猫舌ということ。

結愛

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新鮮な日々

第123話

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「うん。やっぱ違和感スゲェわ」
「大悪口をサラッっと言うなよ」
「いつもは3人だからさ」
「うん。音成から聞いてるわ」
「2人でどんな話してんの?」
「どんな話。別にこれといってないけど」
「ない!?」
「うん。これといって特別なことは話してない」
「どんなこと話してんの?」
「それこそ中学高校の話とか」
「へぇ~」
音成と妃馬さんは匠と僕の前を歩き、2人でなにか楽しげに話していた。
「怜夢こそ3人でなに話してんの?」
「あぁ~。そう言われるとこれと言ってねぇな」
「だろ?…でなに話してんの?」
「なにって…。そうだな。講義のこととか高校時代のこととか、みんなのそれぞれのこととか」
「ほぉ~ん」
「お互いだけど、聞いといて興味ないよね」
「そうなぁ~。大概知ってるからなぁ~」
「ま、音成が好きってのは驚きだったけどな」
目の前に音成本人がいたので匠に近づき、小声で言う。
「あぁ~。まあな」
「デートは?ちょくちょく行ってんの?」
「そーうーだーなー。今度の日曜に行くよ」
「おぉ~」
「怜夢は?デートは?」
「デートってもな…」
「まあ、デートじゃなかったとしても、妃馬さんと2人で出掛けたりしてるん?」
匠は僕に近づき、小声で言う。
「土曜ーかな?に行くね」
「おぉ~」
「ほら、前に言った雑貨屋さんに行こうかーってやつ」
「あぁ~。なんか言ってたな」
「それ土曜?行くんかな」
「ん?」
「いや、土日か決めてないから」
「あ、そうなんね」
「匠はもう日曜って決めてんだ?」
「そうだね。いろいろもう決めてるから」
「へぇ~」
そんなこんなを話しているといつもの曲がり角に来ていて
角を曲がるといつものように根津家が入っているマンションのエントランスが現れた。
エントランスは少しオレンジ色がかった明かりで煌々と輝いていた。
「うん。ここまで来ても尚違和感が拭えん」
「まだ言うか」
「私もこの4人は…なんていうか慣れない」
「音成まで」
「いつもは3人ですからね」
「妃馬さんも!?」
3人で笑い、それに釣られるように匠も笑う。
なんでもない話をしながらマンションのエントランスを通り過ぎ
少し歩いて音成の家の前につく。
「ありがとー」
「ん」
「いつも通りだけどね」
「オレがいたけどね」
「そこはいつも通りじゃないな」
「あ、小野田くん明日は?」
「明日?」
「うん。大学。来る?」
「来るかって聞かれるとわからんって言うしかない」
「大学生のセリフじゃねーな」
「いや、ある意味大学生らしいセリフだろ。でもどした?明日どっか行く?」
「ううん。別にこれと言ってなんでもないんだけど、単純に明日来るのかなーって」
なぜかその音成さんのセリフにキュンとしてしまう。
まるで少女マンガやラブコメの1シーンを見ているような、そんな気分になる。
「あ、あぁ。…音成は3限…?」
「そうだよ」
「行けたら行くわ」
「来ないやつじゃん」
音成と匠が笑う。2人の周囲がパッっと明るくなったような
黄色いオーラで包まれているような幸せに溢れた雰囲気だった。
「じゃあね。サキちゃんはまた明日!」
「うんまた明日ね!」
「暑ノ井くんはぁ~…わからんか」
「おい」
「小野田くんはぁ~…まぁ来ないか」
「いや、だからわからんて」
4人で笑う。
「じゃみんなまたねぇ~」
「「「またねぇ~」」」
音成と別れ、僕たちは踵を返す。
「気になってたんですけどー」
妃馬さんが切り出す。
「はい?」
「はい?」
どっちだかわからず、匠、僕、2人とも反応する。
「そのピアスどうやって開けるんですか?」
どうやら匠だったらしい。
「どっれっでっすっか?」
「あの棒みたいなやつ」
「あぁ、これですか」
と匠が自分の耳に刺さっている棒状のピアス、インダストリアルのピアスを触る。
「ですです。どうやって開けたのかなぁ~って」
たしかに気にしていなかったが言われてみれば気になる。
