでも戸惑ったもん。
話しかけたら「は?」とか言われそうだなって」
「言わねぇよ」
「実際はどうだったんですか?」
「実際は「はい」でしたね」
「ふつー」
「ふつー」
「極々、ふつーでしたね」
「そうそう。
でもほんとに少女マンガのちょっと毒舌のクールな男子キャラって感じだったから」
「めっちゃわかる」
「わかるわかる」
またみんなが賛同する。
「マジか。髪染めようかな。茶髪とかにすれば少しは和らぐ?」
「いや、怜ちゃんは黒がいい」
「黒髪がいいです」
「今髪色変えられるとなんか…なんかですわ」
「ダメかぁ~」
「あ、オレ怜ちゃんが金髪の写真見せてもらった」
「ちょ、やめて」
「え!見たいですー!」
「どんな感じなんだろ」
鹿島がスマホを出し、タプタプ操作する。
僕は恥ずかしかったのでトイレに立った。帰ってくると
「え、金髪も似合うじゃないですか」
と盛り上がっていた。
「いやぁ~顔がいいから」
「それに少女マンガとか、まあラブコメで出てくるクールキャラの中には
金髪とか白髪もいるからね」
「それ自分のこと?」
「違う違う」
「そういえば匠ちゃんが黒髪の写真もあったな」
「はい。トイレ行ってきまーす」
匠も恥ずかしいのかトイレへ立った。
鹿島がスマホを操作し、匠が黒髪の時代の写真や
白にしたくて紫を入れたら、思いっきり紫になったときの写真もスマホに映し出した。
「うわっ。女の子みたい」
「ほんとだ。幼っ」
「これはぁ~中学のときの写真かな?」
「こんなんだったわ。中学のときのたっくん。懐かしい」
「紫!派手!でも似合ってますね!さすが小野田先輩」
「ね。あいつは何色でも似合うと思う」
匠が戻ってきて、髪色などの話をする。
「もっさんはなんでインナーカラー赤にしたんですか?」
「え?単純に好きなので」
「あぁ、シンプルぅ~」
「小野田さんもそうでしょ?」
「まあ、そうですね」
「なっさんは?染めたことないの?」
「うん。ない。私はずっと綺麗な黒髪よ」
「染めたいって思わなかったの?」
「うん。いや、まあ染めたいなぁ~って思ったときはあったけど
めんどくさそうってのが勝ったし
美容院でやるのもお金すげぇかかるって聞いたからやめた」
「あぁ~たしかに美容院は高い」
「しまさんは自分でやってるんですか?」
「はい!それこそ美容院は高いんで
ホンキ(ホン・キオーテの略称)でブリーチとカラー剤買って
ブリーチしてから色入れてます」
「すご」
「妃馬さんは?美容院でやってるんですか?」
「そうですね。私は美容院でやってもらってます」
「たっかいでしょ」
「たっかいです」
「ま、でも美容院でやるほうがイメージ通りにはなるし
あと髪質も気遣ってくれるからね」
「たしかに。妃馬さん髪綺麗ですもんね」
「たしかにな」
「照れますね」
そこからなんでもない話をして、唐揚げのお皿が空になり
グラスも空の人が多かったので飲み物とともにプチトマトを頼んだ。
「そういえば森もっさん
ワスベス(The worst to be the bestの略称)の新しいトレーラー見ました?」
「見ました見ました!最高です!」
「テーマ曲も最高に合ってません?」
「いや!そうなんですよ!私あのグループ前から知っててヤバすぎました!胸熱すぎる!