「オレの場合ですけど、オレの場合はクリニックで開けてもらいました」
「あぁ、病院!」
「んん~。まあ病院なのかな?」
「開けてくれるんですね」
「そうなんですよ。検索したら結構あって
自分で開けるってのも考えましたけど、大変らしいし、痛そうだし
気に入らないとこに開けちゃったら取り返しがつかないじゃないですか」
「たしかに」
「たしかに。ちなみに自分で開けるとしたらどう開けるの?」
「まぁ耳たぶの場合はピアッサーじゃん?」
「うん。オレもホン・キオーテで買った」
「そうそう。でもインダストリアルは
このピアスの棒が入るくらいの筒状になってる針があるんだけど、ピアス開ける用のね。
それで消しゴムとかを受け止めるものにして、開けたいところにグッっと刺すわけよ」
想像すると痛そうすぎて目が細まり、自動で眉間に皺が寄る。
「い…たそう…」
妃馬さんも想像したのか、目を細め、眉間には皺が寄っていた。
「ね。痛そうだよね。あと針の穴から耳の欠片出てくるらしいよ」
想像したら怖すぎて、また目が細まり、自動で眉間に皺が寄る。
「こっわ…」
妃馬さんもまた想像したのか、目を細め、眉間には皺が寄っていた。
あっという間に根津家の入っているマンションのエントランス前につく。
「でもさ、病院でも同じ開け方じゃないの?」
立ち止まり、少し話の続きをする。
「あぁ、だろうね」
「痛くなかったん?あ、まぁ病院だからうまいのか」
「うん。てか、麻酔してくれるから」
「へぇ~」
「良心的だな」
「そうそう。耳触られてる感じとなんかが貫通した感覚、あとバツンって感じ?の音はした」
「バツン?」
「たぶん軟骨を貫いた音じゃね?」
「こっわ」
「こわ。でも同じやり方なら耳の欠片みたんですか?」
恐る恐る聞いてる様子の妃馬さん。
「あぁ、それもクリニックだとなんていうのかな。
あの美容院でシャンプーのときに顔に紙かけられるみたいに
タオル顔にかけてくれるので欠片は見てないですね」
「ほおぉ~」
「へぇ~」
「で、また美容院みたいに鏡渡されて「こんな感じです」みたいな」
「へぇ~」
「ふぅ~ん」
「で「お!いいですね」って感じ」
「インダストリアル怖いわ」
「私も自分で開けるって考えるとそのピアスは怖いです。カッコいいけど」
「まあ僕も怖さはクリニックついたときに気づきましたね」
「おっそ」
「カッコ良さ、可愛さに負けてさ」
「盲目になってたと」
「っすね」
3人で笑う。
「じゃ妃馬さんオレらはこれで」
「だーな。じゃ妃馬さん、また」
「はい。小野田さんも今日はありがとうございました」
「あ、いえいえ全然」
「じゃ、また明日?」
「ですね。匠はわからんけど」
「まだ言う?」
また3人で笑う。
「じゃ、また」
「はい。また」
匠は僕の横で手を振る。僕たちが先に行ったほうがいいのか
妃馬さんがエントランスに入っていくまでいるのか、少しの時間、変な時間があってから
妃馬さんがこちらに背を向けてエントランスへ入っていく。匠が手を振るのをやめて
「じゃ、帰るか」
と言う。
「あーいよ」
2人で帰り道を歩き出す。
「てか「小野田さんもありがとうございます」「あ、いえいえ全然」ってなんだよ」
妃馬さんと匠の真似をして先程の出来事を思い出させる。
「なにが」
「「あ、いえいえ全然」もなにも音成を送るついでだろ」
「あぁ、そーゆーことね。安心しろ」
匠がポンポンと僕の肩を叩く。
「なに」
「オレが好きなのは音成。妃馬さんにいい格好しようなんて思ってないから」
別に匠が妃馬さんにカットつけてるとかそういうことを言おうとしたのではなかった。
でもそれを言われて少し戸惑う。
そして匠がやはり、はっきりと「音成さんが好き」というのを改めて聞き
それにも少し照れ臭さ、嬉しさを感じ、戸惑う。
「いや、そーゆー意味じゃ…。でもやっぱ好きなんだね」
「おん。もう明確に好き」
「なんかこっちも照れるわ」
「なんでだよ」
そんななんてことない会話をしながら2人で駅までを歩いた。ホームで匠と電車を待つ。
ポケットからスマホを出す。隣で匠もスマホを出していた。
ホームボタンを押す。妃馬さんからの通知。