Cassos take ALLってグループなんですけど
Cassosって社会不適合者って意味なんですけど
社会に適応できないやつらでも全てを手に入れられるって意味らしくて
しかも今回の曲「Bump in a road」っていうの
「道に落ちてる小石」とかって意味なんですけど、ワスベスにピッタリっていうか
ただの石ころでもどこへでも行けるって意味とか
躓いたってこんなのはただの通過点でしかないとかめっちゃピッタリで」
森本さんが鹿島のようの語るのを思わず聞き入ってしまった。
「フィンちゃんアーティストさんとかも好きなので」
妃馬さんが言う。
「ニャンスタでもよく見ますもんね。芸人さんとか」
「ちゃんと頑張って、その頑張りが評価されるのが好きらしいです」
「あぁ~。だからニコニコしてるだけのバラエティータレントの人とかを
ボロクソに言ってるわけだ」
「だと思います。ああいう類いの投稿、私結構好きなんですよ」
「わかります。僕もスカッっとするというか
なんていうんだろう。あぁ、こういう見方もあるかって」
「わかりますわかります!「ニコニコしてるだけで
いいコメントもしないで金貰ってんなよ」みたいな
投稿の後、そのタレントさん見ると「あ、ほんとだ」って思ったりします」
「わかるわかる」
その後も森本さんと鹿島、音成、姫冬ちゃん、匠
そして妃馬さんと僕でそれぞれ話を続けた。
「あ、そうだ。匠、女川って覚えてる?」
「女川?うん。覚えてるけど」
「こないだ会ったよ」
「マジ?どこで?」
「大吉祥寺でたまたま」
「マジか」
「女川って女川美和(ミワ)?」
「え、うん。え、鹿島知ってんの?」
「うん。オレ同じ1、3年と同じクラスだった」
「マジ!?」
「え、もしかして」
「そうそう。中学オレと匠と同じ」
「マジか!?」
「スゲェな。オレもビックリしてる」
「どんななってた?」
「茶髪でインナーカラーがピンクだった」
「派手だなぁ~」
「高校のときはどんなだった?」
「1年のときは茶髪だったな。たしか。
で夏休み明けに金髪になってて、そっからずっと金髪だったね。
ま、プリンにはなってたけど」
「やっぱ高校でギャル化してたか」
「ギャル予備軍だって怜夢言ってたもんね」
「ギャル予備軍。中学ではギャルではなかったん?」
「いや、難しい。だからオレはギャル予備軍だって思ってた」
「中学のときだし、うちの中学、はっちゃけ組、まあ1軍とかは
イケイケだったけどギャルはいなかったから」
「なるほどねぇ~」
「あ、そういえば、なんか大吉祥寺でバイトしてるらしいよ」
「マジで?」
「へぇ~」
「なんか夜のカフェテリア?らしい」
「なんかエロいな」
「わかる」
「わからんでもないけど。なんか昼間みたいにゆっくりできて尚且つお酒も飲める、
バーよりはカジュアルで、居酒屋みたいに騒がしくなくて、1人でも入れるし
あんま騒いだりはできないけどデートでも使えるらしい」
「へぇ~今度顔出してみようかな」
その後も高校の話などをして、7人で盛り上がった。
その間も飲み物を飲み、半数以上のグラス内の飲み物が少なくなっていたら注文をしていた。
僕も3杯目で、少しぽっぽしてきたくらいだった。
トマトを食べようとへたを取って食べようとする。
「怜夢珍しいね。へただけ食べるタイプ?」
パッっと手元を見るとへたを取って
取り皿にトマト本体を置いて、へたを口へ運ぼうとしていた。
「おぉ、間違えた」
妃馬さんがクスッっと笑う。
「天然ちゃんか?」
「暑ノ井くん酔ってる?」
「酔ってなくはないな」
「クールだけどドジ。うん。ストローに嫌われるタイプだ」
「たっくんあれでしょ?」
「さすが恋。わかる?」
「買い物して、買ったもの忘れてお店出ようとしちゃうタイプね」
「さっすが」
「恋ちゃんいちゃついてんなぁ~」
「それなぁ~」
へたとトマト本体を交換して、トマトを口へ運んだ。
カランッっと氷が溶けて下の氷にぶつかる音がする。
飲み物が少なくなっている人は僕と同じタイミングで注文した。飲み物が届き、口に流し込む。
「カラオケでも行きますか!」
鹿島が提案する。
「いいですね。歌いたい」
「もっさん歌好きなんだ」
「好きなんですよ~」
「ほんとフィンちゃんなんでもできるよね」
「それ姫冬様が言う?」
「たしかに。姫冬は歌うまいからねぇ~」
「うまかった」
「たしかにうまかった」
「そうなんだ?」
「鹿島さんは?」
「うぅ~ん。オレはうまくないですね。ノリノリで!ってタイプだから」
「暑ノ井くんは?」
「オレもそんなよ」
「えぇ~?暑ノ井先輩うまかったですよ」
「うん。怜夢はうまい」
「オレよりはうまい」
「綺麗な声ですしね」
「あ…ありがとうごございます」
照れる。
「じゃ、今の飲み終わったら出ましょうか」
「オッケーでーす」
「りょ」
「はーい」
その後他愛もない話をしていると全員のグラスはあっという間に空になり
お会計をして居酒屋を出た。
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