「今日は意外なメンバーでしたねw」

通知をタップし、トーク画面で返信を打ち込む。

「ですねwいつもは2人だそうですよw」

つい顔がニヤける。
「ニヤけてるニヤけてる」
匠にそう言われたが、妃馬さんから嬉しいことを言われたなどで
ニヤついてるわけではなかったので、あえて隠さずに
「えぇ~?いや?別にニヤけてないけどー」
と言いながらさらにニヤけてしまう。
「なんか変なこと言ってないだろうな」
「べっべっべっ、別にー?」
「わかりやす過ぎるわ」
2人で笑う。
「で?なに言ったの」
「いや別にこれと言って…ほら」
と本当に別に大したことは言っていないので
妃馬さんとのトーク画面を見せる。匠が覗き込む。
「ですね。いつもは2人だそうですよ」
匠が音読し終えたところでスマホの画面を自分に向け
トーク一覧に戻り、電源を切り、ポケットにしまう。
「まぁ、別に言ってもいいことだったわ」
「だろ?」
「おん」
匠もスマホをいじり、恐らく音成とメッセージのやり取りをしているのだろう。
指が忙しなく動いている。
「そーいや明日は?」
「ん?なにが?」
「講義。3限だけ?」
「いや、2限もある」
「2限は行かないな」
「午前講義はまあ大概無理」
「なんで取ったし」
「いや1年の必修だから」
「あぁ~…。そういやそうだっけ」
「怜夢は1年のときにちゃんと取ってたね」
「まあな。真面目だから」
「はいはい」
「おい。流すなよ」
匠が笑い、それを見て僕も笑う。駅構内にアナウンスが流れる。
しばらくしてホームに電車が入ってきて、2人で乗り込む。
「明日も講義かぁ~。ダリィ~」
「な」
「まあ、匠の場合は2限も入ってるから余計だろうけど」
「それは言わないで」
「でもマジで今年取らなかったら、来年?」
「あーなーんも聞こえーん」
「現実逃避」
そんな大学生らしくも、くだらない話をしていると
あっという間に僕の降りる駅のアナウンスが流れる。
「んじゃ、また明日?」
「お前までそれ言う?」
「でも事実ハテナじゃん」
「まあな」
「じゃ、またな」
「あいあい」
電車のスピードが落ち、止まる。慣性の法則で少し蹌踉めく。駅に出て、振り返る。
匠と目が合い匠が軽く手を振ってくれる。僕も振り返し、振り返って階段を下りる。
改札から外に出て、帰路につく。玄関のドアを開け、玄関で靴を脱ぐ。
夜ご飯の香りが漂う中、洗面所で手洗いうがいを済ませ、階段を上り、自室に入る。
部屋着に着替えて、スマホをスウェット素材のパンツのポケットに入れ
洗濯に出す今日来たTシャツと靴下を持って部屋を出る。廊下を進む。
ガチャッ。妹の部屋の扉が開く。
「おぉ」
妹がさほど驚いている様子ではなかったが驚いた声を出す。
「よ」
「今帰ってきたの?」
「そ。ついさっき」
「へー」
兄妹ならではの何実りもなく、お互いさほど興味もない会話をする。
妹を先に行かせて、2人で階段を下り
僕は一度洗面所に入り、洗濯籠に洗濯物を入れ、リビングへ行く。
父はまだ帰宅しておらず、母はキッチンに立ち、夜ご飯を作っていた。
妹はキッチンで母と話しながら背中合わせの状態で、冷蔵庫を開き
自分のグラスになにかを入れるかを悩んでいる最中だった。
僕はそのままソファーへと向かう。
「あ、怜夢おかえりー」
母が声をかけてくれる。僕は振り返ることなくそのままソファーに向かいながら
「たーだいまー」
と言ってソファーに座る。そのままテレビのリモコンに手を伸ばし、番組表を開く。
バラエティー番組の目白押し。料理の値段を当て設定金額から一番離れていた最下位が
全員分のお会計を支払うという番組が2時間スペシャルだった。これを見ようと思ったが
もうすでにそのチャンネルに母が合わせていたので
チャンネルを変えることなくそのまま番組表を閉じた。
妹がソファーに参戦してきて僕の右側でスマホをいじり始める。
妹がソファーに座って間もなく
玄関のほうからガッチャとドアが開く音が聞こえ、振り返ると玄関には父がいた。
僕が振り返ったのを見て、母はキッチンからひょこっと玄関ほうを覗く。
「あ、おかえりー」
父は母のほうを向き
「ただいま」
と笑顔で言って、洗面所に入る。テレビのほうを向き直り、ポケットからスマホを出す。
ホームボタンを押すと妃馬さんからの通知が目に入る。

「あら(๑′ฅฅ‵๑)キャ私たちお邪魔でしたかね?w」

思わずニヤける。すぐに左手で口元をマッサージするようにして誤魔化す。
返信しようと通知をタップしようとすると
キッチンからお皿同士があたるカチャカチャという音が聞こえ
母が夜ご飯を並べ始めると思い、スマホをポケットにしまい立ち上がる。
キッチンへ入り、スプーンやフォーク、お箸がしまってある引き出しから
4人それぞれのお箸を持ってダイニングテーブルに並べる。
「怜夢ありがとねー」
「んー」
キッチンでは母がお茶碗にお米をよそっていたので2つ持ってダイニングテーブルへ運ぶ。
それをもう一度行う。
「助かるわー」
「んー」
今度はお味噌汁をお椀に注いでいて、そのお椀も2つ持ってダイニングテーブルへ運ぶ。
もう一度きへ戻り、お椀を2つ持ってダイニングテーブルへ運ぼうとしたら
妹もキッチンへ来ていた。
「ん」
妹が手を出す。お椀を渡せということだろうか。
「今母さんがおかず盛るだろうからそれ運んでよ」
「へーい」
妹が僕がキッチンを出るため一度キッチンを出る。
妹がキッチンで母と会話をしながら、おかずを盛られるのを待っている。
僕はダイニングテーブルの自分の席のイスに腰を下ろす。
すると玄関のほうから足音が聞こえる。どうやら父が着替えて階段を下りてきたらしい。
「ただいまー」
リビングに入りながら父が言う。
「おかえりー」
「おかえり」
父がキッチンへ行き、冷蔵庫を開く。キッチンに3人。キツそうだ。
父が冷蔵庫から缶ビールを1本取り、歩きながら、プルタブを開けて
ダイニングテーブルの父の席のイスに座り、テレビを見ながら缶ビールを飲む。
「ん~ふぅ~」
息を吐きながら、缶をテーブルに置く。
二十歳の誕生日のときに父とビールを飲んだが苦くて飲めたものではなかった。
でも父を見ると美味しそうに感じる。父と黙ってテレビを見て間もなく
妹がおかずの盛られたお皿を持ってくる。妹が妹と僕の席のテーブルにお皿を置いた。
「さんくすー」
妹がダイニングテーブルの自分の席のイスに座ってから間もなく
母がおかずの盛られたお皿を2枚持って母と父の席のテーブルに置く。
「おぉ、ありがと」
「コップいる?」
「あ、あぁ、ううん。大丈夫」
「怜夢は?」
「あ、自分でやるからいいよ。ありがと」
「あ、そ?」
「じゃあいただきます」
父が手を合わせて言う。
「いただきまーす」
「いただきます」
「いただきます」
それぞれがそれぞれの言い方で「いただきます」を言う。
僕はすぐに立ち上がり、キッチンへ行き、食器棚から自分のグラスを取り
冷蔵庫を開いて、ソラオーラを注ぎ、自分の席へ戻る。
ソラオーラを一口飲み、テーブルに置いて、お箸を持ち、夜ご飯を食べ始める。

「「ご馳走様でした」」
家族全員で言い、片付けも手伝う。お風呂場へ向かい、お風呂をボタン1つで作る。
しばらくリビングで家族団欒し、それぞれのタイミングでお風呂入り
「じゃ、おやすみー」
とそれぞれのタイミングで部屋へ戻る。自分の部屋の扉を開き、電気をつけ、扉を閉める。
ベッドに背中から倒れる。柔らかすぎず、でも硬くないベッド。
多少のバウンドをし、背中がマットに支えられる。
「ふぅ~」
タバコの煙を吐くように口から息を吐き出す。
ポケットからスマホを取り出し、顔の前に掲げ、ホームボタンを押す。
妃馬さん、そして鹿島からの通知。

「今度4人で帰るときあったらやってみます?w」

つい顔が綻ぶ。通知をタップし、一度画面を眺める。

「あら(๑′ฅฅ‵๑)キャ私たちお邪魔でしたかね?w」
「もしかしたらお邪魔だったかもしれないですねw」
「2、2で別れて帰ったほうが良かったかな?w」
「ワンチャンそうかもですねw」
「今度4人で帰るときあったらやってみます?w」

妃馬さんがなにかイタズラを思いついた子どものような感じがメッセージからも伝わってきて

「妃馬さん楽しそうw」

と思ったことをそのまま打ち込み、送信ボタンをタップする。
トーク一覧に戻って今度は鹿島の名前をタップする。

「怜ちゃん怜ちゃん」
「匠ちゃんが日曜デート行くって聞いた?」

「うん。聞いたよ」
そう呟きながら

「聞いたよ」

と返信する。すぐ既読がつき、画面が切り替わり、鹿島から無料通話がかかってくる。
電話を出るほうのボタンをタップし、スピーカーのボタンもタップする。
「聞いた?」
「聞いたって」
「もう5月も終わりじゃん?」
「ん?そうね」
「5月中までには告白するって言ってたじゃん」
思い出す。
「言ってたっけ?」
「言ってたよ」
「へぇ~」
「てことはさ、今度の日曜告白すんじゃない?」
「まあ可能性はあるな」
「うぅ~!なんか緊張せん?」
「わかるけど」
「落ち着かんわぁ~」
「トップ オブ レジェンズでカジュアルでも回すか」
「いいね!キル取りまくろ」
その後、鹿島と動画とか関係なくパスタイム スポット4で
トップ オブ レジェンズをやった。チャンピオンこそ取れなかったものの
鹿島は持ち前のうまさでキルを量産した。
2時過ぎまで鹿島とゲームをして3時前は眠りについたと思う。
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